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#1715 周囲で、納車続々。でも、気付いたら、みな、大幅にダウンサイジングしていた、という話。

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 昨年より友達3人にクルマ購入の相談を受けており、そのうちのふたりが今週に納車となりました。ひとりは、ダイハツ・ロッキー、もうひとりはスズキ・ジムニーでした。ロッキーを購入した知人は、それまでは再販版なガソリンのナナマルに乗っていましたから、2クラス以上のダウンンサイジングになるでしょうか。ちなみに契約時期は、昨年のマイナーチェンジ後(EV、NAエンジン追加)でしたが、もともとクロカン志向もあって、ヨンクが絶対的な条件、となると、自然とターボエンジンとの組み合わせとなりました。届いたインプレッションによると、アクセル踏みすぎには注意せねばとありましたので、驚愕のパワフルさに感激している様子。グレードはボトムのようですが、ま、イマドキの国産モデルで、あえてボトムを選ぶとかえって割高になったり、オプションで差別されたりと、虐げられるところが多々あるものの、あえて選択。それでも、想像以上の設えに、驚いているようです。   ジムニーオーナーのほうは、ジムニー(写真)が納車されるまでに代車として軽自動車に乗ってはいましたが、自分所有のクルマとしてはゴルフ6からの乗り換えに。こちらは、車両選びからの相談でしたが、山梨県在住であること、同じ農学部出身であること、パワー不足があるわけじゃない、まったり乗れるってなことから、ジムニーがいいんじゃないか? と進言。で、決意して注文したのが昨年の1月末で、1年経過して納車となりました。これでも、コロナ禍による半導体不足が表立っていなかった時期でしたし、ましてや、さらに先の読めない侵略戦争前のことでしたから、あれよりも遅くに注文していたら……、なんて話にもなりました。   それにしても、こうしてこのふたりの選択を眺めてみると、同年代においてダウンサイジングどころか、極端ともいえるダウンサイジングが、進んでいるように感じました。ま、自分も振り返ったら、5年前にグランドチェロキーからジムニー&フィエスタにスイッチ、つまり、E(あの世代のグランドチェロキーはDか)セグからBもしくは軽へと移行していますから、極端なダウンサイジングそのものをしていたりします。  さて、ジムニーが手元から離れてはや3か月ほどが経過しました。今は、フィエスタ1台体制で過ごしていますが、やはり、雪を走れるモデルがないと、寂しい、というか、悔しい。この場合は、スノードライブ

#1707 パワーユニットだけではなく、熟成にもトピックがあった、ダイハツ・ロッキー/トヨタ・ライズ。

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 ダイハツ・ロッキー/トヨタ・ライズにモータードライブモデル、さらに、そのガソリンユニットをベースとしたNAモデルに試乗してきました。先に言ってしまいますけども、個人的にフォーカスしていたのは、DNGAによるシャシーにどこまでしなやかさをチューニングできたかにありました。そう、モータードライブそのものよりも、NAのポテンシャルよりも。そしたらですね、すべてひっくり返された感に通じる、驚きだらけで、まぁ、驚きました。  まず、試乗したのは、ハイブリッドモデルと称された、ガソリンエンジンを発電のみに利用するシリーズ式を採用したモデル。プレゼンであれこれうかがうも、Aセグのこっちと、Bセグのあっちを比較するという手法が見られ、これは好ましくはないと感じましたが、そういった仕掛けがこれまでのトヨタ/ダイハツには不足したので、ようやく、か、といった思いもあります。何が言いたいのか。もし、比較をするならば、その素性、クラスをはっきりと明確にしておくことが大切になります。ちなみに、全幅/車両重量はあっちは1760mm/1350kg、こっちは1695mm/1070kg。同クラスと思われていたかもしれませんけど、こうしてサイズと重量で比較すると、大きく違いますやね。  さて、で、そのハイブリッドモデルですが、モータードライブとしての仕立ては、低回転からトルクが太く、走り出しからのスムーズさがあるものの、かといって、モーター駆動を叩きつけるような扱い難さは見当たらず。ただし、高回転域でのパワー感に頭打ちを感じてしまい(これはシリーズ式ゆえにもあって致し方ない)、何よりも、モータージェネレーターから1音だけと言わんばかりに硬質かつ高音がキャビンに入ってくるところに、惜しいを感じました。このノイズについては、アクセルを踏み込んでいけば発電用エンジン回転数も上がって行きますので、隠れていくんですが、常用域で耳に届いてしまう。まぁ、このあたりは、Aセグであることを考えたら、この価格帯を考えたら、不満と言えないところ、と捉えてください。  で、ですね、感心したのが、乗り味。これまでのDNGAベースのモデルに対して、シャシー&ボディ剛性を最優先したこともあり、乗り心地に硬さがありまして、そこを、ウィークポイントと捉えていました。ところが、今回の重量増と改良もあって、なんとしなやかになっていましてね

