#1339 県民性ゆえなのか、左車線キープを頑なに守る、山梨県のとある県道の話。

 最近、下道を走ります。というよりも、高速道路や有料道路を利用しません、といったほうが的確か。その理由は、カッコよくいえば、高速道路はおもしろさがないから。PA・SA? 昨今のあれにはまったくもって興味ありませぬ。景色? 単調過ぎて、これといって興味なく。すみませぬ、そうなんです、つまらないからなんです。まぁ、かっこ悪くいえば、金銭的にもったいないと感じるからですな。ほら、お金で時間を買っているようなもんだ、という捉え方ですな。
 というわけで、昨今では、八ヶ岳はもちろん、乗鞍までも下道は当たり前。去年は、能登まで下道ってのもありましたな。といっても、どこへ行くのも下道ではありません。名古屋や京都、大阪へは、いい下道がありませんから、高速道路を利用します。あ、バイパス国道は、自分にとってのいい下道ではありませんので。
 さて、八ヶ岳まで出掛ける際の下道では、山梨県内、甲府盆地に入ってからは国道20号線を使うことはなく、あれこれと探って見つけた、気分のいいドライブルートを走っていきます。このルートにたどり着くまでには、まさに試行錯誤といわんばかりに、あちらこちらを探りました。そのひとつに、まぁ、最近では利用していないんですが、甲府市内の中央線北側を走っている県道6号線に不思議を感じました。ここ、片側2車線で右側レーンが、右折兼用、もしくは右折専用レーンになることがあるという道路で、混雑しようとも、右側車線を走らない。いや、その先で右折するとか、その先で割り込みを覚悟しているようなクルマは、右側を走っていきますよ、行きますけど、多くのクルマは左側をキープして走っていきます。この整然と言いましょうか、暗黙のルールを守っているかのような、言い方を変えますと、抜け駆けは許さぬ的なスタンスとは言い過ぎか、それに気付いた時はちょっとビックリしました。だからといって、他県ナンバーがそれを知らずに右側を走り、やがては左側へと移りたいとウインカーを出しても、意地悪されるようなことはないんですが、なんだかこの走り方に、生真面目といいましょうか、そんな県民性を感じたわけです。
 こうしたローカルルールは各地にあれこれとあります。たとえば、長野を走っていると感じるのは、信号がほとんどなく、それなりに交通量がある道路で、直進しているこちらに急ブレーキを要してまで、交差点から割り込んでくるクルマが多々。最初はこの車間距離で割り込んでくるかい? と思ってしまうのですが、よくよく観察してみると、あちらも、申し訳ないと思いながらも行っているようで、といいますか、これもまたローカルルールであることに気付きます。そうなんですね、信号が少なく、そこそこに交通量があるような道路では、右左折で割り込む場合、待っていてはいつまで経ってもできません。だから、無理してでも入らなければならない、と。たとえ、それがコンビニの駐車場から出ようとする場合であってもなんですね。
 郷に入っては郷に従えとは、よく言ったもので、まさにそのとおり。最近では、そうしたローカルルールなドライビングにも慣れ、使い分けられるようになりました。が、ひとつだけ慣れないシーンがあります。それは、交差点での右折レーンが設定されたシーンでの右折。東京では、直進信号が赤になってから右折するものですが、地方では、直進信号が青であろうと、隙あらば右折しようとします。で、しないでいると、後ろから、早く行きなされ、と、アクションを起こされる。これ、ちょっと慣れませんし、というより、個人的にはそれには動じません。このパターンで、知人が事故で亡くなっているものでね。いわゆる右直事故で。

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