投稿

#338 省みることで発見できる、誤植、じゃなくて、自らのスタンスとこれからの姿。

イメージ
 本日、執筆したクラブレガシィが一冊の印刷物となって、手元に届いたのですが、これ、あの時はまだ校正紙でしたっけ。今となっては遠い昔のことのように感じるのですが、あれは先週のこと。 というわけで、現行型D型レガシィが大特集されている今号のクラブレガシィですけど、あれやこれやと思うこと、思い付いたことありましたので、そんなことを書き連ねてみようかなと。こういうのは初の試みかな。いや、反省点とか、言えなかったこととか、そういう内容ではなくってさ。  まず、あれですな、94ページの「今いま直ぐすぐ」って、タイトル書こうとしたら気付いた、これ誤植? 校正見たのではないか? えっと、ま、いいや、えっと、その、中古車調査云々企画のとこですが、これ、取材したのは、WWDC2012が開催された日でして、RetinaのMacbook proが発表になって、すごいぞ、これと興奮したままに、ほとんど寝ずに朝7時には取材班と集合しています(上の写真はその朝の撮影のもの)。というわけで、ここで使われているメイン写真に写っているワタクシは、ほぼ徹夜明け、かつ、頭の中はRetinaのMacbook proが渦巻いています。その割にまともに写っているから不思議なのですが。まぁ、写真といえば、特集中のコメント部分で使われている写真、なんと数年前と同じ服を着てました。できるだけ重なることがないように気を遣っているつもりなのですが、ダメですな。アウトバックのところのシャツは初、でも、アウトレットで1500円だった。なんてことはどうでもいいや。  今回のクラブレガシィは原稿納品した後に、編集部を訪れて校正作業をお手伝いすることを試みました。校正しながらも、半ば自分の中ではひたすらに反省会になっておりましたが、作業しながら編集長とあれやこれやと、こうしたほうがいいとか、あれはこうだったとか、その場で話をしたことで、この本とどう携わっていくべきか、まぁ、つまり書き方やらが見えてきたような気がしました。というか、自分が見えたというか、再確認できたといったほうがいいのかな。そう、時にではなく、必ず省みることは大切です。冷めないうちに。すると発見が多いですから。 というわけで、明日はFJクルーザーな反省会なのでした。  あ、下の写真は、編集部にて。手前は自前のMacbookAir、奥は編集長のPowerbo...

#337 ヨーロッパ車にあふれる感覚的表現、日本車に見られる実用性の具現化。

イメージ
   ここのところ、レガシィ漬けでした。D型の改良内容が濃すぎたことが主たる要因ですが、まぁ、根本にあるのは、あれやこれやと先延ばしにした自分にあったりするのもまた事実。で、レガシィですな、少し前にも触れましたが、良くなっていました。でもそれはレガシィだけを、レガシィとして、見た時の話であることを、感じさせられてしまうことがありました。  ひとつ目は、BMWの試乗会にて乗った6シリーズグランクーペ。クーペ的なデザインながら4ドアという実用性を与えたモデルで、まぁ、ヨーロッパの各ブランドからは続々とデビューし、これで出揃った感があります。そもそも、クーペはデザインやら2ドアといった縛りから、特別な乗り物として、そのポジションを築き上げてきました。時にスポーツ、また、ラグジュアリィというテイストをそれぞれに使いこなしながら。 この 6シリーズグランクーペは、その特別感を全面に表現し、そして、前面に押し出しながらも、BMWたる素直な走りがベースにはあり、その両者をバランスさせていることにトピックがあります。バランスといっても、何かを削ってなし得たバランスというよりは、全てを実現したという、まさにハイレベルなもの。試乗車はオプションの19インチでしたが、リアタイヤ幅は275という行き過ぎ仕様。しかも、ノーマルサスのままに。しかし、あり得ないはずの快適性がそこにはありました。まぁ、これは5シリーズ同様なので、ショックは受けませんでしたが、オドロキは再確認しました。  もうひとつは、昨日発表されたシトロエンDS5。昨年の東京モーターショーで会場でひとり大絶賛したモデルですが、改めて眺めてみると、コンセプトを存分に表現しており、まさに脱帽。やりたい放題とでも言いましょうか。でも、破綻していない。プジョーがあるから、シトロエンはこうした冒険が出来るのかなと思うと、2ブランドの関係を上手く使っている点まで評価したくなってきます。乗り味? 試乗会はまだ先なのでインプレッションについてはまた先に。と言いつつも、最近のシトロエンテイストからすれば、悪いわけはないでしょう。これも大切ですな。  両車に共通しているコンセプトは、グランドツーリング性能。見ているだけで乗りたくなる、どこか行きたくなる、そして、快適なドライブがもたらす歓びを愉しめるって、感じでしょうかね、かっ...

