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#424 見張りなく乗れる、レンタカー仕様のハチロク(GTリミテッドだった)。

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 広報車ではなくて、レンタカーにてドライブへと出掛けるという連載な仕事を請けています。で、今回はトヨタの86を借り出して南房総をドライブしてきました。そもそもレンタカーと は実用性優先で借りられることが多いのですが、この86は、乗りたいクルマに乗れるというスタイルから設定されています。 ゆえに用意されたグレードもボトムではなく最上級のGTリミテッドでしたし、ハイオク仕様であることや事故が多いことを事前に強くアナウンスされ、まぁ、レンタカーとしては異例なことが多かったですな。そうそう、実質2名乗車って注もありました。ちなみに、86のレンタカーの事故においていちばん多いのは、山坂道ではなくて、なんとコンビニでの 縁石ヒットだそうです。なるほど、って感じではありますな。  ちなみにトヨタレンタリース東京では、AT(5台)だけかと思いきや、MTも2台設定しており、これ、とてもいいスタンスだと思いました。 もちろん、試乗だけならばディーラーでも可能ですが、やはり街中だけではなく、あれこれと 走らせたくなるでしょうから、興味がある人にとっては、有料とはいえ、レンタカーは魅力的。ましてやディーラーの試乗車としては珍しいMTまでありますから。ちなみに借りる人の多くは、迷っているというよりは、購入の後押しを期待しての最終確認が目的かなと推測されますが、果たしてどうなんでしょうかね。   そうそう、昨年末導入されたばかりなのに走行距離は8000kmオーバー。で、ブレーキ鳴きが前後から。専用パッドだからか、それにしても云々。あ、料金は、いわゆるクラウンと同じ、プレミアムクラスとなります(トヨタレンタリース)。

#423 新しさだけではなく、いるだけで感覚を研ぎ澄ましたくなる、街の魅力。

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 代々木上原を歩いてきました。何故だかこの周辺は、学生時代のバイトからスタートして、初めて勤めた会社やら、その後に転職した会社やら、予備校生時代も含めると、あれやこれやといろいろとお世話になった地でした。育ててもらったともいうか。  で、ふとしたきっかけから、日曜日の午後、知人と散策してきましたが、あまり変わっていなかったというのが、印象でした。それは、建物がそのまま残っていたという意味合いから、街にある雰囲気やら色合いに至るまで。なんていうんでしょうかね、それは、確実に足立区とは異なる、何かとも言えますな。  写真は、当時、良く訪れていたフレッシュネスバーガー1号店。建物はそのままで、周囲の景観も隣のコンビニをのぞいてほぼ同じ。 会社から歩くには少し距離があって、クルマ(社用車)で来ることが、抜け駆け的な意味合い含めてとても 楽しみだった記憶があります。フレッシュネスバーガーは、いつしか全国展開され、その味やら含めて、寂しさを感じていましたが、こうして懐かしの店を残しているスタンスに、ちょっとした安堵感を覚えたのも事実。おもしろさとは新しさだけではなく、築き上げたものをベースに加えることにもあると思います。 そういう観点からすると、この街には最新はあまり見あたりませんが、変わらない雰囲気に重ねられたセンスに対して、自らはついつい 感覚を研ぎ澄ましたくなる、そんな変わらない感覚が街にありました。同時に、東京の西側の人が、東側を意識しない理由も強烈に思い起こしましたが。  ただですね、一方で、違和感を覚えたのも事実でして、えっと、なんていうんですかね、あちこちで感じた、クルマ不要な生き方とでもいいましょうか。たしかに東京は情報も多く、楽しさがあふれている街だとは思いますが、ここだけで完結してしまうイマドキなスタイルには、違和感を覚えます。海外旅行にも行ってる? って? えっと、そこからして、ニュアンスが違うんです。

#422 言い訳のない性能ゆえに、どの仕様であっても買いと言える、新型アテンザ。

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 最近、国産車のレベルアップが激しいと感じています。少し前に書いていることと矛盾していないか? と思われるかもしれませんが、比較はさておき、絶対的なレベルの話。で、それはひと世代どころかふた世代超えたかのような向上ぶり。というわけで、 3世代目アテンザからはそれが強く、兎にも角にもマジメさがあふれていました。それは言い訳をしませんというマジメさであり、実直さともいうか。そんなスタンスがあふれていることを読み取れると、たとえマイナス面があったとしても、それを指摘したり否定したりしたいとは思わなくなります。って言い過ぎか。まぁ、このマジメさに対しての受け取り方は、 クルマ作りだけではなく、人にも言えたりするものですな。 個人的には、比較ベースにやはりプラットフォームを共用するCX-5がありました。CX-5でやりきれていない所が、どこまで修正されているのだろうかって観点で。 もちろん、そんなことは開発陣は分かっていたようで、アテンザではあれやこれやと修正されていました。  で、ひとつ目、不足していた19インチの快適性と17インチの質感。CX-5ではどっちを選んだら幸せになれるかを言い切れませんでしたが、アテンザでは言い切れます。えっと、どちらでも大丈夫だと。19インチはトレース性と正確さをキープしたままに、路面からの衝撃を上手く消し去り、フラット感を作り上げてます。つまり、しなやか、かつ快適。17インチは、タイヤとサスペンションの一体感がバランスされ、タイヤのハイト分をシャシーの動きとして一体化させています。つまり、しなやか、かつ快適。そう、いずれも狙いが同じで、フィーリングに差はあれど、それを実現しているところが拍手喝采。だから、どちらを選んでも、幸せになれるのですな。 で、ふたつ目、ディーゼルエンジンのトルクフィール。CX-5では、10数年前ののディーゼルターボほどではないとはいえ、トルク変動が強いシーンがあり、アクセルコントロールに気を遣う部分がありました。それは#421で書きました、デリカD:5のようなフィーリングとは異なるもの。つまり、 言い換えれば、こんなにトルクを出す必要はないのにと。課題はまだあるかなと感じたものの、ブラッシュアップを目指してすでに動き出しているようですし、そもそも扱いやすさという面では修正されており、これまた好印象。  そのほか、気に...

