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1月, 2016の投稿を表示しています

#1302 三菱自動車の雪上試乗会で感じた、4WDシステムのあれこれ。

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 北海道へと出掛けてきました。でも、北海道の地にいたのは約24時間ほど。ま、この時期多いんです、雪上試乗会やら、来シーズン用のスタッドレスタイヤチェックで。今回は、三菱自動車の雪上試乗会がありました。三菱自動車の4WDといえばパジェロが思い浮かぶかもしれませんが、現在では、FFベースのアウトランダーやデリカD:5、さらには、フロント、リアを独立したモーターで駆動した4WDシステムをもつアウトランダーPHEVなど、幅広いラインナップを持っています。  その最新を体感し、違いを理解することにテーマがあったわけですが……、ま、その詳細については、後日アップされる4x4マガジンの記事をご覧いただくとして……、ステアリングの操舵感から操作性、さらにはリアのグリップ感からトラクションまで、ここまで、路面を意識せずにできるように仕立てられるんですね、と感心した一方、あまりにも意識せずに走れるフィーリングに何か違うを感じたのもまた事実でした。実は、たまたま試乗の順番はFFベースモデル→ラダーフレーム付きモデル、となったんですが、個人的には後車のほうが自分のアナログ的ドライビングには見合っていると感じました。いや、アウトランダー、スゴイんですよ、PHEVなんてさらにスゴイし、PHEVの先行開発車(にも試乗)なんて、もっともっと素晴らしい。でも、なにか物足りない。そうなんですね、コントロール性は高いんですが、自分には接地感が見えづらい。分かりづらいんじゃなくって、見えづらい。  では、ラダーフレームモデルはどうかといえば、コントロール性は高くはないんですが、ゆるゆる故に荷重移動させやすいし、接地感がダイレクトに伝わってくる。なので、飛ばさないし、タイヤを確実にグリップさせて走ろうとする。つまりですね、たとえば、コーナーを駆け抜けるスピードはFFモデルのほうが絶対的に速い。でも、それは誰でも速いというよりは、ハイレベルなテクニックを持った人が速く走れるといった感じ。これ、どれが正解ってのはないなぁと感じつつ、やっぱり、パートタイム4WD(センターデフロックできるシステム)に慣れ過ぎたがゆえであることに気付きましたが、なんだろうな、やっぱり、移動を作り出しやすい、感じさせやすいフィーリングも、それにプラスになっているような気がしました。つまり、最新のモデルといいましょうか、乗用車テイス

#1301 ミニバンたる価値より、その基本性能に打ちのめされた、VW・トゥーラン。

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 VWのトゥーランです。10年以上とロングライフだった先代ですが、ようやく2世代目へとスイッチしました。で、今回のトピックは、MQBプラットフォームを採用していること。つまり、ゴルフ、パサートと好印象でしたから……、そうなんですね、悪いわけがない。ただ、期待が大きかった分、心配はありましたが……、良かった。とても、いい仕上がり方をしていました。走り出してすぐに分かる全てのバランスの良さ。タイヤの接地感から、ドライブトレインの滑らかさ、エンジンのトルク感と扱いやすさと、シートのサポート性と……。で、駐車場から道路へと出る段差をトンと降りたら、シャシーのしなやかさとタイヤのいなしとに、感激。ま、そんな感じでした。  試乗したのは、コンフォートライン。16インチタイヤを採用した売れ筋と予測されるモデルですが、これがフラット感がとても高くて、直進性が高くて、もううっとり。タイヤのケース剛性が高め、かつストローク量少なめというセッティングによって、路面変化が大きなところではトン、タンが出てきますが、まぁ、それとてしっかりいなしている感がありますから、気にならず。それよりも、ステアリングのオンセンター部の適度な曖昧さの中にある正確さと、それに見合った操舵感が上手くバランスされており、ステアリングを切り足したところから顔を出すタイヤのグリップ感もありますし、そこでの操舵感も適切だし、何より、ロールフィールがきれい。いや、きれいを超えた、美しいって表現のほうが的確、かも。さらに何がいいって、ロールからの戻りのフィーリングが、これまた美しい。  つまりですね、結果としてスポーティ。演出しないのに。基本性能が高いからスポーティ。つまり、ドライビングに愉しさがあふれています。聞けば、すでにMQBプラットフォームも改良版へと移行しているそうで、個人的には、このハイバランスぶりからゴルフ7以上を感じてしまったほど。基本性能の話です、もちろん。と、ベタ褒めですが、あれこれ考えると、やっぱり、最初に書いたトン、タンといった動きが、気になる。と言ってもですね、VWの初期モデルですから、2、3年もすれば改良されていることでしょう。だから、いいんです、それは。  今回は、ボトムグレードにトレンドラインを用意していますが、残念なことに受注生産。これを、284.7万円からという見せかけプライスと捉

