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#1380 なんだかんだでオモシロイ、能登までの下道ドライブ。

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 例のごとく、能登まではすべて下道で走ってきました。途中で迷いましたよ、もちろん。たとえば、ETC朝夕割引規定回数を満たすために高速道路を1区間だけ利用するかとか、安房トンネルぐらいは利用してもいいんじゃないかと思ったり、予定時間に到着できそうもない感じだったので北陸道ぐらいちょっと乗るかと思ったり……。ま、結局、利用せずでしたが、なんか勘が働いてといいましょうか、利用しないほうがいいとばかりに、何かに導かれるかのように、利用せずを選びました。といっても、無料開放されている能越自動車道と、のと里山海道は利用しましたので、正しくは、無料ルートで走ってきました、となるのか。なんか、貧乏くさい表現ですけど、ま、事実ですから仕方ない。  今日は、能登へ近づくに連れて、ああこれだったよな、そうそうこれこれと、あれこれと想いを思い起こしながらのドライブでしたが、勘で走っていたにも関わらず、行く先々でペースを崩されるというか、従わねばならないペースカーが目の前に入れ替わり立ち替わり現れました。オープンカーを買ったばかりかのように、陽射しが強かろうともフルオープンで走っていましたから、目の前に視界をふさぐようなクルマや、排気ガスに問題ありそうなクルマを避けたかった。でも、避けた先や、時に待ったりして、タイムラインを意図的に崩してみるんですが、崩した先で、また同じようなことが繰り返されました。ま、最後は諦めて、流れに任せて走っていましたが……。  それにしても、今回は早く出発したつもりが、到着予定時刻をオーバーする始末。特に、どこにも立ち寄っていないし、ルートもいつもと変わらないし……、と思って、撮影した写真をこうして並べてみたら……、停まっては撮影して、のんびりしてを繰り返していました。いつもより早く出たからとのんびりしすぎたようですな。 ちなみに、左の写真は、北陸新幹線の新高岡駅。立ち寄るつもりはなかったんですが、通りすがりに見かけたもので、ついつい引き寄せられて。って、別に興味もそれほどないし、もちろん、用事もないんですけど、なんとなく、そうなんとなく。とか、そんなんばっか。  で、肝心な能登半島はといえば、この高岡の時点で、時間オーバーに気付いていたので、どこへも立ち寄らず、まっすぐに宿へ。こういう時は、海岸線を通らず、半島の真ん中を走っていくのですが、ふ

#1379 ようやっとのこと来られた、でも、1年ぶりだった、能登の話。

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 最近、煮詰まってきた、いや、客観的に眺めて、自分がとってもつまらなくなっていたので、早々に能登へ出掛けなきゃ行けないと感じていました。実は、真冬に企んでいましたが、仕事が重なってしまって、キャンセル。というわけで、今回は人には言わず、気配も見せず、企んでいましたが、無事、計画実行となりました。  というわけで、能登まで走ってきました。気付いたら1年ぶり。丁度、1年前のこの頃に来ましたっけ。それにしても、なんでしょうね、これ。北アルプスの美しさも、山道の愉しさも、砺波平野越えのおもしろさとか、能登の良さとか、知っているのに、分かっているのに、すっかり忘れていて、知っているつもりに、分かっているつもりになっていて 走ったら、到着したら、あれこれ思い出しました 。  それにしても、この落ち着く感はなんなんでしょうかね、と、ひとり問うてみましたが、わからない。居場所たる落ち着く感とでもいいましょうか、気取らなくていいではなくって、着飾らなくていいに通じる、無防備でいられる、このラクチンさ。やっぱりですね、写真見て懐かしんだり、人に語ってそのつもりになったりではなく、足を運んで、五感で味わうことに敵うものはないなと思うわけです。よほど、記憶力のよろしい方は別にして。なんか、毎回同じことを思うわけですが。  今回は、なんとか天気が崩れる前に到着でき、わずかな晴れ間を臨むことができました。昨年は、きれいな夕景が広がっていましたっけね。陽が落ちたようで、だんだんと暗くなってきましたが、この、たゆたうような時の流れすら、心地いいのですよ。はい。

