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#438 あれやこれやは過去なのに表現方法は変わらず、でも最新というボルボV40。

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 本日発表になったボルボV40ですが、今回は、ブイヨンジューではなく、ヴィフォーティと呼ぶそうです。すでに試乗済みだったのですが、これがとてもいい、とんでもなくいい。というわけで、今日の情報解禁まで語りたくて仕方なかった、そんなモデルです。 そもそも、C30あたりからのボルボは好感触なのですが、それは、マツダを含めたフォードグループとしてのスタンスがようやく確立され、ブランドに表現できたからかと感じていました。といいつつ、現在ではグループは解消されていますが。ま、そんな大人な事情はともかくとして、最近のボルボはその仕上がりがとてもいいことは間違いありません。ボルボ流の味付けはどこにあるかというと、違和感が存在しない、言い訳がないという、不可思議な感覚にあふれていることでしょうかね。何が凄いわけではない、でも、安心。あえて分かりやすく表現するならば、なんとなくいいって、ことかと。  そんなボルボテイストに加えて、日本に導入されたこのV40はパワーユニットを含めて、スポーティを謳っていますし、アッパークラス感を大切にした装備(演出)がトピックとなっています。ですから、日本ではプレミアムテイストとスポーティを併せ持ったという表現をされかねない恐れもありますが、まぁ、分かりやすさと言ってしまえば、それも否定はできません。  さて、インプレッション。試乗前は悪くはないだろうけど、ここまでいいとは思わなかったというほどの衝撃を受けました。たとえば、真っ直ぐ走る。これって、クルマとしてはある意味、当たり前に思えるものの、実のところ難しい性能だったりします。このV40は、普段はそれを感じさせないというクールなスタンスにあふれていますが、それを探った試乗を行う、もしくは意識させられるシーンに出会うと、真っ直ぐ走ることに感激を覚えます。今回の試乗会は、とんでもなく風の強い日で、風の影響をもろに受けてしまう東京湾アクアラインではヨタヨタと走るクルマばかり。そんな中、何事もないかのように走ってしまう。そう、自らが真っ直ぐ走り、さらには外乱に左右されないという真っ直ぐ走る感にあふれています。この当たり前たる性能と、それがもたらす安心感がボルボたる感性なのです。  そのテイストは、もちろん、安全性能にも反映されています。V40紹介記事のトピックとして、目立つがゆえに歩行者保護エアバ

#437 分かりやすい指標に振り回されない、でもドアは開けっ放しなスタイルって話。

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 今年も冬らしい日が続いており、やはり老体には無理が……、って、自分ではなくて、うちのグランドチェロキーのこと。老体なんて言ったら怒られそうですが、この寒さゆえのガタがひとつ出てます。 ダンパー の動きに渋さが見られ、気温低下にともなってそれが顕著になり、ギシギシという音が出て来ています。で、昨夜、知人を助手席の乗せた時、気温もあってしなやかさが失われていることを強く感じ、交換すべきだなと思いましたが。って、そうなんです、2 0万km無交換です。クルマのことをあれこれ語る人が、ダンパー無交換っていいんですか? って問われそうですが、いいんです。理想は交換なんでしょうけど、交換するほどのくたびれが見られないと判断して、そのままにしてきました。というか、うちの仕様は純正サスペンションそのものが実はスペシャル(ヘビーデューティ)仕様でして、後任の選びが難しいとことも理由のひとつとなっています。純正ダンパー? 4本で11万なので。って、もう在庫ないかな。って、言い訳をあれやこれやと。  話は少しずれますが、こうした工業製品 の寿命、交換時期については、明確に示して欲しいという意見があります。携帯電話のバッテリーの交換時期もそのひとつ。その指標は、分かりやすさ、誰でも分かる、という意味合いから大切だとは思いますが、個人的には、明確に示すことに終始するよりも、感じさせることも大切な気がしています。つまり、 自らでおかしいなと感じたらば、交換すればいいのではないかと。  なんて偉そうに語っていますが、自らは、ダンパー以上にヌケヌケだったりします。昨夜、時間貸し駐車場にてクルマを停めてカレー屋へと足を運び、で、満腹になって戻ってきたら、なんと運転席のドアがフルに開いてました。ちょっと開いているんじゃなくって、豪快に全開。窓じゃなくって、ドアが。おっ、車上荒らしか! と思ったものの、何も被害はなく。推測するに、知人と話をしながら荷物を入れ替えたりしていて、最後に運転席側に回ることなく、その場を離れてしまったようで。いや、こんなこと初めてですが、笑い話になって良かったです。いや、ほんとに。

