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#1397 フィエスタを選んだ理由 その6(ビッグホーンにしなかったワケ)

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 極悪いやいや、超難関オフロードコースといわれるスタックランドファームで遊べること、つまり、クロカン走行できることも、自分にとってのクルマ選びのキーとなっていました。といいますか、これ重要でして、今でもそれは変わっていません。ということから、グランドチェロキーやら、ランクル70って話が出てきたわけですが、昨今、いわゆるフレーム付きモデルは高値傾向にあります。あの頃のビッグホーン(最終型)も、そんな1台。といいますかね、高過ぎます。最終モデルで、走行距離が10万kmに届いていないといった、条件が整うと100万円オーバー。最上級グレードではなく、売れ筋グレード、つまり300万円を少し超えたところにある価格帯のモデルだったのに。って、最終的には平成14年頃まで販売されていましたから……、って、いちばん新しいモデルでも12年落ち。それなのに、この価格。  ま、需要があるってことなんです。皆がオフロードコースを走るとは思いませんが、長く使えることはもちろん、雪道を走れるどころかラッセルできる、なにか引く(牽引する)ことができるといった、メリットに価値を見出している人はいます。そう、多くはありませんが、確実におります。そして、そういう人たちからすると、最新の四輪駆動車に惹かれるところは少なく、こうして、過去のモデルに注目が集まる、というわけです。  ビッグホーンとは、過去に社有車として付き合ったこともありますし、それこそ中古車を試乗して紹介する連載で、MTのガソリンに乗って、感激した覚えもありまして、とても気になる1台でした。ただ、どうせ購入するならば、MT、ショートボディが希望。さらにですね、このビッグホーンには前期モデルにRSというスポーティセッティングを施したグレードが存在していまして、それもまた希望。ちなみに、このRSは、後期モデルでは消えてしまっていますが、そのサスペンションは、スポーツなんたらパッケージとして引き継がれていまして、そう、それを所望。さらには、なんとオフロードを走る際にサスペンションを自在に延ばせるようにと、スタビライザー解除機能も用意されていて、それも希望。そうなんです、そんな車両、中古車マーケットに出てくるわけがない。  と思ったら、出てきたんですね、しかもレカロシートに、シートヒーターまで付いた仕様が。しかも、走行距離は10万km未満。ただ

#1396 フィエスタを選んだ理由 その5(ランクル70を選ばなかったワケ)

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 このタイミングだったらとか、それらしいとか、値が落ちないことやらを考えると、実は、期間限定で再販されたランドクルーザー70(ガソリン)も、候補に入っていました。諦めた理由? これこそ、価格に対して価値を見出せなかったから。ま、予算オーバーともいいますけど。  え、まだ、買えるの? と思われたかもしれませんが、新車はもう買えません。しかし、昨年から今年にかけて、登録のみされた低走行距離(ほとんど走っていない)個体が、大量に中古車マーケットに出ていました。初期受注の人気ぶりから増産を予定し、ディーラーや販売店もそれを見越して発注したものの、結局、余ってしまったようでして、大手中古車検索サイトでは、一時期300台以上が出ていました。そうなんですね、こうなると、オーナーになられた方には申し訳ないんですが値崩れを起こしていました。新車では値引きはほとんど望めなかったはずなのに、眺めていた中では、バンで320万円、ピックアップになると300万円すれすれの車両も見られたほど。ま、ほとんど走っていないとはいえ、中古車ですけどね。ただですね、低走行距離車が消える頃には価格も上昇することが予測されましたし、なにせ、10年経過しようとも10万km走ろうとも、下取りが当たり前のようにつくモデルですから、そういった意味からも、買い。  といっても、そんな理由は二番目で、クルマに惚れたことが惹かれたいちばんの理由です。車両にたいしては、 #954 、 #989 でその想いについては書いていますが、今、振り返ってもとってもいい。最新のクルマから消えたユルユルなあれこれはまさに好み。最初はえ? と思った顔つきも、見慣れましたし、MTってのが、なによりもいい。もちろん、デフロックやウインチがオプションで用意されているとか、そういったことも、また、プラス。スタックランドファームを走れるってのも、いい。スノードライブで頼もしいというか、楽しいのも、とってもいい。  ただですね、ふと冷静になって考えるとですね、たとえ、10年乗っても値が付くとはいえ、中古車価格は新車価格を上回ることはないでしょうから、10万km乗っていたとして、良くて下取り、買い取りは200万円。そう考えると、150万円はダウンするわけです。そう、値は付きますよ、付きますけど、それは、広く一般のクルマと比較した場合、良いと言えるレ

#1395 フィエスタを選んだ理由 その4(グランドチェロキーを選ばなかったワケ)

