#1378 激変した印象は少なくとも熟成した感があるBMWの新世代エンジン群。
#1376で書いた試乗会は、MINIだけではなく、BMWも数多く揃っていました。って、ほら、4月22日に4シリーズのエンジンが新世代ユニットに変わって、5月9日に1シリーズにディーゼルエンジンが搭載されて、5月19日に3シリーズのディーゼルユニットが換装されて……。と、もはや、MINI同様になにがなんだか分からない状況ですが、BMWももはやなにがなんだか分からず。ま、とりあえず、乗れるだけ乗るべしと、試乗時間枠いっぱいまで、試乗してきました。
まずはグランクーペの420iから(左)。4シリーズってのは、クーペもグランクーペもカブリオレも、3シリーズから独立させたかのように名称を変更しただけではなく、3シリーズよりもワンランク上といいましょうか、コストを掛けていますが、何か? と言わんばかりの違いがあります。それは、乗り味にしても、ハンドリングにしても、スポーティというよりも上質感といったほうが的確なほどのフィーリング。ま、単純にチューニング違いがそう感じさせているだけとも言えるんですが、ま、そういうふうに感じ取りました、自分は。
表立ってのパワースペックは変更はありませんが、モジュラーエンジンラインナップの新世代ユニットへと移行していまして、燃費は……、あれ、カタログ上ではダウン。って、まぁ、フィーリング的には実燃費はかなり良さそうな予感ではありますが。乗り味は、グランクーペゆえの上質感にうっとりといったフィーリング。3シリーズ(セダン)の生真面目さと比較すると、こちらはコンフォート感が加えられていまして、サスペンションの動きにしてもしなやか。ま、xDriveゆえの重量増もあってのことでしょうけど、実はMスポーツだったと考えると、ケチの付けようがありません。といいますか、これならば、Mスポーツでもいいやねと、妙に感心させられましたが。
直6/3.0Lターボエンジンも変わり、搭載したモデルも3シリーズ同様に*40iとなりました。というわけで、440iクーペ(Mスポーツ)に乗りましたけど、これがですね、まぁ、その、えっと、ジェントル。昨今のBMWの4気筒、はたまた3気筒の仕上がりに、6気筒はもはやいらんよね、と思わせておいて、乗ってみれば、やっぱり6気筒だよね、といわんばかりのパフォーマンス。吹け上がり感はさらにきめ細やかさを極めていまして、レスポンスもトルク感も必要にして十二分を仕立てながら、不快な変動を感じさせないというゆとりを与えていまして、はぁ、そうですか、感服いたしましたといった感にあふれています。435iからパワーアップ(+20ps、+50Nm)まで果たしていながら、それでいながら、燃費は悪くなかった。高速道路を走っていても2桁台を記録。そうですか、はぁ、そうですか。あ、値段ですかね、何も付けずの状態ですでに792万円ですから……。
次は320d。新世代へとスイッチしたディーゼルエンジン(2.0L)は、パワーアップ(+6ps/+20Nm)を果たしていましたから、例の発進時の唐突感が果たして抑えられているかが心配でした。しかしですね、これがですね、発進時のトルク変動どころか、その後のトルク変動も感じさせることなく、滑らかにスムーズに加速していきます。パワースペックに現れない部分で、必要な分だけトルクを提供するというマネージメントが効いていまして、これが良かった。ただですね、懸念だった、エンジンからの燃焼音は相変わらず。いや、室内に入れば、すこぶる高い遮音性から、いやー、最近のディーゼルは静かになったねと言いたくなりますが、外にいると、やっぱ、ノイジーだね、と言葉にしたくなります。
ディーゼルエンジンといえば、4気筒ユニットを搭載した118dも期待大だったのですが……、試乗したらこれが期待以上。3シリーズに搭載したユニットよりもディチューンされていますが、それを感じさせませんどころか、これで十分でしょうという、バランスの良さが印象に残りました。3気筒エンジンを搭載した118i(→#1321)は、フロントの軽さが走りに軽快感を与えていましたから、重量のあるディーゼルユニット、しかも、4気筒ユニットを搭載したら、かなり印象よくないんじゃないかなと思っていました。が、それもなく。ないというか、フロントが重たいというよりは、重量増によるしっとり感が、乗り味に出ていまして、妙に質感の高い1シリーズって感じでして、これはこれでいいと思いました。ハンドリングたって、攻め込むまでの走りをしなきゃ、回頭性たる鈍さは感じられないでしょうし……。モデル末期、FR最終モデル(いずれも推測)な1シリーズってこともあり、ひょっとして買い? と思ったほどでした。