#421 日本専用であることをもっと強く謳うべきだと感じた、デリカD:5ディーゼル。

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 ディーゼルエンジン搭載車が増えてきました。この流れ、個人的には大賛成です。で、年末にデリカD:5(以下デリカ)に追加されたディーゼルエンジンモデルに試乗してきました。まぁ、結論から言いますと狙ったとおりの仕上がりを見せており、買いと言い切れます。ただ、 良い意味でマジメ過ぎるかなといった感と、フルモデルチェンジが待たれるという印象もありました。  そもそも、このプラットフォームのポテンシャルは高いとあちこちで述べておりますが、それに加えて、このディーゼルエンジンが、そこに見合っています。そのフィーリングは、 トルク変動が小さくてNAライクであり、 ジェントルで、簡潔にいえば扱いやすい。実は、 ヨーロッパ仕様のディーゼル(アウトランダー)をそのままに導入しておらず、日本での使用状況を考えてセッティングを変えています。理由は、 ヨーロッパ仕様は 高速域(日本の法定速度を大きく上回る)での走行を考慮しており、その分、 日常での扱いやすさの面でマイナスがあるため。それゆえに、日本仕様は タービンの小型化をはじめとして、実用性を重視したセッティングとしています。 数値上はディチューンされていますが、 結果として このディチューン具合がとてもいい、すごくいい。もちろん、 パワー面に不足を覚えないというレベルを手に入れながら。  ですから、 ヨーロッパ仕様そのままといわんばかりのCX-5と比較されると、勘違いされてしまう恐れがあるかなと。たとえば、高回転域でのパンチがないとか、さ。いやいや、削ったんだってば。というわけで、三菱自動車は、日本仕様に込めた 想いをもっと強く表現したほうがいいんじゃないのかなと思ったのでした。つまりマジメ過ぎるのだと。  そうそう、ディーゼルエンジン搭載にあたって重量増に合わせたダンパーセッティングにしていますが、狙った性能に近づけるためにリバウンドスプリング入りにしたそうで、シャシー剛性がすこぶる高くなっていました。これもまた好印象。ただし、ただしですね、あのですね、あれなんですよ、18インチタイヤの行き過ぎ感だけは残されたまま。路面が荒れると途端にゴツゴツが顔を出す。この点、同じプラットフォームを使っているアウトランダーが、フルモデルチェンジであのレベルにまで引き上げられていますから、デリカもモデルチェンジすれば……、云々。  写真は...

#420 己の実力を知っておくことで、安心にも安全にも楽しさにも繋がる、ってな話。

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   連休最終日は、東京でも雪が積もりましたから、……、積もりましたから、喜び勇んで出掛けました。もちろん、クルマで。昼の部と夜の部と2回に分けて。その目的は、景色を見るためというよりも、スノードライブが主たるもの。知人たちから、困ったもんだというニュアンスの“雪が降ってるね”ってなメールがいくつか飛び込んで来ましたが、ワクワクしている身にとってはなんとも返しようがなく、クルマで出掛けてますと返信するも、それに対しては、気をつけてねと、示し合わせたかのような返しばかり。楽しんできてねという返りはひとつもありませんでした、って当たり前か。まぁ、中には犬のようだね、ともあり、って、まさにそのとおりなんで、これもなんとも返しようがなく。  東京で、雪が降ると毎回のことではありますが、主要道路にクルマが集中して渋滞が発生します。逆に言えば、主要道路を一本外れると全くクルマはいなかったりするので、いつもそんな渋滞を避けて走るんですが、それでも橋を越える時にはそうはいかず。橋には裏道がありませんから。ところが、橋はたいがいその前後に傾斜がありますから、そこでさらなる強烈な渋滞が待ち構えています。登れないクルマが道路を塞いで、全くに動けないような渋滞。で、いつも感じるのですが、やはり橋を含めた傾斜のあるところでは、規制をかける必要があるのではないかと。ただ、規制を掛けるとそれが要因で渋滞を起こすし、NGとされたクルマの行き所がなくなるとか、さらなる問題も起きてきます。こういう意見ってのは、あれですかね、スタッドレスタイヤを履いている者の我なんでしょうかね。  と思ったらば、我が家の近所では橋の手前で警察官が規制を掛けてました(画像右)。といっても スタッドレスタイヤを履いてますか? という質問のみで、タイヤチェックはなく、しかも、履いてますと答えたらば、たぶん大丈夫でしょうという返答。まぁ、こういう状況に慣れていないのか、強制できないからなのかはよく分かりませんが、いずれにしても橋をスイスイと走れましたからいいことだ、と思っていたらば、橋の下りにさしかかった反対側車線(つまり逆車線では傾斜は上り)ではローダウンエスティマが登れずの状態。橋のたもとでは、警察官は立っているものの規制はしておらず。東京から下る方向だったから規制を強くしなかったのか、よく分かりませんが、...