#1706 今年はスタックランドファーム走行会へフィエスタで出掛けた、話。

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 恒例となっている、富士山麓にあるスタックランドファームオフロードコースでの収穫祭へ出掛けてきました。走行会じゃなくって、収穫祭。かつては、走行のついでにコースの中にある畑にて収穫を行っていましたが、昨今では走ることをしなくなってしまいました。仲間のクルマが、ここを走れないモデルになっていってしまったこと、が、その要因。あとはあれか、走れないモデルでも、無謀にもアタックする度胸がなくなったことも一因か。ま、いずれにしても、極悪コースと評されるスタックランドファームオフロードコースは、クロスオーバーモデルなんかでは走れません。乗用車ベースなのに意味不明な本格的SUVと名乗っているようなモデルも走れません。ルート次第ではありますがスタックせずに戻ってくることはなかなか難しいですし、ボディやらホイールにキズは必至かと。ま、スタックランドファームですから、スタックを愉しめるスタンス、大切です。  ということで、いつしか年に1回となってしまったイベントですが、皆と顔を合わせるのも1年周期となってしまい、会うたびに1年は早いねーという挨拶からスタートして、各自が1年にあったことを報告したりして、でも、すべてを吐きだすには時間が足りず、また、来年! となってしまっています。夏あたりにも集まってもいいんでしょうけど、たぶん、1年周期ってのが、丁度いい塩梅を生んでいるんだろうな、なんてことを思ったりもしています。  そうそう、恒例といえば、富士宮市在住の仲間が振るまってくれる富士宮やきそばもそのひとつ。あー、それって、麺が独特なんでしょ? と思われるかもしれませんが、実際は、だし粉、紅生姜などは、地元オリジナルだったりするし、右の写真にある焼きそばの友というラードらしきもの(ラードを搾ったさらに残りらしい)が必須だったりと、知らないことだらけ。ゆえに、美味ですし、作り方にもコツがあって、材料を揃えたところであの味は出せない。というわけで、そんな富士宮焼きそばもこのイベントの愉しみのひとつだったりします。  それにしてもですね、このイベント、いつごろから始めたんだっけ? って話が今回(毎年かも)出ましてね、振り返ってみたら、20年以上前のことで、参加メンバーが20代後半の頃。気付いたらですね、これって、彼らのお子さんの今の年齢。当時、小学生だった彼らはコースで元気に走りまわっていたこと

#1705 奥能登国際芸術祭2020+へ出掛けたら、想像以上に心が豊かになった、って話。

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 何かまとめ忘れているなと思ったら、先月出掛けてきた奥能登国際芸術祭2020+の話がありました。感染対策の基本すらしようとしないこの政府に対しては何も期待していないので、自分の判断で出掛けました。ワクチン2回接種はもちろんですが、毎週PCR検査していることもありましたし。ただ、きつかった。なにが、きついって、石川県民の方々は宿泊割引があるのに、県外からのお客さんには何もなかったこと。ま、そもそもこの手の補助には反対でしたが、自分たちは優遇されないというのは、不満が出てしまうものです。ただ、このイベントは何がなんでも行かねばならなかったので「フルスペック」での支払いを覚悟の上、出掛けました。奥能登へ出掛けるのは1年半以上ぶりのこと。それにしても出掛けないと、あれこれと雰囲気を忘れてしまうものです。今回は、能登までの景色を忘れていましたし、何よりも驚いたのは、現地で足繁く通ったはずのスーパーやホームセンターまでの道のりを忘れてしまっていたこと。感覚で走っていることもありますが、ちょっとしたショックでもありました。  さて、肝心な奥能登国際芸術祭2020+ですが、2020+と付いているとおり、昨年開催を予定したイベントで1年後に延期されたもの。それもあってか、出掛ける前から勢いがないなとは捉えていましたが、それでも、新作の数々に驚かしがあり、かといって、すべてが理解できるものでもなく、やっぱり出掛けてみるもんだな、とつくづく感じました。アートってそもそもよく分からないところがありますし、現代アートはなおさらによく分かりませんが、前回、自分なりに感じればいいのさ、といわれて、今回は、そんなスタンスが最初からあって、前回とは違った愉しみ方ができました。現地には6日間いたのかな。でも、初日にアート疲れしてしまって、途中、1日休んだりして、そういったのんびり感も良かった。ちなみにこの写真のアートは、前回をベースにしながら、新たな感覚をプラスしたもの。前回を知っているからこその愉しみ方があるってことを、この作品から教えてもらいました。  さて、今回初で驚かされたものに、左の写真のアートがありました。トピックになっていましたし、事前の調べで、ここには蝶がたくさんいることは知っていました。しかし、いざ飛び込んでみると、そのレイアウト、デザイン、センスがすごくて、すごい、と、言葉を連発し

#1704 改良型ジムニーシエラに乗って、あらためて感じた、終のクルマとしての価値。

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 10月でしたっけか、デビュー以来、はじめての改良を受けたジムニー シエラの取材をしてきました。登録されたばかりの車両で、借りた時の走行距離は300km程度。もし、慣らし時期があるならば、まだ終わっていない、そんな車両。ちなみに今回の改良点は、ATにアイドリングストップを設けたことにあり、たった、それだけ? と思われたかもしれませんが、そもそもこの新型って燃費性能の面で、ATで出せるの? と誰しもが感じていたところ。つまり、喫緊の課題であり、ようやく3年後に少しではあるけど向上させた、という運びになっています。  で、最新型ジムニーシエラですが、アイドリングストップはさておき、2型になったことさておき、その素性はそもそも知ってはいましたが、今回、しっかりと乗り込んだらですね、悪い面が気になることはなく、むしろ、美点が加速度的にといわんばかりに募り募って……、とうとう、終のクルマにしようと、そこまでの決意に至りました。いいクルマは、ジムニー以外にたくさんあります。ありますが、やはり降雪時に走れることとか、山へ出掛けられることとか、そういったスタイルを貫くためには、自分にとってはジムニーしかありません。手が届く価格帯ってな話もありますけど、手が届いたとしてもさすがに600万円のクルマでクロカンしようとは思いませんし。あと、ボディサイズも、なんだかんだいって、山やらでは5ナンバーを超えてしまうと、機動性が大きく失われますからして。追加されるかもしれないといわれている、5ドアロングボディ? そもそも、欲しいと思っているミニにしても、ラングラーにしても、3ドアがいい(が、かっこいい)と捉えている者としては、5ドアが出ようとも(出るんだかどうだか知りませんが)、眼中(なんか懐かしい表現だ)にありません。  で、で、最新型ジムニーシエラのどこがいいのか。これまでのシリーズ同様に、軽枠のジムニーにあれこれと無理矢理に詰め込んで、クルマとして成立させたところは変わらないんですが、今回はその仕立てのレベルがすごく高い。バランスがいい。ようやく、理想としたジムニー像を作り上げられた、といった印象があります。ま、はっきりいいますと、デザインは嫌いな部類に入ります。特にオーバーフェンダーは、その造形とサイズと、もう、最悪、と思って眺めていたりもしますが、仕方ない。それよりも、走り優先なもので