#336 なんだかんだ言いながらも買いなMacは、やっぱりRetina Macbook pro。

イメージ
 というわけで、引き続いて現時点での買いなMacについての考察を。スペック的なことから先まで使える感、最新を愉しめること、さらにはコストというすべてを満たしているのは、やはり、Retina ディスプレイを採用したMacbook proだと思います。対応アプリがない? 何をおっしゃる、iPhone4で、アプリがないにも関わらずRetinaで感激したのをお忘れですか。とにかく、あの衝撃をMacでも味わえると考えるとそれだけでも十分に価値があると思うわけです。さらに、クワッドコア+SSDがもたらす快適性は、安易なクロック数主義を簡単に打ち負かすもの。MacbookAirを体験したことある人はお分かりかと思いますが、あれがそれなりのCPUで動くわけですから、これもまたこれまでにない体感かと。  で、一方で、旧型製品というか整備済製品まで含めた、コストパフォーマンス重視で考えますと、Macbookpro15インチの先々代。といっても、Early 2011ですから、1年前のマシン。あちこち世代が古いのは確かですが、15インチ、クワッドが10万なにがしで買えると考えるとお得かと。昨日、Late2011が 値下がりしたことから、その 価格差が微妙になりましたが。では、Airはど うかといえば、新製品の価格の下がり方も気になりますが、今ならば、整備済製品の先代11インチ(4GB/128GB )でしょうかね。ボトム (2GB/64GB ) の6.5万円も魅力ですが、メモリ、ストレージともに倍になりながら+7000円という価格は買い得感があふれておりますので。  なんて、偉そうなことを言ってますが、まぁ、あくまでも主観ですので。もちろん、最新機種を選ぶに越したことはありませんから。ただ、Airは、Apple的なワクワク感を愉しめる1台です。光学ドライブがなくたっていいじゃんを含めて、あれやこれやと教えてくれますし、なにより 整備済製品なら安いですし。 そういえば、windows使いの友人が、先代を購入しましたのですが、先日、Moutain Lionにアップしたほうがいいのかって質問を投げかけてきました。まぁ、キミの仕事を考えるとLionのままでいいんでないかい? でも、云々と答えましたが、意外にも、最近Macのシンプルさに魅力感じてますので、アップしますって答えが返ってきました。...

#335 デベロッパー向けというよりは、世間に流された感が少しあったWWDC2012。

イメージ
 さて、Appleネタ。WWDC2012が過ぎ去って1週間が経過しました 。 今回のWWDCは、あれやこれやと期待外れが騒がれていますが、考えてみれば期待しすぎだったような気もします。で、なぜだかAppleもその期待に流された感があるかなと。そもそも、OSよりもMacBookproを先に発表したことで、あの時、期待をさらに煽り、そして、盛り上げすぎ、その後、落とされた感が生まれてしまった。新機種を発表するにしてもこれからを提案したモデルとしてRetinaだけにしておけばいいのに、レギュラーモデルのMacbookproまで発表するから、Macproの改良を叩かれてしまう始末になってしまったと思われます。Macproは、来年まで待ってくださいとアナウンス すればよかったのに、そういったAppleらしからぬヌケが多かったと感じました。まぁ、Jobs不在を感じさえたところですな。  さて、今回の基調講演は、最初のThank you movie に完全に打ちのめされました。皆さん(あの場に集った開発者) のおかげで、云々っていう演出に対して。いやらしい感じもしますが、単純に、こちらこそありがとうと言いたくなるような、あの流れはとても良かった。 単純で、すみません。 で、あとは、iOS6のMapですな。C3買収から、やがてはと思っておりましたけど、Flyoverがムービーではなく、レンダリングと訊かされて、ちょっとしたショックを受けました。まさに鳥肌モノ。かと思えば、 カーナビ機能までOSに取り込んでいたり、Siriのスイッチ採用について、すでに自動車メーカーと協議してたとか、今見えているのはその一部だけですが、それら暗示するのは完全なる包囲網。つまりですね、すでに遅い感があるのに、 どうせ、日本の対応は先でしょ、とか、無理でしょと思った時点で、もう、取り残されてしまっている感があります。日本のMapがない? 水面下ではとっくに動いていることでしょう。日本語対応など無理だと思われたSiriが、あれだけ早く日本語に対応したことを考えれば。  というわけで、って、今、買いのマシンはこれだってことを書こうと思ったのに、前振りだけで、これだけの文章量に。えっと、次にしておきましょうかね。

#334 ハイパーターボ+CVTを理解するにはCVTフィールを好意的に捉えばいい、って話

イメージ
 早いもので……、って、ここ最近、このフレーズばかり多用している気がするのですが、やっぱり、これも年を取ったからでしょうか。さて、レガシィです。早いもので現行型がデビューしてから4年目を迎えておりました。もちろん、今年も恒例の年次改良を行いましたが、今回は大改良。フェイスリフトだけではなく、インテリアのレイアウト変更まで行っていますし、2機種同時に新型としたエンジン、さらにはボディカラーも4色更新してしまうという、フルモデルチェンジで行うような内容ばかり。と、まぁ、書き連ねると凄いことのようですが、その意図を開発者に話を訊きつつ、あれこれと考察すると、いかにコストを掛けず、変わったことを効果的に見せるかに主眼がおかれていたことが見えてきます。たとえば、フロントマスクは、そのイメージを変えておりますが、ヘッドランプユニットのアウターはそのままだし、エンジンフードもフェンダーもそのまま。バンパーとグリルが変わってはいるものの、リーンホースは触っていないので、流用が可能というほど。  いずれにしても、現行型デビュー直後のA型の頃から比べると、乗り味は格段にアップしました。そう、格段に。フラット感を手に入れ、新しい世代のシャシーも、ようやくその真価を発揮できたといった感じでしょうかね。アウトバックSパッケージはやっと認められるようになったかな。 新型ターボについては、CVTとの組み合わせに心配がありましたが、これまでのターボとは違う真新しい感覚を表現しており、最初、その味付けを解釈できないでおりました。40kg-mオーバーのトルクというから、ヨーロッパ車のハイパワーモデルのように低回転からそれをダイレクトに感じさせるのかと思いきや、CVTを使って高回転へ誘うという手法を採用しており、いわゆる極太トルク感を愉しむ感じではありません。このモデルを理解するために必要なのは、CVTの回転上昇フィーリングを好意的に受け取ることです。CVT+ハイパワーターボという新しい感覚ですな。そのほか、 煮詰めが必要だとは感じるところがあるのは、いつものこと、か。この続きは、今月末発売のクラブレガシィvol61のヨシダコメントにて……。  レガシィは、新しくなる毎に、いつも何かしらの非難をあびます。それは、見方を変えると、進化の幅が大きいから。今回、NAエンジンは正常進化というストーリーで...

