#1303 レネゲードの中でも、特別感を上手く演出していたトレイルホーク。

 先日、延期となったジープ・レネゲードの取材へと出掛けてきました。ただ、前回はノーマルタイヤだったのですが、改めて借り出したら、スタッドレスタイヤをはいていました。ま、雪も降ることないだろうと思ったら、借り出したその日に積雪の予報。今年は、降雪のタイミングに翻弄されている気がします。
 さて、そのレネゲードですが、スタッドレスタイヤのおかげで、路面からの入力に対して、最初のあたりが随分と柔らかくなっていました。昨今のスタッドレスタイヤは、ケース剛性をそこそこに確保しつつ、コーナーではブロックのよれを感じさせないという、理想の仕立てがあります。つまりですね、好印象。ま、グリップを期待した走りには対応できませんけども、普通に使っている分にはなんら不足を覚えません(ウェットは別でしょうけど)。で、このスタッドレスとの組み合わせであらためて感じたのは、レネゲードの中でも、このトレイルホークは、ストローク量を使い切ることなくあえて剛性感をキープしたというシャシーセッティングを、上手くコンフォートへと導いていたことでした。
 そう考えると、ノーマルタイヤで感じた硬さも気にならないレベルと思えるようになりました。つまり、トレイルホークゆえの硬さをどう捉えるかでしょうけど、個人的にはこんなもんでしょうと、これでいいんじゃないでしょうかへと結論付けられました。好みでいえばストローク感をもっと出したほうがジープらしいと思いますが、ま、それは安易に揺れると評されてしまいますから、分かりやすさという意味合い、コンパクトジープとしては、これがベターなんだと思います。
 取材では400kmほど乗ったのかな。改めて感じたのは、燃費が期待ほど伸びてくれなかったこと。ま、取材という悪条件もあってのことですが、高速道路走行を交えながらも11km/Lに止まったことは少々残念でした(訂正:勘違いから当初10km/Lに満たないと表記)。さらには、ちょっと価格が高いことも残念。ま、為替レートの兼ね合いもあるんでしょうけども。ジープってのは、オモシロイ、愉しい、だけではなく、そもそもリーズナブルという上に、内容に惚れると、さらにいい買い物をした感に浸れるのも、また魅力だったはず。そう考えると、FFで297万円〜というプライスにライト感はないようにも感じるのですけどね。って、昔の円高時代を知っているからなんでしょうかね、こういうこと言葉にしてしまうのは……。

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