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 書きながら、思ったんですけどね、いずれのモデルも選ばなかった理由って、その最たる理由は価格って、話になっていないか、と。いや、事実そうだったりします。まぁ、実際、買うとなると、価格も重要ではありますが、なんか、あまりに価格、価格になっていやしないかと思いつつ……。  で、もし、贅沢な資金があるならば、購入していたのは、やはりグランドチェロキーでしょうな。"上がり"のクルマとまであちこちに書いたクルマですし。といっても、現行型ではありません。乗っていた、2世代目のWJ型。もちろん、V8/4.7Lで、フロント、リアにもデフロックが付いたクォドラドライブなモデル。グレードは、オフロード仕様のサスペンションを備えたラレード、ま、本革シートとサンルーフを備えたリミテッドでも、許しましょうかね、って感じ。一般の人とは考え方は逆ですな、きっと。  そんな希望に適うグレードであるラレードV8は、01〜02年の2年間のみ輸入されていていましたが、個人的にはインテリアがあれこれと変わった02年モデルが好み(乗っていたのも、この02年モデル)。といってもですね、今から15年前のモデルですから、中古車マーケットで見かけることはありませんし、ましてや、バンパーがボディ同色ではないラレードが、オリジナルのままに残っていることなんてありえない……、って、あったんです、実は。発見した時には、これ、買えってことか? と、ちょっとした運命を感じてしまったほどの個体。  そのラレードV8は、01年モデルではありましたけど、オリジナル状態を保ったどころか、走行距離は3万km台で、タイヤもオリジナルのまま。ボディの状態から推測するに車庫保管。それは、どこかのお金持ちが、別荘ライフのみで使っていたかのような、極上品。しかも、定期点検記録簿は全て残っていたりして、01年モデルであること以外は完璧で、こんな個体、今後、絶対に、絶対に、絶対に、出てこないといわんばかりの、状態でした。  ただ、グランドチェロキーのトラブル履歴をなぞってきた身としては、あれこれ考えると、いくら走行距離が短い個体とはいえ、車両本体価格以上の修理費用も覚悟しておかねばなりません。ただ、自宅を見渡すと、パワーウインドウのレギュレーターやら、スピーカーやら、簡易トラブルに対応できる体制は整っていましたし、バルコニ

#1389 フィエスタにしましたって話が、意外に反響ありました、って、話。

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 次のクルマがフィエスタになったと書いたら、何故に? というレスポンスが寄せられました。ここでイチオシにした時点で、決意はしていましたが、ま、購入する様子を意図的に見せないでいましたから、突然と捉えられても不思議はありません。惚れ込んでいく過程については、プレス試乗会で感激して(→ #726 )、借り出してのロングドライブで惹きつけられて(→ #1026 )、最後に確認とばかりに乗ったら打ちのめされた(→ #1359 )と、書き綴っていますが、その時に書いたあれこれは、今でも同じように感じています。購入にまで至らなかったのは、デザインが好みではなかっただけのこと。あの切れ長かつラインが動くランプデザインが好みではないもので……、って、実は、それも今でも変わってはいません。それを除いてしまえば、乗らない理由はないし、マイナーチェンジを受けたフォーカスの試乗会(→ #1256 )にて、あのフィーリングはフォードとて消え往くことを感じ取ったこともありました。そう、まだ、残されている好みのフォードテイストが色濃く残ったモデルに、乗っておけるチャンスは、今しかない。そんなことを思ってのことでした。  ま、なぜ、グランドチェロキーからフィエスタなのかとか、なぜ、日本を去るフォードなのかとか、あれこれとありますが、それらは後々に書いていきましょうかね。ちなみに、今更気付いたんですが、2台連続でアメリカのメーカー(ブランド)のモデルを選ぶことになりました。特にアメリカのクルマが好きってわけではありません。あとですね、最大トルク40kg-m超えしていないエンジン搭載モデルは久しぶり。意識していなくても、トルクにはこだわりがあったようですな、はい。ちなみに、今度は100ps/170Nm。  と、あれこれと考えてみたら、そういえば、Bセグのモデルって、初めてだ。おっと、エマージェンシィブレーキ付きってのも、初めてじゃないか。ってか、そもそも、電子制御スロットル採用エンジンも初めてじゃないか? オートライトもオートワイパーも、キーレススマートエントリーも……、なんだか、初めて尽くしだったりします。

#1369 次への出会いのために必要だから手放しなさいという、できごと。

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 まだ決定していないので詳細は書けませんが、新規の仕事の話が来ていましてね、ヨシダってのはどんなヤツなんだろうとprofileチェックとしてこのページを見られているだろうに、黒棒だ、リニア新幹線の動画撮影やら、そんな雑談的なことがトップに来ているようじゃ、いかん状況下にあるんですが、あるんですけど、ドタバタしていてそれらしい自動車ネタを書いている間もなく……、そのままに放置。ま、いまさら飾れませんし、飾ったところで現場でボロが出るのがオチですから、この放置加減も、また、らしさとして受け取ってもらえたら、いいんじゃないか……、なんて言い訳をしていますが。  というわけで、またも、雑談話を。あのですね、先ほど、切れたんですよ、キーホルダーに取り付けられていたジープのストラップが。取り付け部が革でしたから、いつの日か切れるんだろうなとは思っていましたが、このタイミングにちょっとビックリ。なんていうんでしょうかね、ジープとおさらばしました、いや、ジープとおさらばしなさいと言わんばかりのタイミングだったもので。いや、さよならよりも、新しい出会いのために捨て去りなさいといわんばかりのタイミングでのできごとだったといったほうが的確か。そうなんです、実は、次のクルマがほぼ決定しつつありまして、ありますけど、まだ、決定していないので、言えませんけども、ま、そんなタイミングだったこともありまして。いやー、広義でのショックがありました。いやはや、いやはや。  そうそう、ショックといえば、取材から帰宅してみれば、冷蔵庫が何やらうなっていました。懸命に働いているというあのうなり……、って、まさか、あ、やっちゃったー、そうなんです、冷凍庫が閉まり切っていなかった。保存しているあれこれが溶けるというほどにはなっていませんでしたが、これもまた大ショック。えっと、今日は朝5時に凍らしておいたペットボトルを取り出したのが冷凍庫を開けた最後でしたから……、12時間も閉め切らずのままだったようです。我が家は、夜電球ひとつで過ごし、月の電気料を3000円/月程度に抑えているものですから、大ショックです。はい。