#1300 雪道は愉しい→4WDはいいよね→センターデフロック欲しいよね→………。

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 雪が積もった本日は、ジープムック本の巻頭企画の撮影を予定していました。ら、まさかの、雪。目的地はちょいと南だったこともあって雪はないんでしょうけど、川崎北部在住のカメラマンと、高尾に住んでいるライターは、家から出ることができず。いや、出ることはできたんですが、圏央道も東名もチェーン規制が掛かっていて、目的地へとたどり着くことが難しそうだったもので、様子見に。ただ、ちょいと周囲の様子を確かめに出掛けたところ、圧雪状態で雨が降ってシャーベット、しかもかなり残りそうな気配。そう、コワイのは今ではなく、明朝の凍結であることに気付きまして、早々に広報車を返却することにしました。ほら、積雪&&シャーベットならば、4WD+オールシーズンタイヤでも、まだ走れますから……。  で、都心まで下道を走って行ったのですが、チェーンを装着して走っているクルマにを付いていくような時は、低速を強いられるますけど、まぁ、これも、仕方ないと、のんびりドライブ。そして、先行車がいなくなると、まさにひとり占めといった感がありまして、気分のいいこといいこと。ちなみに路面は基本シャーベットで、轍には雪がないものの、交差点やら、右折レーンやらには砕かれ、踏み固められた凍結があったりして、慣れていないと、装備がないと、厳しいかなといった感じでした。そうそう、返却先であるFCA本社(田町)へ到着してみれば、路面に雪はなく……。ま、晴れ間も覗いておりまして、やっぱり、溶けたか、明日、返却でも良かったかなと思ったものの、帰りの京王線の屋根には雪が氷となって残っていましたし、戻ってみれば、我が家駐車場からの緩やかな坂道は、シャーベットが放置されたままで翌朝には広大なアイスバーンと化すことは確実という最悪な状況だったので、本日、返却しておいて良かったかな、と。  で、今回、東京まで下道を走っていって感じたのは、クルマがあまり出てきていなかったこと。やっぱり、一昨年の雪で苦労したイメージが強く残っているんでしょうかね。雪道に慣れていないクルマもほとんどおらず、また、丘越えをするような道では、早々に諦めて停まっているクルマも多く見かけました(写真左)。それにしても、やっぱり、雪道を走るのは愉しいと感じた次第。そして、やっぱり、4WDだよなとも思った次第。そして、やっぱり、センターデフロックができるモデルが理想だなと痛

