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#1177 スバルの理想が仕立てられている、レガシィの2.5LエンジンとCVT。

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 レガシィ話の続きです。今回「も」、有料高速道路を利用することなく、すべて下道(一部自動車専用道路を利用)で走ってきました。いつものルート、八ヶ岳のパン屋経由、乗鞍温泉までの、往復ですな。ですから、峠は、大垂水峠、小仏峠を越えて、甲府盆地を走って、八ヶ岳の麓を走って、下りて、諏訪、塩尻、松本市街地を抜けて、乗鞍越えならぬ、乗鞍上り。って、まぁ、峠っていったって、大垂水はレベルとしては小さいですし、甲府盆地ったって、平地を走らず、丘陵を上って下ってを繰り返していますから、低燃費を期待するには不利なシーンばかりですな。  さて、エンジンについて少々。新しいFB25型(2.5LNA)は、中回転域のトルクをしっかりと出しておりまして、とっても好印象。高回転でのパンチは期待できずとも、そこに届く前に、とんでもないスピードに到達していますので、別に気にならないといった感があります。そう意味からしますと、S#へとスイッチさせたら、とんでもないパンチが出てくるという期待には、応えきれていないかもしれません。  で、このFB25、CVTを含めた新型レガシィの2.5Lユニットは、FB20(2.0LNA)に感じたあれこれ( #1145 )は見当たらずといったことからも扱いやすさが好印象。たとえば、発進時に気を遣う件は少しアクセルペダルを踏んだだけで2000回転へとは飛び込まず、1500回転で止まってくれますし、1200回転以下をキープしたいという理想のペダル操作は……、できる、というか、難しくない。考えるにですね、スバルの理想を求めるに優先されたのは発進時のパワーであり、そこだけを観察してみると、実は、2.0L、2.5Lともに、そのフィーリングは、エンジン排気量差ほどの違いを感じさせません。つまり、同じように発進し、加速していきます。そう考えると、2.0LNA+CVTの仕立ては優先順位を明確にしただけの話であり、 低燃費を諦めたわけではなく、それに対して安直に ダメ出しをするのも酷であるのかなと。そんなことを感じました(反省)。  というわけで、この2.5Lユニットは1200回転以下でのアクセルコントロール(走り)をしやすく仕立てられていまして、そこを意識する、つまり、アクセルわずかに踏んでロックアップさせて1000回転少しをかなり保つことで、低燃費を引き出せます(左写真)

#1176 最新型レガシィB4に見つけた、新しい走りと、あと少し感。

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 最新型レガシィに対して、クラブレガシィで何を書いたっけかなと読み返したところ、17インチがいいこと、B4が好みであると書いています。そして、その後、 #1117 にてあれこれを感じつつ、再確認しようと、今回の日帰り・下道・ロングドライブへと連れ出しました。残念ながら、能登行きではありませんでしたな。 で、いつもの ヨシダインプレルートを走ったら、新たなる発見がありました。  そもそも、レガシィは、先代モデルでグローバルなモデルへと進化しましたが、そう言いながらも日本市場にかなり気を遣っていて、それが中途半端さを生んでいたところもあったような気がします。そして、最新型では、レヴォーグにその役割を渡すことで、まさに足枷が外れたかのように、生き生きとしていました。デザインはもちろん、走りに至るまで、質感の大幅なアップですな。結論を先に述べるならば、この手のアメリカのスタンダードセダン、つまり、ミドルクラスサルーンクラス(FF)の中ではトップであることを感じました(新しいVW・パサートに乗っていないので、パサート除いての話とはなりますけども……)。  そんな新しいレガシィの美点は数多くありますが、実のところ、トピックとなりうる真価のいくつかは日常の走行だけでは17インチ仕様であっても見えてきません。どこで分かるかというと高速度域での走行ですな。日常では、路面が少し荒れているとバタバタ感を見せつつ、それでも、その動きに細やかさがあり、さらには滑らかな転がりも手伝って、アッパークラス感と人によっては硬さとを同時に感じるという不可思議なフィーリングがあります。ところがですね、これが、速度域を上げて高速道路のようなフラットな路面へと移った途端に、フラットライドに変わり、うっとりするような路面トレース性を披露します。路面の全てをなめるようにトレースするフィーリングから、そのサスペンションの動きに心地よさを感じるという、あのフィーリング。左のようなシーンは、まさにレガシィの真価を楽しめるシーンですな。このフィーリングは、これまでのスバル車にあったらいいなと感じていたものですので、ようやく手に入れましたな、拍手喝采といった感があります。  ただ、日常では大きくストロークさせることなく硬さすら感じさせたサスペンションでしたが、修復を放置されたような路面ではストロークを許さ

