#1667 夏に向けての家庭菜園は、ししとうとミニトマトがオススメ。

 この時期ですね、よく訊かれるのですよ。家庭菜園を始めるんだけど、何を植えたらいいのか、って。何を栽培しているのかは知らないけど、とりあえず、へんなもんを植えて、愉しそうだから、という、見方をされているから、だと思いますが、ま、それ、当たっています。ただですね、大学では農学部を選択しましたが、両親にはたいへん申し訳ないんですが、あの大学から家庭菜園について学んだ知識は、なにひとつありません。では、いつ学んだのか。それが、小学生時代で、その後、適当という応用によって得たもの。ですので、人に何かを指南できるほどのものではなかったりもします。
 ですが、訊かれたからには答えます。答えますけど、かなり偏った回答になっているかと思います。たとえば、春先に植える作物として勧めるのは、ししとうとミニトマト(写真)。これこそですね、長年の経験から到達した、最終論。え? ナスとかトマト(大きいヤツ)じゃないの? スイカとか愉しそうだし、と思うでしょ? まず、ナスですが、わりと簡単に生りますけど、家庭菜園でナスが生る頃、つまり梅雨明けから夏、そして秋に掛けて、って、スーパーやらでナス大暴落、いやいや、結構安い値で手に入ります。ですから、採れたという満足感はありますけどね、はっきり言って、買ったほうが安い。新鮮なのをお望みならば、農産物直売所へ足を運べばいい。というわけで、ナスは勧めません。あ、ピーマンも簡単に生りますけど、ナスと同じ理由がそこにはあります。で、トマト、大きいやつですな。さきほどのナスの考え方からいいますと、夏でも高値安定なトマトはお得。お得なんですけどね、病気にかかりやすいこと、自立できないので仕立てが面倒だし、あそこまで実を大きくするのはナカナカ難しい。というわけで、勧めません。総じて、実が大きくなる作物は、木に対するダメージも大きく、売られているようなサイズや品質(農薬やらは別ね)に持ち込むのは難しいといった面もあります。で、スイカ、か。ひとつでも生れば儲けものではないか、と思われるかもしれませんが、あそこまでの大きさに育てるのは至難の業。相当なたい肥が必要になりますし、しかも、地べたを這うわけですから、広い敷地も必要と……。
 ならば、なぜ、ミニトマトとししとうなのか。両方に共通するのは、実が簡単にたくさん生ること、それほど気を遣うことなく、つまりは放置栽培ができること(ししとうは3分岐する下のわき目を摘むことが理想)。そして、ここですな、最盛期になっても、販売価格が落ちないことにあります。で、思うでしょ、ミニトマトは使いようがあるけど、ししとうなんて、おひたしぐらいしか料理メニューを思いつかないと。ところがですね、なんでも使えるんですね。それこそ、みそ汁に投げ込んでもいいし、意外に使える。しかも、大きなトマトやピーマンのように、大きくならないため木が傷み難いから、長い期間収穫が可能、と。さらにですね、例の種苗法に関係してきてしまうけど、落ちた実から簡単に芽が出てくるので、翌年も愉しめる、と。あ、そういう意味合いでは、トウガラシもオススメです。大量に生ります。生りますけど、そんなに使わないからと思うでしょ。でも、乾燥して保管しておけば、1、2年使えますし、何よりもスーパーなんかで買ってくるよりも、安いし、風味があってとってもいいです。こいつも、簡単に芽を出します、出しますが、ししとうと交配して生った実は、たいへんなことになりますので、近づけないほうがいいです。
 そうそう、今年は知り合いが耕せる広さのある庭付き物件を借りたというので……、中略、サツマイモを植えてきました。こいつ、最近、高いんです。って、そうなんですね、買った方が安いか否か、という、すごい下世話なところに家庭菜園の基準を持っています。わー、生った! という、歓びなんてのは、遠い過去(小学生時代)のこと。冬編は、またそのうちに書きますが、セロリと春菊です。ほうれん草と小松菜は、育てません。って、この手のネタ、散々に書いた気もしますが。  

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