#1679 想像以上によかったタントではなく、タフトを選んだ、実家の話。


 というわけで、最近、あったあれこれを。まずは、ダイハツの話、実家でタフトを購入した話。購入話については記事用に執筆しているので、ここでは軽く触れましょうかね。動機は、2022年度からスタートすると言われている高齢者の限定免許制度に対応への先取りのため。15年乗ってきたゴルフ5は、まぁ、万全とはいかなくても、まだまだ乗れましたし、いいクルマでしたから手放すにはもったいなかった。ただ、言い方はあれですけど、ああー、あの時、最新型モデルにしておけば良かった、ということがないように、また、今ならば補助金制度も後押しになって乗り換えとなりました。
 で、息子としてはですね、タントを勧めました。クルマとしての性能はさておき、介護を具体的にデザインしたモデルの手前、つまり、ミラクルオープンドアと呼ばれるBピラーをドアに埋め込んでしまったパッケージングによって、フツーに乗れるのに、いざという時に高齢者にもやさしいといった素材として優れており、実は長く乗れるんじゃないか、と、そんな提案もあってのこと。さらに、個人的には、乗降にあったらいいというアシストグリップをディーラーオプションで安価で提供したスタンスも好印象だったし、そういった実用性をトピックとしながら、走りがナカナカ良かったことも、その理由。ちなみに、輸入車Cセグの代表格であるゴルフから軽乗用車へのスイッチは、やはり取り回し、そして、燃費、さらには価格、という現実がありました。ですので、乗っている専門である母親は、最後まで欧州車へのこだわりが捨てられなかったようで、ディーラーでの試乗で降りるなり、これ、シートのクッションがダメね、と発してしまう始末でしたから。
 もちろん購入にあたって、最終確認とばかりに実用シーンでのチェックをしました。実は、実家は、昭和50年代に建てられた建て売り物件で、駐車場は5ナンバーサイズ前提に作られており、全幅1760mmのゴルフ5ですら、乗り降りの際に、ドアがぶつからないかと気を遣う始末。そのため、新型タントに採用された、フロントシートをロングスライドさせることで、助手席側スライドドアから乗降がイージーに行える機能は、うちの実家のためにあるんじゃないかと思えるほどでした。肝心な走りは、いきなり父親が硬いなと指摘したとおり、新プラットフォームが登場した時にどのブランドでも見られる快適性の不足が気になりましたが、これが、走らせるとアジリティとスタビリティを高い速度域でバランスさせていまして、つまりはですね、重心高があるモデルながらワインディングが愉しい、愉しい。モデルのコンセプトとしては、それ不要では? と思われるかもしれませんが、クルマにおけるこういったオーバースペックは、日常域でダイレクトに顔を出さずしても安心感を導いてくれるものですから、大歓迎。もちろん、自動車ライターとしては、そのポテンシャルにちょいと驚いてしまいました。
 ということで、タントに決まりかけていたんですが、……中略、……、タフトに。母親は、助手席には乗らず、リアシートに乗るタイプ……、といっても、偉そうにしているわけではなく、目の前にガラスがあることが苦手なため、タントと比較すると乗降性が劣っていましたが、タフトに。10万円分オプションプレゼントは付かなかったのに、タフトに。さて、この先の実家のタフトライフ、どうなるんでしょうね。とりあえず、ダイハツWiFiと、CarPlayと、不完全なダイハツのディスプレイオーディオのプラットフォームに、戸惑っているようです。って、高齢者ゆえに当たり前か。

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