と、いずれのBMWも好印象。ただ、今回の試乗会では、M2と430iとX4 M40iに乗れなかったことが悔やまれます。というわけで、また、後日に。
まずはグランクーペの420iから(左)。4シリーズってのは、クーペもグランクーペもカブリオレも、3シリーズから独立させたかのように名称を変更しただけではなく、3シリーズよりもワンランク上といいましょうか、コストを掛けていますが、何か? と言わんばかりの違いがあります。それは、乗り味にしても、ハンドリングにしても、スポーティというよりも上質感といったほうが的確なほどのフィーリング。ま、単純にチューニング違いがそう感じさせているだけとも言えるんですが、ま、そういうふうに感じ取りました、自分は。
表立ってのパワースペックは変更はありませんが、モジュラーエンジンラインナップの新世代ユニットへと移行していまして、燃費は……、あれ、カタログ上ではダウン。って、まぁ、フィーリング的には実燃費はかなり良さそうな予感ではありますが。乗り味は、グランクーペゆえの上質感にうっとりといったフィーリング。3シリーズ(セダン)の生真面目さと比較すると、こちらはコンフォート感が加えられていまして、サスペンションの動きにしてもしなやか。ま、xDriveゆえの重量増もあってのことでしょうけど、実はMスポーツだったと考えると、ケチの付けようがありません。といいますか、これならば、Mスポーツでもいいやねと、妙に感心させられましたが。
直6/3.0Lターボエンジンも変わり、搭載したモデルも3シリーズ同様に*40iとなりました。というわけで、440iクーペ(Mスポーツ)に乗りましたけど、これがですね、まぁ、その、えっと、ジェントル。昨今のBMWの4気筒、はたまた3気筒の仕上がりに、6気筒はもはやいらんよね、と思わせておいて、乗ってみれば、やっぱり6気筒だよね、といわんばかりのパフォーマンス。吹け上がり感はさらにきめ細やかさを極めていまして、レスポンスもトルク感も必要にして十二分を仕立てながら、不快な変動を感じさせないというゆとりを与えていまして、はぁ、そうですか、感服いたしましたといった感にあふれています。435iからパワーアップ(+20ps、+50Nm)まで果たしていながら、それでいながら、燃費は悪くなかった。高速道路を走っていても2桁台を記録。そうですか、はぁ、そうですか。あ、値段ですかね、何も付けずの状態ですでに792万円ですから……。
次は320d。新世代へとスイッチしたディーゼルエンジン(2.0L)は、パワーアップ(+6ps/+20Nm)を果たしていましたから、例の発進時の唐突感が果たして抑えられているかが心配でした。しかしですね、これがですね、発進時のトルク変動どころか、その後のトルク変動も感じさせることなく、滑らかにスムーズに加速していきます。パワースペックに現れない部分で、必要な分だけトルクを提供するというマネージメントが効いていまして、これが良かった。ただですね、懸念だった、エンジンからの燃焼音は相変わらず。いや、室内に入れば、すこぶる高い遮音性から、いやー、最近のディーゼルは静かになったねと言いたくなりますが、外にいると、やっぱ、ノイジーだね、と言葉にしたくなります。
ディーゼルエンジンといえば、4気筒ユニットを搭載した118dも期待大だったのですが……、試乗したらこれが期待以上。3シリーズに搭載したユニットよりもディチューンされていますが、それを感じさせませんどころか、これで十分でしょうという、バランスの良さが印象に残りました。3気筒エンジンを搭載した118i(→#1321)は、フロントの軽さが走りに軽快感を与えていましたから、重量のあるディーゼルユニット、しかも、4気筒ユニットを搭載したら、かなり印象よくないんじゃないかなと思っていました。が、それもなく。ないというか、フロントが重たいというよりは、重量増によるしっとり感が、乗り味に出ていまして、妙に質感の高い1シリーズって感じでして、これはこれでいいと思いました。ハンドリングたって、攻め込むまでの走りをしなきゃ、回頭性たる鈍さは感じられないでしょうし……。モデル末期、FR最終モデル(いずれも推測)な1シリーズってこともあり、ひょっとして買い? と思ったほどでした。
と、いずれのBMWも好印象。ただ、今回の試乗会では、M2と430iとX4 M40iに乗れなかったことが悔やまれます。というわけで、また、後日に。