#1299 熟れ切った感にあふれていた、最終型VW・ティグアン。

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 テストドライブしていないと思ったのですが、念のためと、ここをチェックしてみたら、 #1111 に記されていました、試乗記が。というわけで、VWのティグアンの最終モデルと思われる、2.0Lターボ+4WDモデル。正しくは、ライストゥン フォーモーションというそうで……、って、あれ、いつしか、ライ"ン"ストンと発していました、恥ずかしいですな。  というわけで、その過去のアーティクルを読み返してみたら、いまさらに書き足すこともないんですが、って、そのままの印象でした。走り出した直後に感じるシャシーの剛性感とそのセッティングがもたらすしなやかさに打ちのめされ、普段はその片鱗を見せつけず、いざアクセルを踏み込むとパワフルさを感じさせる2.0Lターボやら、まさに新型デビューを間近に控えた、最終モデルなりの熟成にあふれていました。過去にも書きましたが、このティグアンというモデルについてはデビュー当初から注目しており、コト(改良やら)あるごとにテストドライブしてきました。そして、その進化に、やっぱりな、そうだよな、いいよなぁを感じつつも、価格上昇、駆動方式を含めてのグレード変更やら、そのブレ加減にちょっとしたドキドキを覚えつつ、眺めていました。ですから、この最終型に乗って感じたのは、なんていうんでしょうかね、卒業式に同席した親のような気分とでもいいましょうか、良くやったな、頑張ったな、と言ってあげたくなる、そんなあれこれでした。  ただ、VWの最新モデルと比較すると、ハードウェアの古さを感じさせます。パワーステアリングのフィールはまさにそれですし、デビュー当初は高速域での直進性に長けていると感じていましたが、今、乗ってみると、シーンによっては物足りなさがあるのも、また事実。燃費においては、アイドリングストップや気筒休止やら以前に、そもそも、このユニットの低燃費たる優先順位の低さに、時代を感じさせます。そうなんですね、イマドキの燃費は期待できない。事実、日常を走っていたら、燃費を2桁に持ち込むのがなかなか難しい。いつもの八王子〜品川な下道ルートでは9.6km/Lでしたが、瞬間燃費を眺めていると、まぁ、発進時だけではなくパーシャル時も伸びていませんから、仕方ない。それに加えて、アイドリングストップシステムがありませんから、なおさらのことなんですけども。

#1298 大きく進化しながらも、らしさが息づいている、新型プリウスの真価。

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 1月に入ってから半分が過ぎようとしているのに、ここ、3つしか書いていません。と思ったら、あれ、ふたつ。昨年、書いておいて今年になってからアップしたつもりだった年賀状解説、なんと昨年のうちにアップしていたようで……。というわけで、書かねばならないネタだらけ。まずは、最新型プリウスから。  悪くはないだろうと思っていました。ただ、懸念していたのは、これまでのプリウスらしさを、外野からの声で、どこまで消し去ってしまったか。エコを語れるあの走り、つまり、スポーティさを意識させない、あの走り。結論、ちゃんと残したままに、全てをブラッシュアップしていました。ま、正常進化ですな。といいましょうか、そのステップアップは相当なもので、かなり驚いてしまいました。  トヨタはこのプリウスから次世代型プラットフォーム(コンセプト)を採用しており、実現したかった全てが強烈に表現されています。ただ、その片鱗は、最近のトヨタ車からは何気に感じられていたこと。優秀な方々が作られる机上の空論的なクルマではなく、なんだかわからないけど乗って楽しさを実感できる片鱗ですな。ですので、この方向での進化を予想してはいました。でも、それ以上だった。で、何がいいってまずはボディ。剛性を感じさせるだけではなく、表現としてはしっかりとも異なるその先にある安心感まで手に入れていました。で、そのボディに作り込みが、走りから快適性まで、全てのベースになっていたといいましょうか、そんなバランスの良さがありましてね。天晴れ! といった感じにあふれていました。  シャシーについては、まぁ、しなやかに動く動く。というよりは、渋さがないといった感じか、あれは。そして、フラットライド感がすこぶる高いのなんのって。つまりは、走りにおいて質感が高く、そして快適性もハイレベル。それに気付くと、静粛性の高さと、装備類の質感も、そこに見合っていることを発見できます。で、何よりも、15インチ仕様が好印象。転がり抵抗をここまで抑えましたと自慢しているかのようなフィーリングはタイヤだけではなく、ドライブトレイン全てで低減させましたといわんばかりのスムーズさがあります。いや、うっとり。ただし、ステアリング操舵に対して、ロールはしっかりと出てきますというか、感じさせます。それは市街地ではもちろんですが、それ以外でも。しかし、不安を感じさせる手前

