#1424 なんだかんだで、よくがんばりましたを感じた、日産・セレナ。

 さて、日産・セレナです。ロングとまでは行きませんでしたが、500kmほど走ってきましたので、観察できたあれこれを。えっとですね、何から書こうか。あのですね、ハンドリングは乗用車的なフィーリングを目指そうとしたようで、それが理想にとっても近づいていて、好印象でした。端的にいいますと、操舵時にリアのテンポ遅れがない。ホイールベースが長いことを感じさせながらも、遅れて付いてくるというフィーリングを消し去っています。それは、低速域から高速域におけるまで。ワインディングではスタビとバンプラバーとの加減も整えられており、スピード、量ともに、適度な規制を伴ってのロールに素直さを表現していますし、姿勢を決めてからのリアのグリップはすこぶる高く、ほほぅ、ここまで走らせますかと感心しきりでした。
 ただですね、不足も感じました。それが、グリップ感。ステアリングフィールを軽くしたのはいいんですが、グリップ感が見当たらない。見当たらないから、日常でのステアリング操作に、やがて疲れを感じる。探って見えてこないから、疲れてしまったといった感の疲れであり、それは交差点でのステアリングの戻し時にやがて感じるようになります。って、これは、このクラスの国産ミニバンに共通していることでもあり……、あるんですが、なんかね、もう少し煮詰められないものかと思うわけです。
 サスペンションは素直に動くようになっていますが、いるんですが、シャシー支持剛性に少しの不足があるため、タイヤが路面をトレースしきれいないシーンが多々。トタトタとした揺れが実用域で出てきます。って、そうなんですよ、例によって、高速域になるとフラット感が出てきたりしますから、あと少しなんですね、あと少しの煮詰め。ただですね、フォローするわけではありませんが、この手のモデルは、走りよりも、両側オートスライドドアとか、シートアレンジなどが優先されてしまうものですから、あと少しが多々残ってしまうのは致し方ないこと。ただね……、と思うわけです、あれこれを。ま、そんなことしたら、重量が増え、価格もさらに上昇して、乗り出し400万円オーバーが当たり前になってしまいそうですから、これはこれで、上手くまとめたと評するべきなのかとも感じました。
 ちなみにですね、自動運転"技術"によるプロパイロットですけど、高速道路、もしくは有料道路走行時、先行車の緩やかな減速に対して自車のレスポンスが鈍いようなところがあってですね、間際でおっととといわんばかりの制動が入って、快適とは逆のドキドキを感じることがありました。その後、先行車が停止することなく加速していくと、今度は様子うかがいモードに入ってしまい、おいてきぼりになることも多々。そして、そんな制御が行われているとは知らぬ後方のクルマはちょっと怒っていますモードで追い抜いていきます。先行車に追従していく機能としては、たしかに自動運転の技術を用いたものであることは間違いありませんが、この時点で、自動運転という言葉を用いて、そのものであるかのような誤解を与えることは、やはり賛同できないかな、と感じました。
 クルマの性能云々を云々、言っているわけではありませんので。そうそう、燃費ですが、これが良かった。圏央道↓東名という下がって上ってというルートで、20km/Lを軽くオーバー。渋滞はありませんでしたが、東名は集中工事でしたので、優秀と言えましょうかね。って、そうそう、上りの御殿場〜大井松田間、なんと旧ルート(現在の下りの右ルート)を走ることを許されていました。今日の帰路は違うルートだったので、走ることはできませんでしたが、走りゆくクルマを目にしながら、昔はあのルートを走っていたんだよな、と、ちょっと感慨深くなりました。って、覚えていないんですけどね、あんまり。

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