#405 新型フォレスターの完成度に感心し、スバルのこれからにひと安心、ってな話。
そして、このシャシーのしなやかさは17インチでこそ、フォレスターというキャラクターも含めて、ハイバランスさせている感がありました。ストローク量を生かしながら、でも、その動きに剛性感を与えているという、まさに、うっとりする乗り味。その一方で、ハンドリングは適度な操舵感と、SUVたる緩さを上手く生かしていて、これがもう言葉にならないくらいにいい。AWDは、安定性と操縦性のバランスがよく、互いに邪魔しませーんといわんばかりの役割分担が明確で、そこにリアのスタビリティの高さも加わって、コーナーリングスピードが速いのなんのって。もちろん、パワーフィーリングはそれらにぴったりと合わせていて、結果ですね、走りは気持ちよさとひと言で表せるほど。エンジンはターボもいいんですが、でも、NAでも我慢を強いることはなく……、と、軽くちょろちょろっと書いただけで、ここまで書いてしまうほどの仕上がりぶりでした。
まぁ、それはさておき、開発の方々に訊けば、この走行性能における感性面の向上は、具体的にインプレッサから試みているそうで、その第二弾として登場したフォレスターはさらに極めていたというわけです。その手法は何を変えたからというよりは、フルモデルチェンジでしか成し得ないものだそうで……。って、実は、心配していました。スバルがこういう乗り味を作らないのか、作れないでいるのか、が見えなくて。しかしこうして方向性が明確に見えたことでほっとひと安心。やれば出来るじゃん、とでも言いましょうかね。
しかし、困ったことがひとつ。ここから先のクラブレガシィへの執筆、なんて表現していいものやら。頭の中のスバルベンチマークは、すっかりフォレスターになってますから。って、年末発売号をまさにこれから書かねばならないのに。