#419 たかが1本の断線に悩まされること3年、でも解決したら愛着は増したって話。

 あのですね、グランドチェロキーのトラブル、とても単純なところに原因がありました。って、あれです、パワーウインドウとドアミラー(スイッチは一体)が作動しなくなり、さらにはドアロックをしてもセキュリティが作動しなくなることがあるってトラブル。以前#348にてスイッチ交換して一件落着みたいな書き方をしていましたが、実は解決していませんでした。いや、セキュリティオフのまま放置してあるとは公に書けませんでしたので。ところが、年明けに#417で書いた室内灯が消えないというトラブルが加わり……、って、実はこの時、やはりセキュリティの面から書きませんでしたが、キーレスエントリーシステムによるドアロックが出来なくなるというトラブルも発生していました。そして、一連のトラブルはたまに出るのではなく、トラブルが継続するようになり、いよいよオオゴトになったかと出費を含めて覚悟を決めておりました。
 ところがですね、海外の掲示板を眺めていたら、ドアの開閉によってドアと車体を繋ぐハーネスにストレスがかかり、やがて被覆が剥がれ、最後には断線するというトラブルが多発していることを発見。症状としては、経過を含めて、まさにウチのクルマのトラブルそのもの。ちなみに、ドアと車体を繋ぐハーネスは10本ほどありますが、トラブルを起こすのはアース線1本のみ。なるほど、ケーブルの耐久性不足かと思ったらば、ドア開閉時に対しての長さ不足。そう、長さが足りないだけ。まぁ、定番トラブルとも言いますが、設計ミスとも言いますな、これ。
 ほんとか? と思いつつも、うちのクルマもブーツから配線を引き出してみたら、見事なまでにぷっつりと切れてました(画像)。というわけで、線をつないだら何事もなかったかのようにすべての機能が復活。こういった国産車では考えられないようなトラブルは、アメリカのクルマらしさそのものだなやと思いましたが、だからといって呆れかえってしまうこともなく、むしろ愛着が増したような気がします。なんていうんでしょうかね、単純な分解であっても、解き明かしていくことで、そのメーカーの考え方やらを知ることができる、つまり、そこに込められたある種の想いを読み解けると、それが、愛着へと変わっていくとでも言いましょうか。いや、ケーブルの長さ不足に愛着やら考え方があったかは知りませんけど。まぁ、何よりも、今は、解決して気分爽快だし。
 クルマに愛着をもてるかどうかって、たぶん、バルブひとつ交換するだけでも生まれてくるものなのかもしれません。たとえ設計上は交換する者に対する配慮があっても、なくても。愛着を増すこと、つまり、満足度を高めるためには、込められた想いを知ってもらい、そこに何か発見を与えることに何かキーがあるような気がしました。そう考えると、冷蔵庫に愛着がもてないのは、修理できないから……、って、それだけじゃないか。

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