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#484 まじめたるスポーティさを表現していたV40 T5 R-Design。

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 どう撮っても、見た目どおりに写ってくれないクルマがあります。ボルボV40なのですが、実際にはとてもエレガントなデザインでありながら、どう撮影しようともボリューム感が出ず、そして、のっぺりとしてしまう。まぁ、カメラマンではありませんからいいんですが、といいつつ、やはりどの写真を見ても、実物とは違う感がありますから、プロも苦労しているんでしょうね。  さて、そんなV40については #438 にて、べた褒めしましたが、先日追加されたT5 R-Designは、そのスポーツという性能をしっかりと見定め、そして言い訳することなく成立させていて、 これがまた好印象でした。シャシーについては、そもそもベースプラットフォームが優れていることもあって、とにもかくにも接地性が高く、サスペンションは締め上げられていながら、足がしなやかに動くという、まさに、いやはや状態。強めの横Gがかかっても、破綻することなく、これもまたいやはや。そんなフィーリングに対して、 クイックを煽った感のあるステアリングフィールも、嫌みになっていない。と、好印象だらけ。  気になるボルボ製5気筒2.0Lターボは、かつてのボルボ5気筒から、かったるさだけを抜き去り、重厚感に通じる質感を残しており、これがフォード製1.6Lターボとは異なる、いい意味でのボルボらしさがあふれておりまして、もう、好印象。まぁ、パンチに欠けるとも言いますが、大排気量ライクなフィーリングは、意外にもこのスポーティなシャシーに見合っていました。  実は、R-Designにはあまり期待していませんでした。S60/V60のR-Designの仕上がり具合から、悪くはないだろうけど、スタンダードグレードだけでいいのではないか、と思えたもので。ところが、単なる、スタイルだけ、スペックだけのモデルではなく、しっかりとクルマとして作り上げてきており、少々驚かされました。スポーティというキーワードが大好きな方には、ぴったりであり、不満を覚えないモデルかと。  このV40シリーズ、あとは、クロスカントリーが追加されることが発表されておりますが……、云々。以下、また、後日に。

#483 操作性をシンプルにしながらも、機能性を意識させるギミック。

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 最後にしますって言ったのに、まだまだBMWの320dの話を続けます。ってか、書き忘れていることが、あれこれありまして。これも、ディーゼルとは関係ない話で、衝突被害軽減ブレーキ機能の話。よそ見をしていた時など、あったらとても助かる機能なのですが、危険の警告が早めだったり、誤りだったした際には、お節介な介入(警告)と感じてしまうもの。つまり、ドライバーによって良くも悪くも評価されてしまう機能であり、 自らに合わないというだけで、使えないというレッテルを貼られてしまうこともあります。  その制御はともかくとして、この介入(警告)判断については、誰が正しくて、誰が間違いなのかは分かりませんが、ある程度の幅を持たせたほうがいいことは確かかと。というわけで、画像となるわけですが、BMWでは、この衝突警告に対して、早め、遅め、警告なしという、3パターンを設定できるようになっています。細かな調整を可能としてはおらず、おおざっぱという選択肢も好印象です。選択肢が多いと、迷いと勘違いを生む恐れがありますから。  いずれにしても、こうして自らが選択することで、これら機能が、すべてお任せではなく、完璧ではない、という意識も感じ取れるはず。操作性は簡潔であるべきですが、こうした安全にダイレクトに関係する機能性は、どこかで意識させる必要性があると思います。こういうところの考え方は、やはり国産車には欠けているように感じます。性能そのものは優れているのに。  といいつつ、BMWのiDriveやらメニュー構造については、わかりにくさがまだまだ多いなとも感じますが。