#436 何もないと思っていたら、思いのほか、あれこれあった、津久井湖周辺。

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 で、昨日は高尾山ICを利用して、津久井湖周辺を走ってきました。知らなかったんですが、神奈川県北西部にある5つの人造湖(相模湖、津久井湖、奥相模湖、宮ヶ瀬湖、丹沢湖)を、やまなみ五湖と呼ぶそうで。個人的にはとってもいい試みだと思うのですが、取りまとめを行っているところのアピール不足と、それぞれでのやる気にイマイチ感があります。もったいない。そんな話はさておき、あらためて全てが人造湖と言われると、そうだったのかと思いつつも、幼少の頃に、湖の底に沈んでしまう地に生活している人々の戦いの話題を耳にして、目にしたような、そんな記憶も浮かんできました。あれはリアルタイムではなく、教科書とかだったのだろうか。神奈川県民だったのでそういうことを学校で習ったような……。ま、いずれにしても、あの風景はもはや古(いにしえ)なんでしょうな。  話が飛びました。あれこれ考えながら書いていると、ついつい長く……。えっと、津久井湖周辺は、ドライブの目的地にはなかなかしづらい地ですが、意外にも見所がありました。いちばん上は、やまなみ五湖には入れてもらえなかったけど、やはり人造湖のひとつ。標高がある上に、さらに高い位置に展望台があって、景色がとてもいい。クルマを横付けで停める“良い加減”な駐車スペースも○。ちなみに白線はありません。そうそう、市街地を望むことができます。  左の写真は、津久井湖から南下した相模川沿いにある公園内の古民家。入園料無料という大判振る舞いながら、庭を含めてよく管理されていまして、ちょっとオドロキました。移築された古民家ですが、間取りを含めて、昔の地主はこういう屋敷に住んでいたのかと思うと、いろいろと考えてしまうものです。といっても、イマドキの物件のような密閉性はなく冬はとても寒かったんだろうなとか、風呂は何日おきにはいったんだろうか、とか、そんな身近すぎることばかりですが……。  右の写真は、その公園そばにある宿泊施設のレストラン。なんでこんなところに宿泊施設が? という、まさにある種のハコモノ感があふれておりまして、建物のデザインもそんな感じでした。奥の屋外体験施設らしきところでは、子供たちがはしゃいでいましたから、まぁ、複合施設と考えれば理解というか、納得もできましょうかね。それはさておき、このレストラン、ごらんのようにガラス張りでとても景色がよく、それだけ

#435 来年度には中央道と東名が繋がることを知り、あれこれと考えた自らの終。

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 世の中にはあれこれ多すぎて、自分が知らぬ間にコトが進んでいることがあります。無関心なのか、関心しないように仕向けられているのか、それはいろいろでしょうけども。  というわけで、そんないつの間にかネタに、圏央道の延長がありました。あれです、中央道と接続した先、高尾山の下をくぐり抜けてその先に高尾山ICが完成していたって件です。高尾山の自然を守るかで、 まだ、もめていると思っていましたが、いつの間にか、解決策が見つかっていたようですな。で、昨日、取材で利用したのですが、高尾山IC周辺はたんに 国道20号線と接続しているかと思ったらば、 バイパスたる幹線が途中まで作られて、ICへと接続しており、あの国道20号線たる雰囲気はありませんでした。このバイパスは、 八王子駅周辺の混雑緩和という目的があり、 将来的には16号線まで繋がるようです 。なるほどね。  この最近の道路網の広がりと、そのスピードに驚かされることが多々あります。賛成、反対はさておき。それこそアクアラインなんて、子供の頃は夢物語かと思っていましたが……、って、あれから20年が経過していたと考えると、早くもないのか。20年か、とふっと思ったら、今から20年経過すると自分は64歳。20年後に道路網はどこまで完成しているんでしょうかね。なんてことを書きながら、世間のあれこれのロードマップの先に、自らの終を重ねたりもしましたが。って、考えると、それこそ今回の原発事故の終焉を見ることはないのかな、と、深く考えたりもして、なんてたいへんなことをしでかしてしまったのかと考え深くなったり。いやはや。  話、戻って、この圏央道、平成25年度中にとうとう東名まで繋がるそうです。あ、随分先だなと思ったら、次年度でした。早い、早い。

