#1298 大きく進化しながらも、らしさが息づいている、新型プリウスの真価。

悪くはないだろうと思っていました。ただ、懸念していたのは、これまでのプリウスらしさを、外野からの声で、どこまで消し去ってしまったか。エコを語れるあの走り、つまり、スポーティさを意識させない、あの走り。結論、ちゃんと残したままに、全てをブラッシュアップしていました。ま、正常進化ですな。といいましょうか、そのステップアップは相当なもので、かなり驚いてしまいました。
トヨタはこのプリウスから次世代型プラットフォーム(コンセプト)を採用しており、実現したかった全てが強烈に表現されています。ただ、その片鱗は、最近のトヨタ車からは何気に感じられていたこと。優秀な方々が作られる机上の空論的なクルマではなく、なんだかわからないけど乗って楽しさを実感できる片鱗ですな。ですので、この方向での進化を予想してはいました。でも、それ以上だった。で、何がいいってまずはボディ。剛性を感じさせるだけではなく、表現としてはしっかりとも異なるその先にある安心感まで手に入れていました。で、そのボディに作り込みが、走りから快適性まで、全てのベースになっていたといいましょうか、そんなバランスの良さがありましてね。天晴れ! といった感じにあふれていました。


今回の試乗会では燃費計測はしてきませんでしたが、低燃費を意識せずにドライブしても、30km/Lに近い数値を引き出せそうな印象を受けました。その点もまた好印象、好印象。そうそう、印象に残ったといえば、ユルユルドライビングにおいてはEV走行をキープしてくれることも、そのひとつ。先の、自在に操れる感のひとつでもありますな。


と、ベタ褒めな新型プリウスですが、だからこそ、リクエストしたくなるいくつかもありました。そのひとつが、ハンドリングというか、タイヤのグリップ感。新開発のこのタイヤ、転がり抵抗低減を追求したキャラクターゆえに、致し方ないんですが、シャシーのグリップ感はすこぶる高いのに、タイヤからのグリップ感が分かりづらいので、ドライビングプレジャーという面で、物足りなさを感じてしまう。って、無理な要求をしていることは重々承知の上なんですが、でも、感じてしまう。そこにパワーステアリングのフィーリングもあるんですが、まぁ、この辺りは、スポーティを謳うモデルがまた出てくるのでしょうから、そちらに任せたってことなんでしょうかね。

長くなってきましたので、ぼちぼち、まとめますとね、とってもいいと思います、新しいプリウス。いちばんオススメしたいのは、先代モデル、つまり3世代目モデルに乗っているユーザーでしょうかね。今、まだ下取りも期待できるでしょうから、乗り換えたほうがいいです、ほんとに。というぐらいに、魅力がありました。デザイン? なんかね、個人的には行き過ぎ感が好みではない、ではなく、ちょっとまずいんじゃないかなぁを感じますが、すでに見慣れてしまったというのも、また事実。って話はまた後日に。