#1697 ジムニー装着していたレカロシート、底が抜けました、って話。


91年まで販売されていた初代ビッグホーンの純正レカロシート

 ひたすらに下道を走っての遠出をして、帰り道も下道を走っていたらですね、とつぜん、シートが抜けた。そう、まさに落ちたといわんばかりに座面が抜けるように落ちた。ただ、完全に抜けてしまったのではなく、何かがまだ関与して落ちきれずに沈み込みつつあるって感じ。その地点から我が家までは100kmありましたが、落ち込みは止まり、なんとか帰宅することはできました。ちなみに、抜けたシートは、ジムニーに装着していたレカロシート。とはいってもですね、このレカロシート、初代ビッグホーンに装着されていた純正レカロシートでして、少なくとも30年以上前の生産品。まぁ、その間、装着されていなかった期間があるとはいえ、年代もの。前オーナーの、腐ってもレカロ、との明言とともにジムニーを譲っていただいたのですが、まさにそのとおりでした。サイドサポート部のウレタンはガタガタで触れるとはっきりとフレームを感じるほどなのですが、座ってみるとフレームはモモには当たらないし、レカロシートらしいサポート感は顕在。ということで、初代ビッグホーン用だったことも含めて、そこにこだわりすら感じていました。まだまだ、使えるじゃんって意味合いで。
ウレタンを支えていたゴムシートが破れました。
 とはいえ、こうなってしまったからにはもはやシート交換かと思って、今どきの価格を調べてみると、円高時代の底値を知っている者としては、このジムニーがいつまで走れるかを考えると、新品に投資するのもなんだかなぁと思いました。一方、中古品を調べてみれば、え?、(たしか)20年前に6万円台とかでざらにあった(気がする)SR3(ルマンカラーね)が、美品とはいえ4万円? など、ちょっと手を出すに気にならない価格帯。さて、どうしたものかと思案しながら、実はこのジムニーを撮影する取材が控えていまして思案してもいられない状況……。と、そこで発見したのが、オークションだったかに出品されていた、修復歴(!)が記載された中古レカロシート。キーワードを頼りに探ってみると、なんと、レカロシートの座面落ちってのはそれなりにあるようで、補修パーツが販売されていました。
3980円で修復完了!
 過去、レカロシートを含めて、社外シートをあれこれ付け替えた経験がある者としては補修できるなら! と喜んだわけですが、分解(組み立て)まではしたことがなかったので、その構造については良く知りませんでした。で、今回、わかったのですが、レカロシートの座面は、そのウレタンを平面なゴムで支えているという、意外な構造。これがなければ、ストンと下へと落ちてしまうという、そんな構造。あのクッション性はこのゴムシートもあってのこと? なのか? と、驚いたほど。一方で、ここを社外品に換えて、果たして、従来のシート味(!)が再現されるのだろうかとという不安もありましたが、ま、3980円で復活できるならばと交換。シート味(!)は、ま、悪くないんじゃない、というもの、というか、ジョイフルホンダ往復程度(約50km)では、その違いはあまり分かりませんでした。
 今度の原稿でも書くと思いますが、ジムニーはタイヤを換えたり、サスペンションを換えたりすることで愉しめることは否定しませんが、まずは、シートを換えることをお勧めします。マスト的にね。もうね、快適性がね、大きく変わります。ドライビングがね、愉しくなります。自分は、このレカロシート付きジムニーにて能登往復をしてます。それほどにいい。逆にいいますと、純正シートでは能登往復できるんだろうか(疲労面で)とも思います。

追伸:少し乗り込んだところですね、あのですね、硬いです。硬い。しなやかさ不足、ってな硬さがあります。また、レポートします。

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