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#1041 その雰囲気からアッパー感を求めてしまうトヨタ・エスクァイア。

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 締め切り目前にした原稿書きをしなければいかんのですが、心素直される環境にあると、言葉が勝手に湧き出してくるもので、困ります。というわけで、まずは先日足を運んだトヨタ・エスクァイア試乗会の話。ちなみに、その表記は、エスクワイアではなく、エスクァイアだそうで。  以前、 #781 と #819 で、ノア、ヴォクシーについて書きましたが、ボディをしっかりと作り込んだことで、すべてがブラッシュアップしているというベースは変わっていませんでした。というか、同じでした。というか、走りについてのあれこれは、変えておらず、この エスクァイアも 同じだそうで。  これをどう捉えるかで、その商品性への評価は変わってきますが、訊けば、その開発はノアヴォクと同時だったそうで、つまりは、 エスクァイアに求められる走りを作り上げて、それをあえて落とすことなくノアヴォクにも採用したのだ、と。まぁ、いいんじゃないでしょうか、その手法。ただ、購入を迷う立場であったら、何か違いがあったほうが誘惑は多くなるだろうなと、感じたのも事実ですし、 内外装あれこれの質感をアップさせたがゆえに、自然と走りにもアップ感を求めてしまうのも、また事実。って、これはアッパークラス感というよりは、ノアヴォクとは違うという意味の、アップ感。ま、見方によっては、アップしていなくてもいいのか、ノアヴォクとは異なる何か、ってところでしょうかね。ゆえに、 この商品の売り方たるキーは、 これをどう、説明できるか、理由づけできるかにあるような気がしています。  そういえば、今回の試乗会では、試乗しながら、開発の方と話をしながら、あれこれと言葉が浮かびました。そのひとつが、ノイズの合唱。HVでは、異なる高周波数がいくつか、入れ替わり立ち替わりで聞こえてきたもので、それをそう表現。もうひとつは、乗り味の硬質感。比べると、軽いこともあってしなやかさがあるガソリンモデルに対して、重厚感を増しながらも、失われたしなやかさとトレードとしてて現れた固さがありまして。ただ、質感は損なわれていないので、高質感であり、ゆえに、硬質感、であると。  自分では、なかなかいい言葉だなやと思っていましたが、 開発の方が、それをメモとして書き留め、さらにはアンダーラインを引いておきましたと言われた時に、その稚拙たる表現に恥ずかしさを覚えました。いやはや

#1040 変わっていない、変わりようがない、居心地のいい、能登。

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 というわけで、能登にいます。来ている場合ではないんですが、来ました。仕事のためにキャンセルしようかと思いましたが、仕事のためにキャンセルしちゃいけないと思い、来ました。能登でも仕事をするってことにして、来ました。  能登半島はまだ紅葉が残っていますが、その多くは終盤を迎えつつ、場所によっては終わっています。今日はひたすらに走って奥能登まで来ましたが、能登は相変わらずで、適当な暖かさと、適度な親しみと、適切な放置感とで、迎えてくれました。なので、お帰りなさいと言われても、そこに嫌みを感じませんでしたし、だからといってただいまとは返さず、戻ってきましたと素直に返答できる自分に少々驚きつつも、ま、そんなあれこれに、落ち着きを感じました。つまりですね、なんていうんでしょうかね、何もしていなくても、過ぎゆく時間が愛おしくなる、と、でもいいましょうか、そんな安堵感に包まれての心地よさに、能登ってやっぱりいいよなぁを感じました。  先ほど、知人が帰りましたので今日からはひとり。それゆえの物悲しさもありますが、ひとりならではの過ぎゆく時間ってのもなかなか愉しいもの。そんなところで仕事ってのも、どうなのさ、と思いつつ、仕方ない。あまり出かけることなく、仕事しています。ま、こんな能登ライフもまたいいんでしょうかね。  こうなると本格的な冬となってから、あえて来てみる必要があるかなと思うようになってきました。新幹線と連続テレビ小説という波が来る前に、一度。

