#1748 BMW・218d グランクーペ (Msport)の、ちょうどいい、愉しさとパッケージと。


 あ、BMW・iX、日本カー・オブ・ザ・イヤーでは、デザイン部門での受賞となったようですね。たしかに1000万円オーバーの価格帯を考えると、大賞はちょっと違うか。でも、あのビッグサイズを感じさせないサイズ感は、すばらしいし、EVならではのデザインとも言えるものですので、納得です、はい。そのiXを返却して、借り出したのが、この2シリーズグランクーペでした。過去に、#1713中途半端ではなかった、BMW M235i xDrive グランクーペの存在価値。にてインプレッションを記していますが、コンパクトモデルなのに4ドアクーペというパッケージング、そして、FFベースゆえのスタイリングに、違和感を覚えるのですが、それはさておいてですね、設えが、スポーティ過ぎず、でもスポーティさがあって、好印象なモデルです。
 で、今回は、ディーゼルユニットを搭載した218dを借り出しました。ちなみにMスポーツ仕立て。iXから乗り換えた直後は、この曖昧なステアリングフィールはなんだ? 路面をトレースしきれていない物足りない接地性はダメだろう、突き上げ手前な乗り心地はこれでいいのか? などと、もう、自らの評価基準はiXとなっていたために、ダメ出しの連続でした。ところが、ま、しばらくドライビングしていれば慣れてくるもの。

 やがて、乗り心地のバランスを崩さない程度に、サスペンションを引き締め気味に設定して、ハンドリングから緩さを取り除きつつ、クイックにしすぎない加減をチューニング。気づいてみれば、シートもいいし、ポジションもこのクラスにしては素直に取れるし、ディーゼルユニットゆえに中回転域の張り付くようなトルク感が愉しさを生み出しています。こうなってくると、もう、Mスポーツ仕立てだからと、ケチ付けるポイントは見当たらず、タイヤサイズが起因したドタバタぐらいなのか、といっても、ドタバタともいえないですしね。
 あ、ひとつありました。速度を上げた際にですね、落ち着かなかったんですな、このシャシー。低速で感じた、トタトタがそのまま残っていて、人馬一体に近づかなかった。あれはなぜだったのだろうか。タイヤのグリップがちょっと高すぎるから、どこまでアクセルを踏んでいけるかが、分からなかった、ことが、理由かな、と結論づけてはいるのですが。ま、ウェットだったし。

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