#1229 ジープたるFunの本質をとことん表現していた、ジープ・レネゲード。

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 ジープ・レネゲードって、コンパクトジープなんだそうです。あれ、パトリオットとかコンパスはなんて表現したらいいんだい? と思いつつ、クライスラーが混乱を経た後のモデルゆえに、あれやこれやと混在してしまっていますから、いろんな不可思議があります。ただ、ジープ側はそれを承知しており、時間の経過とともにあれこれ正そうとしていますし、以後のスタンスは明確になっていますから、ジープ乗りとしては、特に心配はしていません。  さて、レネゲードですが、実は、遊び心というコンセプトをもったモデルゆえに、上辺だけだろうか……といううがった見方をいつしかしてしまっていました。しかし、今日、試乗会へと足を運んだらば、レネゲードはそうではなかった。ひと言でいうならば、遊び心の本質を表現したモデルであり、そこにクオリティが伴っていまして、なんていうんですかね、ま、言葉足らずではありますが、まさに打ちのめされてしまいました。コンセプトから走りから質感から装備に至るまで、すべてにおいて。分かりやすくいいますとね、このレネゲードだけで、MINIのようなブランド性が表現されていました。あ、そもそもジープってのはグランドチェロキーであっても、人生を愉しくしてくれるという遊び心にあふれたモデルをラインナップしているブランドなんですが、これまではそれがデザインにダイレクトに表現されていなかった。えっと、その、あの……、オーナーになれば理解できるんだけど、ならないと分かりづらかったとでもいいましょうか、そんな感じ。ところがレネゲードは、誰でもその遊び心が理解できるし、そこに奥深さがありました。  それはほんとに、遊んでいる人たちが作っているからで、それゆえのリアリティがあります。ま、例を挙げて説明していきましょうか。たとえば、左のシートの色合いはフリーフォーリングで着るジャンプスーツを表現したものだそうです。あ、ジャンプするダイナミック感を表現したかったのだね、と思った方、まだまだです。では何か。話は長くなっていきます。そもそも、レネゲードってのは、父親(グランドチェロキー)から見ると息子(20代前半)のようなものであって、まだまだやんっちゃぷりがあって、エクストリームスポーツなんかが大好きで、……中略……、だから、彼らが身近に感じているアイテムであるジャンプスーツテイストを用いた、とはデザイナ

#1216 スタックランドファームでのオフロード走行で感じたあれこれ。

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 気がつけばお盆休みも終わり、仕事は、秋に東京モーターショーがあるがゆえの怒濤の日々がスタートするはず……が、お盆明けぐらいと言われた依頼書は届く気配すら見せず、夏休み気分が続いています。  そういえば、今年のお盆休みの締めくくりは、恒例となっているスタックランドファームオフロードコースでの走行会ならぬ、集まりでした。互いの近況報告は気がつけばクルマのトラブル自慢となり、定番となった地元民が作る本当の富士宮焼きそばと収穫したとうもろこしに舌鼓を打ち、ナナマルながら頑なにオフロード走行を拒む初参加メンバーをオフロードへと誘ったりと、いつもと同じ、でも、いつもと違うあれこれがありました。  それにしても気づけば、このイベントごとも15年ぐらいになるようで。しかし、振り返ってみても、トラブルやら笑い話やら発見やら、その時々のイベントは覚えているのですが、その時系列がままならない。そして、その場に誰がいたかもあやふや。まぁ、気がつけば、当初3歳だった子供が今や女子大生だといいますから、愉しいなりに重ねられてきたことにヒストリーを感じつつつ、ここを走れるクルマをいつまで持ち続けられるんだろうか、なんてことも感じましたが。  って、たまたまスタックランドファームで、とあるクラブの会報をまとめた本を見せてもらったのですが、まぁ、良くまとめられていること、というか、よく記録を残していること。ひたすらに感心しつつ、こういうことしなきゃ、いかんですなと感じた次第。しかし、いざ残そうと思っても、文字で残すのは面倒であり、それゆえに、ついつい諦めてしまう。ならば、グータラ向きにぴったりの方法として、意図的に写真をこまめに撮ることにしました。クルマの走行シーンだけじゃなくって、人の写真やらも。そして、何よりも、全員での記念撮影的なショットが、実は大切だってことも気づきました。ほら、誰がいたかが一目瞭然じゃないですかい。ってことを、先週の八ヶ岳から実行したつもりでいたのですが、すでに今回のスタックランドファームでは忘れていました。ダメだ、こりゃ。いやいや、次回こそ。

#1185 やっとのことで我が家へと帰ってきたグランドチェロキー(再)。

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 我がグランドチェロキー、アタマをもぎってしまったボルトをなんとか引き抜いてもらい、ネジ穴を修正してもらって、本日、無事、帰宅しました。相手はアルミだったがゆえに、相当に難航したようで、最悪、フロントカバー交換を予告されていたので、ほっとひと安心といったところでしょうか。あとは、ボルト単品で出てきたのも、よかった。いや、多いんです、このクルマ、何かとセットってパターンが。それこそ、テンショナーとセットと言われたら、どうすべーと思っていたので、それも助かりました。  今回のトラブルの要因を振り返ってみましたが、いい加減な性格が、その主たるもの。 ソケットを買いに行った→走ったもんだからエンジンブロックあっちち→腕にやけど→冷めるを待とうかと思った→次の瞬間にタオルを巻いて作業→それでも手を入れられず、いい加減な作業に→ナットをしっかりと掴まぬままに、違う方向へと力を掛け→云々……。 そういう人間なんです、ワタクシ。  そうそう、最初の修理完了時の帰り道は、なんだ、このクルマは! 的な違和感を強く覚えましたが、本日迎えに行った、その帰り道は、そんなあれこれを感じませんでした。あれだけ、ゴルフGTIに乗り込んだ直後だったにも関わらず。まぁ、最初は、硬いサスペンション(バネ)ながらよく動くシャシー(ダンパーとブッシュセッティング)との不協和音に、グランドチェロキー初体験的な違和感を覚えましたが、すぐに、そのリズム感を思い出し、曖昧さあふれるステアリングフィールにもリズムを見出し、自然と、自分 がそれに合わせていることに気づきました。 ドイツ車のような精密さには欠けるけれどスムーズに吹け上がるV8エンジンに親しみを感じ、 のんびりまったりと動くシャシーフィールに心地よさを思い出し、操舵力が大きく変わるステアリングフィールにこんなもんでしょうと、笑いつつ。  で、気づいた。アイドリング時のエンジン回転がピタリと止まっていることを。そして、その回転数が600回転+αであることを。そうなんですね、これまでは、フラフラと動き、しかも、回転数はもっと高かったですから。というわけで、整えられて戻ってきたグランドチェロキー、この先、どんな付き合いになるんでしょうかね。30万kmに届くんでしょうか。