#1698 夏前から続いていたジープ本への執筆で、自らのスタンスをあらためて認識できた、という話。

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 ジープな原稿書きが続いてきましたが、ようやく脱稿(したと思われる)。それぞれに異なる出版社から夏前から依頼をいただき、それはそれでありがたいことなのですが、書き分けがなかなか難しくありました。特にジープとはなんぞやというテーマが与えられまして、まぁ、たぶん、これは自分らしさを表現できる場と認識しながらも、過去にジープユーザー、でも、今のジープに何か違うを感じている者としては、ヒジョーに書き辛いテーマでもありました。ただ、幾度も書いていくうちに、ユーザーあったからだからこれ知ってるとかですね、教えてあげるよ、というスタンスで、限られた文字数内に収めようとすればするほど、自分好みではない文章になってしまっていました。ただ、あるとき、そういったパートをすべて取り除いてみたところ、むしろ上手く言いたいことを伝えられていることに気付きました。一方で、その省いたことっつーのは、体験や経験に基づいたものであり自己アピールに繋がっているのも、また、事実。ただ、取り除いた時に感じたのは、つまり客観的な視点で眺めたら、そのブロック(段落)って、とてもいやらしい、そして、卑しく見えましてね。  マスコミの中にいると、自分がー、自分がー、と、他人のことはおかまいなしとばかりに前へ出ようとする人が多く、それを、ワースゴイデスネー、と受け取る(らねばならないが正しい表現か)人々がいて、それを目にするのも、聞くのも、いやで、昨年の今ごろに立場を捨てたわけですが、そのブロックを眺めていたら、戻されそうになっていたことに気付きました。ま、フィエスタにも乗っていますとか、ノーマルでスタックランドファームへ出掛けています、といったプロフィール的なことは、執筆者の個人像をイメージしてもらうには役立ちますから、その辺りの加減が難しくもありますが。ということで、ここのところのジープ本には、ジープとはなんぞやはもちろん、改めて自分のスタイル、スタンスを再認識させられた、という、プラスが多くありました  で、写真の本は、今週発売された文友舎刊のジープカスタムブックVol.8。先日、ここでもちょいと触れた、タイガーオートの山中さんと対談という名の雑談を行い、それがP72より掲載されていますが、こうして製本され、全体と比較すると、文字、多すぎ。多すぎですが、実は掲載できない語りも含めて、落としたブロックは数多く。ま

#1697 ジムニー装着していたレカロシート、底が抜けました、って話。

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91年まで販売されていた初代ビッグホーンの純正レカロシート  ひたすらに下道を走っての遠出をして、帰り道も下道を走っていたらですね、とつぜん、シートが抜けた。そう、まさに落ちたといわんばかりに座面が抜けるように落ちた。ただ、完全に抜けてしまったのではなく、何かがまだ関与して落ちきれずに沈み込みつつあるって感じ。その地点から我が家までは100kmありましたが、落ち込みは止まり、なんとか帰宅することはできました。ちなみに、抜けたシートは、ジムニーに装着していたレカロシート。とはいってもですね、このレカロシート、初代ビッグホーンに装着されていた純正レカロシートでして、少なくとも30年以上前の生産品。まぁ、その間、装着されていなかった期間があるとはいえ、年代もの。前オーナーの、腐ってもレカロ、との明言とともにジムニーを譲っていただいたのですが、まさにそのとおりでした。サイドサポート部のウレタンはガタガタで触れるとはっきりとフレームを感じるほどなのですが、座ってみるとフレームはモモには当たらないし、レカロシートらしいサポート感は顕在。ということで、初代ビッグホーン用だったことも含めて、そこにこだわりすら感じていました。まだまだ、使えるじゃんって意味合いで。 ウレタンを支えていたゴムシートが破れました。  とはいえ、こうなってしまったからにはもはやシート交換かと思って、今どきの価格を調べてみると、円高時代の底値を知っている者としては、このジムニーがいつまで走れるかを考えると、新品に投資するのもなんだかなぁと思いました。一方、中古品を調べてみれば、え?、(たしか)20年前に6万円台とかでざらにあった(気がする)SR3(ルマンカラーね)が、美品とはいえ4万円? など、ちょっと手を出すに気にならない価格帯。さて、どうしたものかと思案しながら、実はこのジムニーを撮影する取材が控えていまして思案してもいられない状況……。と、そこで発見したのが、オークションだったかに出品されていた、修復歴(!)が記載された中古レカロシート。キーワードを頼りに探ってみると、なんと、レカロシートの座面落ちってのはそれなりにあるようで、補修パーツが販売されていました。 3980円で修復完了!  過去、レカロシートを含めて、社外シートをあれこれ付け替えた経験がある者としては補修できるなら! と喜んだわけですが、分

