#1346 あれこれ細かいことはありますけど、やっぱり好印象なスズキ・イグニス。

シャシーのしなやかさとボディ剛性の高さは変わらずなんですけど、タイヤの動きにおや? がありました。簡単にいいますと、細かな揺れが落ち着かない。このクラスとしてはシャシー剛性には不足ないと思えるシーンがありましたし、コーナーではタイヤをしっかりと接地させていて、すこぶる好印象。しかし、高速域で落ち着かないところがあるし、さらには日常でも真っすぐ走らないことも多々。何が起因しているのか、よく分からず……。ま、先に書きましたパワステのフィーリングも相まってのことかなと結論づけようとしましたが、どうも違う。

あとは、いわゆるマイルドハイブリッドシステムをフル活用しようとするあまりに回生を積極的に行うものですから、そこに粗を感じました。ま、そもそも、シフトダウン(ギアセレクト)しようとパドルシフトを操作しただけで、かなりの減速を行いますので、2段ぐらい落とそうとばかりに、パドルシフトを2回操作(減速)すると、MTで、間違ってギアをセレクトしたかのように急激な減速に。ま、いいんです、それは、回生を頑張っているってことで理解できますから。ただ、先の信号が赤だからとアクセルオフで減速時、かなり速度が落ちたあたり回生でキャンセルとなり、減速フィールが変わってしまうことがありましたし、また、発進時からアクセル踏み込み量が一定のままであっても速度を上げていくうちにトルク変動が見られたりもありました。このあたりは、もう少しの煮詰めが必要かなと感じつつ、考えてみますとドライバーの期待値と違うだけであって、求める速度に応じて、ドライバーがアクセル踏み込み量を加減すればいいだけのこと。なんてのも、実はこの前に乗っていたup! のドライビングに慣れていたからだったりもしますが。そうなんですね、いつしか、最新のモデルは、アクセルワークですら、ドライバーが細やかにコントロールさせてもらえていなかった、いやいや、しなくてもいい制御となっていたようで。

そうそう、フロアカーペットがですね、あまりにも薄くてやがては成形が崩れてしまいそうな印象を受けました。ま、仕方ないんでしょうかね。コストと軽量化と……。