#419 たかが1本の断線に悩まされること3年、でも解決したら愛着は増したって話。

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 あのですね、グランドチェロキーのトラブル、 とても単純なところに原因がありました。 って、あれです、 パワーウインドウとドアミラー(スイッチは一体)が作動しなくなり、さらにはドアロックをしてもセキュリティが作動しなくなることがあるってトラブル。以前 、 #348 にてスイッチ交換して一件落着みたいな書き方をしていましたが、実は解決していませんでした。いや、セキュリティオフのまま放置してあるとは公に書けませんでしたので。 ところが、年明けに #417 で書いた室内灯が消えないというトラブルが加わり……、って、実はこの時、 やはりセキュリティの面から書きませんでしたが、キーレスエントリーシステムによるドアロックが出来なくなるというトラブルも発生していました。そして、一連のトラブルはたまに出るのではなく、トラブルが継続するようになり、 いよいよオオゴトになったかと出費を含めて覚悟を決めておりました。  ところがですね、海外の掲示板を眺めていたら、 ドアの開閉によってドアと車体を繋ぐハーネスにストレスがかかり、やがて被覆が剥がれ、最後には断線するというトラブルが多発していることを発見。症状としては、 経過を含めて、 まさにウチのクルマのトラブルそのもの。ちなみに、 ドアと車体を繋ぐハーネスは10本ほどありますが、トラブルを起こすのは アース線1本のみ。なるほど、ケーブルの耐久性不足かと思ったらば、 ドア開閉時に対しての長さ不足。そう、長さが足りないだけ。 まぁ、定番トラブルとも言いますが、設計ミスとも言いますな、これ。  ほんとか? と思いつつも、うちのクルマも ブーツから配線を引き出してみたら、見事なまでにぷっつりと切れてました(画像)。 というわけで、線をつないだら何事もなかったかのようにすべての機能が復活。こういった 国産車では考えられないようなトラブルは、アメリカのクルマらしさそのものだなやと思いましたが、だからといって呆れかえってしまうこともなく、むしろ愛着が増したような気がします。なんていうんでしょうかね、単純な分解であっても、解き明かしていくことで、 そのメーカーの考え方やらを知ることができる、つまり、そこに込められたある種の想いを読み解けると、それが 、愛着へと変わっていくとでも言いましょうか。いや、ケーブルの長さ不足に愛着やら考え方があったか...

#418 販売台数という事実をいかにアピールするか、2012年新車販売台数総まとめ。

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 本日、昨年12月の新車販売台数が発表され、それに伴って、昨年に売れたとか、何やら記録したとか、そんなリリースが一気に飛び込んできました。世間一般のニュースでも2012年の販売台数トップはプリウスと放送してる、あの類の話ですな。で、あまりにも各メーカー/インポーターのアピールぶりが素晴らしいので、ここで少々整理してみることにしました。あ、最初に書いてある時刻表示はプレスリリースを受信した時間です。  10:31:15 メルセデス・ベンツ、2012年新規登録台数 前年比26.2%増で、        輸入車プレミアムブランド No.1   なるほどね、プレミアムですか。何となく分かるプレミアムブランドの境ですが、   定義があるはずですから、後ほどJAIAに訊いてみましょう。  10:34:08 フォルクスワーゲン 13年連続「輸入車ブランド別販売台数No.1」を達成   もはや崩せない壁のようなものなんでしょうね。車種ラインナップや性能からも   トップは理解できます。あ、VWはプレミアムブランドではないのですね。  11:41:17 「マツダ CX-5」が2012年SUV国内販売台数第1位を獲得   SUVで括りますか、なるほどね、そう来ましたかと思いながらその線引きを   どこでしているかといえば、「SUVとは、自販連区分オフロード4WD   (一部2WD含む)の国産車を指す。」と注釈され、さらに追いかけてみると、   「ジープ型の四輪駆動車でワゴンとバン・トラックを含むモデルのこと」だそうで。   って、ジープ型って何さ、と思いつつSUVとされる車種の中にはアウトバックや   スカイラインクロスオーバー、さらにはデリカD:5は見当たらず。   まぁ、カテゴライズが難しいジャンルゆえに、理解できますが。  12:00:55 ダイハツ ミラシリーズ 2012年 軽四輪車新車販売台数No.1を獲得   ミラは、今はイースも含めてミラシリーズとしてトップとなりました。   ただ、驚異なのはN BOXシリーズ。このままですと来年のトップは確実かと。  13:03:03 BMWグループの販売台数がインポーターにおいてトップに。   ほほう、ディーゼルやら新型3シリーズやら勢いがあるからなぁと思いつつ、   あれ、プレミアムブランド...