#1696 タフトクロスフィールドVer.、撮影の、裏話というか、補足。

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 先日、公開になった動画があります。ダイハツ・タフトに、趣のちょっと違ったタイヤを組み合わせると、結構愉しい、ってな記事。紹介しているのは2台、市販車まんまな車両に横浜ゴムのジオランダーCVを組み合わせての試乗記、そして、昨年末にダイハツが発表したコンセプトモデルのクロスフィールドVer.(ジオランダーMTG003採用)の、あくまでも妄想的な試乗記。お分かりのとおり、後者についてはコンセプト仕立てですから、実際にスタイルどおりの走りには届いていないところもあり、かといって、ダイハツのコンセプトモデルの例に漏れず、走ることはできる、ことを前提に作り込まれたモデル。そう、そのポテンシャルをテストドライブした内容とはなっていません。  さて、今回の撮影と、執筆と語りで気付いたこと、裏話をあれこれと記してみましょうかね。まずですね、そもそも、タフトは、ロッキー、タントとプラットフォームを共用していますから、つまり、いわゆるクロスオーバーというスタイルに仕立てたとはいっても、ラフロード走行性能は語れても、悪路走破性までは語れない、そんなポジションにあるモデルです。この仕立てについては、別に珍しいわけでもなく、世間で言われているクロスオーバーモデル、いや、SUVの中にも同様なモデルは数多くあります。ま、悪路云々はさておきですね、ただですね、改めて原稿を書いていて気付いたのですが、タフトって、商品企画的に攻めていたところがあれこれありましてね。それが、自動車雑誌的にはライバル、でも、実際、言われるほどに比較対象となっていない、スズキ・ハスラーと比較してですね、たとえば、最低地上高が+10mmの190mmとしたこと。これはタイヤサイズが165/60R16に対して165/65R16を採用したがゆえとも言えるのですが、大径タイヤをはける、はきこなせるポテンシャルは、やはりロッキー譲りといいましょうか、そこまで考えての、商品設計だったことがわかります。  まぁ、だからといって、悪路走破性の本質は、地上高だけでは計れないとは、毎度言っていることですが、この手のモデルにとっての、指標(商品性のアピール)としては実に有効。つまりですね、走る気があるといいましょうか、デザインも含めて、ドライバーを走る気にさせることを、丹念に作り込んでいることが見えてきます。ま、そのほかのタフトのアドバンテージに

#1694 大きな橋と、小さな橋と、そこを走るドライバーの心持ちの違い。

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 ツイッターにもアップしたんですが、こちらには少々解説を加えてアップしましょうかね。我が家からクルマで10分ほどのところに、こんな景色が広がっています。そもそも、住まいは八王子ですから、高尾ですから、つまりは、関東平野の縁に位置しており西側は森というか、山。さらに神奈川県との県境はすぐですし、その神奈川県ったって、津久井湖とか相模湖とかがすぐそばであってまさに自然の宝庫です。それもあって越してきたわけですが、気がつけば6年以上住んでいます。たかが6年と思われたかもしれませんが、自分にとってはこれは最長記録でして、これまでは6年以上同じところに住んだことがありませんでした。なぜ6年なのかといえば、6年経つと部屋の中に仕事の資料やらが収まり切らなくなり、いや、整頓しようと思える限界点を突破してしまい、つまりは整理整頓するには引っ越すしかないとばかりに移り住んできまして。  で、そんな八王子は高尾の近所に対象的な2つの橋がかかった河川敷があります。上の写真にある新しく大きな橋は、圏央道のICへと導きつつ津久井湖のほうへと延伸させる計画があるバイパスにかかった橋。ただ、片側2車線あるのですが、ICもしくはその先へと向かうクルマと、その手前にある信号を左折しようとするクルマが連なるところがあり、どっちの車線を選んだほうがお得か(早く先へと行けるか)という、面倒が存在します。一方、右上の写真(ジムニーの位置は動かしていません)は、軽自動車ならすれ違えるかもしれない、でも、どちらかの方向で譲り合い、交互に通行しなきゃいけない、旧道の橋。推奨土木遺産に認定されている橋で今でも使われており、バスや大型トラックも通行します。ところがですね、この橋を渡ろうとするどんなクルマでも、ちゃんと譲り合いをしています。信号もないのに、まさに阿吽の呼吸といわんばかりに。たとえ、一方が何台も連なっていたとしても、皆が強引に橋に侵入することはなく、ある程度で停まって、向こうからのクルマに道を譲ります。不思議なんですね、この世知辛い時代に、極端に交通量が少ないわけではないのに、譲り合うことを自ずと行っているという。考えるに、この橋を渡ろうとするドライバーは譲り合いを面倒と思わぬ方々であり、そんな心持ちのドライバーばかりだから、この橋の通行には煩わしさがないのではないか、と。その証拠に、我が家の近くには、5

#1693 ジムニーに、CarPlay対応な2DINオーディオユニットを組み込んだ話。

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 突然ですが、ジムニーのオーディオを入れ換えました。使えなくなったわけでもないし、機能にどこか不足や不満があったわけでもないのですが、CarPlayを使い倒したくなりまして、で、入れ換えました。メーカーとしては初めて耳にするところでしたが、価格がですね、2DINな7インチモニタを備えながら、実質1万4000円。そんな後押しもあっての購入でしたが、この価格はとても重要で、ほら、ダメだったら仕方ないで諦められるギリギリだし、謳っていた機能と異なるならばそれを伝えて返品という方法を取ればいいや、そんな考えもあってのことでした。で、実際に取り付けて、使ってみたらですね、これが、想像以上に「使える」。このユニット、CarPlayの無線接続を謳っていましたが、さすがに繋がりにくいとか、何かあるだろうと思いきや、何もなし。CarPlayの機能そのものも問題なし。強いていえば、Siriで呼び出した時に、Siriからの返信で、最初が聞こえない程度で、バージョンアップで対応してくれそうなレベル(バージョンアップはどうやるんだろうか)。  きっと、タッチパネルの反応が悪く、レスポンスももっさりだろうと思いきや、不満なし。ま、モニタに関しては、偏光機能の入ったサングラスではモニタが見えなくなるという致命的な欠陥を抱えていますが、サングラスを外せばいいだけのこと。文句を言おうとは思えません。あ、ラジオチューナー付いているけど、きっとバンドが日本対応じゃないだろうと思いきや、ちゃんと切り替え付いているし(ただし、ワイドFMバンドは非対応)。  つまりですね、人側で、スタンスとスタイルを臨機応変に取ることも大切。ということで、不足ありません。不足ないどころかですね、このユニット、なんとリアカメラまで付属。配線が面倒で繋げてはいませんが、想像以上の機能と性能とパッケージに驚いてしまいました。    そうそう、今回、ついでにスピーカーも交換。右からビビリ音が出ていたので、と、交換してみれば、なんとセンター部に凹み(写真右)が。そして、旧型ジムニーの例に漏れず、サビも見られました。交換後はもちろんビビリ音は消え去り喜んでいたのですが、って、さっき発見してしまいました。クルマ用のスピーカーも、日本メーカー以外の品が台頭しているんですね。今回は国産メーカーものにしてしまったもので……。スピーカーも人柱に