#333 ゆとりがあるから突然を愉しめるし、また、そこからゆとりが生まれるって話。

イメージ
 先週の土曜日に関越自動車道を走って長野へ向かい、その日のうちに東京へ戻ってきたのに、なぜだか今週木曜にまた長野県にいました。突然に、前日、レタスの引き取りに行きましょうと誘われてのことなのですが、原稿依頼も来ていないことだし、と、話に乗っかることに。 まぁ、こうした突然の誘いってのは、様々な、意外な 発見をもたらしてくれることが多く、そこにはとんでもない愉しさが隠されているものですから。と言い訳をあれこれ。そもそも、そんな突然の誘いに乗ることができるのも、フリーで仕事しているからなのですが。  で、レタスは凄かった。午後収穫、かつ農薬をまく前という、東京ではなかなか手に入らないものだったこともあり、なんていうんでしょうかね、主役になれるレタスとでも言いましょうか、それほどに、味わい深い、濃い、存在感があるレタスでした。もっと分かりやすくいうと、甘いのです。そう、甘みのあるレタスでした。  まぁ、そんなレタスにも感激したのですが、今回のレタス収穫ドライブへと誘ってくださったご夫婦に、連れて行ってもらったカフェ(写真下)もとても良かった。軽井沢の中でも珍しく閑静な地域にあり、まさに、別荘族を含めた、周囲の人たち向け。 上の写真は、食したオムレツですが、これ、てのひら大ぐらいありまして、卵をいくつ使ったのだろうかというほどのボリューム感。もちろん、中はふんわりとしており、とても絶品(以下略)。もちろん、リーズナブル感もあって、内外装のデザインのセンス、スタッフの対応も含めて好印象でした。  ちなみに 、営業時間は6:30〜14:00までと少々特殊( メニューもモーニングかつブランチ的な内容 )なのですが、訊けば、早朝からの営業は、渋滞に巻き込まれないようにと夜も明けきらぬウチに東京を脱出してきた人々が利用できるようにとの配慮から。いやはや、まさにいやはや。そうなのです、渋滞がイヤだからと東京を朝早く出発する者としては、渋滞を避けられたとしても現地へ早く着きすぎて、することがない、落ち着ける場所がなく、いつも困っていましたから、こういった居心地のよいカフェは大歓迎です。  まぁ、このカフェのすべては、ふとした思いつきからとのことですが、それはいわゆるいい加減とは異なる、実は内容のある思いつきで仕立てられています。だから居心地がいい。 そして、そのベースにあるの...

#332 細かな変化を愉しむことで、植物を枯らすことはなくなるのです、ってな話。

イメージ
 周囲に植物を枯らしてしまう人たち(複数)がいます。そして、彼らは 自らの非を 認めながらも、どうしたらいいのか、分からずにいます。 まぁ、植物も生き物ですから、環境が悪ければ、条件が整わなければ枯れてしまうものですが、基本は水やりさえしていれば、しょっちゅう枯らしてしまうことはないと思います。 ですから、彼らがいとも簡単に枯らしてしまうのは 常々なぜだ? と思っていましたが、最近、その理由が分かり、対処方法も見えてきました。 彼らは、最初は生物として見ていますけど、いつのまにやら関心がなくなり、存在を忘れてしまう、気にならなくなる、置物的な捉え方をしてしまっているのです。気にならないから水をやらないし、状態を把握していないから枯れそうなサインも見逃す。  では、彼らがプランツを枯らさないようにするためには、どうすればいいか。それは簡単で、その存在を意識することです。ただ、彼らに意識せよと上から目線で語っても聞いてくれません。そこで、こう言えばいいのです、変化を愉しめばいいんだよ、と。 植物は、日々成長しており、変化しています。太陽のほうを向いて伸び、やがては花芽を付けたり、そして実がなったりもします。 その変化を愉しめばいいと思うのです。葉が一枚増えたではなく、葉が出てくるところから、しっかりとした一枚の葉になるまでを、愉しめばいい。実がなって食卓に上がれば感心は一気に増します。そこまでくれば、もう大丈夫でしょう。  写真上は、捨てられるはずだった、たった2cmほどの茎から増えたクレソン。本来、水辺を好む植物ですが、こうしてプランターでも栽培できますし、最近では水辺の環境に近づけてみようと1日4、5回、たっぷりの水やりをしていたら、下の写真のように根を出してきました(水辺ではこういう状態だった)。そんな何気ない変化を日々の愉しみにしていると、植物を枯らすことはなくなると思います。  ちなみに、うちの妹も植物を枯らしてしまう、ひとり。それこそ水やりさえしていれば、枯れることのないクレソンを、いとも簡単に枯らしてしまいました。彼女は育児に忙しいからとは言いますが、3歳児と一緒にクレソンの成長を楽しめば、枯らしてしまうことはなかったのではないかと思うのです。というわけで、先日、芽吹いたばかりのべビーリーフと、本葉が出たところのバジル、そして花が咲いているミニトマ...