#482 新しいからではなく、新提案に驚きたいから、飛びつくって話。

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 新しモノ好きというよりは、新しい感覚に触れてみたいだけとも言えますが、そんな意識から、我が家にはあれこれと新しいモノがあります。あ、最近では、Appleに限られるかもしれませんが。って、振り返ると、過去に唯一購入したWindowsマシンのSonyのvaioなんかもその類いかもしれません。体験してみたい、経験して語りたい、そんな想いがあるんでしょうね、と美化しておきましょうかね。  さて、そんな勢いで購入したAppleの製品のひとつに、Magic TrackPadがありました。そもそも、MacbookAirがありましたから、その使用感はわかっておりましたが、どんなもんだろうと試しに購入。しかし、その時に使っていたメインマシンのPowerMacG5では使うことができず、使われずにおりました。で、今回、メインマシン入れ替えで使用可能となったので、引っ張り出して使ったところ、その操作性はMacbookAirで体験済みでしたが、あれとはまた異なる感覚があり、なるほどな、をあれこれと感じました。  まず、このPadのサイズが大きすぎる件ですが、デュアルモニタ上を行き来させるには十分なサイズですし、サイズが大きいがゆえに、 ポインタの微細な移動にもストレスなく対応してくれます。と、美点はそんなところですが、たかがそれだけで、操作性に対する印象は大きく変わるものです。これまでは画像の奥に見えるMagic Mouseを愛用してきましたが、比較すると、マウスを持ち上げる操作がなくなった分、右手が楽になった印象を受けます。ただ、クリック親指左側(操作時に下側になるため)を多様するため、そのうち、ここの皮が厚くなりそう、なんてことも感じましたが。  もちろん、この操作性の心地よさは、最新モデル、OSとの相性を含めてのこと。素直になって、すべてについて行くこと、これこそがApple製品の良さに浸るキーであることを、あらためて感じたのでした。宗教とでも、なんとでも言ってください。  そうそう、Macmini見学ツアーのリクエストをちょいちょいいただいておりますが、気が向いた時に、ふらっとお気軽にどうぞ。部屋が散らかり放題でないかぎり、受けておりますので。

#481 近所のガソリンスタンドの、たかが拭き上げ用タオル、されど布切れ。

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 最近、都内では自らで洗車することが、難しくなりました。あれほどあふれていた洗車場も、 都内東側では、洗車場を探してさまよっているうちに埼玉県まで足を伸ばしてしまったほど。 ガソリンスタンド併設スタイルのセルフ洗車の台頭が原因ではありますが、それも都内では少ない上に、その拭き上げスペースがまさに奪い合いとなっており、ついつい足が遠のいて……、つまり、洗車しない言い訳でもありますが、まぁ、都内暮らしはますますクルマを所有しづらくなりました(と感じています)。  我が家から最も近いガソリンスタンドには、拭き上げスペースが奪い合いになるセルフ洗車場があります。洗車しようと思った時に必ず誰かが拭き上げているという状態で、なかなか利用できませんでしたが、この前、運良く利用することができました。  そこは、給油もセルフなのですが、昔からのスタンドゆえか、常に店員を配しているというスタイルで、セルフなのに、挨拶やらがあるという、冷たさのないスタンドでもあります。そんなスタンドですから、洗車がセルフになろうと、画像のような拭き上げ用タオルを用意しておりまして、それを手渡ししてくれます。そう、手渡し。利用金額は500円からと、安くはないけど、高くもないというラインですが、まぁ、こうしたサービスがあることで、あえて利用しようというする気が起きるものです。たかが布切れ、されど布切れといった感じでしょうかね。  だから、ここの洗車スペースは、人が途切れないんだと思いますが。