#417 整備解説書(英語版)を眺めていて気付いた、輸入車の日本への導入の苦労。

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 あのですね、車検を終えてみれば、違うトラブルが顔を出してくれました。って、あれです、11年目に突入したうちのグランドチェロキーです。走ることができないトラブルならまだしも、っていうか、それもイヤですけど、走れるけど、室内灯が消えないという少々恥ずかしいというトラブルゆえに、これがまたやっかい。昼間でも夜でも消えない。走り出しても消えない。強制オフにする方法はあるんですが、メーター類の明かりまで全部消えてしまうという始末ゆえに、やっかい。そう走れないわけじゃないんです、でも恥ずかしい。  ちなみに、ドアが完全に締まっていないのではないかと思われるかもしれませんが、しっかり締まっていますし、何より締まっていない時に表示されるアラートが表れない。これ、やっかい、かなりやっかい。どこかセンサーひとつの話だったらいいんですが、なんとなくあちこちが複雑に絡んでいそうな気配。 というわけで、整備解説書を引っ張り出しましたが、分からず。  なんてことをさっきやっていたんですが、ふっと思ったことがありまして。えっと、所有している整備解説書はアメリカ版、つまり英語なんですが、日本に導入されたモデルにはちゃんと翻訳された日本語版があるわけで。ってことに気付いたらば、輸入車を日本へ導入するってのは、とてもたいへんなことだなと。この厚さ8cmほどの整備解説書を全部和訳しているわけですから、その労力たるや凄いことだし、費用も相当に掛かっているはず。しかもイヤーモデル毎にあるから、相当にたいへんかと思われます。  というわけで、これからは、あれ日本に導入しないんですか? したほうがいいですよ、とか気軽に言えなくなりました。ひたすらに反省。

#416 いつしか、どうせ見かけ倒しでしょという目をもっていたってな話(反省)。

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 知人いわく、鳥肌がたったと表現していましたが、メガーヌGTラインはまさにそんなクルマでした。ってことは、昨年に書きましたが、それを上手く分析しきれておらず、また、表現出来ていなかったので、年を越しながら、なんだかなぁ感が残っていました。で、年始にもう少し深く乗りつつ、あれこれ思案していたら見えてきました。いや、あれです、シャシーが締め上げられたことによって固さが生まれているのに、それをマイナスとは感じないことについて。答えは簡単でした。接地感です。もはや修復を諦めたといわんばかりのデコボコなアスファルト路面を通過しようとスピードを落としたら、タイヤの接地感が強くあることに気付き、少しアクセルを踏んでみたのですが、そのフィーリングが変わらず。もちろん、シャシーの各部のレートがアップしている分、ボディはフラット感を失いますが、接地感だけは変わらない。タイヤのサイズだけではなく、その性格も、固さを意識させますが、接地性だけはダイレクトに伝わってくる。つまり、シャシーとしてのバランスが取れておりまして、ただ、締め上げただけではなく、そこには基本的にしなやかというベースがあります。そして、 速度域が高まれば、シャシー剛性を強く意識させられますし、そして自然とフラット感も強くなっていきます。つまり、スポーティ。そして、確実にタイヤを路面に接地させることで安心感が生まれており、まさにそういう点から、GT的とも言えます。つまり、快適。答えは単純。  ただ、訊けば、このフツーのメガーヌ(GTライン)シリーズは苦戦しているとか。それは分かりづらいさだけはなく、勘違いされている面も起因しているような気がしました。 でも、ふと振り返ってみれば、こういうハイパフォーマンス手前のスポーティモデルって、本来、うちら世代が喜んで語っていたモデルだったはず。いつからでしょうかね、相手にされなくなってしまったのは。 って考えていたら、“どうせ、また” という目で見てしまっていた自分に気付きました。 GTラインとは、名前ばかりだろうとか、17インチ? また、固いんでしょ、と。これまでの、日本におけるルノーの展開、日本車における名ばかりのスポーティグレードのイメージやら、ハイパフォーマンスモデルの台頭やら、含めてのことだとは思いますが。そう考えると、スポーティを語れるモデルは少ない。というか、BM...

#415 2012年と、何も変わらない、変わっていない、何も変えようとしない2013年。

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 若かりし頃は、 大晦日やら新年をネタにして楽しんだものですが、最近はクリスマスやらまで含めて、日本流のカタチだけのイベントごとに違和感を覚え、逆にいつもと変わらず過ごしたいと思っていたりします。いや、単純にひねくれ者なだけのことなのですが。というわけで、今年の年越しはひさしぶりにひとりで自宅にて過ごしました。誘いがなかったとも、招きと風邪が重なった年末の混乱がそのままに流れ過ぎただけ、か。まぁ、 紅とか白とか聞こえて来ないだけでもほっとした感がありました、なんて書くと日本人らしくないなぁと思われるかもしれませんが、 年賀状はちゃんと出しています。これはもはや習慣、習慣。そう考えると、年越しやらクリスマスやら誕生日会やらのイベントは、自分にとって習慣ではなく、持ち合わせていないだけのことかもしれません。育った家庭環境からでしょうね、これは。  で、画像ですな。これは新年の挨拶に使った写真で、昨年の広島取材の時にカメラマンさんに撮ってもらいました(裁断前のフルバージョン)。ポーズを決めたというよりは撮られたというほうが正しいのかな。ポストカードとして印刷所に出すようになってから一貫している、この“後ろ姿シリーズ”ですが、そこに特別な 意図やら思いは込めていないこともあって、賀状に場所やら日時やらの理由も書きません。でも、こうして眺めてみると、今のスタイルが自然とにじみ出ているような気もします。今年の場合 はなんだろうか、この橋が渡れるかどうかではなく、先にある何かに期待を寄せている姿とでも言いましょうかね。とか適当に意味づけしつつも、なんていい表現なんだろうかと、ひとり酔いしれていたりいますが。まぁ、振り返るのもなんですけど、昨年も楽しかった。金銭的ゆとりには恵まれなかったけど、楽しかった。今年もこのスタンスを変えるつもりはあまりなく、この写真でお伝えしたかったのは、そんなことだと受け取ってもらえたら、これ、幸いかと。  というように、話がまとまらなくなってきたのも、昨年と変わらず。というわけで、昨年と同様、今年もよろしくお願いします、と、まとめてつつ、何か思い付いたら加筆しましょうかね。  あ、年明けの瞬間はそれに気付かず、映画を観てました。tedって、中年になったぬいぐるみ云々の映画。最初はCGに感心してましたが、あまりの悪態ぶりとストレート過ぎるストー...

