#416 いつしか、どうせ見かけ倒しでしょという目をもっていたってな話(反省)。

 知人いわく、鳥肌がたったと表現していましたが、メガーヌGTラインはまさにそんなクルマでした。ってことは、昨年に書きましたが、それを上手く分析しきれておらず、また、表現出来ていなかったので、年を越しながら、なんだかなぁ感が残っていました。で、年始にもう少し深く乗りつつ、あれこれ思案していたら見えてきました。いや、あれです、シャシーが締め上げられたことによって固さが生まれているのに、それをマイナスとは感じないことについて。答えは簡単でした。接地感です。もはや修復を諦めたといわんばかりのデコボコなアスファルト路面を通過しようとスピードを落としたら、タイヤの接地感が強くあることに気付き、少しアクセルを踏んでみたのですが、そのフィーリングが変わらず。もちろん、シャシーの各部のレートがアップしている分、ボディはフラット感を失いますが、接地感だけは変わらない。タイヤのサイズだけではなく、その性格も、固さを意識させますが、接地性だけはダイレクトに伝わってくる。つまり、シャシーとしてのバランスが取れておりまして、ただ、締め上げただけではなく、そこには基本的にしなやかというベースがあります。そして、速度域が高まれば、シャシー剛性を強く意識させられますし、そして自然とフラット感も強くなっていきます。つまり、スポーティ。そして、確実にタイヤを路面に接地させることで安心感が生まれており、まさにそういう点から、GT的とも言えます。つまり、快適。答えは単純。
 ただ、訊けば、このフツーのメガーヌ(GTライン)シリーズは苦戦しているとか。それは分かりづらいさだけはなく、勘違いされている面も起因しているような気がしました。でも、ふと振り返ってみれば、こういうハイパフォーマンス手前のスポーティモデルって、本来、うちら世代が喜んで語っていたモデルだったはず。いつからでしょうかね、相手にされなくなってしまったのは。って考えていたら、“どうせ、また”という目で見てしまっていた自分に気付きました。GTラインとは、名前ばかりだろうとか、17インチ? また、固いんでしょ、と。これまでの、日本におけるルノーの展開、日本車における名ばかりのスポーティグレードのイメージやら、ハイパフォーマンスモデルの台頭やら、含めてのことだとは思いますが。そう考えると、スポーティを語れるモデルは少ない。というか、BMWのMスポーツ仕様(最新の話ね)の展開は、実に上手いと思えてきます。レギュラーモデルの完成度を高めて、その上を選べるという分かりやすさも含めて。すみません、また、BMWの話になりました。
 ちなみに、このメガーヌGTラインのリアサスペンションはトーションビーム式。マルチリンクではありませぬ。ハードウェアに頼る前に、するべきことはまだまだあることの証明でしょうかね。ここにもあれやこれやのキーがあるような気がします。

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