#1340 ターボも良かったけど、NAも良かった、スズキ・バレーノ。
さてと、スズキのバレーノです。昨年の東京モーターショーで見た時は、イグニスとともに、日本市場でも通用するといいましょうか、是非とも導入してもらいたいモデルだなぁと眺めていました。……ら、両車ともに早々にデビュー。そうですか、目論んでいましたか。そりゃそうですよね。
このバレーノは、スズキの現行型スイフトのポジションであるBセグメントモデルとしてデビュー。それだと、スイフトと被ってしまうではないか? と思いきや、そこには次期スイフトは上、つまりCセグメントへと移行して、上手く棲み分けができるというロードマップがあるんだと思います。ということで、このバレーノはスイフトの改良モデル的な面と、まっさらなモデルとしての面を持ち合わせています。たとえば、現行型スイフトのリアシート(特に足下スペース)における快適性の不足は、この全長ゆえに仕方ないんじゃない? と感じていましたが、かなりネガティブな意見がスズキへと届いていたようで、ここぞとばかりに改良され、それをバレーノでは強く謳っています。といっても、それでも全長は4mを切っていますから、まぁ、そのバランスが個人的には好印象。というのも、うちら世代は、学生時代にフェリーを多用しての旅行が多かったもので、いまさらながらに全長4m未満のモデルを見ると惹かれてしまうのです。そうなんですね、フェリー料金は全長(m単位)で料金が変わるもので、特に4mを境に大きく変わったものですから。
ま、そんなバレーノですが、クルマとしてのバランスも上手く仕立てられていました。しなやかさを感じるシャシー、それに見合ったステアリングフィール、軽量かつ高剛性を感じ取れるボディなどなど、って、リリースに書かれたトピックどおりのような気もしますが、でも、そのもの。そのセッティングはスイフト的なスポーティさを強く意識させるものではなく、どちらかといえばコンフォートさを前に出したものとなっています。なので、乗ってすぐには分かりづらいかもしれませんが、乗り込んでいくうちに、コーナリングを重ねていくうちに、なかなかいいね、と感じ取れる仕上がりとなっています。特に印象に残ったのはハンドリングかな。オンセンターに緩さはあります、ありますけど、舵を当てたところからクルマが反応し、嫌みなくノーズがインを向いていく。そのフィーリングは突然の変化を見せることなく、やがてロールへと移行して、グリップ感が発生する。ロールは量よりもフィーリングが的確でありましてね、ほほぅ、なかなかやりますなぁと感心しきりでした。
エンジン&トランスミッションは、1.2LNA+CVTと1.0Lターボ+6ATの2パターンが設定されていますが、意外にも1.2Lが良かった。2500〜4000回転において太いトルクを用意していまして、CVTの制御も相まって、これが快活に走らせてくれます。一方の、ターボは、パーシャルスロットルからの加速でもストレスを感じさせることなくトルクを発生させていきますので、悪くない。ただ、まぁ、小排気量ターボということもあって、アクセル踏み込み量が大きいとそこにラグを感じますし、トルク変動を感じさせます。といっても、個人的にはラグはあまり気にならなかったものの、トルク変動についてはもう少し抑えたほうが、つまり、そこまで頑張らなくてもいいのではないか? と感じたところもありました。
というように、好印象なバレーノですが、ひとつだけ、惜しいなぁと思ったことがありました。それが、軽量化がもたらしたマイナス面。いや、ボディが軽いのはいいことなんです、いいことなんですが、細かな凹凸が続くようなシーンでは、軽いがゆえに挙動が落ち着かないところがあります。高速域になると落ち着くかなと思ったけど、落ち着かない。ただ、不満レベルかといえば、そんなことはなく、まぁ、開発陣も承知しているところでしょうから、後日の熟成が期待できるかな、そんな捉え方をしました。
このバレーノは、スズキの現行型スイフトのポジションであるBセグメントモデルとしてデビュー。それだと、スイフトと被ってしまうではないか? と思いきや、そこには次期スイフトは上、つまりCセグメントへと移行して、上手く棲み分けができるというロードマップがあるんだと思います。ということで、このバレーノはスイフトの改良モデル的な面と、まっさらなモデルとしての面を持ち合わせています。たとえば、現行型スイフトのリアシート(特に足下スペース)における快適性の不足は、この全長ゆえに仕方ないんじゃない? と感じていましたが、かなりネガティブな意見がスズキへと届いていたようで、ここぞとばかりに改良され、それをバレーノでは強く謳っています。といっても、それでも全長は4mを切っていますから、まぁ、そのバランスが個人的には好印象。というのも、うちら世代は、学生時代にフェリーを多用しての旅行が多かったもので、いまさらながらに全長4m未満のモデルを見ると惹かれてしまうのです。そうなんですね、フェリー料金は全長(m単位)で料金が変わるもので、特に4mを境に大きく変わったものですから。
ま、そんなバレーノですが、クルマとしてのバランスも上手く仕立てられていました。しなやかさを感じるシャシー、それに見合ったステアリングフィール、軽量かつ高剛性を感じ取れるボディなどなど、って、リリースに書かれたトピックどおりのような気もしますが、でも、そのもの。そのセッティングはスイフト的なスポーティさを強く意識させるものではなく、どちらかといえばコンフォートさを前に出したものとなっています。なので、乗ってすぐには分かりづらいかもしれませんが、乗り込んでいくうちに、コーナリングを重ねていくうちに、なかなかいいね、と感じ取れる仕上がりとなっています。特に印象に残ったのはハンドリングかな。オンセンターに緩さはあります、ありますけど、舵を当てたところからクルマが反応し、嫌みなくノーズがインを向いていく。そのフィーリングは突然の変化を見せることなく、やがてロールへと移行して、グリップ感が発生する。ロールは量よりもフィーリングが的確でありましてね、ほほぅ、なかなかやりますなぁと感心しきりでした。
エンジン&トランスミッションは、1.2LNA+CVTと1.0Lターボ+6ATの2パターンが設定されていますが、意外にも1.2Lが良かった。2500〜4000回転において太いトルクを用意していまして、CVTの制御も相まって、これが快活に走らせてくれます。一方の、ターボは、パーシャルスロットルからの加速でもストレスを感じさせることなくトルクを発生させていきますので、悪くない。ただ、まぁ、小排気量ターボということもあって、アクセル踏み込み量が大きいとそこにラグを感じますし、トルク変動を感じさせます。といっても、個人的にはラグはあまり気にならなかったものの、トルク変動についてはもう少し抑えたほうが、つまり、そこまで頑張らなくてもいいのではないか? と感じたところもありました。
というように、好印象なバレーノですが、ひとつだけ、惜しいなぁと思ったことがありました。それが、軽量化がもたらしたマイナス面。いや、ボディが軽いのはいいことなんです、いいことなんですが、細かな凹凸が続くようなシーンでは、軽いがゆえに挙動が落ち着かないところがあります。高速域になると落ち着くかなと思ったけど、落ち着かない。ただ、不満レベルかといえば、そんなことはなく、まぁ、開発陣も承知しているところでしょうから、後日の熟成が期待できるかな、そんな捉え方をしました。