#1173 イマドキに慣れたらあれこれ古さを感じた、グランドチェロキー(WJ)。

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 帰ってきたグランドチェロキーは、こんなもんだっけかなと、こんなだったんだなぁというあれこれに感心しながらも、イマドキのクルマとの違いにあれこれ感じていました。たとえば、アイドリングストップがない。これは燃費性能を求めるにおいて致命的であり、都心よりもストップ&ゴーが少ない八王子あたりでも、停止時の燃費を観察していると、エンジン止めようかと思ってしまうほど。あとは、パドルシフトも。実は、なくてもいいといいかなと思っていましたが、あることに慣れてしまうと、ないととんでもなく扱いにくいクルマだと感じてしまいます。さっと操作できること、全てのギアを選択できるという意味から。というのも、 うちのグランドチェロキーは、レバー操作が大げさでありまして、さらに、ATは5速で、シフトセレクトは2とLのみ、あとODオフスイッチ付きなんですが、5速に入っている際には、4速は選べるものの、その後、3速をセレクトすることができない……とか、こういった細かな不便がとっても気になりました。そもそも、ないことに慣れていたはずなんですけどね。  まぁ、多少の不便があろうとなかろうと、もうしばらく乗ることに決めましたから、あれこれを交換しておくことにしました。まずは、23万km無交換だった補機ベルトとテンショナーの交換から。ベルトって、そう、タイミングベルトじゃなくって、エンジン補機のあれこれを回すためのベルト。下手すると、車検ごとに交換とか言われる、あのベルト。そうなんですね、無交換でした。 交換してくれと頼んでも、その必要がないと交換されずに、23万km。たしかに、滑りどころか、その気配すら見せることなくて、交換の必要はなかった(写真上のベルトがそれ)んですが、ベルトテンショナーから異音が出ていたので、ついでに一緒に交換することにしました。  そしたら、見事に失敗した。いや、ボルトを外して、ベルトを掛け替えるだけだったんですが、ちょっと隙間がなくって無理をしたら、はまってしまって……、中略、………、ボルトの頭が折れた。いやー、無理してはいけないと、 あっちは15mm、こっちは13mmという特殊なサイズが必要なことに気づくたびに ホームセンターへと走っていたのですが、最後の最後、もはや面倒になっていたので、手元にあるものでどうにかしようとして 、肝心なところでしくじった。  とい

#1170 23万km突破しても修理して乗り続けるグランドチェロキーの話。

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 修理が完了したというのでグランドチェロキーを迎えに行ってきました。約40日間ほどの入院ゆえに久しぶりにお会いしましたね感たっぷりで、恥ずかしさに似た照れもありましたが、まぁ、ひと安心、ひと安心。  今回の一連の流れをおさらいしますとね、フロントからバキバキと音が発生→駆動系かリンクか →ところが消えた→でもいちおう見てもらおうと修理工場まで自走→修理工場まで700mのところでエンジンストール→レッカーされる→とうとう燃料ポンプか→いや、ECUが大暴走→新品・OEMともにECU在庫なし→無謀にも中古ECUで修理することを決意、とここまでを書いたかと思います。ところが、その先がまだまだありました。  ECUかと思っていたトラブルは、センサーからとんでもない電圧(電流ではなく)が出てていまして、それにECUが対処できずリセットを繰り返していた→センサー類を交換→バッテリーが寿命を迎えました→買っておいたバッテリーを持参→アイドリングスピードコントローラー不調→届くのに2週間近くかかります→到着→で、修理完了。つまりですね、ECUと燃料ポンプは無交換のままとなりました。あ、あと、当初のフロントからのバキバキ音はリンケージのボールジョイントがガッタンガッタンだったために発生していたとのこと。というわけで、そのあたりも交換。まぁ、当初言われていた見積もり金額よりも低く収まったとはいえ、それでも痛い出費には変わらず。いずれにしても、修理へ出掛けたら、トラブルが次から次へと重なりまして……、まぁ、考えるに、これがどこか出掛けている時でなくて、ほんとに良かったと思います、はい。  以前にも書きましたが、それゆえに、修理するタイミングを与えてくれたと捉えて、修理をお願いしました。んが、修理中は、正直なところ修理するんじゃなかったかな、と思ったこともありました。あれこれと新型車に乗っていましたから、なおさらで。今のクルマは、燃費いいですし、乗り味いいですし、1.4Lターボあたりでも、V8/4.7Lよりも明らかに速いと感じましたし……。ただ、スタートしてしまった修理を止めるわけにもいかず、覚悟を決めたといいましょうか、これはこれで何か理由があるんだろうと思うことにしました。  で、修理が完了して、久しぶりに乗ったグランドチェロキーは、23万km突破した老体であることよりも、99年