#331 オドロキという鳥肌が立つほどのやられた感を期待している、WWDC2012。

イメージ
 最近、なんだかしっくりきていませんでした。といいますか、何か予感がしていました。Appleがオドロカシをやらかしそうという、予感が。もちろん、それが何なのかはわかりませんが。  今朝(日本時間)、 9to5Mac に右のような記事が出ていました。Macシリーズ、ほぼ一新って内容ですな。 前にも言ったかもしれませんが、 Jobs没後、Apple流の クリエティビティは、その 勢いを失っていないことを強くアピールするだろうことは、予想されていましたし、予感していました。もちろん、 それは先の理想やら近未来を語るといった絵空事ではなく、現実に具現化された製品として。ですから、この一新というスタイルを使った発表も、ひとつの手法、演出であり、十分考えられることでしたし、これもまた予感してました。  振り返ってみれば、3月のiPadの後、4、5月に新製品発表がなかったことからも、それがうかがえます。毎月、何らかの発表を行ってネタを切らさなかったこともありますから、そう考えると、この数か月は策略的な何かを感じます。つまりですね、 新製品を発表せずにユーザーを散々いらつかせておいて、一気にドーン、で、拍手喝采、称賛の嵐というストーリー。 あ、貧相な日本語ですね。まぁ、いいや。 これはTimではなく 、Jobsが仕掛けているような気もします。いずれにしても、やられた感に浸れることを期待しているわけです。皆(Appleファン限定)。  で、自分はどうするのかって? 新型に打ちのめされてしまえば、その場でクリック(即決)。そう感じなければ、旧世代(つまり今の現行型)のiMacのボトムか、同じくMacminiの中間グレードを、整備済で手に入れようかなと。と言いますか、Jobs没後、初めてのWWDCが、打ちのめされる内容でなければ、Apple、さよならって感じがしています。あ、iPad7インチ、iTVなんてものが発表されたら、なおさらかもしれません。  それにしても、今日の午前中のMacmini(旧型・ボトム・光学ドライブ付き)の登場には驚き、かなり揺れました。もう出てこないと思っていたので。ああいうフェイントはやめて欲しいものです。はっ、これも演出の一部かも。

#330 自らを合わせられるようになると、大人を愉しめるようになる、ってな話。

イメージ
   よく足を運ぶ八ヶ岳北麓の小海町では、この時期に夏至祭という、夏至の到来をお祝いする祭りが開催されています(画像上)。そもそも、日照時間の限られた北欧で行われている祭りですが、 小海町では フィンランドとの交流があることも手伝って毎年開催されております。 今年で11回目か。 ただ、本当の夏至時期ですと日本では梅雨に当たるため、少々早い時期の開催となっています。と、夏至祭の説明終わり。  もちろん、今年も出掛けてきましたが、夕暮れ時からスタートするこの祭りは、ローカル色豊かなイベントやら、出店など、ある種のいい加減さ、いやいや、その緩さ加減がたまらなくいい。何もすることなくどっかりと座って、あれやこれやと人やらイベントやらを眺めつつ、時に会話していることが愉しい。素にされてしまうとは少々違う、なんていうんでしょうか、やっぱいい、これでいいを強く感じさせてくれるお祭りだったりします。 って、これは個人的な想い。  今年は、知人2名を誘いましたが、ふたりとも初対面にも関わらず、ともに黄色いオープンカー乗り。ちなみに、体がデカイという共通項もありましたが、それはさておき、彼らに共通するのは、自分流の クルマを見つけ、そしてクルマととっても良い関係を築いていること。 何ていうんでしょうかね、彼らは、決して最期のクルマと捉えているわけでもなく、つまり、上がりのクルマとしているわけでもなく、だからといって手放すことを今は考えているわけでもありません。まぁ、それもそのはず、 自分に合うクルマを探し当てた上で、 自分をクルマに合わせ、それを愉しんでいるから、手放せないその理由はとてもよく理解できます。そう、 これこそが大人流の愉しみ方なのかもしれません。 って、周囲を見渡してみると、そういう人だらけですが。  その誘った友人たちは、この 夏至祭に 大満足の様子でしたので、祭にあふれていたあの緩い雰囲気は、彼ら大人流の愉しみ方とどこかリンクしていたのでしょう。 で、ふと考えると、こうした大人を愉しめるイベントやらクルマは数少ない。しかし、数少ないからこそ、何かを探し出す愉しみがあるわけで、それもまた大人の愉しみ方なのかもしれません。  話が逸れてきた。えっと、なんでしたっけ。あ、かなり久しぶりに乗った306カブリオレは、大人が愉しめる緩さだらけでした。サスのストロー...

#329 何事も多少の勘があっても、キーとなることは守らんといけないって話。

イメージ
 口に入れるものに対して、自らでできる限り知っておく、調べておく、そして作ることで、食事がより深いものになるなんて、偉そうな話をここで何度かしております。今回は、その偉そうな話からはちょっと外れた、例のヨーグルトを作るって話の続きをば……。  牛乳代が掛かり実はお得ではないという衝撃の事実を知ってからというもの積極的にヨーグルト作りをしていませんでした。でも、ある時、気付いたのです。スーパーで安売りされてしまうヨーグルトで作るからいけないのだということを。そう、安売りされることのない、少々高いヨーグルトをベースにすれば、お得感が増すことに気付いたのです。  というわけで、随分と昔にやはりここで触れたヨーグルトをベースにチャレンジしたのですが、これが何故だか失敗の連続でヨーグルトドリンク状態で固まるにまでは至らず。しかも、ベースになったヨーグルトは滑らかを謳っているのですが、出来上がった未完成品に滑らかさは見当たらず。 これ、どうやら、ただ菌の繁殖をしているだけではなく、その後に、滑らかにするための処理をしていますな、きっと。と思いつつも、いずれにしても、かなりの牛乳を無駄にしてしまいました。  しかし、それは逆にチャレンジするかいがあるというもの。まずは温度計を手に入れ、45℃を外さないように徹底的に温度管理を行うことに。で、時間経過とともに温度が下がることを考え、多少、高めにしたところ、これがなかなか増えず。ところが、自然に温度が下がった途端に一気に増殖してヨーグルトが完成。たかが温度、されど温度。こればかりは、いつものいい加減さは通じないようです。ちなみに、滑らかさの件も、単純に濾すだけで解決しました(写真は濾していない状態)。  ヨーグルト作りは、ある意味いい加減でも出来ますけど、温度管理だけは外せないことを悟りました。ちなみに、最近、パン作りもいい加減ですが、やはり、イーストの量だけはしっかりと計量しております。