#414 クルマはデザインありきをダイレクトに表現している、ルノー・メガーヌ。

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 まぁ、クルマに限らず、デザインってのは善し悪しはないと思いつつ、秀逸であるかどうかは、あると感じています。なんていうんですかね、理由など必要のない、ダイレクトに訴えかけるモノがあるかないか。それは好き嫌いとはまた異なるものだと思っています。自分はアート系の人間ではありませんが、デザインに対してはそう考えているので、デザインについて頭ごなしに好き嫌いを語られてしまうと、その後の会話がぎくしゃくとして続かなかったりします。そもそもクルマをアートとして捉えるかって話もありますけど、そこにはアート的センスが込められた作品もありますし、中には実用品的なポジションのクルマもありますから、一概に云々は言えないように思いますが。  さて、で、ルノーのメガーヌですな。なんていうんでしょうかね、好き嫌いは別にして、心に訴えかけるデザインとはなんぞやを知っている人がデザインしていることだけはすぐに理解できました。個々を見ていくと、インパネやらグリルやらにチープさはあります。でも、夕陽の中で眺めていたら、それを感じさせませんし、こうしてついつい写真を撮りたくなる。ってことを考え、あれやこれやと撮影していると、デザインがどんどん自分の中にリンクしていくのが感じられますから、これがまた不思議。さらには、走りまでそこにリンクしていく。いや、無理矢理つながるというよりは、すべてのベクトルが同じ方向を向いていて、その統一感に気付くと、軽いショックを受けるとでもいいましょうかね。チープさを含めて、妥協はたくさん見られます、でも、バランスがとてもいい。以前、ルノーにて、そこまで計算していると訊きました。クルマはデザインありきと言いますが、それは見た目だけを指していません。デザインがクルマのすべてを表現していること。だから、クルマはデザインありき、なのですな。  で、その走り。このGTラインは、日本仕様的な取って付けた感はなく、ルノースポールが手がけたシャシーを特徴としたスポーティモデルでして、これが破綻していなかった。たしかにシャシーは締め上げられており、パフォーマンスレベルは高くなっており、その分、日常では体が揺すられるという非フラット感がある。ある、あるんですが、気にならない。同乗者がいたら気になるかな。その加減がとてもいい。ステアリングも先代のような電動パワステフィールは消え去り...

#413 時代は変わっていったとしても、風景に宿っている心は変わらない、ってな話。

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  #412 で、久しぶりに訪れた崖っぷちですが振り返ってみたら、足繁く通っていたのは20年前のことでした。昨夜、たどり着いて、変わっていない風景に懐かしさを感じ、当時と変わっていない自分を発見したり、変わってしまった周囲に現実を感じたりと、とても不思議な、でも豊かな時間が流れていきました。周囲に民家がないことからカーオーディオから音楽を大音量で流し、断崖絶壁の下から聞こえてくる磯に打ち付けられる波音が上手く混じって、なんていうんでしょうかね。自分だけの世界に浸れるというよりは、自然の中に身をおくことを愉しんでいるとでも言いましょうか。まぁ、素直になれるんです、この場所は。 振り返ってみると、ここに来るのは夏が多かったような気がしますが、暑いとか寒いとかって印象は残っておらず。昨夜も 気温は2℃でしたが、寒さを感じることなく、小一時間ほど海を眺めておりましたが。  画像は、昨夜のもの。月明かりに海がキラリと照らされ、それを眺めているとやがて目が慣れて、周囲が見えるようになってきます。 昔は、この景色を簡単に残すことが出来なかったのですが、簡単に持ち帰ることができましたので、雰囲気だけでもと、アップしておきます。見えているのは太平洋です。