#1683 三栄のMotor-fan webで、再びに、ダイハツ・タフトをトップに選んだ話。

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理想を追求しすぎてて、実現出来ていない面も数多くあれど、アイテムの面やらベンチマークたる存在になるべく意欲的な開発がされてます。はい。  三栄のMotor-fan webからいただくテーマはとてもいいところをついていましてね、発注は800文字でいいと言われているものの、書きたいことが多すぎて、ついつい書きすぎてしまうことが続いています。文字数オーバーったって、倍、いや、3倍近くになってしまうほどの、オーバーランですから。さて、今回いただいたテーマは「 プロが選ぶ最強のお買い得車 」。あれ、コスパのいい……がテーマだったはずが、掲載される段になったらちょっと整えられていましたな。  そもそも、コストパフォーマンスという言葉って、良くも悪くも深く考えていない感がにじみ出ていて、あまり好きではありません。それこそキャッチー過ぎる言い回しそのものに、軽さを感じてしまいますし。まぁ、それはさておき、執筆した内容についての補足を、ちょいとしておきましょうかね。お買い得というのは、評価する者の視点によって大きく変わってくるものです。寄稿のあたまにも記しましたが、自分の場合は、走りが愉しいこと、それを助長してくれる装備に割高感がないこと、ま、すべてはバランス、と、捉えています。そういう観点からすると、ハイパフォーマンスモデルって、その高スペックぶりに対してリーズナブル感がすこぶるありますけどね、絶対的な価格としては安くはない。特に昨今のモデルはその傾向が強く、実は、当初、トヨタ・ヤリスGRを選ぼうかと思ったんですが、そういった見方、そして、さらにはきっとほかの方が選ぶだろうことも考えて、却下。また、ルノー・カングーもあの走りの質感を考えるととんでもなくお買い得なモデルであり、さらにモノスペースゆえの使い勝手の良さまで考慮すると、超がつくほどのお買い得。ただ、このピックアップは絶対にだれかと被るだろうし、狙いすぎといった印象も感じられたので、却下。  ま、却下というよりは、それよりも個人的に買い得だと感じているモデルがあったものですから。あれこれと見渡した時、ユーザーフレンドリーで、かつ、自動車メーカーやディーラーの、無理矢理な押し付け感が見当たらない、そんなモデル。しかも、これからの軽自動車のあり方を提案しているモデル。それが、ダイハツのタフトと。ま、その理由は記事でも、ここでも

#1680 自宅で年越しを過ごしたら、ぐーたらしすぎて、年賀状を出していなかった、話。

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 年賀状の制作はしましたが、実は1枚も出していません。理由はありません。ぐーたらが重なり、そこに仕事始めが重なり、もはや、時間がないという事態に。年賀切手も買ってあるんですが、出していません。後日、書きます。すみません。というわけで、今年も、まずは年賀状の図柄から。 昨年、新年早々に能登で撮影したものです。この場所、この構図など、すでに使い回しですが、ちゃんと昨年に年賀状のためにと撮影した写真でした。よく見ると、あれこれとゴミが打ち上げられていますが、ま、冬の日本海ですから、致し方ありません。Happy New Year.の文言は、入力したら、たまたまた、この幅になってクルマの下に置いてみたという。つまり、製作時間は5分かからずでした。  ちなみに、ここのところ、能登で年越しをしており、早めに能登入りして年賀状を書き、能登のポストへ投函していました。ただ、能登から投函しようとも年賀状ですから、つまり、表に赤で年賀の文字を入れていたので、それが伝わらず。ということで、今年は、年賀の文字を外して、普通郵便として投函(いつも31日投函でしたので)して、消印を入れてもらおうと企んでいました。いましたが、結果として、出掛けず。出掛けないので、ぐーたらしてしまい(能登だったら、ひとりですることもないので、年賀状をひたひたと書いていた)、現状に至りました。 というわけで、お送りいただいた方々、年賀状返信をいましばらくお待ちください。なんていいながら、週明けまであれこれと立て込んでいたりしますが。

#1679 想像以上によかったタントではなく、タフトを選んだ、実家の話。

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 というわけで、最近、あったあれこれを。まずは、ダイハツの話、実家でタフトを購入した話。購入話については記事用に執筆しているので、ここでは軽く触れましょうかね。動機は、2022年度からスタートすると言われている高齢者の限定免許制度に対応への先取りのため。15年乗ってきたゴルフ5は、まぁ、万全とはいかなくても、まだまだ乗れましたし、いいクルマでしたから手放すにはもったいなかった。ただ、言い方はあれですけど、ああー、あの時、最新型モデルにしておけば良かった、ということがないように、また、今ならば補助金制度も後押しになって乗り換えとなりました。  で、息子としてはですね、タントを勧めました。クルマとしての性能はさておき、介護を具体的にデザインしたモデルの手前、つまり、ミラクルオープンドアと呼ばれるBピラーをドアに埋め込んでしまったパッケージングによって、フツーに乗れるのに、いざという時に高齢者にもやさしいといった素材として優れており、実は長く乗れるんじゃないか、と、そんな提案もあってのこと。さらに、個人的には、乗降にあったらいいというアシストグリップをディーラーオプションで安価で提供したスタンスも好印象だったし、そういった実用性をトピックとしながら、走りがナカナカ良かったことも、その理由。ちなみに、輸入車Cセグの代表格であるゴルフから軽乗用車へのスイッチは、やはり取り回し、そして、燃費、さらには価格、という現実がありました。ですので、乗っている専門である母親は、最後まで欧州車へのこだわりが捨てられなかったようで、ディーラーでの試乗で降りるなり、これ、シートのクッションがダメね、と発してしまう始末でしたから。  もちろん購入にあたって、最終確認とばかりに実用シーンでのチェックをしました。実は、実家は、昭和50年代に建てられた建て売り物件で、駐車場は5ナンバーサイズ前提に作られており、全幅1760mmのゴルフ5ですら、乗り降りの際に、ドアがぶつからないかと気を遣う始末。そのため、新型タントに採用された、フロントシートをロングスライドさせることで、助手席側スライドドアから乗降がイージーに行える機能は、うちの実家のためにあるんじゃないかと思えるほどでした。肝心な走りは、いきなり父親が硬いなと指摘したとおり、新プラットフォームが登場した時にどのブランドでも見られる快適性の不足が気に

