#1412 愛車という視点から気付いた、フィエスタのあれこれ話、その2

 #1411で、フィエスタのことをあれこれと書きはじめたものの、結果、プラスを多く語らずで終始してしまいました。後日にしたほうが印象変わるかなとか、アップするの止めておこうかなと思ったのですが、ま、あれはあれで素直に感じたことなので、そのままにアップしておきました。
 さて、日は変わって、昨日のこと。台風一過を狙って、そう、狙って、ちょいと八ヶ岳方面まで出掛けてきました。もちろん、フィエスタで。ま、爽快な青空も手伝ってのことでしょうね、その印象はがらりと変わりましたし、前回、書き上げた、気になったことあれこれについて、そして、どうしてそう感じたのかまでが見えました。
 簡単です。速度域の違いです。街中で乗っていると、先に書いたあれこれは気になるもの。といいましょうか、そればかりが目立ってくる。ま、あれ以外にもいろいろと気になることはたくさんあるんですが、それらが気になる。しかしですね、速度域が高くなると、あれらは消え去ります。
 そのあたりは、以前、フィエスタのインプレッションで書いた好印象ぶり、そのまま。たとえば#1359。なので、書いたところで同じことを書くことになりますのでここでは省きますけど、やっぱりハンドリングとシャシーの仕立てでしょうな。速度域が高くなりますとね、ま、散々書いたテンポ遅れもごまかされ、つまりは気にならなくなり、シャープさというよりは、正確さやダイレクト感が前面に出てきます。そう考えると、このサスペンション、スポーツサスなのか? と思うところもあるんですが、やっぱり、スポーツサスを名乗るには不足があるような気がしますから、ノーマルサスながらかなりスポーティを謳えるポテンシャルを与えられたサスペンションという想像にしておきます。
 で、話を戻してですね、何が感激か、って、これこそ同じことを書きますけど、シャシー剛性がもたらすタイヤの接地感でしょうな。4輪が、それぞれに路面を捉えようと動き回るのですが、その動きったら美しいのなんのって。きめ細やかさは、Bセグなりといった感がありますが、気持ちよさに通じる剛性感はすこぶる高く、もううっとり。動きは路面に合わせてバラバラなのに、それがハーモニーを奏でていてうっとりといった美しさ。そこにハンドリングの正確さが加わりますし、コーナーにおける姿勢変化も美しく、そのスタンス(姿勢)もリアをしっかりと踏ん張らせ、グリップ感を的確に伝えてくるというフィーリングに、もはや、うっとり。ただ、先にも書いたように、タイヤのグリップ力は高過ぎなところがありまして、速度域の高いところ、かつ、唐突な凹凸があるようなシーンでは、逃げがない分、それがドライバーに対しての不安となってハンドリングに跳ね返ってきます。ただ、路面からタイヤが離れるようなことはないため、どうにかできる範疇に収まっており、不安というレベルでもないかなと思いつつ、そこに、後少しを感じます。いや、Bセグのモデルだから、そんなこと言ってはいけないけど、そこまで期待してしまうほどにベースポテンシャルは高い。
 というわけで、ここでの結論。フィエスタの良さは市街地では分かりづらく、逆にマイナスイメージを持ってしまうことが多い、と。郊外に出かけて速度域の高い走りをすると、その真価が現れます、ということでしょうな。
 なんて書きながら、昨今のBセグモデルは、市街地からそのポテンシャルを披露するモデルもありますから、って、そこに、このフィエスタの設計の古さを感じます。そう考えると次期フィエスタに乗ってみたかったなぁと、つくづく思うわけですが。

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