#1422 愛車という視点から気付いた、フィエスタのあれこれ話、その3

 我が家にやってきてから、はや2か月が過ぎたフィエスタですが、乗り込めば乗り込むほど、説明がつかずといいましょうか、不可思議といいましょうか、フォードのシャシーの仕立ての妙を感じます。最近の観察はまさに細かなところにまで到達しています。いますが、分からないことは多々あります。
 ここでは、分かってきたことをあれやこれや。先に述べてきたことは変わらずで、シャシー剛性とそれを支えるボディ剛性にフォーカスした設定がベースとなっています。サスペンションのコイルスプリングレートは少々高めに設定されていますが、それを硬さと感じさせないのは、先に述べた理由によりストレスを感じさせないストロークを許しているから。そして、初期の動きを許しながら、それ以上はダメといわんばかりにダンパーが減衰力を立ち上げて規制に入ります。このあたりは、ダンパーがコイルスプリングを躾けているといった感がありまして、実に気持ちいい。しかしですね、ここで、ブッシュでの動きを許すんですな、このクルマ。Bセグなんですが、大きめたる容量を感じさせるブッシュ。ただ、それがですね、いわゆるぐにゃぐにゃではないんです。入力方向へと受け止めるだけで、妙なベクトルへの動きを発生させない。そうなんですね、動く要素がこれだけありながら、それらが役割を明確にしていまして、うまく動きをバトンタッチさせていく。ここからは先はよろしくといわんばかりのバトンタッチ。しかし、それは協調ともいえるフィーリングでして、このあたりが、言葉で説明仕切れない。
 ただ、先にも述べましたように、大入力に対しても正直に動いて、衝撃をいなそうとするため、リバウンドが大きく出てしまうといった嫌いもありますが、すっぽ抜ける感ではなく、逃がしている感に止めていますから、このあたりも実は秀逸だと感じるところ。以前に、乗り味に雑味を感じると、書いたかもしれませんが、それはタイヤのハイグリップたるキャラクターと、3気筒エンジンによる雑感が織りなすものであり、それを取り除くとしなやかさが前面に出てくるような気もしました。
 標準サスか、スポーツサスなのか、の件は、いまだ判断できず。今日、観察していたら、ここまで整えられていると考えると、スポーツサスか? と感じつつ、コーナーでのタイヤの役不足から判断するに、やっぱりノーマルサスに、オーバースペックタイヤの組み合わせのようにも思えます。はてさて、どっちなのでしょうかね。

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