#480 すっきり、さっぱり、でも、イマドキな清水SA(新東名高速道路)。

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 新東名高速道路が開通したのって、ついこの前だと思っていましたが、もう1年が過ぎたそうで、まったくもって早いものです。何かを語れるほどには走っていませんが、先日、発見があったので、それについてでも書きましょうかね。  そもそも観光で利用することなく、平日ばかりに走っておりましたから、必要以外にはPAやらSAには立ち寄りませんでした。というよりも、満車や混雑という表示もあって、近寄りませんでしたというのが正しい表現かもしれません。群がるところに、群がりたくないという、あまのじゃく的な性格ゆえのことです。  で、先日、走った時にですね、時間調整と見物という意味合いから、下り線の駿河湾沼津SA、清水PAに続けて寄ることになりました。駿河湾沼津SAってのは、下り線に入ってから初めてのSAであり、また、海を一望できることから、いつも満車というのも納得できます。しかし、ですね、デザインテイストのごちゃ混ぜ感と、あまりにイマドキな感覚に、もはやついて行けず、今後立ち寄ることはないだろうことを、強く覚えました。  一方の、清水PA(写真)は、駿河湾沼津SAから30kmほどしか離れていないこと、また、PAという地味さやら、高速道路上からPAの全貌が見えないこともあって、人影はまばらでした。いちおう、NEOPASAというコンセプトゆえか、これまでのPAにはなかった商業施設などを配して、新しさを訴えていましたが、オールドアメリカンスタイル的なターゲットを絞りすぎたコンセプトに、うーむを感じながらも、まぁ、先の駿河湾沼津SAよりは、落ち着いた感があることが印象に残りました。個人的に好印象だったのは、土産物屋が、大人なデザインと品揃えになっていたこと。これも、ある意味、従来のPA/SA的ではない感覚ですな。本来PAとは、こじんまりとせざるをえない理由があるのでしょうが、ここは上下線でPAを共用することで規模を確保することで、また、前後のSA(静岡SA含む)とは違う集客を考えて作られているようにも思えました。  そうそう、少し前に静岡SAを、新東名に乗ることなく、まさに裏口から利用しましたが、これ、ぷらっとパークと呼ばれる駐車場でして、あちこちのSA/PAに設定されはじめています。まさに、高速を利用しなくとも、SA/PAを開放しようという試みで、まぁ、意図はともかくいいことだと思います...

#479 理想たるUIとは、ストレスを覚えさせないこと、ってな話。

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 しつこいですが、BMWの320dな話。最終回にしておきましょうか、ね。走りやら燃費やらは、さんざんに書きましたので、ほかのネタを。って、ディーゼルに関係ないんですがインターフェイスの面で、なるほどなと感じたことをあれやこれやと。  そのひとつ目が、ステアリングホイールのスポークに取り付けられた、トグルスイッチ(画像)。構造としては、上に2段、下に2段の4極タイプで、操作としては、センターリターンを基本に、上もしくは下に1段押し、さらに力を入れてもう1段押し込んで使います。これ、ACCの設定スピード調整用でして、1段で1km/h単位、もう1段で10km/h単位で変更させます。ACCってのは、最初にスピード設定する時はもちろん、動作中に調整する時にも、細かとおおざっぱな変更を即座に行いたいことがあります。手を離すことなく、簡単に。ですから、各メーカーともあれこれと操作方法を提案していますが、押し込んで細か調整させ、そのまま保持していると、5もしくは10km/h単位で変更させるのが定番です。ところが、大きくステップさせたい時とは、このわずかな待ちが意外にストレスになるもの。そう、BMWの場合は、待つことなく、自らの指の力を増せばいいだけというストレートな操作方法であり、まさにストレスフリー。これぞ、スポーティにつながる基本ではないかと思うわけです。  もうひとつは、って書こうとしたのですが、すでに文字だらけ。では、簡単に。オーディオ操作パネルなんですが、AMやFMの周波数プリセットスイッチがですね、まぁ、なにも変わらない普通のプッシュタイプなんですが、なんと、これが押し込まずして、面に触れただけで反応する。つまり、タッチセンサー付き。でも、基本は物理的なスイッチでもあると。つまりですね、目で確認せずとも指でなぞるだけで、スイッチの位置(境)がわかるわけで、これ、タッチセンサー(パネル)のウィークポイントを見事に払拭しております。たかが、スイッチなんですが、ドライブ中の操作では、目視を必要としないことが理想ですから、このBMWのアプローチはまさに正論であり、本質を突くとは、こういうことなんだなと、感心しきり。そうです、タッチパネルにしましたよ、すごいでしょう、ではないのです。  ようやく、SiriをベースにしたEyes Freeが、ようやく自動車メーカーから発表さ...