#1167 オフ走破性を期待させるBFG オールテレーンT/A KO2のワクワク感。

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 先日発売されたBFグッドリッチのオールテレーンT/A KO2、取材をしたのは4月のことでしたか……。ようやく解禁になったようなので、ここでも触れましょうかね。このタイヤ、ホワイトレターやアグレッシブなパターンなどを特徴としており、 ご存知のようにいわゆるATタイヤのパイオニア的な存在でもあります。といっても、大ブレイクしたのは、80〜90年代か。で、その後は、 オリジナリティを崩すことなく、世代を重ねてきました。そこにはこだわりに近い頑固さすら感じるスタンスがあふれていまして……、って、こういうスタンス嫌いではありません。とってもいいと思います。ただ、マーケットとは離れてしまっていましたが。ちなみに、初代モデルを履いていたことがあります。もちろん、ホワイトレターにて。なんでしょうね、あの頃は、このタイヤを履いて、4x4MAGAZINEのステッカーを張っていれば、世間に認められたかのような印象がありました。ま、ブームに乗ったってやつですな。  さて、新世代へとスイッチしたオールテレーンT/A KO2ですが、これが良かった。なんといっても伝わってくる情報量が豊富でして、その柔軟性に富んだキャラクターも相まって、特にオフロードでのコントロール性が好印象でした。タイヤが路面を掴んでいる感、つまり、グリップ感が分かりやすく、ロックにしてもマッドにしても結果としてアクセルコントロールしやすい。それは、同時にオフロードでの期待感や安心感にも繋がっていました。まぁ、とにかく楽しめるタイヤとでもいいましょうか、そんな感じ。ってなことを、自動車ジャーナリスト(!)的な観点から述べたの が4x4magazineの記事→ ■ 。  詳細はそちらを参照してもらうことにして、ここでは、このタイヤのもうひとつの魅力を述べましょうかね。それはですね、かつてヨンクに乗っていたオーナーをワクワクさせてくれることです。そうなんですね、 過去にヨンクに乗って山へと入っていったり、オフロードコースを走っていた人たちにとって、オフロードを走れることを謳うタイヤは、どこかドキドキするもの (自説)。たとえ、今、そのほとんどがオンロード主体であっても、あの頃の走った体験から、オフロードで使えることをどこかで求めてしまうものなのです。といっても、完全にオフ走破性に振ったタイヤではなくって、AT、でもね、ってそ

#1144 ステアリングとECUと、ダブルトラブルに見舞われた、グランドチェロキー。

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 我がグランドチェロキー、壊れました、そして、止まりました。あれは、連休前のこと、ステアリングを切るとフロントからパキパキ音が響いて止まらない。これまでもフロントへ荷重を移した時にパキッと鳴ることはありましたが、鳴り続けることはなく、最悪デフだったら相当な修理費だろうから、下りる時が来たかと覚悟を決めました。  ただ、廃車にするにしても、一度、見積もってもらって決めようと、工場へ持っていくことに。トラブル発覚から数日後、最悪、工場へ行ったまま戻らないこともあるからと、荷物を下ろしつつ、状況を再確認したら、音が消えていた。全くに、消えていました。とはいっても一度見てもらっておかねばと、何かあっても任意保険のレッカーサービスを利用できる距離内工場を選んで、そこまで自走していくことにしました。  そしたらですね、 工場まであと1kmもないところで、 エンジンストールで 止まりました 。そうなんですね、もうひとつ別のトラブルが加わりました。実は、23万kmも燃料ポンプ無交換でしたので、 このエンジンストールというトラブルは 覚悟していました。つまり、とうとう来たか、と。で、 なんとか工場へたどり着いて調べてもらったら、不良は、燃料ポンプではなく、エンジンECUとのこと。 V8/4.7Lのとんでもない排熱なエンジンルームに置かれたECUながら、良く壊れないものだと半ば感心していましたから、……、まぁ、こちらもとうとう来たかって感じですな。  ところが、この前の車検で話を聞いていたATのバルブボディに続いて、このエンジンECUもすでに生産が終了おり、さらには、OEMモノも手に入らないとのこと。そして、 そもそものトラブルだったパキパキ音は、ステアリング系のブッシュがもはや限界を超えていたようで、あれこれを交換して……、その見積もり25万円。がーん。  ちなみに、 エンジンストールした際、2車線道路の右側車線を走っていましたが、たまたま、左側車線にクルマがおらず、しかも、ちょうど、そこにタイヤ館がありまして、惰性のままに、 その駐車場へと なんとか頭を入れられ、最後は タイヤ館のスタッフに押してもらって、混乱を招かずに済みました。そうなんです、ラッキーでした。って、実は似たようなことが、ファミリアターボ時代にありました。ガス欠直後、目の前にスタンドがあって、まさに惰性でス

#1126 ラフロードを走れるからって、ラフに操作していいもんじゃないって話。

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 OS10.10.3正式公開を機に、写真ファイルをすべて読み込み直して一新しました。200GBほど。iPhoto時代からデータを引きずり過ぎてか、データはあるのに表示しないとか( #1073 )、あれこれとおかしいところがあったもので。そしたら、見えていなかったファイルがさらにあったようで、こんな動画が出てきました。  ともにグランドチェロキー(2代目)の走行シーン。上は、雪を積んで作ったモーグルを、グランドチェロキーが走るというシーンですが、あのですね、この走らせ方、はっきりいってダメな例です。このドライバーの方はただアクセルを踏んでいるだけで、オフロードの走らせ方をわかっていませんし、もちろん、グランドチェロキーのポテンシャルを全くもって理解できていません。 オフロードは、派手な走りが、スゴイとは限らないんです。無事に走破できること、それが大切であって、そのためには、タイヤをしっかりと接地させて走らないといかんわけです。アクセル操作だって緩急が必要です。それにしても、この走らせ方では、クルマがかわいそう。  下は、オフロード走行の正しい例。タイヤはまだ接地していますが、それでもグリップを探りながら、じんわりとアクセルを開けていきます。ちなみに、どちらもドライバーはワタクシではありません。ワタクシは撮影。上は誰だか知りません。下は、ナナマルに乗っていたことのある、あのカメラマンです。たぶん。

