#1397 フィエスタを選んだ理由 その6(ビッグホーンにしなかったワケ)

 極悪いやいや、超難関オフロードコースといわれるスタックランドファームで遊べること、つまり、クロカン走行できることも、自分にとってのクルマ選びのキーとなっていました。といいますか、これ重要でして、今でもそれは変わっていません。ということから、グランドチェロキーやら、ランクル70って話が出てきたわけですが、昨今、いわゆるフレーム付きモデルは高値傾向にあります。あの頃のビッグホーン(最終型)も、そんな1台。といいますかね、高過ぎます。最終モデルで、走行距離が10万kmに届いていないといった、条件が整うと100万円オーバー。最上級グレードではなく、売れ筋グレード、つまり300万円を少し超えたところにある価格帯のモデルだったのに。って、最終的には平成14年頃まで販売されていましたから……、って、いちばん新しいモデルでも12年落ち。それなのに、この価格。
 ま、需要があるってことなんです。皆がオフロードコースを走るとは思いませんが、長く使えることはもちろん、雪道を走れるどころかラッセルできる、なにか引く(牽引する)ことができるといった、メリットに価値を見出している人はいます。そう、多くはありませんが、確実におります。そして、そういう人たちからすると、最新の四輪駆動車に惹かれるところは少なく、こうして、過去のモデルに注目が集まる、というわけです。
 ビッグホーンとは、過去に社有車として付き合ったこともありますし、それこそ中古車を試乗して紹介する連載で、MTのガソリンに乗って、感激した覚えもありまして、とても気になる1台でした。ただ、どうせ購入するならば、MT、ショートボディが希望。さらにですね、このビッグホーンには前期モデルにRSというスポーティセッティングを施したグレードが存在していまして、それもまた希望。ちなみに、このRSは、後期モデルでは消えてしまっていますが、そのサスペンションは、スポーツなんたらパッケージとして引き継がれていまして、そう、それを所望。さらには、なんとオフロードを走る際にサスペンションを自在に延ばせるようにと、スタビライザー解除機能も用意されていて、それも希望。そうなんです、そんな車両、中古車マーケットに出てくるわけがない。
 と思ったら、出てきたんですね、しかもレカロシートに、シートヒーターまで付いた仕様が。しかも、走行距離は10万km未満。ただですね、これもまた、価格がひっかかった。これこそ、下取りゼロであろうモデルなのに、その中古車販売店での販売価格は59万円。そうなんです、希有という価値を考えるとリーズナブルなんですが、下取り→オークションという流れを想像すると、その商売から手を出しづらかった。そんな裏を考えなければいいんですが、ついつい考えてしまう。
 この個体、実際に見にいったんですが、ナンバー付きにも関わらず、試乗させてもらえませんでした。そういうスタンスの中古車屋さんのようで。ただ、駐車場を2,3m動かした感じでは、トラブルはなさそうですし、あったとしてもいすゞの手厚い対応を訊いていましたので、いいかな……。と思ったんですが、やはり、試乗ができなかったところに何かを感じて、価格も気になって、流しました。ま、17年落ちですから、すぐに税金増額2段目に巻き込まれることもあって、のことでしたが。これもまた、もう出てこないでしょうな。

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