投稿

#1411 送料をかけて通販を利用する、店舗まで足を運ぶ、どちらがお得かって話。

イメージ
 いまや一般的といいましょうか、市民権を得たといいましょうか、デフォルトといいましょうか、もはや当たり前として利用されるようになった、インターネットを利用しての買い物。それがなかった時代を知っている者としては、送料がかかるとか、宅配業者さんに申し訳ないとか、といいつつ、利用していたりしますが、どこかにわずかとはいえ、利用するのに抵抗があるのも、また事実。最近、amazonがある条件をクリアしないと送料を無料にできなくなったことをきっかけに、そのネット通販での送料についてあれこれと考えるようになりました。ほら、自分で店舗まで出向けば送料無料になるわけですから。  で、写真のまくらの話になります。我が家のまくらは、いわゆるロングタイプを使っています。で、その長さ以外はこだわりはないのですが、これが意外になくてですね、金額と質とのバランスを考えると、無印良品の2000円ってのが、自分にとって。しかしですね、この商品、高尾近辺の無印良品には在庫がなく(というより置こうとしていない)、手に入れるには距離にして約20km離れた立川にある店舗まで出掛けなければなりません。ならばネット通販を利用しようと調べてみれば、買い物総額が5000円に満たないと送料は無料とならず、756円かかるそうで。だったら立川まで行くわい、と思ったのですが、高尾から立川まで電車(JR)を利用すると片道310円、つまり往復で620円かかります。ちなみに、クルマで行くと、ま、混雑もありますから、うちのクルマだと4L(約500円)の燃料が必要になります。そう考えるとですね、送料756円は高くないかも……、と、思うようになります。とはいえ、別途送料が必要ということに、何か抵抗があるわけで……。  この手の話で、通販ではなく、わざわざ店舗まで出向くって話で、もうひとつあります。たとえば、トイレットペーパーといった日用品が欲しい場合、我が家の近所の個人商店的な薬局ではなく、安いからとホームセンターやらドラッグストアまで出掛けるのが常となっています。しかしですね、その往復を約5kmとしましょうか、クルマで行きますからね、それにかかる燃料費を考えるとですね、単純に1Lあたり10km走るクルマだったとして、0.5Lかかっています。1L=120円として60円ですな。と、計算するとですね、たかがトイレットペーパー、されどト...

#1410 愛車という視点から気付いた、フィエスタのあれこれ話、その1

イメージ
 フィエスタについて書こう、書こうと思いつつ、観察すればするほどに、ネガな印象ばかりが気になってですね、書くに書けないでいました。いましたが、書いてみたらおもしろい表現が出てくるかもしれないということで、書いてみることにします。  最近、常々感じているのは、このクルマ、スポーティセッティングと思いきや、観察すればするほどに、ノーマルっぽいセッティングを感じます。しかしですね、195/45R16サイズのタイヤとの相性は悪くない。で、さらに観察するとですね、乗り心地の悪さに通じる硬さを伝えてこないフィーリングは、どうやらフォード流のサスペンションセッティングによってまとめられているきらいがあります。大きめのブッシュと、ストローク量を使った、あの乗り味。ま、ひと昔前ともいえますし、ラリーで培った技術を感じさせるような、そんなフォードらしさですな。ただですね、それがゆえに路面状況の悪いところにおけるバウンドが大きく確保されますから、つまりは、リバウンドも大きく出てきます。といっても、そのリバウンドストロークもすっぽ抜けるよなフィーリングではなく、ある程度減衰力を与えながらも、リバウンドさせた分をしっかりと逃がしているといった印象であって、タイヤのグリップが失われると表現される手前といった感じでしょうかね。ま、揺れますけどねといった感じか。このあたりが、スポーツサスペンションらしくないなぁと感じたひとつですな。  ま、このあたりは、こんなもんかなと思って、ステアリングを握っていればいいのですが、特に気になっているのは、ステアリングフィーリング。あのですね、機敏過ぎるんです、レスポンス良すぎるんです。これはタイヤサイズと、タイヤのキャラクターが大きく影響しています。そのサイズは195/45R16、タイヤはハンコックのハイグリップ系タイヤ(ventus S1 evo)。これがですね、シャシーセッティングを大きく上回るパフォーマンスを持っていまして、つまりは、タイヤが勝ってしまっている感がすこぶる強い。つまり、タイヤの役不足感が強い、と。ステアリングを切り足したところから明確なヨーが立ち上がるんですが、明確すぎるというか急激すぎてですね、もうワンテンポ遅く欲しいといった感があるほど。そうなんです、タイヤのグリップ力が強すぎる。ま、ハイパフォーマンスを謳うタイヤですから、当たり前...

