#332 細かな変化を愉しむことで、植物を枯らすことはなくなるのです、ってな話。


 周囲に植物を枯らしてしまう人たち(複数)がいます。そして、彼らは自らの非を認めながらも、どうしたらいいのか、分からずにいます。まぁ、植物も生き物ですから、環境が悪ければ、条件が整わなければ枯れてしまうものですが、基本は水やりさえしていれば、しょっちゅう枯らしてしまうことはないと思います。ですから、彼らがいとも簡単に枯らしてしまうのは常々なぜだ? と思っていましたが、最近、その理由が分かり、対処方法も見えてきました。彼らは、最初は生物として見ていますけど、いつのまにやら関心がなくなり、存在を忘れてしまう、気にならなくなる、置物的な捉え方をしてしまっているのです。気にならないから水をやらないし、状態を把握していないから枯れそうなサインも見逃す。
 では、彼らがプランツを枯らさないようにするためには、どうすればいいか。それは簡単で、その存在を意識することです。ただ、彼らに意識せよと上から目線で語っても聞いてくれません。そこで、こう言えばいいのです、変化を愉しめばいいんだよ、と。植物は、日々成長しており、変化しています。太陽のほうを向いて伸び、やがては花芽を付けたり、そして実がなったりもします。その変化を愉しめばいいと思うのです。葉が一枚増えたではなく、葉が出てくるところから、しっかりとした一枚の葉になるまでを、愉しめばいい。実がなって食卓に上がれば感心は一気に増します。そこまでくれば、もう大丈夫でしょう。
 写真上は、捨てられるはずだった、たった2cmほどの茎から増えたクレソン。本来、水辺を好む植物ですが、こうしてプランターでも栽培できますし、最近では水辺の環境に近づけてみようと1日4、5回、たっぷりの水やりをしていたら、下の写真のように根を出してきました(水辺ではこういう状態だった)。そんな何気ない変化を日々の愉しみにしていると、植物を枯らすことはなくなると思います。
 ちなみに、うちの妹も植物を枯らしてしまう、ひとり。それこそ水やりさえしていれば、枯れることのないクレソンを、いとも簡単に枯らしてしまいました。彼女は育児に忙しいからとは言いますが、3歳児と一緒にクレソンの成長を楽しめば、枯らしてしまうことはなかったのではないかと思うのです。というわけで、先日、芽吹いたばかりのべビーリーフと、本葉が出たところのバジル、そして花が咲いているミニトマトを置いてきました。いずれも、これから数日で変化が明確な状態のプランツです。さて、彼女はどこまで育てられるのでしょうか。ミニトマト収穫までいったら拍手喝采なのですが。

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