#412 多くの発見と出会える上に充足感がとても高い、直感ドライブのススメ。

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 えっとですね、ルノーへと広報車を借りに出掛けたんですよ、昨日。横浜まで。でも、年末の27日ですから、道路は大混雑。それを避けようと午前中には動いていたんですが、横浜でクルマを受け取って戻ろうと思った時にはすでに遅く、都心まで12kmの渋滞が。1時間も渋滞にはまっていれば抜けるだろうから、いいかなと思ったんですが、思ったんですが、気付いたら、渋滞を避けて、房総半島へ。そう、アクアラインを走っていました。千葉を回ると、距離は増えますし、時間的にも渋滞にはまっているのと大差なくなるわけですが、それでも千葉を回って帰ることを選びました。まぁ、特に急ぎの予定もありませんでしたし。  ところがですね、東京湾の上を快走していたら、せっかくだから木更津のアウトレットに立ち寄ってみようと向かいましたが、目的のないアウトレット訪問ほどつまらないものはなく。で、ハラヘッタなと思いつつ、アウトレットで何かを食べる気も起きず、魚を食べに行こうと、房総半島を南下することに。途中で高速道路に乗る予定でしたが、ふらりと誘われるかのように久しぶりの国道127号線をちんたらと走ることに。かつて、中学生の頃に、釣り竿をかついで歩いた道やら、釣り糸を垂らした堤防を懐かしみつつ走っていたら、ひとりゴハンするなら、やっぱりばんや(写真左:珍しいサワラの刺身)が気楽かなと立ち寄ることに。そして、ここまで来たならセロリを買って帰ろうと南房総市まで足を伸ばし、したらiPhoneのバッテリーが危うかったので充電器を買うべと100円ショップを求めて館山市街地へとさらに南下。  館山まで来たのだから、例のミニ水族館(画像右)を訪れなければと足を運んでみれば石鯛が増えていて、バルコニーへと上がってたら夕景がとても美しかったので、そうだとばかりに沖の島へ。それがいちばん上の画像ですな。 で、夕景ドライブをもっと愉しもうと、房総半島を南下しつつぐるりと巡り。陽が落ちてみれば、今度は月明かりが強く海をきらきらと照らしてまして、こうなったら、もう、あそこでしょ、と、免許取り立ての頃に良く訪れていた勝浦の崖っぷちへと。   どう考えても、横浜から首都高の渋滞にはまって帰ったほうが早かったですし、安かった。 ちなみに、総走行距離は300kmオーバー、燃費は15km/Lオーバー。あれ、あれだけアクセル踏んだのにと思いつつ、途...

#411 バッテリーに続いて、ギリギリまで使い倒した、フロントブレーキローター。

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 そういえば、この前、訊かれました、自動車雑誌にあれこれ書いている人なのだから、所有しているクルマは、いつもピカピカに磨き上げられて、メンテナンスもばっちりなんですよね? と。そんなことはありませぬ、きっぱり。クルマの洗車は、オフロードコースを走った後のみ、つまり年に2回だし、消耗パーツはギリギリまで使い倒します。いや、分かっているからというスタンスゆえのことですが。  で、そんな消耗パーツのひとつ、ブレーキローターを、本日、交換しました。とりあえず、フロントのみ。いや、リアも交換時期ではあるんですが、フロントからジャダーが感じられるようになってきたのもので、今回はフロントのみ。で、結論。とんでもなく滑らかなフィーリングとなりました。特別なものは入れてません。日本では考えられないような価格の、アメリカで販売されている汎用品です。なんていうんですかね、これまでは ただ食いついていた感があり、なんだかなぁ感があふれていたフィーリングが、踏み込み量に応じて美しく制動力が立ち上がりまして、まさにブレーキングにもしなやかさがあふれてきましてね。止まるようになったではなく、止まりゆくその様が実になめらかで美しい。だから、ついついブレーキを踏みたくなるとでも表現できましょうかね。一般にブレーキ性能というと、利く利かないで語られてしまいますが、実はどのように利くかも、大切。そして、それも相まって、止まるという安心感を生み出すものですから。  というわけで、ここ1年ほど、うちのクルマへ乗られた方、失礼しました。美しく止まっておりませんでした。これからはきれいに止まります、是非、ご試乗ください。 ってか、グランドチェロキー(2世代目)って、ほんと、良く出来ているなと感じました。こういうところのフィーリングが絶妙で、とにもかくにもバランスがとてもいい。  写真は、今宵の試走。気温は0度。ダンパーからギシギシ音が響いていましたが、そのほかはすべてがハイバランスしており、もう、それはうっとりなドライブとなりました。

#410 あれやこれやの買い物は、イブではなくクリスマス当日が狙い目、ってな話。

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 わざわざ年末にIKEAへ行かなくてもいいではないか、と思われるかもしれませんが、この時期だからこそ、足を運ばなければならない理由があります。しかも、狙いはメインフロアではなく、スウェーデンフードマーケット。このタイミングで、クリスマス向け商品が展開されるのですが、時期が近づくと、過ぎると、ディスカウントされるのが常でして。で、まぁ、IKEAの商品の多くは、クリスマス前に売り切れることが多々ですが、このフードマーケットには残りものが多くありまして。ジンジャークッキーやら何やら。というわけで、足を運びましたが、今年はわりと豊作だったかと思います。  今年は25日に行ったんですが、とても空いてました。日本のクリスマスといえば、当日よりもイブ。しかも、今年は振替休日でしたから、25日当日にわざわざ買い出しする人はいませんわな。というわけで、IKEAの後に続いて訪れたコストコも、こんなに空いているのは初めてってくらいに空いてまして、とてもびっくりしました。年末の買い出し前の静けさとでもいうんでしょうかね。

