#466 完璧じゃないけど、言葉が出ないほどの衝撃をくらった、320d/Mスポーツ。

 あのですね、#456にて書きました、ポニーテールリボンレベルでヤバイです、BMW3シリーズ、ディーゼル。ヤバイの使い方間違ってませんよね? いいんですよね、これで。というわけで、BMWの3シリーズですが、そもそも、最新のBMWはどれもいい。バランスがいい、商品性もいい、そう考えると、内容に対しての価格もいい(リーズナブル感がとても強い)。
 そんな3シリーズのディーゼルモデルを、今まさに借り出してロングドライブしております。仕様としては、Mスポーツですが、リクエストしたんじゃなくって、たまたま。最初は、ロングドライブを予定していまいしたから、はっきり言ってしまえば、えっと思いました。しかし、これがいい、これが良かった。ちなみに、タイヤサイズはフロントが225/45R18、リア255/40R18。そう、リアが255。225じゃないですよ、255。それなのにその動きをしっかりと抑え込んで、ドタバタと暴れさせることなく路面にタイヤを確実に接地させています。わかりやすい表現を使うと、重量級の子供ながら、しっかりとしつけられているとでも言いましょうか。ちょっと違うか。まぁ、言葉にするとただそれだけのことなのですが、それだけで、もはや、うっとりといった感があります。それでいながら、というか、だから乗り心地もいい。もう、なんですか? これは、って感じにあふれています。
 そこに実直さあふれるBMW流ディーゼルが組み合わされていますから、もはや何も言葉にできず、ひたすらに感心し、うーむと唸らされてしまうわけです。ちなみにこのディーゼルエンジンのノイズは小さいとは言えず、その存在感はしっかりと発しています。しかし、高音域がきれいに消え去っており、燃焼音にばらつきがなく、それは耳障りではないといえる音質。つまりですね、ノイズじゃなくて、サウンドになっていたのです。そう、そこです、ここにポイントがあるわけですな。
 と、褒めちぎっていますが、気になることもありました。ひとつ目が、コンフォートモードの時、路面のアンジュレーションが大きかったり、不連続に続いたりする場合、リバウンド側がもう少し締まっているといいなと思うことがしばしば。ただ、これは乗り心地を考えたために与えられた動きだと気付くと、不満やら不足には思えなくなります。なんていうんですかね、それは単純にトレードオフだからという諦めとは違うもの。マイナーチェンジやらで、バランスさせてくるでしょう、そんな期待感もあって、不満には思わないわけです。まぁ、タイヤの性格が見合っていないだけという気もしますが。そういう観点からすると、実はスポーツモードがとんでもなくハイレベルに仕上げてあることが印象に残りました。普段であってもスポーツモードにしていてもいいぐらい。乗り心地が云々ではなく、クルマとしての完成度を強く感じ取れますし、それを味わえるという意味合いからですが、と、ヨシダが言い切ってしまうほどに、いいと感じました。
 あとは、やはりディーゼル、かつ8速ATゆえに、シーンによっては、エンジンブレーキに物足りなさを感じることがある、ってことぐらいでしょうか。いや、そもそもエンジンブレーキを積極的に使った制御にあふれていて好印象なんですが、だからこそ、って話でして。
 そうそう、ACC(追従型クルーズ型コントロール)には、完全に打ちのめされました。7シリーズのアクティブハイブリッドのACCは、7シリーズたる世界感が作られていて……とは語りましたが、こちらは3シリーズらしさがこれでもかと表現されてて、もう、いやはやしか言葉に出て来ません。って、いくらでも話せますが、長くなったので、また別で語りましょうかね。
 なんかね、あれですよ、ポニーテール・リボンズのおじさんおばさんを聞きながら、この320dに乗ったらば、それこそヤバイ×ヤバイで、もう、動けませんって、感じです、きっと。

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