#1378 激変した印象は少なくとも熟成した感があるBMWの新世代エンジン群。

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  #1376 で書いた試乗会は、MINIだけではなく、BMWも数多く揃っていました。って、ほら、4月22日に4シリーズのエンジンが新世代ユニットに変わって、5月9日に1シリーズにディーゼルエンジンが搭載されて、5月19日に3シリーズのディーゼルユニットが換装されて……。と、もはや、MINI同様になにがなんだか分からない状況ですが、BMWももはやなにがなんだか分からず。ま、とりあえず、乗れるだけ乗るべしと、試乗時間枠いっぱいまで、試乗してきました。  まずはグランクーペの420iから(左)。4シリーズってのは、クーペもグランクーペもカブリオレも、3シリーズから独立させたかのように名称を変更しただけではなく、3シリーズよりもワンランク上といいましょうか、コストを掛けていますが、何か? と言わんばかりの違いがあります。それは、乗り味にしても、ハンドリングにしても、スポーティというよりも上質感といったほうが的確なほどのフィーリング。ま、単純にチューニング違いがそう感じさせているだけとも言えるんですが、ま、そういうふうに感じ取りました、自分は。  表立ってのパワースペックは変更はありませんが、モジュラーエンジンラインナップの新世代ユニットへと移行していまして、燃費は……、あれ、カタログ上ではダウン。って、まぁ、フィーリング的には実燃費はかなり良さそうな予感ではありますが。乗り味は、グランクーペゆえの上質感にうっとりといったフィーリング。3シリーズ(セダン)の生真面目さと比較すると、こちらはコンフォート感が加えられていまして、サスペンションの動きにしてもしなやか。ま、xDriveゆえの重量増もあってのことでしょうけど、実はMスポーツだったと考えると、ケチの付けようがありません。といいますか、これならば、Mスポーツでもいいやねと、妙に感心させられましたが。  直6/3.0Lターボエンジンも変わり、搭載したモデルも3シリーズ同様に*40iとなりました。というわけで、440iクーペ(Mスポーツ)に乗りましたけど、これがですね、まぁ、その、えっと、ジェントル。昨今のBMWの4気筒、はたまた3気筒の仕上がりに、6気筒はもはやいらんよね、と思わせておいて、乗ってみれば、やっぱり6気筒だよね、といわんばかりのパフォーマンス。吹け上がり感はさらにきめ細やかさを極めていまして、レスポンス

#1377 許されるならば、1台、置いておきたい、マツダ・ロードスター。

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 ロードスターの取材がありました。オープンカーの連載で……、オープンカーなので、撮影はオープンスタイルが必須。必須なのに、ここのところの雨に翻弄されて……、結論、天候芳しくないままに撮影となりました。当初、撮影は月曜日予定でしたが、火曜日が晴れるというからと火曜日に変更したところ、月曜日が晴れて火曜日が雨の予報となり、ならばと、火曜日のように土砂降りにはならないとの予報から水曜日に変更してみれば、水曜日は雨。ま、この時期だから仕方ないんでしょうけど、あまりにギリギリを狙ってくる天気予報に振り回された感があります。  というわけで、ロードスター。改めてロングドライブしてみましたが、いいですな、いい。もちろん、FRゆえにいいという部分もあるんですが、あのパッケージングと、重量バランスと、シート、ステアリングを含めたポジションと……、あれやこれや。当初は、やはり収納が少ないといった不便を感じましたが、すぐにそんな不便はもはやどうでも良くなって、走りに没頭。意のままに操れるというステアリングフィールは、ボディボトム部分の剛性感も相まって、すこぶる素直。舵を当てたところからノーズがインを向き、切り足していくと、曖昧さが介在せぬまま(いやしているんだけど)に、向きを変えていく。なんですかね、このフィーリングは、と感心しきり。その支持剛性含めて、サスペンションにしなやかさというか、質感が与えられるといいなとか、ボディ剛性全体にもう少しを覚えるところもありますけど、いや、十分でしょう、これで。何しろ、249.48万円からですし、ベースグレードのSならば、1t切っていますから。  それにしても……、って、最近のマツダを語るにいつも言っていますが、このロードスターにもブレがないし、見当たらない。といいますかね、手元においておきたい1台。2シーター? いいじゃない、それで。乗り心地が? キャビンがタイトだ? それがロードスターってもんでしょ、と、不満を不足と感じさえない、それを超える良さがロードスターにはありますから。  まぁ、強いていえば、今回は、撮影ということから、S レザーパッケージでしたが、革にもう少しの質感が欲しいと感じてしまいました。艶やかさ不足に通じる感じかな。ステッチにしても、1.5万km経過で、すり切れや色あせが見られましたし。。ま、仕方ないか、このあたりは。あ、