#1409 あえて、夏の混雑時期に、能登へと出掛けました、ってな話。

イメージ
 能登にいました。いや、ずっとってわけではありませんが、能登にいました。混雑するこの時期に、わざわざ行くつもりなどなかったのですが、あえて、行ってみることにしました。  と、簡単に計画したまでは良かった。良かったんですが、いざ、考えてみると、能登が混雑していることよりも、能登に行くまでの道のりが混んでいることのほうが、ネックとなりました。どこがって、東京脱出と、乗鞍越えですな。ほら、下道を走っていきますから。で、作戦をあれこれと練って、今回は、とにかく乗鞍越えを早めにしようと東京から長野までは高速を利用しました。それでもいつもよりクルマは多くありましたが。  能登は、ここぞとばかりに混雑しており、見慣れない風景があちこちで広がっており、夏になるとこれだけの人たちがこの地を訪れることに驚きつつも、いわゆる能登時間はそのままに流れていたことに、ほっと安心を覚えました。一時期とはいえ、人やクルマが多い時期があることも、また、能登らしさのひとつであると、捉えられたといいましょうか。といいつつ、やっぱり混雑していない能登のほうが好きですが……。で、いつものごとく、何かしたわけでもなく、どこを訪れたわけでもなく、ただただ、思うがままに、気が向くままに過ごしていました。が、ひとつ、失敗。海遊びの支度をしていかなかった。ま、海岸へ出たところで、人だらけではありましたが。  いちばん上は、能登の朝の空の動画(Youtube)。眺めている時には気付かなかったのですが、タイムラプスにて撮影してみたら、上下で雲が異なる流れ方をしていました。なかなか、オモシロイです、いまさらのタイムラプス撮影。

#1408 忘れていますけど、エアコンは燃費悪化の大きな要因になっている話。

イメージ
  フォードのクルマにはおもしろい機能があります。というか、フォードだけなのかな、これ。最近のモデルの多くには瞬間燃費計が標準装備となっていますが、フォードのそれは、停止時になると、右のように瞬間ではなく、時間あたりの燃料消費量を表示してくれます。つまり、この状態でいたらば1時間あたりこれだけの燃料を消費しますよと。右の場合は1時間で1.5Lなんですが、これ、エアコンオンの状態ですが、エアコンオフではどうなるかといえば、それが下の表示で、1.0Lとなります。そうなんですね、外気温と設定温度との兼ね合いもありますが、1.5倍の違いがあります。そう、1.5倍、"も"。車種はクーガ、時期は6月初旬のこと。ほかのブランドのモデルが、これと同じとは限りませんが、ま、これだけの差が生まれてきますと、エアコンの存在(燃費への悪影響)を強く感じるわけです。  なるほどね、ならば、できる限りエアコンを使わず、窓を開けていたほうが燃料消費量は少なくなるのか、と思えば、そうでもなく。あれは、なんだったろうか、ルーテシアだったかな、車載のマニュアルを見ていたら、高速走行時は窓を開けるよりも閉めて走ったほうが抵抗が抑えられて、燃費にプラスになると具体的な数値まで明記されていました。数値そのものは忘れましたが、かなりの数値でした。そうなんですね、いつでもエアコンオフ(その代わりに窓を開け放つ)がいいとは限らないのです。ま、理想だけを突き詰めるならば、高速道路走行でもエアコンオフなんでしょうけど。  ちなみにこれでもそれなりに制御されているんでしょうけど、それでもこれだけの差が生まれてくる、と考えると、エアコンを積極的にオフにしたくなるわけですな。

#1408 出会ってしまったからには仕方ないと購入した、禁断のアイスクリーム。

イメージ
 我が家には、お菓子といいましょうか、その類いものを置きません。その理由は、あると食べてしまうからです。ってなことを以前に触れましたが、その最たるものがアイスクリームでしょうな。ましてや、デカイサイズや、多数あるパック系の類い。というわけで、ここしばらくはなかったのですが、帰り道だからと寄ったスーパーでアイスクリームのショーケースをふと眺めると……、おっと、とある方から教えてもらったアイスのパッケージが。そうでした、そのスーパーにて販売していることを教えてもらっていたのですが、いたのですが、いたのですが、いたからこそ、近づかずにいました。  そのアイスは2000mlという大容量パック(比較対象は写真上のヨーグルト容器)なんですが、570円と格安。細々と買っているのならば、これを買ってしまったほうが得だしなぁと思いつつ、もちろん、ひとり暮らしにとって大きすぎるサイズであることは承知。で、ふと、我が家の冷凍庫の混雑状況を思い起こしてみたところ……、明日、持ち出すことになっているブルーベリーが大量にあったことを思い出し、ま、ここまで来たら、買わずにはいられませんな。  というわけで、帰宅するまで、クルマで30分掛かることを知りながら、購入。高校野球を観ながら、また、ひとすくい、もうひとすくい、コーヒー掛けたら美味しいじゃんと、さらにひとすくい。気付いたら、半分近くを消費。いかん、いかんと思いつつ、もうひとすくい。  ダメですな、こりゃ。そんなことをここに書いたならば、少しは食べるスピードも落ちるかなと思ったのですが、はたして、どうなることやら……。続く。