#1114 プロの仕上げに近づけられる、ヘッドランプ劣化修復キットの話。

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 サンルーフのメンテナンスをお願いしたら、ヘッドランプまでもがきれいになって帰ってきました(右)。たぶん、磨きを極めたプロとして、この曇り具合は、さすがに許せなかったんだと思います。 #813 にて話しましたが、 うちのグランドチェロキー、 約4年前に屋根付き車庫から屋根無し車庫へと移った途端に、外装のあれやこれが一気に劣化してしまい、みっともない状態になってしまっていました。で、バンパーもヘッドランプも自分で手を入れたものの、素人ではその下処理に限界があり、みっともなさを拭いきれず。逆にいえば、コーティング作業は素人なりのごまかしが効きますが、前処理はごまかしが効かないってことですな。そして、プロが手をかけるとご覧のとおりに。あまりの劣化ぶりから、さすがのプロでも限界はあったようですが、それでも、過去と比べると雲泥の差となりました。  ちなみに、左の上が、12年間放置したなれの果てで、下が自分で施工したもの。もはや、みっともないを超えて、夜間の光量不足まで感じる始末で、なんとなく暗いなぁ、ではなくって、はっきりと暗かった。昨今のHIDやLEDは好きではないといっても、ハロゲンでも、ここまで曇ると、さすがに暗さを痛感しました。で、 自分で作業したら、見栄えも光量も多少は改善されましたが、前処理が十分ではなく、曇りは消せませんでした。いわゆる市販の作業キットを利用しましたが、前処理においては、ポリッシャーを用いるとか、紙やすりにしても適切な番手を揃えなきゃいけないとか、キットには含まれていないあれこれが必要。ま、簡単にいいますと、作業方法含めて、素人にはこれ以上研磨しても落ちない、という限界がありました。そう、飽きの早いという性格によるものではなくて。   そんな限界をやぶってくれるキットが左の ウイングファイブ 製の ヘッドライト前処理&コート納得キット (Amazonへのアフィリエイト張ってあります)だと、サンルーフのあれこれをお願いしたエフォートの宮寺さんに教えてもらいました(今回のヘッドランプ作業でも使ったそうで)。この商品、最近、発売になったようで、 納得キットとキャッチが踊っているとおり、ポイントとなるのは研磨材やらだけではなく、前処理用の研磨フィルムまで含めているので、素人では難しかった前処理をしやすくなっているとのこと。つまり、 そ

#1113 5年目にして……、トラブルではなかった、後付けサンルーフのあれこれ。

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 後付けサンルーフを装着したって話を#102にてしましたが、もう5年も前のことでした。ガラスやら含めてサンルーフそのもののクオリティが高い上に、トリム巻き込みというスペシャルな取り付け方法も手伝って、大満足なサンルーフライフを過ごしてきました。開けないのはこの時期と雨と雪の時ぐらいではないか、ってぐらいに大活躍しています。  で、5年目を終えようとしてたつい最近、突然にオーバーヘッドコンソールから水が滴ってきました。そうです、雨漏り。といってもですね、そもそも 取り付け不可とされている2世代目の グランドチェロキーに無理矢理を言って取り付けてもらいましたから、逆にここまでよく持ったなぁと思ったほど。なぜ、取り付け不可なのか。それは、うちのグランドチェロキーのルーフは、いわゆるルーフパネルの剛性を高めるためのビード(凹凸形状)がフロント部まで来ていまして、サンルーフユニットを取り付けた際に、そこに大きく隙間ができてしまうためでした(標準のサンルーフ付車は最初からここがフラットになっている)。  というわけで、手直ししていただきましたが、水の浸入は、サンルーフのフレームとの取り付け部からではなく、ガラスに密着するモールから。なんとですね、モールに植物の種のような何かが挟まっていたそうで。そうなんですね、しょっちゅうサンルーフを開閉していますし、山道なんかを走る上に……、洗車しないどころか、サンルーフ部なんて、洗ったこともなかった。なんとも恥ずかしい結果ではありましたが、今回の雨漏りの理由ではなかったフレームとルーフの隙間部を手直ししてさらに強化してもらいまして(やはりシール材の劣化は避けれないそうで)、当分といいますか、たぶん、ライフサイクルを終えるまで、サンルーフトラブルとは無縁に(となることでしょう)。  ちなみに、以前にもお伝えしましたが、後付けサンルーフで肝心なのは、その製品のクオリティはもちろんですが、その取り付け方にもあります。取り付けは、エフォートの宮寺さん。知り合うきっかけは、初代ワゴンR(新車で購入していた)に取り付けてもらったこと……、って、あれはかれこ れ20年以上前のことになるんでしょうかね。あ、そうですか。いやはや、いやはや。  そうそう、製品の販売は→ ■ 。取り付けはエフォート→ ■ 。取り付け事例は、見ごたえありです。ってか、ジム