#1175 細やかな作り込みにちょいと感心した、スズキ ラパン。

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 続いては、スズキ・ラパン。いや、正式はアルト ラパン、か。というわけで3代目へとスイッチしたラパンの話。そもそも、女性向けをターゲットとして開発され、オーナーも9割が女性で、しかも20、30代が多くを占めているのが、現状だそうで、そんなモデルゆえに、フルモデルチェンジは通常のモデルとは違う苦労があれこれとあったそうです。  そして、細かなあれこれを訊いていくうちに、テーブル状のインパネは化粧品を置けることを設計して……なんて話を聞きますと、そうか、女性向けなのかという先入観も相まって、 興味を持てないなぁという目で眺めてしまいます。ただ、上手く仕立てていた パネル類やシートパイプやらは、女性がOKを出してくれるレベルをクリアすることて、質感を手に入れていたりもしますから、まぁ、頭ごなしに否定するモデルでもないのかなとそんな感じも受けます。なんていうんでしょうか、ハローキティバージョンとは異なるとでもいいましょうか、そんな感じで。個人的にはニトリを超えていますね、と、表現したら、そこがひとつのラインだったようです。まぁ、ニトリがダメっていうんじゃなくって。ニトリと分かってしまう、あの雰囲気とでもいいましょうか、そこんところ。  で、思ったほどはフェミニンしていないスタイル、そこにあるこのシンプルさってのは、うちらオッサンは受け入れられなくても、イマドキの若いダンシには、受け入れられるのかも……なんてことも感じました。ほら、ピンクを持てるダンシがいるじゃないですか、ああいう感覚の人たちに。デザイナーとかそういうんじゃなくって、普通の若いダンシで。って、うちの義理の弟がそうなんですが、ま、そんな感じの人たち。 ただ、その場合のラパンは、ピンクじゃなくって、写真のホワイトあたりになるのかな。まぁ、今度、義理の弟に会ったら、訊いときます。  というわけで、試乗会会場も終了の時刻となった頃、そんなあれこれを考えさせてくれるところは、自分にとっては評価ポイントだなや、と思えるようになりました。ちなみに、写真で、前側は、ボトムグレードのハロゲンヘッドランプタイプですが、このデザインが意 外に良かった。  あ、走りですか? アルトベースですから、いうまでもなく不足なく。ちなみにボトムグレードの5AGSのセッティングは、緩さがチューニングされていまして、ラパンののんびり感