#1407 よくいえば緩く、悪くいえばダラダラと過ごす、今年の夏。

イメージ
 放置していました、ここ。なんとなく気分が乗らなかったというのが、その理由ですが、まぁ、308ディーゼルと、カングー1.2ターボ+EDCに、打ちのめされたってのも、その理由だったりしますが。更新しなきゃいかんと思いつつ、ま、無理矢理書き上げるものでもないと放置を続けいてたら、早いもので、8月も10日。  というわけで、最近の日課といえば、まず、朝ご飯を作りながら、ついでとばかりにガスパチョを作り、大量のお茶をいれて、1日の水分補給に備えます。で、高校野球を眺めなつつ、ぼちぼち原稿書きをしなきゃとMacの前に向かい……、うんぬんかんぬん……、その日が終わるという、なんとも充実した日々を過ごしています。そうなんです、エアコン付けずの生活を送っているので、無理をしないといいましょうか、そんな緩い1日を過ごしています。関東甲信越で今年最高気温を記録した昨日でさえ、エアコン付けず。風が気持ちよかったものでね。といいつつ、陽が暮れる頃から、灼熱に温められた建物によって室内の気温は、外気温よりも高いという状況となり、さすがにエアコンを利用して、温度を下げました。そして、今日はそれほど暑くないとはいえ、いくらなんでも目の前に迫りすぎた締め切りから、エアコン付けて、高校野球にも目もくれず、原稿執筆体制に入っています。もはや、暑さ過ぎてからとか、言い訳できぬように。と言いながら、ここ、書いていますけど。  写真は、7月下旬最終土曜日に開催された、隅田川花火大会。かつては、皆に声を掛けて、我が家のベランダから眺めたものですが、あれも5年以上前のことになるようで。当時とは異なる仲間うちでの観賞会だったこともあって、あの頃のことについては言葉にしませんでしたが……、ほら、もう、もはや、あれも過去なんだなぁと思って。過去といえば、と無理矢理な繋ぎではありますが、ここのところ、訃報が連続して届きます。昨日、届いた訃報は、とても良くしていただいた方だっただけではなく、亡くなっていたのが1か月前だったことが分かり(意図されてのことのようですが)、また違ったショックを受けました。難しいですな、知らせて欲しい側の気持ちと、知らせないで欲しい立場と、その想いの違いって。

#1406 ねっとりに打ちのめされた、プジョー308のディーゼル(ヨシダイチオシ)。

イメージ
 プジョーにもディーゼルエンジン搭載モデルが登場しました。308と508に。しかも、1.6Lと2.0Lと2機種も。もちろん、悪いわけはないだろうと思いながらも、一方では、排気量差を与える必要があったのか、はたまた、その乗り味はどこにターゲットを当てたのか、そんなことをチェックしようと、プレス向け試乗会へと出掛けました。  そしたらですね、あのですね、打ちのめされました。そもそも、308に対してはタイヤサイズの行き過ぎもあって、バランス不足を感じていましたが、ベースポテンシャルはすこぶる高く、ボディにしてもシャシーにしても高く評価していました。で、そんな308にディーゼルエンジンを搭載したわけですが、ディーゼルエンジンだから良いというレベルを超えていてですね、308らしさが全開といいましょうか、特に1.6Lがですね、16インチタイヤを組み合わせたハッチバックのアリュールがですね、308の美点のすべてを引き出していましてね、もう、絶句状態。エンジンフィールは、発進時からトルク変動を与えることなく、ターボとは思えない、ディーゼルとは思えない、滑らかで、美しい加速をしていきます(ちょっと大げさですが)。それはアクセルペダルの踏み込み量にリンクしたもので、不要な加速やらを全く見せることがない、まさに上品なもの。で、4気筒、ディーゼルだというのに、回転上昇が実に滑らかで、そこに高トルクが重ねられて出てくるもんですから、もう、うっとり。トルクっていいよね、を超えた印象でして、このあたりのフィーリングは、マツダにも、BMWにも見当たらないもの。で、2000回転にもなれば太いトルクがダイレクトに感じられ、さらにジェントルさを伴って加速していきますから、もう、これ以上、何が必要だろうか、と思わせるほどでした。いや、実際に何もいらんと思います、もう。もちろん、そこにはスポーツカーに通じるようなパンチはありませんし、それはガソリンターボのようなパワー感にも届いていないかもしれません。でも、それらとは確実に異なる質感あふれるフィーリングがあります。  ディーゼルエンジンですから車外で聞くと燃焼音は壮大に響いているんですが、遮音性がすこぶる高くてですね、中・高音域が室内に入ってこない。低音域は残っていますが、邪魔に感じるサウンドは見当たらず、どちらかというと特別なモデルに乗っているかのよう...

#1405 1.2Lターボ+EDC搭載に止まらず、走りにも美点がある、ルノー・カングー。

イメージ
 もはや、ここまで人気がありますと、ノーマークとは表現できず、世間に対するアンチテーゼ的ともいえず、唯一無二的な支持を得ている、ルノーのカングー。周囲にも、カングー乗りは多くてですね、って、1.2Lターボ+MTになってからふたりが購入しています。現行型の初期モデルに乗っている人もいます。ま、皆、ちょっと変わっています。いや、ヘンって意味合いではなくって、それぞれにライフスタイルがあるといいましょうか、センスを含めて、オモシロイ生き方をしている人々ですな。で、そんなカングーの1.2Lターボに6速EDC(デュアルクラッチ式の2ペダルMT)が登場。これまでの2ペダルモデルは4速でしたから、6速になったこと(プラス1.2Lターボエンジン)で、燃費は大幅に改善、というわけですな。つまりは、カングーのウィークポイントが払拭されたわけです。  そもそもヨーロッパではMTが主流な上に、あちらのカングーは、日本のようにここまでの市民権を得ていないこともあって、2ペダル仕様は軽視され、1.6LNA+4ATのまま半ば放置されていたわけですが、日本市場からの強いアピールによって、1.2Lターボ+6速EDCモデルが実現し、さらには、日本向け仕様がいちばん最初に生産されたという異例づくしだったとか。  ま、そんなカングーに乗るために、試乗会へと出掛けたのですが、1.2Lターボ+EDCはルーテシアやキャプチャーで体感済みでしたから、なんとなくの予測はできていました。できていたはずなのですが、その期待を裏切られた。あのですね、良かったんですよ、これが、とっても。シャシーセッティングがですね、重量やらを合わせただけではなくて、その先へ行っていました。そもそも、カングーの乗り味は緩さあふれるものであり、動きを許し、ロールを許し、でも、緩すぎを許さないかのようにスタビリティを与えているという、なんとも、好き嫌いが明確に分かれる乗り味でした。  ところがですね、スタビリティがアップしていた。具体的なロールフィールが改善されていまして、相変わらずの重心高があるがゆえのボディの重たさを感じ、ヨーが残るという、あのフィールはあります、ありますけど、その加減がかなり抑えられていて、好印象。EDCのチューニングもなかなかで、重量のあるモデルなりにトルクバンドを上手く使いこなしつつ、マニュアル操作でのレスポンス...