#1376 ディーゼルに、ONEに、JCWに、増殖するミニのラインナップ。

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 MINIが増殖しています。ジワジワと、ヒタヒタと。え、なに、クラブマンにONEと4WDが加わった? と思っていたら、その翌日に、3ドアと5ドアとクラブマンにディーゼルエンジン搭載? しかも、1.5Lと2.0Lが混在。もはや、どのMINIにどのエンジンが組み合わされているか、よく分からなくなってきましたし、その価格もポジションがよく分からなくなっています。ほんとに、はい。  というわけで、そんなバリエーションを増やしたMINIの試乗会がありました。ま、いちばんの期待は、ディーゼルの3ドア(5ドア)でしたが、これがですね、これがですね、これがですね、……、……、1.5LのクーパーD(5ドア)だったからなのか、期待とは少々ズレがありました。3気筒だからとか、2.0Lではなかったからというよりは、クルマとしてのバランスにおや? がありまして。って、実は、この直前にクラブマンのONEに試乗しておりまして、しかも、それが大絶賛だったもんですから……、って、たぶん、それが理由だと思います。やっぱりですね、3ドア/5ドアモデルと、クラブマンとの違いは大きい。それはまさに、クラス感が異なるという違いであり、後発という強みもクラブマンには感じます。つまりは、クラブマンって、あらためて良くできているなぁと思いました。3ドアが好きといいながら、クラブマンにちょっと惹かれつつあります。  ですので、続いて乗ったのが、そのクラブマンのディーゼル(クーパーD)。これがクラブマンそのものがいい上に、ディーゼルエンジンですから好印象。2.0Lという排気量もありますが、低回転域からのトルク感と、それをフラットに仕立てたフィーリングは、扱いやすさとトルクフルさとが相まって、とっても好み。乗り味もそれに見合ったものだったし、何よりも、本革シートを含めて、乗り味まで質感が、統一されていたことが良かった。いやー、いい、これ、いい。というか、クラブマンを買うならば、ディーゼルがいいです。  そうそう、遅れて導入されたコンバーチブルのジョンクーパーワークスにも試乗しましたが、悪いわけがない。エンジンからサスペンションまで、これだけのハイパフォーマンスを与えながら、どうしたら、この乗り心地を確保できるのかね、と、そのタイヤサイズを確認しながら何度もつぶやいておりました。最近、思うんですよね、この手のモデ