#328 敬遠してたけど、見所というより、オドロキがとても多かった、埼玉県は秩父。

イメージ
 ワタクシを良く知っている人ならば、皆体験していると思いますが、言いたいことを語ろうとしながら、そこへたどり着くことなく、いつの間にか違う内容を語っていることが、良くあります。いやいや、言い換えますと、頭に浮かんだことを言葉にして口から発しているうちに、思い浮かばなかった結論へと導かれることが良くあります。いやいやいや、会話のキャッチボールをしているうちに、思いがけない発想へと導かれることが良くあります。 #327もそうでした。最初は、秩父へドライブ取材に出掛けて発見が多かったってことを書こうとしていたのですが、いつの間にやら、大げさな内容になっていました。というわけで、ここではその秩父について。  秩父は、過去にキャンプで訪れ、情報誌で執筆し、少し下流でカヤックしていた地であり、馴染みがなかったわけではありません。でも、じっくりと訪れたことはありませんでした。で、今回、取材をきっかけに足を運んだのですが、思いのほかよかった。自然豊かな地だとか、食べ物が美味しいとかってレベルの話ではなく、オドロキが多かったとでも言いましょうか。ひと言で表現すれば、規模がでかくて、あれこれと考えられてました。  たとえば、上のビートルが走っている写真は、なんと公園内。丘陵に公園を作って、その尾根沿いに 景色を楽しめる 道路を作ってまして、これがいいのなんのって。園内には、意味不明なオブジェ的なものもありましたが、それはさておき、よく整備されており、何もせずにそこにじっと居たくなる雰囲気があふれていました。何かを与えて愉しませるのではなく、何もないことを愉しみましょうとでも誘われているとでも言いましょうか。いや、園内にはテニスコートからカート場、野外ステージまであるんですが。  下のダムは、重力式コンクリートダムとしては日本で2番目の堤高があるというダムですが、その規模はもちろんのこと、なんと見学させることも考えて、設計されておりまして、あれやこれやと驚きました。たとえば、クルマを停めたダム下から上まではエレベーター(無料)が用意され、ダム上にある資料館までも無料。と、これは一例で、ほかにもいろいろとありまして、秩父やるじゃん、いやいや、埼玉県やるじゃんと、見直してしまったほど。  ただ、そう感じたのは、ザ・ビートルに乗って出掛けたことも大きいような気がします。特に先公園で...

#327 上から目線的な教えてあげるではなく、皆に伝えたいというマスコミな初心。

イメージ
 ここ数日、The Beetleを借り出しておりました。#324でも書きましたけど、いい。とてもいい。あちこち細かなところに注文はありますが、トータルとしての愉しさを感じ取ってしまうと、細々とした指摘がつまらないと思えてくるレベルのものばかりです。分かりやすく簡潔に言いますと、自然と笑みがこぼれてくるとか、笑顔になれるとか。  The Beetleは、クルマとしてのスペックだけをなぞると、つまらないと評価されてしまうモデルです。リアには旧世代のシャシーを流用し、1.2LターボというVWの中ではベーシックなエンジンを採用。でも、作り上げた走りは、そんな単純なものではなく、ビートルとはこうあるべきという明確な指標があり、それを実現していました。ハイスペックを与えてはいないのにスポーティと呼べる軽快感があふれ、コンフォートセダンではないのに、快適性を強く感じました。もちろん、ゴルフとは明らかに違うビートルというキャラクターがありました。たとえ、 質感が高いとは言えない部分があったとしても不満とは感じないレベルに収まっていて、だから、すべてを納得させられてしまう。 そして、オーナーは、すべてを少しだけ抑えることによって、走りに愉しさがあふれてくることを見つけ出し、このビートルを選び、その緩さこそが人生を豊かにしてくれることにやがて気付きます。もちろん、その逆の方もいるとは思いますが。  クルマは移動手段に過ぎないといってしまえばそれまでです。でも、クルマから教わることはたくさんあります。それはドライビングから、移動する愉しみ、そして、ライフスタイルやら、モノゴトの考え方に至るまで。 僕らは、こうしたクルマ(クルマに限らず)を紹介していかなければならないと思うのです。  大げさでしょうかね。でも、マスコミに携わりたいと思った者たちの初心は、ここにあったと思うのですが。少なくとも僕はそうでした。なんてことを思い起こさせてくれるほどに、いいクルマでした。

