#1694 大きな橋と、小さな橋と、そこを走るドライバーの心持ちの違い。


 ツイッターにもアップしたんですが、こちらには少々解説を加えてアップしましょうかね。我が家からクルマで10分ほどのところに、こんな景色が広がっています。そもそも、住まいは八王子ですから、高尾ですから、つまりは、関東平野の縁に位置しており西側は森というか、山。さらに神奈川県との県境はすぐですし、その神奈川県ったって、津久井湖とか相模湖とかがすぐそばであってまさに自然の宝庫です。それもあって越してきたわけですが、気がつけば6年以上住んでいます。たかが6年と思われたかもしれませんが、自分にとってはこれは最長記録でして、これまでは6年以上同じところに住んだことがありませんでした。なぜ6年なのかといえば、6年経つと部屋の中に仕事の資料やらが収まり切らなくなり、いや、整頓しようと思える限界点を突破してしまい、つまりは整理整頓するには引っ越すしかないとばかりに移り住んできまして。
 で、そんな八王子は高尾の近所に対象的な2つの橋がかかった河川敷があります。上の写真にある新しく大きな橋は、圏央道のICへと導きつつ津久井湖のほうへと延伸させる計画があるバイパスにかかった橋。ただ、片側2車線あるのですが、ICもしくはその先へと向かうクルマと、その手前にある信号を左折しようとするクルマが連なるところがあり、どっちの車線を選んだほうがお得か(早く先へと行けるか)という、面倒が存在します。一方、右上の写真(ジムニーの位置は動かしていません)は、軽自動車ならすれ違えるかもしれない、でも、どちらかの方向で譲り合い、交互に通行しなきゃいけない、旧道の橋。推奨土木遺産に認定されている橋で今でも使われており、バスや大型トラックも通行します。ところがですね、この橋を渡ろうとするどんなクルマでも、ちゃんと譲り合いをしています。信号もないのに、まさに阿吽の呼吸といわんばかりに。たとえ、一方が何台も連なっていたとしても、皆が強引に橋に侵入することはなく、ある程度で停まって、向こうからのクルマに道を譲ります。不思議なんですね、この世知辛い時代に、極端に交通量が少ないわけではないのに、譲り合うことを自ずと行っているという。考えるに、この橋を渡ろうとするドライバーは譲り合いを面倒と思わぬ方々であり、そんな心持ちのドライバーばかりだから、この橋の通行には煩わしさがないのではないか、と。その証拠に、我が家の近くには、5ナンバー車でなんとかすれ違える、でも、カーブがあってそこには電柱が張り出していて確実に譲り合いが必要なルート(しかも幼稚園が途中にある)では、対向車に迷惑をかけてまで突っ込んでくるクルマが多い……。
 ひと手間かかることを煩わしいと感じるのか、それとも、自らが臨機応変に対応すればいいだけのこと、と捉えられるか。実は、人口密度が高ければ高いほど、煩わしいと感じる傾向は強くなるもの。夏休みや大型連休以外の奥能登なんて、まさに後者。とっても居心地がいいのです、だから足繁く通うのです。って、2年近く出掛けていないけど。

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