#1297 イチオシに変わりなかった、ルノー ルーテシア ゼン MT。

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 現在、市販されているクルマの中で、個人的な観点から、最も注目しているのが、ルーテシア・ゼンのMTモデル(0.9Lターボ)。なんて話は、以前から。すでに #1061 での試乗会から絶賛し、さらにロングインプレッションした #1138 、 #1140 、 #1142 にてさらなる大絶賛をしています。しかし、ふと、今、どう感じるのだろうかと思い、再び借り出しました。そして、過去の記述を読み直してみたんですが、まぁ、少々大げさな表現はあるものの、おおむね、そのとおり。なんで大げさな表現になったかと言いますとね、体がクルマに馴染む前と、馴染んだ後で、車に対する捉え方が、大きく変わってくるから。変わってくるって表現すると、違うな、えっと、おおらかになった分、異なる捉え方をできるようになるから、っと書いたほうが伝わりやすいかな。  ま、分かりやすいのは、ECOモードですな。ルノーのECOモードについては、このモデルだけではなく良くできているって話をしてきました。が、改めて、0.9LターボMTで探ったところ、アクセルペダルを深く踏み込んだ時に期待していたほどトルクが乗ってこないって印象を受けました。って、当たり前です、トルクを意図的に削いでいますし、何より、小排気量ターボですから。ただ、それが分かっていても、発進の際には、アイドリングストップ制御からの復活、MTゆえのクラッチ操作もあるもんですから、イマドキの発進加速と比較するとスロースタートとなるんですな。ただ、これですね、長く乗っていて気が付いたんですけどね、周囲のイマドキのモデルと比較してのこと。やたらと見かける、軽自動車ターボユーザーの発進加速だけに何かを求めてアクセルをやたらと踏み込むような走りと比べた時などは、特に思うんですよ、あっちは660ccターボ+CVTだから速いなぁ、って。ところがですね、比較対象がいない単独発進の際には、不足を感じませんし、むしろ、この滑らかな発進加速って、たしかに過去の発進フィーリングなのかもしれないけど、実は低燃費を引き出すことも含めてとっても理想だったんじゃないか、なんてことまで気付かせてくれます。そして、それはさらに、何かに価値を求める時、他人(他車)と比較するんじゃなくって、自分の評価軸(尺度)を大切にもちなさい、なんてことまで気付かせてくれるのです……。え、ちょっとそ

#1296 本当に欲しい情報は、実はネットになかったりする、って話。

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 というわけで、iPhone6sをもう1台、手に入れました。これで合計3台ですな。そして、これもまたも唐突な行動に見えるでしょうけど、これも散々に計画を練ってのこと。さらに言いますと、簡単にそうに見せていますし、さらっと書いていますけど、ちゃんとテクテクと歩いて、電車に乗って西へ東へと移動して、で、飛び込んで、の、結果。つまり、ネットだけに頼らず、足も使っての結果。ですから、これを読んで、ほほぅならば自分もと思った方はやめておいたほうが無難。これを読む前から、この手の情報を知っていて、方法も調べていた……、でも、迷っていた人ならば、大丈夫でしょう。ちなみに、世間では端末を売り払い、益を得る人もいるようですが、自分は売り払うなんてもったいない、もっぱら使うほうですが。  ネットには、なんでも情報がある、すべてが正しいと思い込んでいる人がいます。まぁ、ありがちなのは、価格comでの価格をあくまでも参考と捉えず、あれを全てと捉えたり、もちろん、ニュース系もそうですな。実は、web上の情報とは、その情報量の多さから、これが全てと思わせる、勘違いさせるカラクリが潜んでいます。もちろん、情報を得る手段としてはこれほどに有効なものはありません。しかしですね、何の情報を得るにしても、ちょっと引いて見てみる、客観的な視点が大切になるものです。  iPhone6sを手に入れた件で感じたのは、情報ってのはwebにあふれかえっている分、入手しやすくなったものの、不要、かつ惑わされる情報も氾濫しているということでした。つまりは、情報を選択する術、そして、半ば、それを信頼しないという客観的に捉えられる視点が、大切なのだな、と。実は、今回の好条件はwebに落ちてはいましたが、その表現は多くの人と共用しようというスタンスにありませんでした。あえて見つけづらくして多くが押し寄せないようにするための手段だった、つまりは、店舗側の思惑もあったようです。そうなんですね、情報を発信する側も、情報の価値の付け方を一考することで、集客を得というか、仕事たる効率を高められるもので、云々。そう、情報の価値とヒット数ってのは、必ずしもイコールではないわけで。  そう考えると、ここのホームページ、ヒット数は多くはありません。そして、商売っ気をもっと出さないとアドバイスされることも多々あります。でも、喜ばしいレスポ