#409 迷い続け買わずに数年、背中を押したのは洗濯されたデジカメだった、って話。

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 出会いは突然、ではありませんでした。ミラーレスを含めたいわゆる一眼タイプカメラを買おうとあれこれ探すこと、もう何年になるんだろうか。2、3年か。手元にあるCanonのEFレンズを使えることを条件にスタートして、あっちこっちを調べ、プロカメラマンにアドバイスを受け、って、やっているうちに、わやくちゃになり。そんなことをしているうちに、カメラ本体もモデルチェンジやら、新規参入モデルやら、もうタイミングが全く見えなくなっていました。で、あれですよ、今回のコンデジ洗濯事件。つまりですね、買わなきゃいけない状況に追い込まれ、で、選んだ。当初は選択肢になかった、Nikon 1を。新機種登場で価格が大幅に下落していたのは知っていましたが、本日、ふらりと訪れた家電量販店で価格comを大きく下回るプライスにて決断。ただし、予定外の白。いや、白しかなかったから。しかも、レンズは単焦点のみ。これも想定外。さらに、J1じゃなくって、V1。と、これまでの悩みはなんだったかのとも思いましたけど、洗濯してしまったことによって導かれた選択なのかなって考えると、あえて外すことで、むしろ何かを楽しめるのではないかと、シュンと予感がよぎったもので、フッと決めてしまいました。まぁ、直感とでもいいましょうかね。  なんてことを考えていたらですね、実は我が家にコンデジがあることを思い出しました。妹宅で使っていたモノ、あとは液晶が割れたモノ(修理可能)の2台が。ひょっとして、Nikon 1を買わなくてよかったのではないかと思ったりもしましたが、まぁ、これもきっかけ、きっかけ。何か意味があるんでしょ、きっと。というわけで、Macminiは延期します。おいおい!、って感じですが、おいおい(追々)なのです。

#408 思い切れば思い切ったほどに、その後の充足感はすこぶる高くなる、ってな話。

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 実ですね……というヨシダの意外話はたくさんあります。それは隠しているわけではなくて、自分から言わないだけのこと。言えないというよりは、あえて言わない。何でもかんでもひけらかすよりも、言わないというクールさを選んでいるとでもいいましょうかね。どうでもいい? ま、どうでもいいことなんですけど。  さて、そんな意外話のひとつに、ピアノを奏でられるという“技”があります。これぞ、わずかの人にしか言ってない(と思う)。幼少の頃から高校生手前まで習っていましたので、それなりに聴かせられますが、一方では本格的ではなかったことから、今はこうして同じキーボードであっても、 ライターとして パソコンのキーボードを叩いていたりしますが。ま、誰かがもう少し本格的な道を示してくれていたら、違ったのかもしれないなと思うこともありますけど 、実際には自らの才能のなさ、限界を感じていたというのが、ドロップアウトの主たる理由だったりもします。自分がいちばんよく分かっているもんなんです、こういうのって。 その後は、鍵盤楽器つながりからシンセサイザーなる電子楽器に巡りあい、わずかな期間とはいえバンド活動やら、オリジナル作品作り、仲間とのCD制作やら、音漬けな青春を送っていました。当時はCDを焼くのだって業者に頼まなきゃなりませんでした(100枚制作で30万円だった)が、そこには緊張感に通じるような楽しさがあふれていたような気がしています。  写真は、集めた楽器の中で今でも手放さずに持っているシンセサイザー。これ、トッププロ御用達のフラッグシップモデルで、定価はたしか42万円。大学2年生の時だったかに、バイトして買ったんですが、これこそ完全に身分不相応。知り合いだったプロから勧めで決意したんですが、 当時は相当に迷った覚えはあります。“電子” 楽器ですから時代とともに性能は劣っていくものですが、当時のデジタル製品にまだ今ほどの使い捨て的感覚はなく、結果として、 長く使えていますから、 今では 思い切って投資して良かったと思っています。 すごいな、20年前のパソコンを使っているようなもの、と考えると。  こういった思い切って飛び込んだことは、後々の満足感が高く、そして今につながっていることが多いような気がします。後先考えないのではなく、深くを考えつつも、決断の時には後先考えような思い切りが必要と...

#407 こだわりがあるから捨てられず、こだわりがないから捨てられる、ってな話。

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  そういえば、先日、デジカメカメラを洗濯しました。落としたのではなく、洗濯。洗いだけではなくて、すすぎと脱水まで。柔軟剤入り洗剤にて。こういってはなんですが、そのデジカメ、あまり気に入っていなかったので、きっぱりとお別れできました、と考えるとこれも縁というか、タイミングなのかなと思ったりもします。こだわりがあったわけでもありませんし。そう、こだわりなく。  そうそう、話は飛びますけど、「こだわる」とは、物やら何やらに執着してしまうことを指した言葉だそうで、つまり、囚われて、振り回されてしまうという意味が、本来だったとか。いつしか、よいこと的なニュアンスで使われるようになったそうで、ならば、異なる表現をしなければと、代わりをあれこれ探したのですが、これが見当たらない。「凝っている」が似ているのかなと思いましたが、文字面、言葉の響きを含めて、美しくなく、いまだにその代わりとなる言葉は見つかっていません。となると「捨てる」も本来は何か違った意味合いが与えられていたような気がします。逆にプラスな言葉として使ってきたのではないかな、とか。  まぁ、いずれにしても、“こだわり”がなかったカメラゆえに、きっぱりと“捨てる”ことができたわけです。と言いながらも、最後に、 そのカメラで撮影した傑作をアップしておこうと思って写真をセレクトしてアップしてみたら、あれ、このカメラのものではなかったというオチに。というわけで、上の写真は洗濯されたカメラの遺作ではないんですが、まぁ、いいや。ちなみに、 #404 と同じでiPhoneで撮影した写真だったりします。ちなみに秋に西湖で撮影した写真。 #367 で紹介したあの写真と同日のもので、日が沈んだ直後のもの。拡大するとわかりますが、Bクラスの室内灯をつけたりして、なんだか自動車雑誌的だったりしますが、写真はともかくとして、今年見たベスト3に入る景色だったことは変わりません。  さて、次のカメラ、どうしましょうかね。