#434 バッテリーケースを持ちながらも装着しないという、あまのじゃくスタイル。

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 年末に、知人からiPhone4S用のバッテリーケースをもらいました。なんでも、安かったので買ったものの、自らは5へスイッチしてしまったために不要になったためとか。自ら、ケースに縁がないというか、サブバッテリー含めて、あえて避けて通ってきましたが、バッテリーは、なんだかんだ外に持ち出して触れているとサブバッテリー 必要性を感じることはしばしば。というわけで、とても助かっているわけです。  で、もらったバッテリーケース、持ち出すことが多くなりましたが、その使い方ったら、充電時のみ接続したままカバンへと放り込み、それ以外ではバラバラ。つまり、外に持ち出そうとも、ケースに装着することはあまりなく。ならば、いわゆるサブバッテリー単機能のものでいいではないかと思われるかもしれませんが、充電時にバラバラというスタイルがあまり好みではなく。って、書けば書くほど矛盾が生まれてきましたので、ここらで止めておきましょうかね。  さて、このiPhone用のケースですが、先日、アップルストア銀座へと出掛けた時、知人がちょいと見たいからと見物してきましたが、大手家電量販店の陳列とは違って、その 種類の絞られていること、絞られていること。 厳選された感を覚えました。たぶん、あれ、アップルストア流の演出なんでしょうね。で、あれこれ眺めながら、その傾向やら、商品性やらを語っていたんですが、知人いわく、先日出掛けたドイツではバリエーションは豊富ではなかったとか。どうやら、日本でのiPhoneのケース事情は、 使用率を含めて、 かなり特殊なようです。  使い倒すという意味合いというか、モノへの感覚が、どこか違うんでしょうね。って、あれだ、クルマと同じですな。

#432 4気筒で十分、でも理想は6気筒、と感じた、ヨーロッパのディーゼル。

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 さて、クルマの話に戻しましょう。ディーゼルエンジン搭載車は2台ほど試乗しましたが、 メルセデスベンツのMクラスとBMWのX3って、 いずれもSUVでしたな。って、話はいきなり飛びますが、今回も言われました。「やっぱりSUVが多いんですね」って。いや、それを考えずのセレクトだったんですが、なんだかんだでそういう目で見られていることを改めて意識しましたけ。って、たぶん、この手の声掛けは、ヨシダの知り合いではあるけども、本当の姿を深く知らないだけではないかと。こう見えても深いんですよ。意外にも。  話を戻して、クルマの話題、輸入車試乗会での話。同じディーゼルエンジンであっても、レイアウトやら排気量差がありますので単純な比較はできませんが、絶対値的な意味合いからも、MクラスのV6ディーゼルはとてもよかった。気筒数、排気量分のゆとりが、まさに快適なフィーリングを作り上げておりまして、トルクフィールもなだらかで、音、振動もきれいに抑え込まれてて、車内ではディーゼルエンジンとは分からないほど。ただ、BMWの6気筒ディーゼルの豪快さと比較すると、メルセデスベンツのV6は おとなしいとも表現できます。って、性能差ではなくて、表現しようとしたフィーリングの違いですな。つまり、そこにはメルセデスベンツたる本質があふれておりました。シャシーがこれにバランスすれば、まさに完璧ですな。  一方、X3の直4ディーゼルは雑味はあるものの、トルクが太いというフィーリングが全回転域に表現されており、6気筒を知らなければ、何も不満なく。BMWらしいパンチ感がありながら、それが不快なトルク変動になっていないところも美点。で、そこにBMW流のハンドリングですから、もう、脱帽。ちなみに試乗車は標準よりも1サイズ大きな19インチタイヤを履いていましたが、西湘バイパスのあの路面の継ぎ目をトタンと軽くいなすシャシーの優秀さったら、もはや、言葉にならずといった感があるほどです。いやー、いい。とてもいい。  いずれもディーゼルエンジンというトピックがありますが、SUVとしての方向性やら、ブランドとしての表現も十分かと。まぁ、Mクラスは、スタッドレスタイヤを履いていたことを差し引いたとしても、クルマとしてのまとまりをもう少し求めてしまいますが。

