#432 4気筒で十分、でも理想は6気筒、と感じた、ヨーロッパのディーゼル。

 さて、クルマの話に戻しましょう。ディーゼルエンジン搭載車は2台ほど試乗しましたが、メルセデスベンツのMクラスとBMWのX3って、いずれもSUVでしたな。って、話はいきなり飛びますが、今回も言われました。「やっぱりSUVが多いんですね」って。いや、それを考えずのセレクトだったんですが、なんだかんだでそういう目で見られていることを改めて意識しましたけ。って、たぶん、この手の声掛けは、ヨシダの知り合いではあるけども、本当の姿を深く知らないだけではないかと。こう見えても深いんですよ。意外にも。
 話を戻して、クルマの話題、輸入車試乗会での話。同じディーゼルエンジンであっても、レイアウトやら排気量差がありますので単純な比較はできませんが、絶対値的な意味合いからも、MクラスのV6ディーゼルはとてもよかった。気筒数、排気量分のゆとりが、まさに快適なフィーリングを作り上げておりまして、トルクフィールもなだらかで、音、振動もきれいに抑え込まれてて、車内ではディーゼルエンジンとは分からないほど。ただ、BMWの6気筒ディーゼルの豪快さと比較すると、メルセデスベンツのV6はおとなしいとも表現できます。って、性能差ではなくて、表現しようとしたフィーリングの違いですな。つまり、そこにはメルセデスベンツたる本質があふれておりました。シャシーがこれにバランスすれば、まさに完璧ですな。
 一方、X3の直4ディーゼルは雑味はあるものの、トルクが太いというフィーリングが全回転域に表現されており、6気筒を知らなければ、何も不満なく。BMWらしいパンチ感がありながら、それが不快なトルク変動になっていないところも美点。で、そこにBMW流のハンドリングですから、もう、脱帽。ちなみに試乗車は標準よりも1サイズ大きな19インチタイヤを履いていましたが、西湘バイパスのあの路面の継ぎ目をトタンと軽くいなすシャシーの優秀さったら、もはや、言葉にならずといった感があるほどです。いやー、いい。とてもいい。
 いずれもディーゼルエンジンというトピックがありますが、SUVとしての方向性やら、ブランドとしての表現も十分かと。まぁ、Mクラスは、スタッドレスタイヤを履いていたことを差し引いたとしても、クルマとしてのまとまりをもう少し求めてしまいますが。

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