#1174 予想以上という予測を超えていた、マツダ・ロードスター。

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 さてと、ロードスターです。新世代マツダの商品群の集大成といいましょうか、とりを飾るといいましょうか、……、って表現すると、もう新製品が出てこないような書き方になりますので、えっと、まぁ、いいや、そんな感じのロードスターですな。  で、いきなり、結論。これが良かった。とっても良かった。何が良かったかと言いますと、スペックだけのスポーツカーに仕立てていないところが、とんでもなく良かった。言い方を変えますと、ドライビングの楽しさをダイレクトに表現したモデルなんですが、それが一部の人向けになっていないという仕立て。つまり、ここで良く使う言葉である、 結果として、スポーティといった感じに仕上がっています。 気持ちのよいドライビングとはどういうものかを解析し、分析し、そして、定量化して、設計に落とし込んで、揉んで(!)、で作り上げたといった感じ。印象に残ったのは、スポーツカーを作ったのではなくて、マツダ・ロードスターというクルマを作りましたという開発陣の言葉。まさに、そんな感じの仕上がりなのです。  具体的にあれこれを書いてみますと……、まず、ステアリングフィールは、FRとかクイックとかダイレクト感とか、そういう次元とは異なる、素直さにあふれていまして、適度な操舵感とつぶさに伝わる路面からのインフォメーションが豊かで、これがうっとり。1.5Lエンジンは、パワー不足を想像するかもしれませんが、パンチとは異なる、気持ちよいパワーフィールを表現していまして、雑味のあるサウンドも相まって、これがとってもいい。シャシーは、しなやかさにあふれていまして、路面からの衝撃をしっかりといなしながら、その動きにダイレクト感があるという不可思議なバランスを作っていまして、これもとっても良かった。あとはなんだっけか、シートも、デミオ同様に、素直というか、理想であるポジションを、意図せずとれることから、これも好印象。  MTは、シフト操作という存在感をアピールすべき要素を持っているにも関わらず、その存在を忘れさせてしまうほどにいい。小気味よくとか、ショートストロークとか、そういう言葉で表現できない、その上。自分で操作しているはずなのに、勝手にシフトレバーが動いているかのようなそんな心地よさなのですよ。もちろん、扱いやすさにあふれておりまして、それこそが意のままを仕立てているといった感じ。ちなみに

#1173 イマドキに慣れたらあれこれ古さを感じた、グランドチェロキー(WJ)。

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 帰ってきたグランドチェロキーは、こんなもんだっけかなと、こんなだったんだなぁというあれこれに感心しながらも、イマドキのクルマとの違いにあれこれ感じていました。たとえば、アイドリングストップがない。これは燃費性能を求めるにおいて致命的であり、都心よりもストップ&ゴーが少ない八王子あたりでも、停止時の燃費を観察していると、エンジン止めようかと思ってしまうほど。あとは、パドルシフトも。実は、なくてもいいといいかなと思っていましたが、あることに慣れてしまうと、ないととんでもなく扱いにくいクルマだと感じてしまいます。さっと操作できること、全てのギアを選択できるという意味から。というのも、 うちのグランドチェロキーは、レバー操作が大げさでありまして、さらに、ATは5速で、シフトセレクトは2とLのみ、あとODオフスイッチ付きなんですが、5速に入っている際には、4速は選べるものの、その後、3速をセレクトすることができない……とか、こういった細かな不便がとっても気になりました。そもそも、ないことに慣れていたはずなんですけどね。  まぁ、多少の不便があろうとなかろうと、もうしばらく乗ることに決めましたから、あれこれを交換しておくことにしました。まずは、23万km無交換だった補機ベルトとテンショナーの交換から。ベルトって、そう、タイミングベルトじゃなくって、エンジン補機のあれこれを回すためのベルト。下手すると、車検ごとに交換とか言われる、あのベルト。そうなんですね、無交換でした。 交換してくれと頼んでも、その必要がないと交換されずに、23万km。たしかに、滑りどころか、その気配すら見せることなくて、交換の必要はなかった(写真上のベルトがそれ)んですが、ベルトテンショナーから異音が出ていたので、ついでに一緒に交換することにしました。  そしたら、見事に失敗した。いや、ボルトを外して、ベルトを掛け替えるだけだったんですが、ちょっと隙間がなくって無理をしたら、はまってしまって……、中略、………、ボルトの頭が折れた。いやー、無理してはいけないと、 あっちは15mm、こっちは13mmという特殊なサイズが必要なことに気づくたびに ホームセンターへと走っていたのですが、最後の最後、もはや面倒になっていたので、手元にあるものでどうにかしようとして 、肝心なところでしくじった。  とい