#469 制御までもしっかりとBMWを表現していたBMW流ACC。

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 BMWの320dの続きです。ACCについて、触れておかねばなりませぬ。車間を一定にキープしながら 先行車に追従するシステムですが、これが未完成部分があるものの、フィーリングがBMWしていて好印象でした。たとえば、加速の追従は、離されまいという加減がしっかりと表現されており、かといって、追いついた際までギリギリに加速するのではなく、その手前からアクセルを抜いて加速度をなだらかに落とすという、まさに人間味あふれるテイストがあります。先行車(たとえば60km/h)に到達するにまでの加速は、55、56…、57……、58………、59……………、60ってな感じで。そして、停止までのブレーキングも通常のシーンであれば、減速感を軽く伝え、その後、わずかに減速度を上げて、グーッというフィーリングをかんじさせ、そして、ブレーキを抜きながら、スーッと停止。ゆとりがあるシーンでの停止は、すごいと言わんばかりの滑らかに停まります。  と、簡単に書いただけで、こんな感じ。あ、オートストップとの連携もいい。先行車が発進するやいなや、信号が変わったのを知らせてくれるかのように、再始動するので、そういった意味でも、とても好印象でした。  ただし、先行車が停止している状況で、ACCを作動させると、なかなか先行車として認識せずにそのまま突っ込みそうになりますし、照射角度が狭いためにコーナーでは先行車を見失いやすい。そんなことを考えると、日本の渋滞向きではないのかなと思いつつも、まだまだ“過程”にあることが見えてきます。  あとは、BMW全体に言えますが、オートストップ機能にて再始動時に、ターボエンジンゆえのギクシャク感と、マウント含めた振動やらが、かなり気になります。この点は、確実に国産車のほうが先行していると感じました。  まぁ、いずれにしても、ACCはどのメーカーも同じではありません。そのフィーリングにいかにキャラクターを出せるか、そこに商品性のキーがあるような気がします。つまり、それら機能性は異なるものであり、安いからいいというわけではないということです。

#468 ドライバーズカーたるポテンシャルを見失っていない、Mスポーツ仕様。

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 BMWの320dについてですが、あれからさらに乗り込みましたので、再び、触れておきましょうかね。えっとMスポーツ仕様という観点にしましょうか。  昨日は、八ヶ岳から東京まで、ほぼ下道を、まったりと走って帰ってきました。もちろん、その中には峠越えも含まれていましたが、モードはコンフォートを選択したままに走ったのですが、乗り込めば乗り込むほど、そのポテンシャルの高さに驚かされ、長く付き合えば付き合うほどに、このモデルの真価はスポーツ性能にあることを再認識しました。もちろん、 峠道でも コンフォートモードは不足ないスポーティさと、快適性を作り上げていましたが、 ふっとエマージェンシィ的な印象を受けたのです。減衰力を可変させて乗り心地を確保していても、 タイヤのグリップやらロードノイズは変えることができない。つまりですね、乗り心地がコンフォートであればあるほどに、そういったスポーツ性が、マイナス方向で際立ってしまうのです。それは、 まったりドライブにおいては、 ポテンシャルを発揮できないというストレスが存在していたと。  また、いくら接地性が高いとはいえ 、つぎはぎ&凹凸な荒れた路面ではフラット感は薄くなり、乗員の 服とシートが触れてコスコスというコスレ音となって聞こえてくると、やはり、ドライバーズカーであることを強く感じさせます。  そう、ファーストインプレッションがあれほどに良かったMスポーツ仕様であっても、すべてを満足させることは難しいのだなと感じました。いや、悪いっていうのではありません、何度も言いますが。オーバーサイズなタイヤのバタバタを抑え切れていない、あれらのスポーツ仕様とは雲泥の差が存在しています。  そんなことを考えると、ここまでオーバーではないスポーティモデルが欲しいと考えたりもしましたが、そもそもノーマルで十分にスポーティを謳えるんでしたっけ。というわけで、ノーマルでも愉しさにあふれているけど、Mスポーツはさらに極めた感がある、と、こんなまとめ方でどうでしょうか。   燃費? 峠越えをしたにもかかわらず20km/L、高速では8速に入った90km/h手前で29.3km/L。あのタイヤ(サイズ)で。いやはや。ちなみに、2つ越えた峠ではいずれも雪が舞っており、焦りました。少しでも帰る時間が遅かったら、面倒なことになってましたっけ。