#431 失敗ではなかったんだけど、先に手放すことなった2011MacBookAir。

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 クルマのことばかり連続して書いていますが、その間にAppleなネタを。えっと、7月にMacbookAirの2011モデル(整備済製品)を購入してから、それまで使っていた2010モデルとの2台体制でおりました。って、2010モデルを手放し損ねていたからなんですが。で、本日、2011モデルを手放すことを決意しました。 というわけで、今は2010を使って、これを書いていますが、こうして両者を比較してみると、やはり2010のあと少しをあれこれと感じます。グラフィックやら、動作を含めて、滑らかでないところがあります。ただ、使えないわけではない。 で、一方で、2011のあまりの高値と2010の暴落ぶりを含めて、判断した結果、2011を手放すわけで。 保証もまだ残っているので、条件はプラスですし。まぁ、2011を買わなくてもよかったって結果にはなりましたな。  あとは、なんとなくですが、OS10.6インストール可能、つまりロゼッタ可能であることもひとつ。いまさら感はあるのですが、なんとなくね。なんて書いておいて、入っているOSは10.8ですが。すっかり矛盾だらけですな。  写真は、2011のキーボード。11インチでも自発光式に。2010は光りませぬ。

#430 安い、シンプルだけではない、選ぶ理由があるプジョー208Allure(MT)。

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 今回の試乗会は、個人的にメルセデスベンツのAクラスと、プジョー208に、ワクワクを抱いての参加でした。まぁ、両方ともベーシックグレード(日本では)でしたし。で、208です。ベーシックモデルがいいとは、ヨーロッパ車に言えることですが、特にフランス車における、ベーシックたる良さは飛び抜けているような気がします。なんていうんですかね、フランスなのに、あえて着飾らない、でも、本質は見失っていないというクールさがあふれているとでもいいましょうか。乗り味もいちばんいいし、楽しさも含めて、あと、リーズナブル感か。あ、バリューフォーマネー的な観点でもあるか。  さて、期待の208ですが、想像を上回る良さにあふれていました。試乗したのは、日本でのボトムグレードとなるAllure。1.2Lに5MTという、まぁ、お約束のベーシックスタイルで、価格も200万円未満。クルマがいいことは乗らずして想像できましたが、乗って、あれこれ装備を観察していて、プジョー・シトロエン・ジャポンのやる気を強く感じ取りました。装備にボトムだからという言い訳が見当たらない、どころか、ここまでやるかい? 感があふれていました。たとえば、シート地は合皮+ファブリックだし、サイドカーテンエアバッグはもちろん、左右独立オートエアコン、本革巻ステアリング、アルミホイール、で、タッチパネル機能なモニタ(オーディオ)まで標準装備 。個人的には、ここまでいらないから、もっと価格を下げて欲しいと思うところはありますが、まぁ、これは多数な意見ではありませんから無視してもいいかと思います。で、見上げれば、グラスルーフ付きのモデルやら、もう少し装備を充実させたモデルがあって、ターボのGTというラインナップ。いやー、上手い。  肝心の走りは、1.2Lなのに、中回転域トルクが豊かで、しかも高回転まで回して楽しく、まさにしなやかさあふれるシャシーセッティングと、その中に強くあるリアサスのスタビリティの高さやら、……、そう、乗っているうちに、あちらこちらに106S16的な要素を感じました。もちろん、演出はスポーティとベーシックという差がありますから、テイストそのものは違いますが、あのワクワク感は共通しているといって過言ではありませぬ。最近、楽しいことがないとか、いいクルマがないと、ベクトルがマイナス傾向な方は、購入を強くお勧めします

