#427 思わず笑ってしまうという、楽しさあふれる、スマートとビートル。

 今回は9台でした。というわけで、あれです、毎年恒例の輸入車試乗会での試乗台数。まぁ、試乗枠として用意された10枠を埋め尽くさず、1枠をゆとりとして残したところは、成長した証ではないかと思ったりもしますが。さて、その試乗した9台について、一気にあれこれ書いてしまうと長くなるので、テーマ別に分けて書いていきましょうかね。で、まずはハードウェアに頼らないFunについて、スマートとTheビートル。
 スマートはfortwo カブリオレ。ひさしぶりに乗りましたが、緩さとは少々異なるいい加減さが、熟成によって良い加減になっていて、ちょっと感激。同乗者は笑ってましたが、まさにいい意味での笑いがこぼれる1台。なんていうんでしょうかね、おもちゃ的な感覚で、それは感覚をダイレクトに刺激してくれるかのよう。今の工業製品から消え去った遊び心があふれておりました。果たして、新型がこの感覚をどこまで残せるのか、かなり注目かなと感じました。
 もう一台のビートルは、250万円のボトムグレード。16インチタイヤとファブリックシートがポイントですが、個人的にはこちらがオススメかと。それにしても、1.2Lターボの躾け方が上手で、ひたすらに感服。実用的、かつ愉しさあふれるエンジンフィールを分かっていて、それをしっかりと表現してまして、何もいうことなく。まさにFun。
 両車は、技術的な意味合いを含めた世代やらが異なります、そこに表現されたドライビングの愉しさは同じ。楽しみ方が同じということではなく、自然と笑みがこぼれてくるという意味合いの楽しさ。つまり、この本質を理解できる人には、長く乗れるモデルとなるのかな。申し訳ない、こういうテイストあふれる国産車、今、ありませぬ。

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