#1087 245/70R16がないことが惜しい、ダンロップ・グラントレックPT3。

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  我がグランドチェロキーのタイヤ、 いくら相性がいいったって、溝が残っていたって、とうとうライフサイクル終焉を迎え、いよいよ履き替えを考えなければならなくなってきました。公言してきませんでしたが、ここ最近は、ミシュランの4x4Alpinって、スノータイヤを愛用していました。もう10年以上前のタイヤになるのかな、ストレートサイプ時代のミシュランの冬タイヤゆえに凍結路は得意とせず、でも、積雪路はすこぶる愉しく、それでいて、オンロードでのグランドチェロキーとのバランスがとてもいい(ラレードV8以外は分かりません)、そんなタイヤでした。だから、オールシーズン履いていました。ちなみにオフロードも、このままに。  ただ、もはやボロボロ。もはや、新品はもちろんのこと、中古すら見つからず、ほかの銘柄を探さねばならなくなりました。で、 年に2回のスタックランドファームでのオフロード走行を考えるとATタイプかなと思いつつ、やっぱり、オンロード主体であることからHTタイプだろうかと考えつつ、MTタイプを除くと、 最近テストしたのはダンロップグラントレックPT3が好印象だったことがふと思い浮かびました。しかし、このタイヤ、我が グランドチェロキー用サイズ(16インチ)がなく、しかし、もしやサイズ追加されたかもしれないとホームページを覗いてみれば、おっと、その取材時に撮影した動画が貼られていました。→ ■ (ダンロップのサイトへ)  この動画、ディーラーやら販売店で流すために使うと聞いていた気がしつつ、そういえば、ホームページに張られるとも言われていたような、……、って、もはや覚えていませんが、いずれにしても、いきなりの自分の出現にビックリしました。ってか、まさに、ビビリました。もちろん、動画の中で語っている言葉に偽りはなく、テスト車であるイヴォーグの素性の良さもあって、タイヤに対しては今も好印象のまま。だから、履こうかと、サイズチェックのためにサイトを訪れたわけですが。 まぁ、思い起こせば、あの動画撮影は、昨年の春だったか。タイヤの印象はとにもかくにも良くて、インプレッションの言葉はすらすらと出てきたものの、タイヤの技術的な説明を語る際、真円プロファイル、新パターン、SUV専用低発熱密着ゴム、というたった3つのテクニカルタームを連続して発することができず、何度も何度もNGを繰り返

#1075 雪が降るとクルマで出かけたくなる、その理由のあれやこれや。

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 雪が降りました。降りましたから、出かけました。わざわざ。周囲では、わりと、この点に関しては同じ意見というか、同じ行動をする人たちばかりなのですが、中には、雪が降ったから出かけないと宣言する強者もいます。ってか、そっちが一般なのか。  その理由を問うと、彼らは滑ったら怖いからと言います。当たり前ですな、当たり前。自分だって滑ったら怖い。だから、タイヤがグリップを失うようなシーンへと わざわざ出かけることに意味を見いだせない、と。まぁ、それも当たり前のこと。分かります。  しかし、グリップを失う(大げさに挙動を見出すことではなく)ことを知っておくことも、実は、クルマとの付き合いにおいては大切なこと。クルマってのは完璧ではありません。路面μが低ければタイヤはグリップを失ってしまうものであり、それを体験しておくことで、 いざという時、どうすればいいかをあらかじめ知っておくことができます。 さらに、最近のクルマには 滑らない、自動車雑誌的な表現をすれば"乱れた挙動を安定方向へと導く"制御が加えられており、それを体感しておくこともプラスになります。 もちろん、雪道を走るには、 スタッドレスタイヤやタイヤチェーンが前提で、いくら4WDでもノーマルタイヤで出かけるのはご法度。 わざわざ、雪道でドリフトして、周囲に迷惑をかけなさいと言っているわけでもありません。  クルマってのは、便利な道具であることは事実ですが、その先には、愉しさへと誘ってくれるという相棒たる存在であることも、また事実。そして、その可能性というか素性をいかにして引き出すか、そしてどういう付き合い方をするかは、オーナーのスタンス次第。 ……、なんだか、雪が降ると、毎回毎回、同じことを書いているような気がしますな。  ちなみに、写真は我が家の近くの坂道。その 勾配は少々きつく、路面が凍結した日には今のタイヤ(スタッドレスではなく、いわゆる欧州のスノータイヤ)ではまったくもって走りたくないシーン。でも、雪が降ると、勇んで出かけたくなる、そんな坂道。足で雪を踏みしめるあの愉しい感覚は、クルマでも同じこと。  そうそう、うちのグランドチェロキーは普段はFR寄り配分でリアがグリップを失うと油圧ポンプを介してトランスファーでの前後配分を50:50へと導きますが、はっきり言ってレスポンスは遅いですし

#1074 ジープらしさって、オフロードを走れること……、なんだけどね。

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  年明け早々の撮影(写真)は、 気心知れたスタッフと、 JKラングラーと新型チェロキーの2台を伴ってとなり、 とても楽しいものでした。そう、仕事なのに、楽しいかった。何故 、楽しいかって、 余計な気を遣わなくていいことと、クルマに対しての捉え方が似ている(同じではない)こと、クルマに味があること、 写真の仕上がりに驚かされることなど、あれやこれや。まぁ、クルマを含めて、互いを尊重しあうというスタンスがあるからでしょうな、きっと。って、ほかの仕事であっても、それはあります。もちろん。  こういう取材をした後は、すらすらと書けるもの……、って、書き上げてから気付いたんですが、この日の取材分って19ページ分。でも、それほど書いたような気もしていません。といいますか、逆にこれだけの量がありましたから、書き足りないというストレスは残っておらず、気分は清々としています。なんて書きますと、今現在、編集部では最後の作業でてんやわんやのようですから、申し訳なく……。  さて、取材に連れ出した、現行型としては最終モデルと噂されるラングラーと、ジープの中では最新であるチェロキーですが、それぞれにジープしていました。ジープらしさとは何ぞやを考えると、ここでは語り尽くせぬほどの文字量を必要としますので深くは書きませんが、そのキーは、緩さの中にあるリズムとだけ書いておきましょうか。   ジープに対して、こうじゃない、それは違う、ここは嫌いなどと、否定的に語る、つまり、 自らをジープに押し付けるだけでは、ジープは何も応えてくれません。 オーナーがジープに合わせることで対話が生まれ、そのスタンスから、これでいいでしょう、そこまで不要でしょ、そう見せる? こう見ればいいのか、といった、ジープ流のスタイルを知ることができます。そして、見方や捉え方が変われば、同じように流れゆく日々であっても異なる日々になるものです。って、それに気付かせてくれるところ に、ジープらしさの本質があります。  オフロードを走れることがジープらしさ、ってそれは誤りではありませんが、それだけはあまりに短絡的で、表面的過ぎると思います。ジープとは、オフロードを走れることを前提としていますが、ついでとばかりに そのセッティングが もたらす緩さがあり 、それを感じる取ることで豊かさとは何かを知り、そして、ライフスタイルに何か