#1404 カーオーディオは使えても、操作性に難があった、アウディA4 with Carplay。

イメージ
 AppleのCarplayを使いました話その2。その1はスズキのイグニス( #1349 )にてでしたが、今回は先に書きましたアウディA4にて。で、その1では、Carplayを利用すると、クルマ側のオーディオがコントロールできなくなり、全てはCarplayに支配されますと書きましたが、アウディA4では、そんなことはなく、たとえば、Apple謹製のMapを表示しながら、クルマ側のオーディオから音を出すことができました。  このあたりはバージョン違いなのでしょうかね。ただですね、A4の場合はタッチパネル機能を使わずに、センターコンソールにあるダイヤル式のコマンダーで選ぶというスタイルだったため、少々面倒がありました。たとえばですね、モニタ上右下にあるホームボタンをクリックするためには、ダイヤルをグルグルと果てまで回さなければならない。ま、果てといいましょうか、端でありますから、思い切りグルグル回してしまえばいいだけではありますが、これが、意外とといいましょうか、かなり面倒でした。  アプリケーションはApple謹製が基本で、音を出すアプリケーションの一部が利用を許されているといった状況は変わりません。個人的な興味は、前回も書きました、Apple謹製のMap。使えないと散々に言われたままですが、個人的にはずっと使っていまして、その進化と、Applewatchとの連携から、よく使うアプリケーションとなっています。こうして眺めてみますとね、文字の色合いやらコントラストやら、道の表現方法とか、とても見やすい。これは意図的なのかどうかわかりませんが、文字の折り方、つまり、改行位置も気を遣っているようで、途中で改行されていません。といっても、まだまだ、一般には勧められませんし、Applewatchと連携といっても、連携させていると、watchのバッテリーがあっという間に消耗してしまいますから、実用性の面で不足があります。ありますけど、とっても楽しいですけどね。

#1403 新潮社SINRAにて、オープンカーについて執筆しています、って話。

イメージ
  最近、新潮社のSINRAに執筆しています。SINRAといえば、90年代後半に、自然を題材として、時に壮大なテーマを触れ、時に身近な存在に焦点を当て、写真は文章はもちろんですが、誌面レイアウトを含めて、とても質の良い雑誌として、一目を置いていました。残念ながら一時休刊となりましたが、個人的には時代に倣いすぎたコンテンツと、雑誌のポジションとが、ズレを生んだのかな、なんて勝手に推測していました。しかし、14年に復刊。以前とは少々異なるテイストながらも、根本は変えることなく、広告最優先主義とは異なるスタンスを明確にしながら、隔月刊というスタイルで発行されています。  で、そんな憧れのSINRAから執筆依頼が来ました。個人的には、うれしく思うところもありつつ、内容がクルマですから、果たして、SINRAに見合うのだろうかと思うところもありました。ただ、依頼は、自然を感じられるクルマということから、オープンカーに限ったもの。ありがちなローエミッションビークルではないところに思うところもありますが、昨今は、不便を強いるのではなく、共生していくというスタンスが主流であり、それを考えると、これはこれでありではないかと思い、で、引き受けました。  左上の表紙写真が、その最新号です(例のごとくamazonへのアフィリエイトが張ってあります)。今回、ピックアップしたのはマツダ・ロードスターで、写真は、向後一宏さん。前号では、自分の文章とは異なるものになっていたこともあり、執筆したと明言は避けていましたが、今回はほぼオリジナルのまま。というわけで、ヨシダ節を炸裂させましたが、読み返すと、炸裂しきっていないようなどこかもどかしさがあるような気もしました。まぁ、文章に限らず、レイアウトまで含めて、どこまで攻めていいのか加減が分からなかったところもありますが、これはこれでいい仕上がりになっていると思います。ほら、攻めすぎますと、この人、求めている内容と違うなと思われてしまいますから……。