#326 最近やたらといやはやを連発してしまう、海外テレビのシーズンファイナル。

イメージ
 GWもあっという間に過ぎ、早いもので、もう5月も半分。アメリカではドラマやリアリティショーが続々とシーズンフィナーレを迎えています。 なるほどなという展開やら、やっぱりねという終焉、いずれにしても、出てくる言葉は、いやはや、いやはや。それは、いつも言っていますが、単純なストーリーではなく、見せ方やらなにやら、そっちのほうへの感心に対してなのですが。  まぁ、考えてみれば、放映直後に、1話毎にドラマそのものはもちろん、その中で 使用した楽曲を配信してしまう というスタイルも、いやはやのひとつ。コンテンツビジネスという面では、もはや日本はストレートには戦えないと実感してしまいます。それは、インフラ的な面はもちろん、それを視聴するためのソフトウェア的な面でも感じるところ。いくら、テレビがスマートを謳おうとも、賢さを感じることはありません、云々。  まぁ、そんな話はさておき、まだ、終わっていない番組もありますが、やはり、今シーズンはSMASHがいちばんでした。特に クリエイティブな面で 。 Katharine McPheeありきではなく、スピルバーグらしさ全開でもなく、まぁ、そこが逆に良かったのかなと思います。最終話の見せ方もなかなかで、エンディングのDon''t Forget Meがとてもよかった。なんともミュージカル的な楽曲ですが、マリリンモンローという題材をメロディと言葉で上手くストーリーとリンクさせており、ファイナル的な演出も重なって、とてもクリエティブ。 いざこざというイベントが盛りだくさんでしたが、全てを上手く収めつつ、ほんのわずかの、おや? を残したまま、次のシーズンへと繋げるというストレートな流れもいい。なんていうんでしょうかね、TheO.C.的なイライラ、LOST的なまたか……、がない。 まさにいやはや。  一方で、キャンセルになった作品もあれやこれやと多いようで。そりゃそうでしょうと思う作品もありますが、中でもRingerは、なぜ? と思ったりもします。まぁ、いろいろな大人の事情があるんでしょうね。ビジネスでもありますから。そうそう、Desperate Housewivesは高額ギャラがネックだったと言われてますが、シーズン通しての視聴率を見ると、とんでもない落ち込み方をしているんですな。  所詮はビジネスと捉えるか、エンターテ...

#325 Purchased→iTunes Match→iCloudとステップを経て分かった、その価値。

イメージ
 iTunes Matchですけどね、 Appleの提案することだから、使えるというより愉しんだろうとは思っていたものの、 その存在(価値)がよく分からず、 日 本では実質的に使えないことから利用していませんでしたが、 最近、 その価値をようやく実感できるようになってきました。で、この良さを伝える言葉も発見しました。あれです、貸倉庫です。音楽というコンテンツを預かっておいてもらう貸倉庫。iTunes Storeにて購入した音楽コンテンツだけではなく、同じコンテンツをすでに所有しているならば、貸倉庫に預けたも同じにしてくれる貸倉庫。そう考えれば、年間、24.99ドルは納得できます。  なんてことを考えられるようになったのは、iTunes Storeに追加されたPurchasedをやたらと活用し、その便利さに感心するようになったから。これ、iTunes Storeで購入したコンテンツならば、どのデバイスであってもDLできるってシステムであり……、って、こうして文字だけ追いかけるとたいしたことありません。当たり前的ではありますし。  で、何故そう感じたか、ですな。そもそも、我が家のデジタルデバイスは、 メインマシンであるPowerMacG5を中心とし、iPhoneやらiPadといった個々のデバイスには、必要な時だけ、必要なコンテンツを同期させればいいという考えで、揃えておりました。ですから、それら持ち運びデバイスの記憶媒体容量は MacbookAirでは64GB、iPhoneでは16GB、iPadも16GBと製品ラインナップ上、ミニマムな選択をしていました。 今でも、その考えは変わっていませんし、これからもそうするでしょうが、意外と面倒なのがそのメインマシンとの同期。同期させる時間というよりも、同期の手間のほうですな。最新OSを使えば、ケーブルレスで同期してくれますが、何よりもメインマシンを起動しなきゃいけないことが、意外とネックになっていることに気付きました。と、そこで、このPurchasedです。メインマシンを立ち上げなくても、必要な時、必要なものだけ、PurchasedにてDLすることができる。しかも、AppleTVまでフル活用していますから、その便利さは、まさに快適さへとつながり、それらすべてはなくてはならない存在となっています。  となると、次にピンと...

#324 一見すると変わっていないように見えるをダイレクトに表現した、The Beetle。

イメージ
 今度は、The Beetleです。先代はNewで、新型にはTheですか。上手い、実に上手いと思いました。こうしたキャラクターが強い商品は、 クルマに限ることなく、 次世代へ移行することがとても難しいものです。そこにある尖ったモノがデザインであれ、走りであれ、価格であれ、オーナーたちによって作られた支持であれども。開発時、その変えられないモノに対して、開発陣の中では相当なストレスが発生しているはずなのですが、新商品となってデビューすると、そのほとんどは、商品を徹底的に分析し、Re-モデリングしたと堂々と謳われています。いや、もちろん、それはウソ偽りない言葉だと思います。ただ、スイッチを誤ると、新世代モデルは失敗作と見なされ、もしくは旧世代を否定しかねません。延々と語られることになりますから、 ほんと、難しい。  いち素人が考えるに、この手のモデルにおけるキーは、単体で見た時に、 変わっていないように見えることかと思います。ある意味、デザイン優先。と思ったのも 、3世代のビートルを比較して、初めて分かったこと、そうでないことがありまして。 たとえば、そのクルマのデザインに対して、多くの人はディティールまで覚えておらず、キーとなるアイコンとなる部分のみを覚えていて、そのいくつかが揃ったことで、そのモデルとして認識を行います。そういう意味で、変わっていないと思わせること、つまり、そのポイントを抑えておくことが大切だと。そして、 横並びにした時に意外にも大きく変わっているところが多かったりすると、オドロキを感じさせ、それが 存在を認めることへと繋がると。まさに、これ、いいんじゃない、と。もしくは、これも、いいんじゃない、と。  で、 The Beetleですな。そんな企みも含めて、よく考えられたクルマでした。 乗り込んでみるとフツーであることに気付きます。外観のようなデザインのクルマに乗っているという意識は、確実に先代よりも少ない。でも、細かに見ていくと、ビートルらしさは表現されています。少ないですが。そして、シートポジション、周囲の視界もフツーといいますか、VWであることを強く感じます。結果、シートに座った瞬間の、あの戸惑いがない。そう、フツー。で、走り出してみれば、1.2Lターボはパワーはもちろん、躾も十二分だし、発進時のDSGのギクシャクも少なくなったかのよ...