#1678 加飾がなくて成立するデザインなのに、何故にメッキを?

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 前回の書き込みから1か月以上。ARM-Macは、結局、Macminiを再度キャンセルしてMacBookAirが手元に届いているし、実家ではダイハツ・タフトが納車されたし、新型車のあれこれに乗りましたし、年越しの能登行きをキャンセルしましたし、スタックランドファームへ行きましたなどなど、あれこれありました。で、あれこれ記しておこうと思ったのですが、とりあえず、このネタを。  昨今、軽乗用車のいわゆるカスタム仕様のデザイン、過度になりすぎていました。造形はもちろん、そこに組み合わせるメッキパーツやらの数々が。まぁ、これは軽乗用車に止まらず、国産ブランドの乗用車系でも見られる手法であり、デザイナーさんに話を訊くと行きすぎ感を認識しており、中には、どちらかといえば、そういったデザインはしたくない感すら伝わってくる方もいらっしゃいました。ということで、その行き過ぎを止めようと、ここらでリセットする動きが見られました。具体的にはホンダ・N-BOXから、そして、それにダイハツ・タントが続きました。彼らは方向転換とばかりに、シンプルがもたらすクールさをデザインしてきました。ところがですね、軽乗用車マーケットはそれを期待していなかったようで、というか、まだその提案は早かったようで、N-BOX、タントともに、せっかくすっきりとさせた面持ちをもとに戻すような手法を選んで、改良を行いました(カスタム仕様)。まぁ、ディーラーで話を訊くと、やはりお客様から物足りなさを言われるとのことですから、致し方ないんでしょうかね。個人的には、なんともかんとも、そのセンスに残念を感じています。  ちなみに、今日発表になったN-BOXでは、リリースによると「アッパーグリルのメッキを強く立体化するなどフロント回りのデザインを強化するのに合わせ、フロントのライセンスを中央に配置し、メッキバーをリアバンパーに追加」とあり、まさにマーケットからの声を反映しながらも、そこにデザイナーの最後の抵抗といわんばかりの仕立てを感じます。一方、 タント(写真上)では、カスタム系の売れ筋となるスタイルセレクションと呼ばれる仕様に「大型フロントグリル(メッキ)、バンパーガーニッシュ(メッキ)、サイドガーニッシュ(メッキ)」を追加。一部グレードに絞り込んだところにデザイナーの最後の抵抗を感じますが、実際にはほぼこのグレードに集中する

#1672 軽乗用車たる普遍的価値に優れている、ダイハツ・タフト。

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   さてと、タフトです。ダイハツのタフト。かつてのタフトを知っている者からすると、ここまで血筋を引いていないことに違和感どころか何も感じなかったりするわけですが、まぁ、かつての名を用いるならば、ラガーのほうが良かったのではないか、もしくは、このモデルをロッキーにして、あのAセグモデルのほうをタフトにしたら良かったのではないか、などと思ったりします。というわけで、軽乗用車として登場したタフトの話。ま、そういったイメージ戦略はさておきですね、クルマは良かった。いわゆるDNGA第3弾モデルになるわけですが、このプラットフォームコンセプトの狙いが誰しもわかりやすいレベルとなって表現されていた、そんな印象があります。つまり、素性がいい。かといって軽乗用車を超えたと断言できるほどのレベルには届いておらず、再スタート時の速度に違和感を覚えなくなったとはいえセルモーターの始動音にやはり……、を感じますし、ハンドリングにおいてはオンセンターの曖昧さや操舵時の過渡域の緩さに、そうだよな……、を覚えます。ただですね、乗り心地の面ではなんだかんだストローク量にもっとを求めてしまうものの、不快感を拭い去っているテイストはいいのではないかと。まぁ、タイヤサイズも起因しているとは思いますが。と、まぁ、ヨシダ的にかなり好印象だったりします。つまり、ここまでで買ってもいいんじゃない、と勧められるモデルとなるわけですが、買ったほうがいいと思える理由が、走り以外に多く見られます。それも含めて、このモデルは買い! だと感じました。  まず、なんといっても、全グレードに標準装備してしまったスカイフィールトップ。そもそも国産車におけるガラスルーフの設えは数少なくなっていましたが、軽乗用車では久しぶりのことではないでしょうか、というほどの採用であり、新鮮さ。やっぱりね、アウトドア的イメージというのはアウトドアそのものって、つまり開放感やらにあるわけで、それをダイレクトに表現しているスタイルは、評価という枠を超えて、個人的に大歓迎。ちなみに、採用について開発者に訊いたところ、社内では賛成派だけではなかったとか。だからこその、この採用は大胆であり、なんだかんだで大英断であって、そのスタンスが天晴れそのものと高く評価しています。この後、ガラスルーフなしモデルが追加されるのかは分かりませんが、いずれにしても標準化した

