#1310 基本性能に優れているイグニス、ハイパフォーマンスを語れるワークス。

 新型ソリオに対して、? がいくつかありましたので、ちょっと心配もありましたが、悪くはないだろうと思っていたら、あまりに良過ぎて、ちょっと驚きました。あれです、スズキのイグニスです。このモデル、クロスオーバーというキャラクター以前にクルマとしての基本性能に長けていまして、とてもいい仕上がりをみせており、ちょいと感激したほど。
 ここまで剛性感高められるんだとちょっと感心したボディは、かなりの軽量化を果たしているはずなんですが、不足が見当たらない。それどころか、Aセグでありながら、ここまでボディをしっかり作り込んでくるとは、ちょっと驚きといった感がありました。続いての感激はシャシー。まぁ、ボディをあれだけしっかりと作ってありますから、それこそシャシーもちゃんと作り込まないと粗が出てくるもの。しかし、粗と呼べる不足は見当たらない。サスペンションはしやなかにタイヤを動かし、確実に衝撃をいなします。それでいながら剛性感をしっかりと確保してありまして、このバランスに天晴れがあります。この価格帯のモデルは、パワーステアリングユニットの粗があるのが常ですが、それを覆い隠すようにある程度速度が上がってくると直進時はオンセンター部を意図的にキープするようにしてあったりと、掲げた理想に近づけようというフィーリングがみられます。もちろん、これはこれでありなんですが、ただ、そこから操舵すると、アシスト突然に顔を出し、その過渡に違和感がありますので、どっちがいいのかなと思いつつ、チューニングのツメにキーがあることは開発陣もお分かりでしょうから、あまりつべこべ言わないのがいいのかなと感じ。エンジンは、モーターのアシストもあって、パワー感は十二分。つまりですね、オモシロイ、愉しい、そんな仕上がりとなっていました。クロスオーバーとしてのポテンシャルについては、またの機会に。って、クロスオーバーたる評価軸ってどこにあてればいいのでしょうかね。……。ま、それも含めて、またの機会に。
 今回は、アルトワークスにも試乗してきました。ま、語らずして、ご想像のとおり。といいますかね、ボディはターボRSのままで、何も手を加えていないんですが、スパルタンなサスペンションを組み合わせても、ボディは全く動じず。このボディと剛性感を引き上げたシャシーに対して、はターボRSから不要な動きを取り除いておきましたといった感がありましてね、ワークスを名乗りますが、かつてのカットビターボ的なワークスとは違う、大人なスポーツカーを感じました。アバルト的なスタイルがそこに重なりました。あ、専用チューンしてあるMTのシフトフィールも含めて。ってぐらいに、凄かった。まさにハイパフォーマンスモデルといった感じ。乗り心地に硬さ? ありますさ、そりゃ。でも、いいんじゃないでしょうかね。ただ、これほどに与えたパフォーマンスに対して、そのアピールが、カタログからスタイリングまで、ちょいと控えめ過ぎる気がします。なんかね、もったいない、って感じが……。

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