#323 変わらぬ愉しさがあるからこそ、変わったことを楽しめる、八ヶ岳スタイル。

イメージ
  今年のGWも八ヶ岳山麓にて過ごすことが出来ました。ただ、これまでとは異なり、今回は知り合い宅にお世話になったこともあって、朝から晩までがひたすらに濃かった。と振り返れば、愉しかったとまとめられるのですが、行くまでは気が重かった。毎年のことですが、秋が深まって八ヶ岳から引き上げて東京へ戻ってくると、それまでの愉しさとの落差に戸惑うかのように、積極的な行動を避けていたもので。   で、八ヶ岳ですな。久しぶりに走る八ヶ岳までのアクセスルートは、ようやく春が訪れたところで、冬の厳しさを引きずってか、例年よりも春は遅く、桜がようやく満開を迎えたところ。でも、のんびりと飛ばすことなく走っているうちに、景色を見ているうちに、懐かしさに似た“変わっていない感”を覚え、それは到着した後も強く感じました。たとえば、小海町高原美術館併設のカフェ花豆では、口に入れたとたんにパーンと弾け、いつまでもそのままでいたい(つまりは飲み込みたくないってことですな)と思うような愛しさがあふれているご主人お手製のハム、そのベースにほんの少しの酸味を持ち合わせながら、鼻へとふんと抜けゆく果実的なほろやかな甘みとのバランスが絶品の域を越えているほうずきのデザート(右)も、変わっていなかった。もちろん、ホールでのご主人との愉しいコミュニケーションやら、厨房での奥さんのマジックといわんばかりの調理も、これまでと何も変わることはなく、まさにそのまんまでした。でも、そのスタイルやら表現方法は深くなっており、って、そういう変化も、また、相変わらずだったりして、そんなところにひと安心もしました。   さらには、ヤツレンではソフトクリームとヨーグルトのハイバランスレベルを堪能し、八ヶ岳パイ工房ではまじめさこそが作品にストレートに作品に表現されることを再確認。そして、まだ芽吹き前の白樺を見つめ、まだ雪を残した八ヶ岳を眺め、カフェのお手伝いをし、いつものスーパーで品揃えとそのリーズナブルさに感激と、これまでと同じながら、これまで以上の愉しさを思い起こすと、八ヶ岳でなきゃならない理由のあれやこれやは、いずれもそのまんまであり、そういう意味合いからすれば何も変わっていなかった。まぁ、ここについては変化はなかったかな。って、変化はあまり期待していなかったりしますが。   もちろん、...

#322 勝手に増えたと喜んだものの、実は濡れ手で粟ではなかった、自作ヨーグルト。

イメージ
 保温鍋がとてもいいと母親に散々勧めたら、大小とサイズを変えて2つも購入してました。で、あれやこれやと調理したようで、最近、保温鍋で簡単にヨーグルトが作れることを教えてもらいました。45℃にした牛乳にヨーグルトを入れて、あとは保温鍋にて放置という簡単さ。温度計がないため、最初は失敗もありましたが、温度さえ間違えなければ簡単。保温鍋にたんまりのヨーグルトが出来ていた時には、おお!と声をあげたほどで、 ちょいと得した気分にもなりました。  味は種になったヨーグルトそのまま。まさに、勝手に増えた的な感覚でして、お得感がとても強いのですが、さきほど気付いた。これ、実は濡れ手で粟とはちょっと違うことを。ヨーグルトとしては増えてくれるものの、そのベースになる牛乳は別。その都度必要になるわけで購入してこなければなりません。で、牛乳500ml使って出来るヨーグルトはおおよそ500ml。牛乳500ml分が約100円ですから、つまり、500mlのヨーグルトを作るのに約100円かかっていると。まぁ、 ヨーグルト500mlは 安売りしていても100円で買うことはできませんから、お得といえばお得なのですが、何もないところから沸いて出て来たお得感とは異なるものであり、それに気付いた時、ちょいとがっかりしました。  まぁ、自分で作ること、作られる工程を知ることに意義があるわけで、そう考えると、野菜を自分で作って喜ぶ姿と重なるところがあるのかもしれません。話は飛びますが、野菜といえば、今年の我が家のバルコニーは、クレソンが大増殖中、ブルーベリーが花芽を付けてます。バジルがそろそろ芽を出すかな。あとは、捨てずに植えておいたネギから芽が出てます。そう、我が家の家庭菜園はちょっと変わってます。夏にスーパーで安売りされないものを植えております。