#1402 予測していましたが、想定外だった、アウディA4アバントの走り。

イメージ
 あのですね、ちょっと感激しました、アウディA4。今回、ロングドライブしたのはセダンではなく、アバント(2.0TFSIクワトロ)でしたけど、コンフォートとスポーティという両レベルをかなり引き上げてきましてね、それは想定はしていましたが、想定外のレベルに仕上がっていました。乗り出した直後から感じ取れるコンフォート感は、タイヤの接地感から追従性、そしてグリップ感に至るまで、もはやうっとりといったフィーリング。なんていうんでしょうかね、確実に衝撃をいなすってことはこういうことなんだよといわんばかりに角を取り除きながら、接地感、グリップ感を伝えてくる。路面の凹凸が大きいシーンや、荒れたところでは、225/50R17サイズなりの硬さを感じさせますが、それとて、ゴツンとか、ドタンになっていない。高速域へ行けば、これでもかとフラット感を出してきまして、先のタイヤの接地感やらと相まって、まさに、極上。  それでいながらですね、って、ここからがキーなんですが、コーナリングがすこぶる速い。日本語としてはおかしいですが、そんな感じってぐらいに、速い。ヨー→ロールへの移行がキレイだなぁ、なんて思っていたら、さっさとロールを抑えて姿勢を作っていてましてね、って、それは、クルマが、あのー、アクセル踏むの待っているんですが、といわんばかりのスタンス。ならば、と踏んでいけば、はい、待っていましたー、といわんばかりに、インを付いていく。グリップ力に不足がないのはいうまでもなく、グリップ感がしっかりと立ち上がりますんで、こちらは、それならばと、さらに踏み込んで行けます。ちなみに、これ、スポーツサス仕様ではありませぬ。  エンジンは、2.0Lターボですから、パワーもトルクも不足なく。豪快と表現できるようなパンチを伴った加速感はありませんが、下から湧き上がるようなトルク感と、ジェントルな吹け上がりとで、日常域における快適性から、スポーティな走り、さらには、高速道路でのゆとりまで、全てを備えています。なんかね、こういった仕立てを体感するとこれからのエンジンは、上限2Lで十分じゃない、と思ったりするわけです。ボルボの例(2.0L以上は出さないと公言)もありますし。  個人的にしっくりこなかったのはシートポジションか。メーターの視認性を求めると、ローポジを強要されているような気がするんですが、どうも合わな...

#1401 フィエスタを選んだ理由 思うにですね……、と、まとめ。

イメージ
 なんだかんだ書いてきましたが、ここにピックアップしたモデル、すべて欲しかったというのが本音。といっても、それは無理な話ですな。そうそう、こうしてあれこれと書いてきて、そして、大先輩から指摘されて気付いたのですが、使い勝手については二の次となっています。これは個人的なキャラクターによるもので、使い勝手ってのは、3ドアであろうと、オープンカーであろうと、二の次です。といいますか、そのクルマに惚れ込んでいるならば、たとえば、荷物が載らないからとコペンやロードスターを諦めることはしません。むしろ、逆に、その不便を楽しんでしまう、と。逆にですね、利便性を優先した結果、そのオリジナルデザインが崩れたり、走りが失われてしまうことのほうが、自分にとってはマイナスだと捉えています。そして、なくても"どうにかなる"装備を採用したことで価格が上昇するならば、ないほうがいいとも思っています。そうなんです、ひねくれているんです。はい、知っています。  というわけで、理想だけいうならば、MINI 3door ONE MT+サンルーフ+シャシーやエンジンのコントロールデバイス付き、そして、グランドチェロキー(WJ型)という2台というスタイルでした。おいおい、ルーテシアではないのか? と思われるかもしれませんが、MINIは、走りからデザインまでキャラクターが好みでありながら、ターボ、3ドア、MT、サンルーフという組み合わせが実現可能でありましてね。ま、ディーゼルエンジンではないんですが、この1.2Lターボのポテンシャルを知ると、このバランスいいなぁと思いますしね。といっても、ミニドライビングモードが付きが前提ではありますけども。  もちろん、MINIを、208XYに置き換えることも可能です。といいいますか、3ドア、サンルーフ、MT、ターボエンジンという条件は同じですし、ま、価格を含めたそのほかの条件まで整っていれば208XYになったいたことでしょう。ベーシックエンジンではありませんが、あのバランス感といいましょうか、キャラクターは唯一無二ですし、何よりもノーマーク状態ですし。って、そう、自分のクルマ選びにおいて、ノーマークってのが重要だったりします。誰も気付いていないから、誰も乗っていない。そもそも、誰か(同業者)と同じクルマってのは避けたいんです。そう、被せるのも、被る...

#1400 フィエスタを選んだ理由 その10(ルーテシアにしなかったワケ)

イメージ
 迷いに迷ったといいましょうか、208が最有力候補となっていた頃、ルーテシアも同様に最有力候補となっていました。つまり、両車だけで、比較していました。  ちなみにですね、ルーテシアは、完全に好みのデザイン……、なんて話は、散々にしてきましたが、ひと目惚れしたデミオとはちょっと違って、ルーテシアには見れば見るほどに惚れ込んでいくという魅惑がありまして、特に、そのリアビューは、もはや、打ちのめされまくりといった感があります。ルノーのデザインの妙といいましょうか。ま、まさに、ルーテシアのデザインコンセプトである、FALL IN LOVEといった感じでしょうか。って、ルノーのデザインコンセプトであるTHE CYCLE OF LIFEになぞると、人生の始まりである恋に落ちる……、ですから、50歳手前のおっさんが、何を言っているんだってことになりますが、ま、落ちてしまったものは、仕方ない。年齢は関係ないんです。  そんなルーテシアですが、RS、GT、1.2Lターボ、0.9LターボのMTのいずれも好み。特に、GTについては、1.2Lターボの良さを、RSモードで違った一面を表現しつつ、何よりも、ルノースポール仕立てのシャシーと、RS譲りのシートから、それをリーズナブルであり、買いであると明言しています( #1364 、 #958 )。最新モデルは、1.2Lターボエンジンは改良を受けていないままですが、パンチやパワーで改良を受けた1.2Lターボに負けていたとしても、バランスを考えると、実にいい仕上がりを見せていまして、その点でも不足なし。ないんですが、やっぱりですね、ここで、MTで乗れないことに不足を覚えるわけです。いや、いいんですよ、悪くないんです、EDC。でも、MT。  となると、ここで、1.2Lターボモデル、そして、同様のキャプチャーまで、リストから落ちてしまいます。逆にですね、ここで出てくるのが、0.9Lターボを搭載したZENのMT(写真右)。 #1142 、 #1297 にて、燃費の良さ、走りの楽しさから、高速域のスタビリティまで、期待に応えてくれるポテンシャルを持っているなんて、散々に書いています。って、読み返してみると、どうして、このモデルにしなかったんだろうと思うところ多々ですが、ま、それほどに良かった。フィエスタには悪いんですが、やっぱりですね、このデ...