#1039 なんだか、あれやこれやがしっくりとこなかった1日の話。

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 11月後半は、あれやこれやの仕事も落ち着き、年末のバタバタ前に、能登でまったりを予定していました。白状します。そうなんです。ところ、ひとつふたつと試乗会、みっつよっつと懇親会、いつつむっつと取材、ななつやっつと執筆、気がつけば、余裕がないどころか、これ終わるのかとか、寝る間がないのではないか? と思われるスケジュールに。  それはさておき、先日、期待大のイベントが同日にありました。BMW2シリーズアクティブツアラーの試乗会と、中島みゆきの夜会。ところがですね、 期待が大きすぎたのか、自分のリズムが崩れていたのかわかりませんが、しっくり来ませんでした。もちろん、懸命に、つぶさに観察し、いいところを探し、何か評価しようと努力はしていました。いましたが、いずれも大絶賛 とは受け取れず。  BMW2シリーズアクティブツアラーについては、FFだからとか、モノスペースだからの手前に、BMWらしさを見い出すことができませんでした。多人数での乗車だったからなのか、雨が降っていたからなのか、よく分かりませんが、借り出して、 ロングドライブしてみないといかんですな。  夜会は、え? ん? ばかりで、それとあれとをつなげようとして、つないでみても、そこにおもしろみを見いだせず。後半になれば何かあるのだろうと期待して、懸命に頭をフル回転させて、こういうのもありなのかなと思った頃に登場するゼロ戦に、すべてが崩れ去っていきました。このタイミングで使うならばその理由をもっと明確にしないと、と思ったり……、云々。大絶賛している方も多いようなので、たぶん、自分に合わなかっただけなのでしょうけども、こんな夜会、初めて、でした。 考えてみると、そもそも、India Gooseが、愛よりもに聴こえてしまう時点で、何か違うを感じてはいたのですが。  ま、こういう日もあります……、というか、そういう時期なのかなと思ったものの、 翌日のマツダ・デミオテストドライブとトヨタ・ESQUIREの試乗会は、あれこれ発見やら天晴れが多く。特に試乗会では、開発の方との話もおもしろく、有意義な一日でしたから、時期ではないようですな。そんな話のあれこれもまた後日に。

#1038 今回のAppleな価格改定に煽られて、iPad Airを買った、話。

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 何か、おかしいと思ったのです。いや、オークションでチェックしていたiPhone5cの落札価格が、ここ数日で劇的に上がったもので。魅力的な価格のMVNOなSIMでも出たのかと思ったのですが、iPhoneの価格改定を受けてのことでした。 まぁ、為替がこれだけ動いていますから、日本での販売価格も動くだろうと推察していましたが、買う買わないは別にして、実際に値上げされるとショックを受けますな。  今回の価格改定のベースとなった為替レートは消費税抜きで$1=約117円(5sは約118円)。では、これまではどのぐらいだったかを確認しようと、すべてのMacの価格を計算したら、MacBookAirとMacBook Proは、な、なんと、 $1 =97〜99円換算 でして、もし、この両機種を迷っているならば、迷うことなく突撃したほうがいいってことですな。ちなみに 、Macproは $1 =103〜104円、iMacは$1=104〜108円なので、値上げ前に手に入れたほうがいいような気がします。 それにしても、今回の価格改定で、iPhone 6 Plus 128GB、税込みになると12万円オーバーだそうで。いやはや、いやはや。  こうなってくると、購入を迷っていた人たちの 動きが早い。 整備済製品を見ていると、あっという間に消え去って行きます。在庫数が少ないだけかもしれませんけども。というわけで、iPad Airを抑えました。って、煽られた感もありますが、先のMacminiのことを考えると、買っておいて良かったのほうが強くありましたので、迷いつつもポチリました。 あ、TimeCapsuleもいっときましょうかね、妹宅用に。あと、AppleTV、旧型をもってはいますが、いまのうちに最新型を手に入れておいたほうがいいんでしょうかね、と、あれやこれやと迷いが。  それにしても、iPhone5c、もう1台、欲しかったんですけど、完全に買い時を逃しました。さてと、どうしましょうかね。

