#467 日常をつまらなくするも、おもしろくするも、人次第、って話。
ふたつ目の画像は、とある古民家を移築した資料館。こういった資料館の多くは、そこにやる気のなさが起因した“ありきたり”が定番となっていますが、ここは、明らかに、カタチだけの雰囲気は見当たりません。あれやこれが詳しく説明されているのではなく、まさに、床を磨き、土間を整えといった、手が加えられたことで、まさに、その建物が息を吹き返したかのような、不思議な雰囲気が漂っていました。それは、誰かが住んでいるかのようであり、不思議というよりは、不可思議と表現したくなるほどのものでした。
こうした特別ではない、でも特別なものがある、そんな地に住まう人たちは、自らが住まう地について、おもしろくないを口にしがちです。しかし、おもしろさとは、意外にもそこらに転がっているものであり、それに愉しさを見いだすも、意味を見いだすも、人次第なのかと、これら風景や情景を見ていて感じました。それは受け手はもちろん、編纂する者、そして、それらを繋ぐ者、すべては人次第なのだなと。日常は、人が介在するから、おもしろい。そんなことを強く感じたのでした。