#1399 フィエスタを選んだ理由 その9(208にしなかったワケ)

イメージ
  #1394 にてプジョー208XYにしなかった理由を書き連ねましたが、実のところ、208XY以外のグレードがかなり気になっていました。先にも書きましたように、Bセグメントハッチバックの中では、現行型208の作り込みと、価格と、そういったバランスで、高く評価しています。MINIとどっちが好きなのか、と言われると、選べないというジレンマに陥りますが、ま、価格を考えると、208なのかな。といっても、GTiではありませぬ。スタンダードなポジションが与えられているグレードたち。スタイルとか、アリュールとか、1.2Lエンジンを搭載したモデルですな。  前期モデルも絶賛していましたが、特に後期モデルでは #1323 と #1305 にて、1.2Lターボを搭載したモデルに惚れてしまったことを告白しています。そして、どうせ208に乗るならば、ATではなく、MTに乗りたかったという想いがとてもとてもとてもとても強くありました。そうなんですね、いいエンジン、いいシャシーは、MTで、もっと体感したい、と、そんな想い。で、脱落。特に、ガラスルーフを採用したAllure Cieloパッケージは強烈に惹かれるものがありましたが、256万円という価格がネックに。そうなんですね、208XYが269万円だったことを考えると、ちょっと引いてしまう。  ちなみに、1.2Lターボ搭載モデルでは、グレード違いとして、タイヤサイズに15インチ、16インチの2つを設定していますが、どちらも甲乙つけ難かった。15インチのほうがいいだろうと思っていたらですね、このシャシーの懐の深さを引き出せていたのは16インチ。でも、快適性という意味合いでは15インチも捨て難いんですが、16インチでも不足ない乗り心地を作り上げていましたから。いや、でも……、というぐらいに、どちらもいい仕上がりとなっています。どちらを選んでも満足できるでしょうな。  ちなみにですね、現行型208にはMTモデルもあります。あるんですが、こやつだけエンジンがNA。ターボ主義ってわけではないんですが、ターボエンジンがすぐそこにあるのに、搭載されていないってことがネックとなり、これまた脱落。って、実は、後期モデルのベーシックモデルMTは、プレス向け試乗車がなかったこともあって、未体験ってのもあったんですが、前期モデルのそれに乗った時にやたらと感激し...

#1398 フィエスタを選んだ理由 その8(デミオ、CX-3にしなかったワケ)

イメージ
 さて、話を乗用車系に戻しましょう。ここまで語ってきてお気付きかと思いますが、ヨシダ好みのキーワードは、ディーゼル、MT、4WDの3つ。それがクロカンモデルかどうかは別にしてですね、好みは、その3つなんです。となるとですね、あるんですよ、それを満たしてくれるクルマが。しかも、現在、新車として販売されているモデルが。そう、マツダのデミオとCX-3。  いや、迷いましたよ、かなり、相当。でも、実のところ、早々に脱落していました。その理由は、デミオ15MBを知ってしまったからというもの。 #1046 、 #1056 にて書いた、デミオのディーゼルの絶賛ぶりを読み直してみると、なんで、デミオにしなかったかなぁと思ったりもしますし、なおさらに、選んだフォードフィエスタは先代デミオとベースを共用していますから、そう考えると、なんで最新型デミオにしなかったかなぁと思ったりもします、ほんとに。しかしですね、フィスタにはデミオにはないシャシーの素晴らしい仕立てがありましたから……云々。  その話はさておき、MTであること、ディーゼルであることは、自分にとってかなり惹かれる条件となっていました。では、15MBに試乗したら、なぜにそれが薄れてしまったのかってことなんですが、これはとても単純。装備類はシンプルでいいと思っている身としては、それに応えてくれている15MBの装備内容に惚れ込み→1.5Lエンジンのフィーリングにもうっとり→150万1200円という価格にしびれ→いつしかデミオを選ぶなら15MBだと思っていたと。そう、イチオシと書いた(→ ■ )、あの頃ですな。そうなんですね、デミオのディーゼル、いいんですが、15MBと比較したら、いつしか割高と捉えてしまっていた。  ところがですね、その15MBにもしなかった。ベースモデルたる素材として捉えてもとてもいいモデルだと感じましたし、吊るしで乗ってもいいと思ったんですが、やっぱりですね、専用スペックを与えて欲しかった。それは、シャシー。いや、高価なものでなくてもいいんです、もう少しバランスを整えただけのものでいい、つまり、エンジンフィールに見合った、サスペンションフィール。ただ、そんなことしたら、先の価格は実現できませんし、この15MBの企画自体が頓挫してしまう。それを承知の上で、言っていますが、ま、個人的にはそう感じてしまったので...

