#1315 ハイレベルゆえに気になる、新型プリウスの、あのフィーリング。
新型プリウスの受注が好調どころか、とんでもないことになっているようで……、その反響ぶりに、それほどまでに惹きつけるプリウスの魅力とトヨタの販売戦略と、あとは、みなさん、お金あるんだなぁを含めて、あれこれに感心を覚えます。デザインについては、見慣れて来たものの、やっぱり、これでいいんだろうかを感じます。行き過ぎ感ならぬ、やっちゃえ感、いいんでしょうか、これで。ま、デザインの話はおいておきましょう、 #1298 でも語りました新型プリウスの実力を、再々度チェックできる機会がありましたので、感じたことをあれこれと書いておきましょうかね。 今回はレンタカー関係の仕事だったので、レンタカーとなりまして、そんなあれこれを含めて。乗り味における質感は、まぁ、当初と印象変わらずというか、あらためて、良くここまで引き上げてきましたなぁ、といった感じ。レンタカーだからといっても、まだ3000kmしか走っていませんでしたので、ヤレも見られず。なんといっても、サスペンションのしなやかな動きは、乗り味からグリップ感まですべてにプラスに働いていまして、まぁ、とにかくハイレベル。パワーフィールも文句ないし、って、今回、200km少し、高速半分、山坂道ありな下道半分といったルートを走ったのですが、燃費は37.0km/L。で、感心したのは、高速ルートではなく、下道ルートのほう。EV走行をかなり許してくれまして、信号なし定速な地方の下道(つまりはほぼパーシャルスロットル状態)で、燃費が伸びる、伸びる、伸びる、伸びる。都心での日常はそれほど期待できずとも、どこかへ出掛けることが、ましてや、下道ドライブが愉しめるモデルであることを確認できました。 ならば、このプリウス、すべてが完璧かといえば、あれこれ気になるところが見えてきました。というか、試乗会ですでに感じていたことなんですが。って、デザインの話はおいといて……。ずばり、電動パワーステアリングのフィーリングですな。操舵フィールが薄いこと、接地感が見えないことは、これまでのプリウスのウィークポイントでしたが、ハイブリッドドライブゆえの新しい感覚とは捉え切れないところ。さらに、今回、ここまでの進化を果たしたのに、どうしてこの程度に止めてきたのか、ちょっと理解できない点だったりもします。いくらしなやかなサスペンションを与えても、肝心な操舵感に物足り