#321 スピード感と意外性と、役者に摺り合わせた脚本が秀逸だと感じた、リベンジ。

 BS253(D-Life)にて日本での放送がスタートしたばかりのrevengeですが、ところどころにおかしな矛盾は感じつつも、良く出来た作品だと思いながら見ております。主役であるEmily VanCampありきで作られたストーリーなのか、このストーリーゆえのEmily VanCamp採用なのかは分かりませんが、これがなんとも適役で、その点がイチオシな理由でもあります。そもそも、彼女のことはBrothers&Sistersで知りましたが、ふとした表情の中に陰といいましょうか、暗さがあることを強く感じてました。見方によっては、笑みの中にある企みを表現できる役者とでもいいましょうか。それが直接的にリベンジ(復讐)を意味するとは思いませんが、今回のこの役を演じるにはぴったりだと思うわけです。同じ役者ありき、もしくは役者を生かすというスタンスからドラマを作っても、この国とあの国では、こうも違うものかと感じたりもしましたが。
 さて、その内容についてですな。細かなストーリーは触れずに起きましょうか。いいと感じた点を挙げてみましょうか。まずは、いきなり結末的なシーンからPilotをスタートさせて、そこまでたどり着くストーリーにて展開していくかと思えば、実はそれは通過点に過ぎないことが明らかにしつつも、その展開は、LOST的な後付け感とダラダラ感とは逆なスピード感があること。そして、予期せぬとまでは言わぬものの、ほほぅと思わせるオドロカシを見せる脚本も好印象。さらには、本国では16話まで放送後に、それまでをFrom the Beginingとしてまとめて、しかもフリーで公開してしまうスタイルも拍手喝采。ちなみに、その構成もわかりやすく上手く組まれていて脱帽気味。と、Facebook流に言うならば、「いいね!」 尽くめ。
 唯一の難点はストーリーをどう落としていくか。リベンジがテーマゆえに、いつまでも続けられるドラマではありませんので。ひっぱってもSeason2かと。

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