#1395 フィエスタを選んだ理由 その4(グランドチェロキーを選ばなかったワケ)

 書きながら、思ったんですけどね、いずれのモデルも選ばなかった理由って、その最たる理由は価格って、話になっていないか、と。いや、事実そうだったりします。まぁ、実際、買うとなると、価格も重要ではありますが、なんか、あまりに価格、価格になっていやしないかと思いつつ……。
 で、もし、贅沢な資金があるならば、購入していたのは、やはりグランドチェロキーでしょうな。"上がり"のクルマとまであちこちに書いたクルマですし。といっても、現行型ではありません。乗っていた、2世代目のWJ型。もちろん、V8/4.7Lで、フロント、リアにもデフロックが付いたクォドラドライブなモデル。グレードは、オフロード仕様のサスペンションを備えたラレード、ま、本革シートとサンルーフを備えたリミテッドでも、許しましょうかね、って感じ。一般の人とは考え方は逆ですな、きっと。
 そんな希望に適うグレードであるラレードV8は、01〜02年の2年間のみ輸入されていていましたが、個人的にはインテリアがあれこれと変わった02年モデルが好み(乗っていたのも、この02年モデル)。といってもですね、今から15年前のモデルですから、中古車マーケットで見かけることはありませんし、ましてや、バンパーがボディ同色ではないラレードが、オリジナルのままに残っていることなんてありえない……、って、あったんです、実は。発見した時には、これ、買えってことか? と、ちょっとした運命を感じてしまったほどの個体。
 そのラレードV8は、01年モデルではありましたけど、オリジナル状態を保ったどころか、走行距離は3万km台で、タイヤもオリジナルのまま。ボディの状態から推測するに車庫保管。それは、どこかのお金持ちが、別荘ライフのみで使っていたかのような、極上品。しかも、定期点検記録簿は全て残っていたりして、01年モデルであること以外は完璧で、こんな個体、今後、絶対に、絶対に、絶対に、出てこないといわんばかりの、状態でした。
 ただ、グランドチェロキーのトラブル履歴をなぞってきた身としては、あれこれ考えると、いくら走行距離が短い個体とはいえ、車両本体価格以上の修理費用も覚悟しておかねばなりません。ただ、自宅を見渡すと、パワーウインドウのレギュレーターやら、スピーカーやら、簡易トラブルに対応できる体制は整っていましたし、バルコニーには純正ホイールも積まれていますから、グランドチェロキーにするのも手かなと、随分と迷いました。しかし、と逆接が続きますが、パーツが手に入らなくなってきていたのも、また事実。左ハンドル用パーツはまだまだアメリカで手に入りますが、右ハンドル専用となるパーツのいくつかは、すでに手に入らなくなっていましたから、そういった心配もあります。ちなみに、販売価格は約60万円、車検2年付けて約80万円だったか。状態を含めて、希有であることを考えると安い。しかしですね、下取りはほとんどゼロに近かっただろうと、勝手に推測してしまうとですね、そこまで上乗せしますか、といった感もあって、手を出し難いところもありました。また、ご存知のとおり、登録から13年超のクルマは、税金が割り増しとなりますから……、自動車税だけで10万円オーバー/年。そこに、悪くはないとはいえ、良いともいえない燃料経費が加わると、なかなか難しいものがあります。
 つまりですね、ここでも、まさに資金があるんだったら、選びたかったとなるわけです。だいたい、WJ型グランドチェロキーを2台乗り継ぐっていう、そのお馬鹿さもアピールになりますし。何よりも、スタックランドファームを走れますしね。
 その中古車屋さんには、半年近く並んでいましたが、自分がパスすることを決意した後に、プライスダウンしていました。もちろん、ジープから下りることに、強い抵抗がありました。抵抗って表現は違うか、下りたくなかったという気持ちがありました。ただ、最新のジープラインナップと日本法人のスタンスを眺めるに、自分が好きだったジープ像とにすれ違いを感じつつありましたし、そんな移り行く時において、自らがジープオーナーだと豪語し、ジープライフを偉そうに語るのも、なんか違うような気がしていましてね。そうなんです、時代は終わったって感じたところもあったんです。

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