#429 スポーティを少々急ぎすぎている気がする、最新のメルセデスベンツ。

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  今回、試乗した9台のうち3台がダイムラーのクルマでした。で、その中で、メルセデスベンツは2台。よく、 メルセデスベンツやボルボに対して、アジがないという意見を耳にしますが、感じ取り方次第ゆえに納得できる見方もありますが、一方では本質を見つけられていないのかなと感じることもあります。 たぶん、彼らには、メルセデスベンツではなくてベンツって呼んでしまう人々に共通する何かがあるようにも思いますが。 なんて書き方をすると、自分は分かっているけど、キミは分かっていないね的に捉えられる恐れがありますが、ニュアンスとしては違いますのであしからず。  ボルボについては書くべきことがたくさんあるので後回しにして、ここではメルセデスベンツ。やはり、何度もここで触れてますが、その本質は、豊かにあふれる快適性にあります。安心感に基づく快適性を大切にしており、だからこそ、頼れ、そして、結果、スポーティだと感じ取れる。ところが、最近のメルセデスベンツは、このスポーティという結論を急ぎすぎているような気がします。まぁ、分かりやすさを表現したかったことは理解できるのですが、もう少し過程を大切にして欲しかったなと思うところが多い。 #377 で、Bクラスについてあれやこれやと仕様違いの話を展開しましたが、実はこの話がその前提にあります。  さて、で、Aクラス。実は、試乗車として用意された中でも、あえて日本でのボトムグレードを選びました。ボトムグレードでこそ、メルセデスベンツが最も色濃く表現されているからです。逆にいえば、タイヤサイズが変わっただけで、異なる印象を受けてしまうのも、今のメルセデスベンツにおいては、また事実なもので。ところが、試乗車は、ラインはベーシックでしたが、タイヤがオプションの18インチ。これが、なんともチグハグ感を生んでおりまして、なんともコメントしづらく。ただ、エンジンにしても、シャシーにしても、個々のポテンシャルは感じましたから、まぁ、仕様次第なのでしょう。ちなみに、最初から18インチを採用し、スポーツサスと組み合わせられている仕様では、あまりチグハグ感はなかったと、試乗した知り合いが言っていましたが、ただ、どうなのかな? というコメントを残していましたので、云々。  で、タイヤサイズを調べてみると、本国ではボトムは15インチ。でも、日本仕様は17インチからスタ

#428 躾け方はいろいろであっても、豪快さは変わらないイマドキアメリカンV8。

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  次は、最新のアメリカンV8な話。最近は、燃費性能に有利な小排気量ながら、不足ないパワーを発生させ、そのフィーリングにゆとりまで与えたエンジンへの注目が集まっています。って逆にいえば、大排気量エンジンの存在価値はどこにあるのかって流れになりつつあります。何を隠そうもなにも、何も隠していませんが、自らV8/4.7Lのグランドチェロキーに乗り、乗り続ける言い訳をするためかのように、ここでも、存在価値があると書いてはいますが、 それを痛感しています。 で、うちのV8は、10年前設計ですが、イマドキのアメリカンV8はどうしているのか。どうなっているのか、ではなくって、どうしているのか。そんな観点から、2台のV8エンジン搭載モデルに試乗しました。  最初は、マスタング。アメリカにおけるこのクラス(スポーツカーに限らず)のスタンダードエンジンはV6クラスですが、そこにかつてのような言い訳だらけの物足りなさは見当たらず。逆にメインだったV8はV6に追いやられるかのように、プレミアム演出の材料的な存在となっています。このラインナップは今において正論ですが、台数を望めない日本においては、そのプレミアム感を重視したラインナップになっています。これも、正論。というわけで、まさに特別であるV8ですが、そのフィーリングもこれでもかと特別感を表現していました。大排気量たるトルク感やら、吹け上がり感だけではなく、そこにじゃじゃ馬ぶりを演出。そう、演出しています。そういう意味では、雑然とした感じがあるんですが、かつてのV8に憧れを知っている者にとってはたまらない魅力になっています。といっても、それは扱いづらさになっていませんから、そんな心配はしなくて大丈夫。ちなみに、排気量は5.0L。  もう1台は、グランドチェロキーSRT。グラチェロも本国ではマスタングと同じスタンスでV6とV8をラインナップしていますが、日本仕様はV6のみ。で、この度V8も導入されましたが、それはSRTというスポーティバージョンとしてでした。ちなみに排気量は6.4L。そのキャラクターと排気量から、マスタング以上のとてつもない暴力的なパワーをイメージしますが、これがジェントル。そこには、荒々しさはなく、よく躾けられた豪快さがあふれていました。乗り味については、快適さに物足りなさを感じるところもありますが、 295なんてサイ

