#1338 そこに良い加減な熟成を感じた、現行型MINIクロスオーバー(ディーゼル)。

というわけで、久しぶりに乗ったクロスオーバーでしたが……、試乗会で感じた印象のままでした。操舵感に対して曖昧さを強く感じることもなく、むしろ、素直に頭が動き、かつ、そこにミニらしいというテンポがありましたし、そんなシャシーながら乗り心地とのバランスがいい。ディーゼルエンジンも、発進時の扱いやすさから、トルク感まで、好印象。ま、2000回転付近までひっぱり、落とせても1500回転付近キープというスタイルや、下り坂で速度(シフトというよりは速度だった)をホールドしがちなセッティングに、うーむと思いましたが、これはこれでひとつの表現と捉えると、不満にはならず。といった感じでした。それにしても、何が良かったって……、やっぱり、クルマたるバランスを確立しつつ、そこにMINIというキャラクターを演出していたことでしょうな。分かりやすいのはコーナリング。クイック気味なハンドリングとロールさせつつスタビによる意図的な規制を行い、グリップ感をこれでもかと確保しつつという、ミニたるリズム感。それでいながら乗り心地に硬さを感じさせないという、クロスオーバーたる(SUV的な)キャラクター。

