#1310 基本性能に優れているイグニス、ハイパフォーマンスを語れるワークス。

ここまで剛性感高められるんだとちょっと感心したボディは、かなりの軽量化を果たしているはずなんですが、不足が見当たらない。それどころか、Aセグでありながら、ここまでボディをしっかり作り込んでくるとは、ちょっと驚きといった感がありました。続いての感激はシャシー。まぁ、ボディをあれだけしっかりと作ってありますから、それこそシャシーもちゃんと作り込まないと粗が出てくるもの。しかし、粗と呼べる不足は見当たらない。サスペンションはしやなかにタイヤを動かし、確実に衝撃をいなします。それでいながら剛性感をしっかりと確保してありまして、このバランスに天晴れがあります。この価格帯のモデルは、パワーステアリングユニットの粗があるのが常ですが、それを覆い隠すようにある程度速度が上がってくると直進時はオンセンター部を意図的にキープするようにしてあったりと、掲げた理想に近づけようというフィーリングがみられます。もちろん、これはこれでありなんですが、ただ、そこから操舵すると、アシスト突然に顔を出し、その過渡に違和感がありますので、どっちがいいのかなと思いつつ、チューニングのツメにキーがあることは開発陣もお分かりでしょうから、あまりつべこべ言わないのがいいのかなと感じ。エンジンは、モーターのアシストもあって、パワー感は十二分。つまりですね、オモシロイ、愉しい、そんな仕上がりとなっていました。クロスオーバーとしてのポテンシャルについては、またの機会に。って、クロスオーバーたる評価軸ってどこにあてればいいのでしょうかね。……。ま、それも含めて、またの機会に。