#427 思わず笑ってしまうという、楽しさあふれる、スマートとビートル。

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 今回は9台でした。というわけで、あれです、毎年恒例の輸入車試乗会での試乗台数。まぁ、試乗枠として用意された10枠を埋め尽くさず、1枠をゆとりとして残したところは、成長した証ではないかと思ったりもしますが。 さて、その試乗した9台について、一気にあれこれ書いてしまうと長くなるので、テーマ別に分けて書いていきましょうかね。で、まずはハードウェアに頼らないFunについて、スマートとTheビートル。  スマートはfortwo カブリオレ。ひさしぶりに乗りましたが、緩さとは少々異なるいい加減さが、熟成によって良い加減になっていて、ちょっと感激。同乗者は笑ってましたが、まさにいい意味での笑いがこぼれる1台。なんていうんでしょうかね、おもちゃ的な感覚で、それは感覚をダイレクトに刺激してくれるかのよう。今の工業製品から消え去った遊び心があふれておりました。果たして、新型がこの感覚をどこまで残せるのか、かなり注目かなと感じました。  もう一台のビートルは、250万円のボトムグレード。16インチタイヤとファブリックシートがポイントですが、個人的にはこちらがオススメかと。それにしても、1.2Lターボの躾け方が上手で、ひたすらに感服。実用的、かつ愉しさあふれるエンジンフィールを分かっていて、それをしっかりと表現してまして、何もいうことなく。まさにFun。  両車は、技術的な意味合いを含めた世代やらが異なります、そこに表現されたドライビングの愉しさは同じ。楽しみ方が同じということではなく、自然と笑みがこぼれてくるという意味合いの楽しさ。つまり、この本質を理解できる人には、長く乗れるモデルとなるのかな。申し訳ない、こういうテイストあふれる国産車、今、ありませぬ。

#426 味で勝負したいけど、できないので夜景でごまかす、東京ゴハン。

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 東京を案内するのがとても苦手です。特に、ゴハン。まぁ、食事処を知らないだけのことですが、言い換えると、連れて行きたいところがない、とも言えます。なんていうんですかね、東京じゃなければ食べられないものはなく、新鮮さを謳うならばむしろ東京ではないところの地域のほうが、良かったりもしますし。創作系といっても、今や東京だからという意味合いは薄まってますし、むしろ、東京以外に、楽しさを求めている者としては、なおさらのこと。もちろん、価格が高いことや偉そうな東京には価値を見い出してもおりませんし。というわけで、三浦半島だったり、伊豆だったりと、東京を離れたところに解決策を求めていますが、それでも時間的都合やらで都内でどうにかしなきゃならない時は、夜景でごまかします。まぁ、東京らしさでもありますな。  ただ、先日、知人を連れていったものの、その意図を上手く説明できず、困りました。ここ(写真)に連れてきたのは、味じゃなくて、景色ゆえにとは言えませんから。東京でしか愉しめない味って、何かありますかね。もんじゃとかは、なしね。

#425 釣るのも、眺めるのも、食べるのも、実はアジが好きだった、ってな話。

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 原稿を書く時ってのは、その前に、ウォーミングアップが必要です。自分の場合は。それは、仕事したくないという気分を、無理矢理に切り替えさせようという意図もありますが、いわゆる運動する前のウォーミングアップ的な意味合いもあります。というわけで、今日も仕事に取りかかる前にと、何か書こうと思いつつ、写真やら過去の文字やら眺めつつ、良い題材はないものかと考えあぐねていたら、いつの間にか午後に。いい加減まずいなと思って、適当にこうして文字を書き始めたわけです。というわけで、題材は適当。といいますかね、こういう時こそ、意外なヨシダシリーズを書けばいいと気付きまして。  で、アジ編。いや、食としてのアジが好きなことは、かなり周知されつつありますが、実はアジという魚そのものが好きだったりします。なんていうんですかね、見ているだけでカッコイイ、えっと、言い換えるとクール。泳ぐに適した無駄のないフォルム、あのひれのデザイン(!)、ほかの生物と比較して、大きすぎず、小さすぎずのサイズ感、そして、あの色合いでしょうな、ゴールドという色は好きではないのですが。もちろん、泳ぐ姿も。というわけで、アジはアジでも、マアジに限定されます。どちらかといえば食べるのも。  ちなみに、子供の頃からなんとなくですが憧れがありました。ほら、堤防でのサビキ釣りだと、大量に釣れておもしろかったですし、その後に食べての満足感が高いですから。では、何故、今、“アジ方面”の道へと進んでいないのか? と問われると、少々困りますが、いちおう、1浪までは水産学部も受験していました。あの頃はあまりに漠然とした目的しかなく……、ってか、高校生の時点でアジを追求したいって、明確な目的意識を持っていたら、それはそれで恐いかなと。というか、そういう意識を持てる人、つまりある種、普通ではない人が研究者になるのでしょうね。あーあ。  というわけで、写真は館山の水槽にて。先日訪れた時、大量にマアジが投入されており、とてもいい景色になってました。スタイル的には真横が好きなんですが、真正面もいいなと思った次第(写真の中、右)。そうそう、この写真、美味しそうとコメントを付けて知人に送ったら、食べてはいけませんと返信が。アジだらけの水槽を見ていたら、ふっと生け簀に見えたもので。  さて、原稿に取りかかります。たぶん、アウトランダーPHEV