#1037 乗れば乗るほどに、好印象になっていく、スズキ・ハスラー。

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 そして、翌日も富士山でした。一度、自宅へ帰って、翌日にまた富士山。12月に発行されるハスラームック本の撮影にて。  で、そのハスラーですが、乗るたびに印象が異なります。プレス向けの試乗会では、ワゴンRをベースに腰高に仕立てたところに無理矢理感(走りの話)を覚えたのに、後日、スズキのテストコースで試乗した際には、バイク専用となっているコースなのに、しなやかかつ粘るシャシーにオドロキを覚え、で、今回の試乗で、さらにスタビリティの高さにビックリしたと。 となると、最初に感じた、あの腰高を上手く仕立てられていないと感じた、あれは、一体なんだったのだろうかと。まぁ、その試乗会の時は、走行距離も少なかったし、また、個体差もあったのでしょうかね。  まぁ、オンセンターの曖昧さとか、乗り心地の限界とか、軽自動車ゆえの、仕方ないはあります。ありますが、腰高感を上手く生かした乗り味の仕立ては、かなりの好印象。NAなのに、意外に走りねと感じさせるパワーも含めて。あ、今回はMTだったので、回して、シフトアップなんて、愉しさも相まってのことでしょうかね。  ということで、この続きはハスラーのムック本にて。あ、前日は、雲に隠れていた富士山でしたが、この日は、朝から姿を見せていました。ただ、午後には再び雲の中に入ってしまいましたが。

#1036 なんだかんだで富士山、やっぱり富士山、だから富士山。

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 週末は京都の知人に誘われて、富士山麓へ。仕事でよく訪れる地ですが、プライベートで足を運ぶのは、スタックランドファームへ走りに行くことぐらい。宿泊となると、大学時代のオリエンテーションまで遡る……、いやいや、最初に就職した出版社の打ち上げやら、試乗会やらが、ありましたな。いやいやいやいや、富士登山で、泊まったこともありました。って、振り返ってみると、そのすべては、あのリゾートホテルでしたな。  ま、そんなことを振り返りながら富士山麓に滞在しましたが、富士山との縁は、意外に深いことを再認識しました。そもそも、静岡生まれというところからスタートし、浪人時代に皆で登ったことを発端として、その後、いろんなきっかけを与えてくれた場でもあります。なんていうんでしょうかね、富士山から離れることができないとまでは言いませんが、ニュートラルになりなさいと教えてくれる地であることは間違いないかな、と。そこに宗教めいたことや、霊的なあれこれは全く感じませんが、今回も、これでいいんだ、これがいいんだを教えてもらいました。  この日は、富士山を後にして、用事があって静岡までひとっ走り。そして、富士山麓を通って、自宅へ戻りました。そう、まさに行ったり来たりをしていました。

#1035 一歩どころか、二歩以上先を走っている感のある、VW・ゴルフ7の真価。

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 突然にゴルフを借り出しました。いや、自らのスタンダードがゴルフであるって話は常々していますが、最近、あまりにあれやこれやと新車に試乗したもので、基準がどこにあるのかを再確認するために借りました。  したら、いい。やっぱり、いい。というか、とんでもなくいい。どのくらいいいかというと買ってもいいかなと思えるほどにいい。ちなみに、グレードは1.4Lターボ+リアマルチリンクサスの ハイライン。加速感とかパワーと表現する以前のトルク感にあふれておりまして、その躾け方が上手いのなんのって。そんでもってシャシーのしなやかなことしなやかなこと。路面追従性とはこういうもんだよといわんばかりのトレース性能に、ついつい走りもハードに……。でも、付いてくるんですな、そんな走りに、このクルマは。  今回は、 富士山麓を東から西、西から東へ、と幾度となく走ったのですが、まぁ、静岡市内から高尾まで、高速を使わずに、あえて裏道を使いつつ、下道を走ったといえば、どれだけ走りが愉しかったのか、どんなルートを走ったか、お分かりいただけるかと。  それにしても、前回、借り出した時よりも、好印象なのは何故だろうと考えつつ、ここに書いたこと( #575 )を振り返ったら、つい先日かと思いきや、1年以上前のことでした。で、あの時の個体は、まさに初期ロット、で、今回借り出した車両が登録されたのは、それからしばらくしてから、でも、あまり変わらず。といいながら、ロットが違うと、差があったりする(あれこれ手が加わっている)のが、輸入車の常。初期ロットと、その後で、すでにあれこれと違いがあったようです。もちろん、あっちはDCC採用モデル、こっちはノーマルサス、走行距離もあっちは少なめ、こっちは2万kmオーバーと差がありましたので、それらによる違いもあったとは思いますが。ただ、決定的に異なっていたのは 2シリンダーモード。前回の車両は1500回転あたりまでしか対応せず、ゆえにアクセルワークが辛かったのですが、今回の車両は2000回転あたりまで 許します(画像真ん中)し、なによりも振動が小さくなっています。いやはや、って感じでした。  燃費? 大きくは変わっていませんが、高尾から品川まで下道を50km走って16km/Lオーバーですから、上出来でしょう。なにしろあれだけのトルク感やらハンドリングを備えての話