#467 日常をつまらなくするも、おもしろくするも、人次第、って話。

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 いちばん上の画像、これ、どこの京都? と、正しくない言葉遣いが聞こえてきそうですが、これは京都ではなく、長野県内のひとこま。しかも、昨日。こじんまりとした集落にある神社なのですが、境内には杉の大木があり、社もそれほど大きくはない、でも、 なぜか立派な三重の塔(写真)があったりします。その雰囲気から、 由緒ある神社であることだけは、こんな自分でも感じ取れる、そんなところです。ちなみに、この桜は、参道からは全く見えず、境内に足を踏み入れないとわからないという、そのカラクリにも、何かを感じ取ったりしますが。ちなみに、誰もいませんでした。  ふたつ目の画像は、とある古民家を移築した資料館。こういった資料館の多くは、そこにやる気のなさが起因した“ありきたり”が定番となっていますが、ここは、明らかに、カタチだけの雰囲気は見当たりません。あれやこれが詳しく説明されているのではなく、まさに、床を磨き、土間を整えといった、手が加えられたことで、 まさに、その建物が息を吹き返したかのような、不思議な雰囲気が漂っていました。それは、誰かが住んでいるかのようであり、不思議というよりは、不可思議と表現したくなるほどのものでした。  こうした特別ではない、でも特別なものがある、そんな地 に住まう人たちは、自らが住まう地について、おもしろくないを口にしがちです。しかし、おもしろさとは、意外にもそこらに転がっているものであり、それに愉しさを見いだすも、意味を見いだすも、人次第なのかと、これら風景や情景を見ていて感じました。それは受け手はもちろん、編纂する者、そして、それらを繋ぐ者、すべては人次第なのだなと。日常は、人が介在するから、おもしろい。そんなことを強く感じたのでした。

#466 完璧じゃないけど、言葉が出ないほどの衝撃をくらった、320d/Mスポーツ。

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 あのですね、 #456 にて書きました、ポニーテールリボンレベルでヤバイです、BMW3シリーズ、ディーゼル。ヤバイの使い方間違ってませんよね? いいんですよね、これで。というわけで、BMWの3シリーズですが、そもそも、最新のBMWはどれもいい。バランスがいい、商品性もいい、そう考えると、内容に対しての価格もいい(リーズナブル感がとても強い)。  そんな3シリーズのディーゼルモデルを、今まさに借り出してロングドライブしております。仕様としては、Mスポーツですが、 リクエストしたんじゃなくって、たまたま。最初は、ロングドライブを予定していまいしたから、はっきり言ってしまえば、えっと思いました。しかし、これがいい、これが良かった。ちなみに、タイヤサイズはフロントが225/45R18、リア255/40R18。そう、リアが255。225じゃないですよ、255。それなのにその動きをしっかりと抑え込んで、ドタバタと暴れさせることなく 路面にタイヤを確実に接地させています。わかりやすい表現を使うと、重量級の子供ながら、しっかりとしつけられているとでも言いましょうか。ちょっと違うか。まぁ、 言葉にするとただそれだけのことなのですが、それだけで、もはや、うっとりといった感があります。それでいながら、というか、だから乗り心地もいい。もう、なんですか? これは、って感じにあふれています。  そこに実直さあふれるBMW流ディーゼルが組み合わされていますから、もはや何も言葉にできず、ひたすらに感心し、うーむと唸らされてしまうわけです。 ちなみにこのディーゼルエンジンのノイズは小さいとは言えず、その存在感はしっかりと発しています。しかし、高音域がきれいに消え去っており、燃焼音にばらつきがなく、それは 耳障りではないといえる音質。つまりですね、 ノイズじゃなくて、サウンドになっていたのです。そう、そこです、ここにポイントがあるわけですな。  と、褒めちぎっていますが、気になることもありました。ひとつ目が、コンフォートモードの時、路面のアンジュレーションが大きかったり、不連続に続いたりする場合、 リバウンド側がもう少し締まっているといいなと思うことがしばしば。ただ、これは乗り心地を考えたために与えられた動きだと気付くと、 不満やら不足には思えなくなります。なんていうんですかね、それは...