#1888 ジャパン モビリティショー2025へと出掛けてきたましたが……、って話、その3。

 言い方を変えますと、Hondaブースはスズキブースに似ているところがありました。4輪だけではなく、2輪もありますし、さらには船外機もあって、そして、ロケットやらまで展開していましたから。ただし、スズキと大きく異なるのは、やはり見せようとしているポイントが違うなぁということ。これが、生産台数という規模の違いなのか、それとも会社としてのスタイルの違いなのかは、よくわかりませんが、いずれにしても、Hondaブースにはコンセプトカーの上にホワイト枠が用意されており、つまりは、撮影に対して気を使っていますというスタンスが見えたことが、それを悟っていたように思わせてくれます。なんていうんでしょうかね、それぞれのモデルに個を与えており、見せ所が違うのだな、と感じさせました。あれは、プレスデーだけだったのかな。写真は、来年にデビューがうたわれているEVモデル「Super-ONE Prototype」。作り込んだおかげで、パワーアップを果たすブーストモードを備え、CVTもおもしろいギミックを備えているとか。セグメントとしてはAセグとなってしまうようですが、軽自動車としてリリースしてくれたら、おもしろいのになぁと思わせたところがありました。


 三菱自動車は、なんだかんだいいながらも、トピックに欠けているように見えつつ、実は、デリカミニとデリカD:5とで、一般への話題はものすごい勢いになりそうな予感も見えています。デリカミニといえば、もちろん、日産のROOXも話題になるとは思いますが、こちらは別モデルとして捉えられている感があり、意地悪な比較をしようとするとROOXに重なる部分を引き出されます。ただ、それよりも、オリジナルとしてうたわれているフロントマスクであるとか、4WDのダンパーへのコストの掛け方やら、美点とされてきたところは、さらにクローズアップされますので、これまで以上に売れるんじゃないかな、と、すら思えてきます。そして、もう1台のデリカD:5。え? まだ、このままで売り続けるの? といった思いが見えてきますが、ここまで手を入れてしまうと、数年はこのままなんでしょうね。シートサイズはそのままですが、いまだに生き残っている感があふれていますし、ワイドフェンダーを取り付けた意気込みに、やられた感を覚えたりもします。

 ちなみに、三菱はコンセプトカーとして、「MITSUBISHI ELEVANCE Concept」を出展しています。ルートにはグランピングを辿るようなシーンもあって、不整地を走る抜くミニバンとしては、実におもしろい存在にあると思いました。4つのモーターを備えたクアッドモーター4WDを採用したモデルであり、さらに、シャワーブースまで備えたトレーラーを牽引することができるなど、ふーん、おもしろいじゃん、を感じさせてくれました。これが、デリカD:5の後継になるのか、どうかは、見えてきませんが、可能性としてはゼロではないように思えてきます。

 そうそう、思い出しました、三菱がホームページで展開している価格を示すグラフがあるのですが、これが、非常に分かりやすいなぁと思わせてくれました。クルマにはさまざまなレンジがありますが、それを数値というグラフに載せるという手法でして、実に分かりやすい。価格という数値で並べられても、実際には価格帯どおしで引き算を行わなければならず、実に分かりにくさがありますので、こうして、価格帯をイラストで見せてくれることは、とても分かりやすくなっていると思いました。これは、やられた感がありましたな。

 その4へと続きます。

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