#1657 フィエスタとジムニーと、車検取得。まだまだ乗ります宣言。

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 2年に1回、散財な巡りがあります。所有しているフォード・フィエスタとスズキ・ジムニー、偶然なのですが、車検が12月でしかもサイクルも一緒で、つまりは同じ年の同じ12月に車検が2台。さらには、これもまた偶然なのですが2台ともに11月中に自動車保険の更新があります。そうなんです、最悪な出費が待ち構えています。それゆえにどちらかを手放そうかなと思うのですが、思うのですが、手放せない。費用が掛からないのはジムニーですが、だからといって、フィエスタもそれほどかかるかといえば、掛からない。グランドチェロキー時代(V8/4.7L)のことを考えれば、安いもん。だから、2台、車検を通してしまうんですが。  フィエスタは、6年目を迎えて4万kmを少し超えたところですが、これがトラブルレスな優等生なようで、これといって手も掛からず。あれだけダストをまき散らし、ホイールに付着させているブレーキパッドも、まだまだ残り7mmも残っていましたし、バッテリーも、ま、すぐには交換せずで良さそう。で、思うんですね、フィエスタを手放す時って何がきっかけになるのだろうか、と。たぶん、デュアルクラッチTMのトラブルなのかなと思ったりもしますが……。ちなみに、トランスミッションについては、もはや諦めています。といいますか、最初からフィーリングについては期待していません。だからといって、何かリズムがあるわけではなく、まったく気ままな、その雑なクラッチ操作に呆れ返りながらも、ま、こんなもんでしょと捉えています。  ところが、今年の初めだったか、夏だったかに、制御プログラム変更がありまして、で、車検のついでにお願いしたらですね、走りがですね、超・優等生に変わってしまった。ぎくしゃくは消え去り、つまり、飛び出しもないし、シフトフィールも滑らかでトルコンATかのよう。ちょっと前にエンジンオイルを交換してあったことと、タイヤを新調したこともあって、もう、走りが滑らか、滑らか。一新されてしまいました。この調子だとまだまだ乗れそうですな、というか、手放すにはもったいない。ちなみに買い取り値は約40万円、売り値は約100万円。売り値は理解できます、この乗り味に対する価値と、稀有って意味合い含めて。でも、ユーザーとして、このクルマの乗り味に対して、買い取り額はちょっと安すぎといった印象。こうなると、売るよりも持っていた

#1656 スタックランドファームと、コンペンセータ効果と、収穫と、年賀状と。

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 早いもので今年もあと僅かで、ふと気付いてみれば……、年賀状を印刷所に発注していなかったことに気付き。でも、さすがですな、昨今の印刷所はこの時期でも3、4日仕上げってのを受け付けているようで、もちろん割高にはなりますけど、それでも100枚で1500円で送料込み。印刷所ですから1000枚単位、いや、それ以上単位が基本ですから、これでもずいぶんと割高だったりもします。ま、いずれにしても、こうして、年々、年の瀬たる感覚は薄くなっているような気がします。  ま、そういう意味では今年の基本暖冬傾向な冬シーズンには、あれやこれやと翻弄されました。そのひとつが、毎年、霜が下りてから収穫へと出掛けているスタックランドファーム(難関オフロードコース)へ遊びにいくイベント。これまでで最も遅い12月8日に遊びに行きました。20年ほど前は文化の日あたりに出掛けていたんですけどね、ま、それだけ温暖化が進んでいるということですな。もちろん、今年も収穫を行い、畑までの道中でリジッドサスのコンペンセータ効果に改めて感心してきたわけですが……。って、そうそう、昨今、クロスオーバーモデルをオフロード走行させるという、なんともかんとも危うい広報試乗会があちこちのブランドで開催されているようですが、それ、危ういです。ウソはついていない、でも、限界はこんな感じですという見せ方を行わないと。車両が大変なことになってしまいますし、ユーザーに対して間違った評価を伝えてしまいかねませんから。何ができるのか、何ができないのか、ですな。  で、年賀状に使う写真、上の写真のスタンスをベースにしたジムニーの後ろ姿にしようと思ったのですが、よくよく考えるとですね、極端な逆光と、やらせっぽいコンペンセータなリアサスの動きにいやらしさを感じ、却下。そもそも、そのルート通らないでしょって、ライン取りに、おかしさを感じますし。で、で、ジムニーの代わりに、今年の春先に出掛けてきた能登の写真を選びました。ちなみに、車種はMINI。しかも、ONE、さらに3ドア。まぁ、特別仕様車扱いだったビクトリアだけど。いずれにしても、自分のクルマではありませんし、昨年と同じ場所での撮影なので、いいのかなと思いつつ、ま、こういうのもいいのかなと思い、採用。で、ただいま、印刷所行き、と。あ、今、ふと思えば、富士山の写真を使うのも手でしたな。年賀状ですか