#1070 手が入らないではなく、手が届かなかった、グラチェロのプラグ交換話。

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 車検から帰ってきたグランドチェロキーですが、リフレッシュされたわけではなく、あっちとそっちのオイルやらを交換したのみ。ということで、手を付けなかったメニューに取り掛かることにしました。  まずはプラグですが……、って、外してビックリしたのですが、電極がまん丸。悪い例として出てきそうなぐらいにまん丸。まぁ、前回の車検の時に交換しなかったからなぁと思いつつ、あまりの角のなさに交換履歴を遡ってみれば、なんと、交換したのは前々々回でした。つまり、時にして6年前、距離にして9万km前のこと。ちなみにプラチナプラグとかではありませぬ、レギュラーなプラグ。どおりで最近、ご機嫌斜めと言わんばかりの、点火のバラつきがあったわけです。  というわけで、グランドチェロキーでは、初めてのプラグ交換作業となったわけですが、手が入らないというよりは、手が届かなかった。足はつま先立ちになり、エンジンルームにべったり体を付けて、それでもギリギリ。自慢じゃないですけど、腕は長いですから、余裕さね、と思っていました。ところがギリギリ。ギリギリなのに、 手を入れにくいところがあって、面倒というよりは、もはやまったくもって疲れました。  作業は、あちこちに書かれているように運転席側バンク(アメリカのサイトでは助手席という表現)の奥が面倒でしたが、最も困難かと思われた#8(いちばん奥)は、意外にもプラグレンチ(写真の緑色)を回すスペースがあり、たいへんではなく。いや、たいへんでしたが、 オイルゲージが邪魔して、イグニッションコイルを上に引き抜けないことでしたので、困難とまではなりませんでした。で、 最も面倒だったのは#6でして、市販のプラグレンチだとハンドルを回すスペースがほとんどないため、体をひねって、手をひねってとなり、これが妙に疲れました。  このグランドチェロキーの2世代目モデルは初代モデルの大改良版ゆえに、いくらコンパクトなこのV8へと載せ換えたところで、あれこれは後付けになっているところもあり、整備性の面ではこうしたマイナスがあるんだと思われますが。 このあたりは、まさに整備性を考えていないというひとつの例ですな。  さて、次はテンショナーとベルトの交換です。今ごろ、テンショナーは、太平洋を戻ってきている頃だと思います。そう、台湾から太平洋を渡って一度アメリカへ行ってい

#1067 主要パーツの国内欠品があれこれ出てきた、グランドチェロキー(WJ)。

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 さて、新年早々にグランドチェロキーの車検の見積書があがってきました。今後のことを考えて、やらねばならぬところを含めて見積もって欲しいと頼んだために、45万円オーバー。 そもそも、なぜ、そんなことを言ったかといえば、その金額を見て、車検を諦めると思ったからでした。  でも、止めなかった。というのも、 その内容は急を要するものではありましたが、自分でできることもあり、様子を見ながらと乗ろうかなという余地があったため。また、見積もりには載っていないメニューに国内欠品部品(供給終了の可能性)ありと書かれていたこともあって、見積もりの全てに手を入れたところで、この先、国内欠品と言われたパーツが壊れて、手に入らずに、乗れなくなる恐れがありました。というわけで、このまま車検切ってもいいかなと一瞬思ったんですが、できるだけ費用をかけずに車検を通して、いざ何かがあったら、パーツが手に入らないとか修理代が高いとか何かあったら終わりにすることに決めました(と自分を説得しました)。  ちなみにですね、国内欠品部品と言われたのは、ATのバルブボディと燃料ポンプ。いずれもステアリング位置に関係ないパーツですから……、って、そのあたりのパーツは、ジープだけではなく、ダッジにも広く使われていますから、出てくるでしょう。それにしても、供給終了の可能性ありと言われると、時代を感じます。2世代目グランドチェロキーは99年にデビューにしていますから、初期型は16年オーバーのモデルとなっており、パーツ欠品も仕方ないかなと思います。  それゆえでしょうな、本国では不動となった個体(価格もゼロ)も多いようで、最近の海外ドラマでは、爆破に使われることも多くなりました(少し前はXJチェロキーが多かった)。ちなみに、Sleepy Hollowでは、最新シーズンでもまだ主人公の愛車として乗られています。若い女性、警察官ということでぴったりなんでしょうな。あまりボロくないラレードってところも、それっぽいかと。あれ、直6だろうか……、V8っぽいんだけどな。  ということで、まずは、プラグ交換しなきゃ。V8だから8本、しかもバルクヘッドのほうまで手を入れなきゃいかんので、面倒なのですよ。テンショナー&ベルト交換も、か。円安だというのに、あれこれ取り寄せなければ……。