#467 日常をつまらなくするも、おもしろくするも、人次第、って話。

 いちばん上の画像、これ、どこの京都? と、正しくない言葉遣いが聞こえてきそうですが、これは京都ではなく、長野県内のひとこま。しかも、昨日。こじんまりとした集落にある神社なのですが、境内には杉の大木があり、社もそれほど大きくはない、でも、なぜか立派な三重の塔(写真)があったりします。その雰囲気から、由緒ある神社であることだけは、こんな自分でも感じ取れる、そんなところです。ちなみに、この桜は、参道からは全く見えず、境内に足を踏み入れないとわからないという、そのカラクリにも、何かを感じ取ったりしますが。ちなみに、誰もいませんでした。
 ふたつ目の画像は、とある古民家を移築した資料館。こういった資料館の多くは、そこにやる気のなさが起因した“ありきたり”が定番となっていますが、ここは、明らかに、カタチだけの雰囲気は見当たりません。あれやこれが詳しく説明されているのではなく、まさに、床を磨き、土間を整えといった、手が加えられたことで、まさに、その建物が息を吹き返したかのような、不思議な雰囲気が漂っていました。それは、誰かが住んでいるかのようであり、不思議というよりは、不可思議と表現したくなるほどのものでした。
 こうした特別ではない、でも特別なものがある、そんな地に住まう人たちは、自らが住まう地について、おもしろくないを口にしがちです。しかし、おもしろさとは、意外にもそこらに転がっているものであり、それに愉しさを見いだすも、意味を見いだすも、人次第なのかと、これら風景や情景を見ていて感じました。それは受け手はもちろん、編纂する者、そして、それらを繋ぐ者、すべては人次第なのだなと。日常は、人が介在するから、おもしろい。そんなことを強く感じたのでした。

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