#1172 このままでは東京で広まらないと感じた、万願寺唐辛子。

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  最近では東京でも万願寺唐辛子の苗を手に入れることができます。実のほうは、さすがに京都のスーパーのように普通には売られてはいませんが、まぁ、そのうちに……と思いつつ、たぶん、無理なんじゃないかなと思うことがありました、本日。  写真は、苗売り場にて見つけた万願寺唐辛子の苗の説明看板なんですが、「辛味の少ない大実唐辛子」って……。辛味少ないじゃなくって、ないですし、唐辛子のでかいヤツというその表現もちょっと違うし。だいたい、いくら辛味が"少ない"ったってさ、こんな大きなサイズの辛いもん、説明文にあるように、焼いたって、炒めたって、煮たって……、食べないって。  たしか、去年はこんな説明文なかったはずなのに、どうしたんだろうと思うこと、数秒、あ、あれですな、たぶん、辛いのがたまたま出て(ししとうにしても、たまに辛くなってしまうのが出ます)、それでお客さんからクレームが来て、で、それが担当者へと上手く伝わらなくって、こういう表現になってしまったんでしょうな。  というわけで、こういう表現をされている限り、万願寺唐辛子が関東で広がることはないだろうなと、そんなことを感じたわけです。って、広がって欲しいってわけでもないので、どうでもいいんですが……。ちなみに、これに似た表現は、山梨県内の道の駅農産物売り場でも見かけましたっけ、昨年。  ちなみに、万願寺唐辛子は、火を通すと甘味がとっても強くなり、ピーマンのようなクセもなくって、とっても美味しい京野菜です。煮込んだり、炒めたりせず、焼くだけといったシンプルな調理方法のほうが、その美味しさをダイレクトに味わうことができます。

#1171 カフェ花豆@日野のあれこれ話、変わりゆくメニュー編。

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 5月1日から東京は日野市へと場を移したカフェ花豆の話。 日々についてはtwitterの @cafehanamame にてつぶやいていらっしゃいますので、ここでは、カフェ花豆を訪れる人向けの参考になるようなあれこれを書いてみましょうかね。  今回はメニュー編。あのですね、すでに、開店時に作られたチラシと、その内容は変わってきています。いつも同じものがあるとは限らない……、いや、いつも同じではないカフェ花豆です から、驚くべきことではありませぬ。今週末のランチメニューは5つまで増えていましたが、これは、日野へ移ってから、過去最高のメニュー数(ランチ)だと思われます。さて、開店以降のメニューの変化をまとめてみますと……、   1  一時期カレーが消えてまた復活   2  トルティーヤがケサディーヤに変わった   3  売り切れゆえにメニューから姿を消した自家製ハムが今週末から戻ってきた   4  信州牛の赤ワイン煮が和牛ほほ肉の赤ワイン煮へとバージョンアップした といった感じでしょうか。  ちょいと補足しておきましょうか。まず、カレー。カフェ花豆のカレーは、カフェ花豆らしさにあふれていまして、ファンが多いメニューです。ただ、シェフとしては、カフェ花豆におけるカレーを、どういったポジションにすべきか、改良を含めて、あれこれと模索しているようで、今後のカレーの立場は、生き残れるか云々を含めて、横で見ていてもさっぱり予測できませぬえ。というわけで、いつでもあるとは思われずに、いらしてください。  次に聞きなれないケサディーヤ。これは、トルティーヤを使ってたくさんの野菜が彩り華やかに盛られて出てくることは以前のトルティーヤ花豆風と変わりありません。このケサディーヤは、その発展バージョンとでもいいましょうか、そんな感じ。異なるのはトルティーヤにチーズを挟んで焼いて、さらに自家製ベーコンが加えられたことで、つまり、ちょっと動物性たんぱく質が加わった、と。これがですね、とてもおいしい。ヘルシーだけど、食べた感がある、そんな満足感にあふれています。  そして、ハムについては、あまりの人気ぶりから在庫切れをおこし……、でも、なくなったからといっても今日の明日で作れるものではありませんから、メニューから消えていました。で、今週末、ようやく完成して復活となりました。そう、ハ