#1398 フィエスタを選んだ理由 その7(クロカンヨンクにしなかったワケ)

 ヨシダを知らぬ人からすると、なぜ、クロカンヨンクと乗用車が比較対象に同時に挙がるのかが理解できないかと思います。簡単にいいますとね、クロカンヨンク絶対主義ってわけではありませんが、自分のスタイルに必須であることは分かっていますし、かといって、クロカンヨンク1台に自分の走りの好みがまとまるかというと、そういうわけでもない。ま、そんな理由からなんですが、それに気付いたのは、今から、20年も前のこと。
 乗用車系であっても四輪駆動であれば、自らの走りを満たしてくれるかと思いきや、ファミリアターボ4WDにて砂浜でスタックしそうになった際に、それを悟りました。それからは、乗用車系と、クロカン系をまとめて考えることはせず、2つのライン、つまり、2台体制としてきました。
 片やランエボだったりインプレッサだったりした際には、片やエスクードだったり、片やファミリア(NA)だった時には、片やランクル70だったり、と。で、グランドチェロキーって話が出てきた時に2台分の税金と経費を1台にまとめると考えて、グランドチェロキーに飛び込んだという経緯があります。そう、あれから13年、か。
 ということもあって、今回、クロカンにするか、乗用車系にするかで、揺れていたわけですが、ま、結論としてはですね、、知り合いからジムニーを譲ってもらえそうな話がありまして、まだ確定ではありませんが2台体制を復活させようかと。といっても、そのジムニーは過走行気味なので、状態によってはスタックランドファーム専用マシンとなる可能性もありますが。
 そうなんですね、やっぱりですね、1台にはまとめきれなかった。ただ、今回のクルマ選びの過程において、1台にまとられるかなと目論んでいた時期もありました。その時、ターゲットとなったのが、写真のパジェロ(現行型)。パジェロについては、昨年の夏に取材で乗ったこともあって、その好印象ぶりを再確認(→)。テストドライブしたのは、ロングのディーゼルでしたが、ベースポテンシャルの高さを改めて確認といった感がありまして、って、燃費の件はここではおいといて……、とにかく、現行型ランドクルーザープラドにはない、走りの質感が表現されていまして、好印象。いや、プラドのほうが優れている部分もありますよ、ありますけど、個人的にはパジェロを選びます、な。というぐらいに好印象。やっぱりですね、4輪独立懸架式サスペンションがもたらす路面トレース性と、ストローク感を乗り心地に生かすという作り込みは、とてもいい、と、感じたわけで。
 ただですね、狙いを定めたのは、ショートのMT(写真:VR-I)。デビュー時に書いた覚えがありますが、ベースモデル的な存在としてラインナップされており、デビュー時には240万円台と安かった。ま、エンジンが、旧世代のV6/3.0Lとなるんですが、開発に携わった方に訊いたところ、かつてのフィーリングは消え去っており、なかなかいいとのこと。試乗したことがなかったため強くは惹かれませんでしたが、体感していたら購入に至ったのではないかと、思われます。
 ちなみに、このショートのMTは、残念ながら12年で販売終了。ゆえに、中古車で探していましたが……、これが、そうなんです、安くない。そもそも台数が少ない上に、出てきても10万km未満で160万円。5万km未満だと200万円オーバー。最終的に260万円台だったクルマが……、と考えてしまうと、なかなか手が出なかった。しかも、リアデフロックは必須ですから……、って、そんな個体、ほとんどありませんでした。
 あ、このパジェロで、スタックランドファームを走るつもりだったかって? もちろんです。

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