#1654 早いもので……、2020年次RJCカー オブ ザ イヤー 最終結果の話。

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 たぶん、毎年書いていることでしょう。早いものでもう昨年の選考から1年が……、と。しかしですね、今年の1年は特に早かったような気がしています。というのも、最終選考会が行われる栃木県はツインリンクもてぎに、ついこの前に来たばかりといった印象がありまして……。ということで、今年も、決定しました。以下が結果です。   2020年次RJCカー オブ ザ イヤー   RJCカー オブ ザ イヤー       日産 デイズ/三菱自動車 eKワゴン   RJCカー オブ ザ イヤー・インポート BMW 3シリーズ   RJCテクノロジー オブ ザ イヤー   日産 プロパイロット2.0(搭載車スカイライン)   RJC特別賞             急速充電規格CHAdeMO  今年次は、軽自動車が3ブランドからノミネートされ、試乗時も軽自動車がやたら走っているなといった感がありました。評価基準は、走りだけではありませんから、トータルが評価されての結果なのでしょうね。個人的には、ほか2車については、N-WGNの懐の深いシャシーと、タントの福祉に対するスタンスを、高く評価していました。インポートの3シリーズは、Dセグメントモデルのベンチマークとされる主力車種であり、最新3シリーズはその期待を上回るポテンシャルをもっていましたので、そのあたりが評価されたのでしょう。個人的に、いちばん好みな乗り味はボルボ V60クロスカントリー。レンジローバー イヴォークはスポーティテイストを極めながらも、シャシーにしなやかさがあふれており、オフ(ラフ)ロードもかなりいいんじゃないかと期待させるあたり、とても好印象でした。  個人的な評価としては、やっぱりマツダ3。ファミリア乗りだった者としては、気になるモデルってこともありますが、まぁ、クルマとしての基本スタンスに優れていること、これは絶対的な走りの評価とは異なる視点で、高く評価しています。あ、そういう意味では、RAV4も好印象。まったくもって困るのです、評価ってのは。

#1644 なかなかいいまとまり方をしていた、日産・デイズな話。

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 軽乗用車においては、まぁ、日本では売れ筋ジャンルゆえに、その競争たるや激化の一途を辿っています。最新モデルでは、かつては軽乗用車だからと後回しだったはずの技術も矢継ぎ早に採用され、クオリティも1世代違うだけでずいぶんと違ったり。しかし、その一方で、やはりコストを掛けられないことが足を引っ張ってしまっている面もまだまだ残り……。外圧からの軽自動車枠撤廃要求やらもあって……、今後どうなるんでしょうかね、このカテゴリーは。  というわけで、日産・デイズの話。そう、三菱ではeKシリーズとして販売されているモデル。今回は、日産が主導しての開発となったそうで、すでに終えたインタビューでも、それゆえに日産のノウハウを採用できた一方で、特に軽乗用車生産に関するノウハウは三菱から教えてもらったことが多く、それらが、功を奏しての、これまでの軽乗用車という枠を超えた仕上がりがあちこちに見られます。まず、乗り味。このあたりは二の次になってされがちだった部分ですが、サスペンションはストロークフィールもしっかりとあり、タイヤの接地感も上々(軽乗用車としては)。ステアリングフィールは、オンセンターの曖昧さが薄れ、操舵感がしっかりと現れており、なかなか。ロールも量を抑え込むようなセッティングではなく、フィールをなだらかに、緩やかに出すことで、ワインディングでは安定感を導きだしつつ、不快感を消し去っています。  取材で連れ出したのはハイウェイスターのNAエンジン搭載モデルでしたが、ハイウェイスターのNAエンジンはモーターアシスト機能がありまして、これまでは不足を訴えたくなる領域・シーンにおいて、不足を感じさせません。ま、高回転時のエンジンサウンドは、別にしてね。ただまぁ、車両重量は良くも悪くも、ワゴンRよりも確実に重たく、その分を考慮すると、もっと軽量化を果たすとフィールはかなり変わるだろうなと予想できます。できますが、軽くしすぎて重厚感が失せることを考えると、バランスとしてはいいところではないでしょうか、とも思えてきます。ワゴンRの軽量化は、乗り味としての重厚感を薄れさせてしまっていますから。  なんで、デイズのバランスがいいと感じたかといいますと、それでいながら実用燃費が思ったほどまで悪くなかったこと。連れ出したハイウェイスターXのカタログ燃費はJC08モードで29.8km/Lで、WL

#1642 旧型ジムニーに、新型ジムニーの純正タイヤを組み合わせてみた、話。

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 唐突に、ジムニーのタイヤを交換してみました。ま、もう少し言いますとね、友人が新型ジムニーの純正タイヤを処分するというので、譲ってもらい、これまではいていたタイヤは年末の車検は通せそうだけど、ま、これも何かのタイミングとばかりに交換してみました、ということになります。個人的に、新型ジムニーのデザインは好みではありませんが、走りに対しては大絶賛ですから、それに近づきたいという思いもありつつ、良くも悪くもどう変わってしまうかを確認したかったという、本職たるスタンスもそこにはありました。あ、新型のタイヤなのに悪く変わる? と思われた方、ずっと言い続けていますが、パーツ個々の性能がいくら優れていようとも、クルマの走りにおいて大切なのはそれらのバランスです。つまり、新型のタイヤをはいたとしても……、という覚悟があっての交換です。  新型ジムニーの純正タイヤはブリヂストンのデューラーH/T684Ⅱで、いわゆるオールラウンダー的な要素をベースに日常における快適性を重視したモデルです。そのトレッドデザインを眺めると旧型モデルの純正タイヤよりもシーランド比が高く(溝部の面積が多い)、センター部はブロック形状が強められている上に、さらに、グルーブ面に対して凹凸を設けていることなど、オフロード性能を意識したデザインとなっています。つまりですね、新型のコンフォートな乗り味と相反するようなデザインに仕立てられており、どういうこっちゃたる矛盾をそこに感じさせるもの。ま、この時点で、タイヤの進化と、シャシーの大改良のおかげで、バランスが大きく引き上げられていることは明確であり、その分、先に書いたように、シャシー変わらぬままの旧型に、新型のタイヤを組み合わせたところで、バランスを崩すことは目に見えていました。  さて、で、はきましたさ。譲ってもらったタイヤは約4000kmしか走行していない、新品に近い状況です。で、どうだったか。これがですね、タイヤ交換を終えて駐車場から本道へと出る際にある段差で、いきなり硬さを感じました。そう、硬さ、ゴトンに近い、コトンではない、硬さ。ボディに振動を残してしまう、硬さ。レカロシートだからなおさらにダイレクトに感じてしまう、硬さ。あのですね、新型の純正タイヤはケース剛性も、ブロック剛性もですね、かなり高い、といいますか、意図的に引き上げられています。これまでのタ