#1398 フィエスタを選んだ理由 その7(クロカンヨンクにしなかったワケ)

イメージ
 ヨシダを知らぬ人からすると、なぜ、クロカンヨンクと乗用車が比較対象に同時に挙がるのかが理解できないかと思います。簡単にいいますとね、クロカンヨンク絶対主義ってわけではありませんが、自分のスタイルに必須であることは分かっていますし、かといって、クロカンヨンク1台に自分の走りの好みがまとまるかというと、そういうわけでもない。ま、そんな理由からなんですが、それに気付いたのは、今から、20年も前のこと。  乗用車系であっても四輪駆動であれば、自らの走りを満たしてくれるかと思いきや、ファミリアターボ4WDにて砂浜でスタックしそうになった際に、それを悟りました。それからは、乗用車系と、クロカン系をまとめて考えることはせず、2つのライン、つまり、2台体制としてきました。  片やランエボだったりインプレッサだったりした際には、片やエスクードだったり、片やファミリア(NA)だった時には、片やランクル70だったり、と。で、グランドチェロキーって話が出てきた時に2台分の税金と経費を1台にまとめると考えて、グランドチェロキーに飛び込んだという経緯があります。そう、あれから13年、か。  ということもあって、今回、クロカンにするか、乗用車系にするかで、揺れていたわけですが、ま、結論としてはですね、、知り合いからジムニーを譲ってもらえそうな話がありまして、まだ確定ではありませんが2台体制を復活させようかと。といっても、そのジムニーは過走行気味なので、状態によってはスタックランドファーム専用マシンとなる可能性もありますが。  そうなんですね、やっぱりですね、1台にはまとめきれなかった。ただ、今回のクルマ選びの過程において、1台にまとられるかなと目論んでいた時期もありました。その時、ターゲットとなったのが、写真のパジェロ(現行型)。パジェロについては、昨年の夏に取材で乗ったこともあって、その好印象ぶりを再確認(→ ■ )。テストドライブしたのは、ロングのディーゼルでしたが、ベースポテンシャルの高さを改めて確認といった感がありまして、って、燃費の件はここではおいといて……、とにかく、現行型ランドクルーザープラドにはない、走りの質感が表現されていまして、好印象。いや、プラドのほうが優れている部分もありますよ、ありますけど、個人的にはパジェロを選びます、な。というぐらいに好印象。やっぱりですね...

#1397 フィエスタを選んだ理由 その6(ビッグホーンにしなかったワケ)

イメージ
 極悪いやいや、超難関オフロードコースといわれるスタックランドファームで遊べること、つまり、クロカン走行できることも、自分にとってのクルマ選びのキーとなっていました。といいますか、これ重要でして、今でもそれは変わっていません。ということから、グランドチェロキーやら、ランクル70って話が出てきたわけですが、昨今、いわゆるフレーム付きモデルは高値傾向にあります。あの頃のビッグホーン(最終型)も、そんな1台。といいますかね、高過ぎます。最終モデルで、走行距離が10万kmに届いていないといった、条件が整うと100万円オーバー。最上級グレードではなく、売れ筋グレード、つまり300万円を少し超えたところにある価格帯のモデルだったのに。って、最終的には平成14年頃まで販売されていましたから……、って、いちばん新しいモデルでも12年落ち。それなのに、この価格。  ま、需要があるってことなんです。皆がオフロードコースを走るとは思いませんが、長く使えることはもちろん、雪道を走れるどころかラッセルできる、なにか引く(牽引する)ことができるといった、メリットに価値を見出している人はいます。そう、多くはありませんが、確実におります。そして、そういう人たちからすると、最新の四輪駆動車に惹かれるところは少なく、こうして、過去のモデルに注目が集まる、というわけです。  ビッグホーンとは、過去に社有車として付き合ったこともありますし、それこそ中古車を試乗して紹介する連載で、MTのガソリンに乗って、感激した覚えもありまして、とても気になる1台でした。ただ、どうせ購入するならば、MT、ショートボディが希望。さらにですね、このビッグホーンには前期モデルにRSというスポーティセッティングを施したグレードが存在していまして、それもまた希望。ちなみに、このRSは、後期モデルでは消えてしまっていますが、そのサスペンションは、スポーツなんたらパッケージとして引き継がれていまして、そう、それを所望。さらには、なんとオフロードを走る際にサスペンションを自在に延ばせるようにと、スタビライザー解除機能も用意されていて、それも希望。そうなんです、そんな車両、中古車マーケットに出てくるわけがない。  と思ったら、出てきたんですね、しかもレカロシートに、シートヒーターまで付いた仕様が。しかも、走行距離は10万km未満。ただ...

#1396 フィエスタを選んだ理由 その5(ランクル70を選ばなかったワケ)

イメージ
 このタイミングだったらとか、それらしいとか、値が落ちないことやらを考えると、実は、期間限定で再販されたランドクルーザー70(ガソリン)も、候補に入っていました。諦めた理由? これこそ、価格に対して価値を見出せなかったから。ま、予算オーバーともいいますけど。  え、まだ、買えるの? と思われたかもしれませんが、新車はもう買えません。しかし、昨年から今年にかけて、登録のみされた低走行距離(ほとんど走っていない)個体が、大量に中古車マーケットに出ていました。初期受注の人気ぶりから増産を予定し、ディーラーや販売店もそれを見越して発注したものの、結局、余ってしまったようでして、大手中古車検索サイトでは、一時期300台以上が出ていました。そうなんですね、こうなると、オーナーになられた方には申し訳ないんですが値崩れを起こしていました。新車では値引きはほとんど望めなかったはずなのに、眺めていた中では、バンで320万円、ピックアップになると300万円すれすれの車両も見られたほど。ま、ほとんど走っていないとはいえ、中古車ですけどね。ただですね、低走行距離車が消える頃には価格も上昇することが予測されましたし、なにせ、10年経過しようとも10万km走ろうとも、下取りが当たり前のようにつくモデルですから、そういった意味からも、買い。  といっても、そんな理由は二番目で、クルマに惚れたことが惹かれたいちばんの理由です。車両にたいしては、 #954 、 #989 でその想いについては書いていますが、今、振り返ってもとってもいい。最新のクルマから消えたユルユルなあれこれはまさに好み。最初はえ? と思った顔つきも、見慣れましたし、MTってのが、なによりもいい。もちろん、デフロックやウインチがオプションで用意されているとか、そういったことも、また、プラス。スタックランドファームを走れるってのも、いい。スノードライブで頼もしいというか、楽しいのも、とってもいい。  ただですね、ふと冷静になって考えるとですね、たとえ、10年乗っても値が付くとはいえ、中古車価格は新車価格を上回ることはないでしょうから、10万km乗っていたとして、良くて下取り、買い取りは200万円。そう考えると、150万円はダウンするわけです。そう、値は付きますよ、付きますけど、それは、広く一般のクルマと比較した場合、良いと言えるレ...