#1375 とってもいい、八王子にある小さな洋菓子屋さん、ハナユラカヒミ。

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 フリーライターというか、出版業というか、マスコミという職種を希望した動機は、多くに何かを伝えるという仕事がしたかったからでした。ところがですね、いざ、情報を発信できる立場になってみると、いつしか、意図的に発信しないというスタンスも取るようになりました。ま、表現はチープですが、分かりやすい表現を使うならば、教えたくない情報は、外へと発信せず、知人にもあまり伝えない、と。それは、このページをご覧いただければ、一目瞭然だったりしますが、そんな教えたくなかった情報のひとつに、近所の小さな洋菓子屋さんがあります。ここではあえて、その店のことを記しますが、それは今月で閉店してしまうから。書こうと思ったのは、もう閉店だから知られてもいいや、ではなく、ここに残しておきたかったからです。  引っ越すといつものことなんですが、その街を探ろうとあちこち走り回り、歩き回ります。で、この店舗の前も、そんな時に通過したのか、目にしていました。ただ、地味とも異なる大人しい雰囲気が感じられる店構えから、ちょっと入りづらさを感じながらも、そこには何かあるに違いないという勘が湧き上がっていました。そう、何か、ある、と。  ハラユラカヒミという店名の意味は、いまもって聞いたこともありませんし、聞くことにあまり意味もないかなと思っています。少なくとも、ご自身の名前との関連性はないようですが。ま、覚えやすいようで、覚え難いというか、どっかで聞いたことある歌い手の名前に似ているなといった印象がありますが、物覚えの悪い自分でもそうそうに店名を覚えられました。店内は、今どきのシンプルさとはちょっと異なる、また、何もないことを気取ったとも違う、まさに素がそのままに表現されていまして、ショーケースに並べられた生菓子、棚に並べられた焼き菓子も、飾り気のないシンプルさがあり、その飾り方もまた飾り気のないシンプルなものでした。  このハナユラカヒミは、作る、そして売ることを、すべてひとりで手がけています。それは自分の責任とか、人に任せたくないということからではなく、作り手がお客様の手に渡すまで、つまり、最初から最後までに携わることでその洋菓子は完結するという、まさに壮大な世界観があるから。で、それを演出しているのが、店舗の雰囲気であり、ディスプレイ、である、と。ま、そんな感じ。いうまでもなく、作り手は、洋菓子との対

#1374 気付いたら、ひとつ上の価格帯となっていた、現行型チェロキー(日本仕様)。

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 締め切り日にどうやったら間に合わせられるんだろうと悩んでいた原稿書きの複数、なぜだか、先ほどすべて納品完了し、締め切りに間に合わせることができました。想定したほどの難航にはならなかったことが……、って、これもまた、ある意味、読みが甘かったってことなんでしょうか、さてはて。というわけで、そんな原稿のひとつが、ジープ。で、チェロキー、で、75周年記念車、でした。そうなんですね、ジープブランドも今年で75周年だそうで、この前70周年だったと思っていたらあれからはや5年経過していたようです。というわけで、そんなチェロキーの原稿において、書けなかったこと、というか、文字数オーバーで、カットしたことをあれこれと残しておきます。  あのですね、現行型チェロキーについては、特に否定しようとは思いませんし、否定していません。クルマとしての仕上がりはすごくいい。ただ、欲しいか、買うか、と問われたら、自分の愛車にはしません。あ、現行型グランドチェロキーも同じです。その理由はふたつ。価格とオフロード走破性にありますな。オフロード走破性については簡単に答えられます。スタックランドファームを自在に走れないから。って、プレス試乗会はスタックランドファームで開催されましたが、自在には走っていませんから。って、その手のSUVとしては、オフ性能は高いですよ、高いですけど、求めるレベルに達していない、とそれだけのこと。  さて、もうひとつの価格については、なんともかんとも。そもそも、ですね、昨今の日本のジープの価格上昇は、自分としては着いていけない(買えない)レベルへとスライドしています。ただですね、アメリカ本国の価格を眺めると、過去とそれほどは変わっていないんですね。これは為替だけでは語れない値付けであり……、って、簡単なんです、言葉は嫌いな言葉である"プレミアム"クラスへと移行させようとしているから、と、ただ、それだけ。  なので、いつしか、499.5万円からとなってしまった現行型チェロキーも、装備内容や為替を考えると、そうなることは理解できます。できますけど、本国の2万ドル台を中心とした価格帯を見てしまうと、なんかね、違うなぁを感じるわけです。って、たぶん、過去のジープ乗りならではの見方なんでしょうね。でもですね、ジープってのは乗り味やらライフスタイルだけではなく、価格