#321 スピード感と意外性と、役者に摺り合わせた脚本が秀逸だと感じた、リベンジ。

イメージ
 BS253(D-Life)にて日本での放送がスタートしたばかりのrevengeですが、ところどころにおかしな矛盾は感じつつも、良く出来た作品だと思いながら見ております。主役であるEmily VanCampありきで作られたストーリーなのか、このストーリーゆえのEmily VanCamp採用なのかは分かりませんが、これがなんとも適役で、その点がイチオシな理由でもあります。そもそも、彼女のことはBrothers&Sistersで知りましたが、ふとした表情の中に陰といいましょうか、暗さがあることを強く感じてました。見方によっては、笑みの中にある企みを表現できる役者とでもいいましょうか。それが直接的にリベンジ(復讐)を意味するとは思いませんが、今回のこの役を演じるにはぴったりだと思うわけです。同じ役者ありき、もしくは役者を生かすというスタンスからドラマを作っても、この国とあの国では、こうも違うものかと感じたりもしましたが。  さて、その内容についてですな。細かなストーリーは触れずに起きましょうか。いいと感じた点を挙げてみましょうか。まずは、いきなり結末的なシーンからPilotをスタートさせて、そこまでたどり着くストーリーにて展開していくかと思えば、実はそれは通過点に過ぎないことが明らかにしつつも、その展開は、LOST的な後付け感とダラダラ感とは逆なスピード感があること。そして、予期せぬとまでは言わぬものの、ほほぅと思わせるオドロカシを見せる脚本も好印象。さらには、本国では16話まで放送後に、それまでをFrom the Beginingとしてまとめて、しかもフリーで公開してしまうスタイルも拍手喝采。ちなみに、その構成もわかりやすく上手く組まれていて脱帽気味。と、Facebook流に言うならば、「いいね!」 尽くめ。  唯一の難点はストーリーをどう落としていくか。リベンジがテーマゆえに、いつまでも続けられるドラマではありませんので。ひっぱってもSeason2かと。

#320 あと少しを望む部分はあれども、イチオシにかわりないBMW1シリーズ。

イメージ
 さらにクルマの話が続きます。以前、ちょいと書きました、BMW1シリーズですが、取材を兼ねて借り出して700kmほど試乗しました。やっぱり、いいです。とんでもなくいいです。ぱっと見の価格は高いけど、その内容を考えるととても安いと表現することができます。フォルクスワーゲンのゴルフは、いまでもベンチマーク的な存在ではありますが、1シリーズはそこに+50万円をした場合という、違った意味合いでのベンチマークになるクルマだと感じました。  何がいいかと言いますと、やっぱりバランスでしょうな。ステアリング、サスストローク、エンジン、すべてが同じフィーリングを奏で、それがハーモニーとなって響く。シナジーというと大げさですが、まさに協調して強調されるとでも言いましょうかね。分かりやすい部分では、安定性。前が見えぬほどの土砂降りの雨と、周囲のクルマはふらつきを余儀なくされる強風下でも、何事もないかのように安定したままに駆け抜けてしまいます。 あれだけの操縦性を備えながら、エネルギーとしては反対を意味する安定性が高いことは、もはや、いやはや。このクルマについては、 いやはや、という言葉しか出て来ませんでした。  ただ、長く付き合ってみると、ウィークポイントも見えてきました。燃費向上に大きく寄与してくれるアイドリングストップと1.6Lターボエンジンは、再始動時にラグを発生させ、コンフォートな乗り味を妨げようとします。つまり、きれいな運転をしようとすると、ドライバーは発進時に気を遣うと。まぁ、排気量の上で不利な上にターボチャージャーですから、致し方ないことは分かっていますが、ほかがいいだけに目立ってしまう部分かと。  それ以外は、満点以上。中回転域のトルクの豊かさと、トレース感豊かなサスペンションフィーリングは、もう絶品の域。まぁ、16インチ仕様でも、不快感に 届かぬ固さも見せますが、十分に納得できる範疇。考えてみたら、借り出したのは、走りとしては極ノーマルな仕様(スタイル)。そう考えると、ますます個人的にイチオシなモデルであることに代わりありませんでした。趣味嗜好は違いますが、個人的には、86/BRZを買うならば、1シリーズを選びます。

#319 完成度は期待どおり、でも、わずかな分かりづらさがある、トヨタの86。

イメージ
 なんだかよく分からない陽気が交錯していますが、東京の桜はようやく満開を迎えたようですな。4月も6日ですか。早い、早い。今年の春といいますか、GWは、うれしいことに八ヶ岳に滞在して、花豆を手伝えることになりそうです。なんだかんだいっても八ヶ岳とは縁が切れないようで、それもまたうれしいことだったりします。まぁ、詳細についてはまた後日。  で、またもクルマの話、今回はトヨタのハチロクです。先月末の試乗会にて、あれこれ確認してきましたが、商品の完成度は予想どおりであり、想像以上。言うまでもなく、 失ったクルマらしさを取り返したところにアドバンテージがあり、それはあの頃を知っている者、知らぬ者、ともに受け取り方は違うかもしれませんが、乗ってみればすんなり受け入れられるかと思います。この点はスバルのBRZも同じ。そして、誰のためのクルマかが分かりづらい点も、これもまたBRZ同様。  で、で、ハチロクですな。実は、試乗して分かったことと、開発者と話をして驚いたことがありました。それは想像以外の部分で。ひとつ目はデザイン。今回、デザイン担当はトヨタでしたが、それには理由があったようです。トヨタでは、ボディデザインによる走行性のチューニングを行っているそうで、ですから、 トヨタが担当するのは、 設計という意味合いにおける本来のデザインからも、 自然な流れだったのでしょう。ただ、 それは高速域走行を語る際によく耳にするいわゆるダウンホースを得るという手法とは異なり、いわゆる風洞実験から得られるものと少々違い、 30km/h程度でも明確に効果が表れ、結果としてコントロールのしやすさ、安定性を両立させているそうで。つまりですね、まさに感覚の領域の話。 そして、シャシーチューンよりもいろんな意味で自由度が高いとのこと。もちろん標準車にあれこれ盛り込まれていますが、オプションとして設定されたエアロスタビライジングフィンもそのひとつだとか。たかがあれだけで、相当な効果があるとか。価格は1万5750円と安くはありませんが、それもまた刺激と捉えることができますし、取り付け位置もキーとなるため型紙まで用意したところも、商品性としては良いアプローチかと。なるほどね、 ほほぅと思ったものの、残念だったのは、それらについてカタログでは全く謳われていなかったこと。まぁ、 スタートしたばかりの試みゆえに、...