#1395 フィエスタを選んだ理由 その4(グランドチェロキーを選ばなかったワケ)

イメージ
 書きながら、思ったんですけどね、いずれのモデルも選ばなかった理由って、その最たる理由は価格って、話になっていないか、と。いや、事実そうだったりします。まぁ、実際、買うとなると、価格も重要ではありますが、なんか、あまりに価格、価格になっていやしないかと思いつつ……。  で、もし、贅沢な資金があるならば、購入していたのは、やはりグランドチェロキーでしょうな。"上がり"のクルマとまであちこちに書いたクルマですし。といっても、現行型ではありません。乗っていた、2世代目のWJ型。もちろん、V8/4.7Lで、フロント、リアにもデフロックが付いたクォドラドライブなモデル。グレードは、オフロード仕様のサスペンションを備えたラレード、ま、本革シートとサンルーフを備えたリミテッドでも、許しましょうかね、って感じ。一般の人とは考え方は逆ですな、きっと。  そんな希望に適うグレードであるラレードV8は、01〜02年の2年間のみ輸入されていていましたが、個人的にはインテリアがあれこれと変わった02年モデルが好み(乗っていたのも、この02年モデル)。といってもですね、今から15年前のモデルですから、中古車マーケットで見かけることはありませんし、ましてや、バンパーがボディ同色ではないラレードが、オリジナルのままに残っていることなんてありえない……、って、あったんです、実は。発見した時には、これ、買えってことか? と、ちょっとした運命を感じてしまったほどの個体。  そのラレードV8は、01年モデルではありましたけど、オリジナル状態を保ったどころか、走行距離は3万km台で、タイヤもオリジナルのまま。ボディの状態から推測するに車庫保管。それは、どこかのお金持ちが、別荘ライフのみで使っていたかのような、極上品。しかも、定期点検記録簿は全て残っていたりして、01年モデルであること以外は完璧で、こんな個体、今後、絶対に、絶対に、絶対に、出てこないといわんばかりの、状態でした。  ただ、グランドチェロキーのトラブル履歴をなぞってきた身としては、あれこれ考えると、いくら走行距離が短い個体とはいえ、車両本体価格以上の修理費用も覚悟しておかねばなりません。ただ、自宅を見渡すと、パワーウインドウのレギュレーターやら、スピーカーやら、簡易トラブルに対応できる体制は整っていましたし、バルコニ...

#1394 フィエスタを選んだ理由 その3(208XYを選ばなかったワケ)

イメージ
 3ドア、サンルーフ(ガラスルーフ)、MT、ガソリンターボという条件でいくと、実は、プジョー208XY(マイナーチェンジ前)は、自分の好みにぴったりのモデルでした。後で書きますけど、そもそもプジョーの208は、Bセグのハッチバックモデルでは、いちばん好みですし、商品性から価格まで、とてもいいモデルだと思っています。って話も、散々にしていますが、その中でも、208XYは、最高でした。エンジンはGTiと同じ1.6Lターボですが、出力はそのディチューン版。ただですね、その加減が自分にとっては心地よさといいましょうか、気持ちよさといいましょうか、いい塩梅でして、好印象。1.2Lクラスのターボよりもゆとりがありまして、トルクが太く、とても好み。それでいながら高回転までしっかりと回るというあのフィーリング。いや、パンチは、GTiのほうが上ですけどね。さらにシャシーはスポーティに仕立てられていますが、GTi手前の仕立てとなっていまして、これが、もう、しなやかさを存分に手に入れていまして、もう、うっとり。そして、3ドアで、MTで、ガラスルーフ……、キミのために用意しました、といわんばかりの設えに、フラフラとしていましたが、その価格は269万円で、支払い総額はやはり300万円にほど近く。MINI ONEと似たような価格になることを考えると、この208XYにはリーズナブル感がありました。しかも、お分かりのように、ノーマーク的な存在も、自分的には大きくプラスになっていました。そう、どうして、GTiじゃないの? 的なところも。実際、GTiのようなスパルタンテイストまでは、もはや不要と感じるようになっていましたしね。  こういっちゃ悪いんですが、日本では不人気モデルだったこともあって、これぞ好都合とばかりに大幅割引を期待していました。ところがですね、そもそも台数を入れなかったこともあってか、刺激的なプライスは飛び出さず、そのままに終焉。中古車となっても、ディーラー扱いになると価格は大きく下がらず。ディーラー外ならば、格安価格もあったものの、悩んでいるうちに消えていました。そうなんです、ケチくさいんですが、購入価格もポイントだったんです。あ、今でも、208XYは、中古車情報誌で、ふと探していたりします。