#406 いつのまにか生き苦しさを忘れて、都会(都内足立区)に馴染むアジアンタム。

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 今ではもはや定番を超えて、飽きられた感すらある観葉植物のアジアンタムですが、なんと近所の人工的に作られた小さな水路脇に自生していました。写真はいちばん分かりやすい株を撮影しましたが、場所によってはかなり繁殖してまして、しかも、あちこちに飛んでいます。最初は、誰かが植えたのかなと思ったのですが、何せ人工的に作られた石垣ゆえに、その隙間はコンクリートが流し込まれています。つまり、植える余地などないと。 まぁ、シダ系なわけですから、条件さえ整えば簡単に繁殖しますが、それにしてもこんな水路で繁殖するか、といった感がありました。というのも、 昔は珍しかったし、高かったし、何よりもそうとうに水管理、というよりも湿度管理が難しく、簡単に枯らすことができる観葉植物の代表格ですから、こうして簡単に生えているのを見て、なんとなく悔しさを感じました。いや、いくら枯らしたかわかりませんので。 ふっと考えると、この手のシダ系観葉植物は、アジアンタムが安くなって広まるまでは、シダがスタンダードにありました。いつしか座を奪われていたんですな。  なんてことを語りつつ、ちょいと話は変わりますが、先日、ETV特集の再放送「花を奉る石牟礼道子」の中で、彼女が東京へ来た際に、「東京は、 大地を生き埋めにして、その上にコンクリートが物量となって、大都会を作っている」と感じ、「建てられているビル群が近代の卒塔婆に見えた」と表現していました。だから、「 東京に行くと息がしにくくなるし、大地にもっと呼吸をさせてあげたい」、とも。なるほど、なるほど。自分も東京では息がしにくいなとは感じていましたが、それが何故かはなんとなくは分かっていても、何なのかはわからないでいました。そもそも育った横浜も横浜駅が近くでしたから、まさに東京と似たような環境下にあったはず。つまり、最初から息苦しかったはずなのに、最近までそれを感じることなく、今、何故、息苦しいと感じるのか。まぁ、息苦しくない地を知ったからなのでしょうね。だから、自然の中に浸っているのが好きなのかもしれませんし、そう考えると、やはりクルマもSUVでなきゃいかんのだなと、思ったりして。と、話がとっちらかり始めましたので、このヘンで。  そうそう、息苦しいとは 、まさに生き苦しさそのものなのかもしれません。都会に住んでいるとついつい忘れてしまうので、忘れ...

#405 新型フォレスターの完成度に感心し、スバルのこれからにひと安心、ってな話。

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 #404で書いた伊豆話、新型フォレスターの試乗会でした。えっとですね、いきなり本題に入りますけど、新型フォレスターとんでもなくいい仕上がりを見せていました。シャシー系の完成度はもはや現行型レガシィを過去のモノとしてしまったほどに。それは言い過ぎじゃないか? って、言い過ぎではないのです。何がいいとはひとことでは言えず、ひとつをピックアップできず、つまりバランスがいい。世代が違うと思わせたぐらいに、いい。いちばんわかりやすいのはシャシー。まさにしなやかで路面にタイヤをいかに接地させるかにこだわった結論を、どうだ! といわんばかりに叩き付けて見せてくれたかのよう。結果として、18インチタイヤをしっかりと手なずけることが出来ていましたから。もちろん、荒れた路面ではバタバタ感は顔を出しますけど、十分に許せる範囲内。  そして、このシャシーのしなやかさは17インチでこそ、フォレスターというキャラクターも含めて、ハイバランスさせている感がありました。ストローク量を生かしながら、でも、その動きに剛性感を与えているという、まさに、うっとりする乗り味。その一方で、ハンドリングは適度な操舵感と、SUVたる緩さを上手く生かしていて、これがもう言葉にならないくらいにいい。AWDは、安定性と操縦性のバランスがよく、互いに邪魔しませーんといわんばかりの役割分担が明確で、そこにリアのスタビリティの高さも加わって、コーナーリングスピードが速いのなんのって。もちろん、パワーフィーリングはそれらにぴったりと合わせていて、結果ですね、走りは気持ちよさとひと言で表せるほど。エンジンはターボもいいんですが、でも、NAでも我慢を強いることはなく……、と、軽くちょろちょろっと書いただけで、ここまで書いてしまうほどの仕上がりぶりでした。   CVTも走らせ方やモードのセレクトによって、ダイレクト感を味わえるようになっていますが、やはりMTモデルには敵わずといった印象を受けました。今回の試乗会でMTがさらりと用意されてまして、これがとてもよかった。ただ、MTはNAのみですし、アイサイトと組み合わせられないという致命的なマイナスポイントはありますが、それを除いてもかなり惹かれるグレードだと感じました。ちなみに、あれこれ装備をあきらめてボトムグレードにすれば208万9500円。かなり、リーズブル。 ということで、個...