#334 ハイパーターボ+CVTを理解するにはCVTフィールを好意的に捉えばいい、って話

 早いもので……、って、ここ最近、このフレーズばかり多用している気がするのですが、やっぱり、これも年を取ったからでしょうか。さて、レガシィです。早いもので現行型がデビューしてから4年目を迎えておりました。もちろん、今年も恒例の年次改良を行いましたが、今回は大改良。フェイスリフトだけではなく、インテリアのレイアウト変更まで行っていますし、2機種同時に新型としたエンジン、さらにはボディカラーも4色更新してしまうという、フルモデルチェンジで行うような内容ばかり。と、まぁ、書き連ねると凄いことのようですが、その意図を開発者に話を訊きつつ、あれこれと考察すると、いかにコストを掛けず、変わったことを効果的に見せるかに主眼がおかれていたことが見えてきます。たとえば、フロントマスクは、そのイメージを変えておりますが、ヘッドランプユニットのアウターはそのままだし、エンジンフードもフェンダーもそのまま。バンパーとグリルが変わってはいるものの、リーンホースは触っていないので、流用が可能というほど。
 いずれにしても、現行型デビュー直後のA型の頃から比べると、乗り味は格段にアップしました。そう、格段に。フラット感を手に入れ、新しい世代のシャシーも、ようやくその真価を発揮できたといった感じでしょうかね。アウトバックSパッケージはやっと認められるようになったかな。新型ターボについては、CVTとの組み合わせに心配がありましたが、これまでのターボとは違う真新しい感覚を表現しており、最初、その味付けを解釈できないでおりました。40kg-mオーバーのトルクというから、ヨーロッパ車のハイパワーモデルのように低回転からそれをダイレクトに感じさせるのかと思いきや、CVTを使って高回転へ誘うという手法を採用しており、いわゆる極太トルク感を愉しむ感じではありません。このモデルを理解するために必要なのは、CVTの回転上昇フィーリングを好意的に受け取ることです。CVT+ハイパワーターボという新しい感覚ですな。そのほか、煮詰めが必要だとは感じるところがあるのは、いつものこと、か。この続きは、今月末発売のクラブレガシィvol61のヨシダコメントにて……。
 レガシィは、新しくなる毎に、いつも何かしらの非難をあびます。それは、見方を変えると、進化の幅が大きいから。今回、NAエンジンは正常進化というストーリーですから非難は少ないでしょうが、ターボエンジンは新世代フィーリングを表現していますから、マイナス意見を見かけるのかな。でも、先に述べましたように、見方を変えるとすんなりと解釈はできるようになりますので、一歩引いてみて新しい世界観を自分なりに解釈してから、評価することをオススメします。
 あ、画像下は、手前がアウトバックSパケですが、手前が新型、後ろがC型(昨年モデル)です。比較するとアウトバックらしさを強めていますし、やっぱり標準フェンダーでバランスが取られていることが分かります。日本では大きいですが。

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