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#727 納得できる情報を与えられるかにキーがある、バイヤーズガイド本。

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 なんかね、周囲で新車を購入する知り合いが多いんです。で、職業柄、クルマについては、あれこれと訊かれるんですが、あれこれと知りすぎているがゆえに話しづらいこともあります。ただ、隠すことはなく、すべてを話します。もちろん、表現に気を遣いながらね。なんていうんですかね、完璧なクルマはないんです。ただ、どこを優先して、どこを納得できるか、そこにポイントがあると思っています。だから、プラスもマイナスも、すべての情報を提供して、自らがそれをどう感じるか、判断してもらうということですな。美点は美点として、しっかりと伝えます。やっぱり、残念たるのは、購入後に、え? 想像と違った、という後悔に通じるマイナスイメージを抱いてしまうこと。逆に、あれこれに納得しておけば、むしろ、満足感は高くなるものですから。  そんな時は、こっちがいい、あっちがいいは、決して言いません。これについて、どう思う? と訊かれたら、自分の意見は述べますけども。 ってね、なんでこんなことをズラズラと書いたかと言いますと、これがバイヤーズガイドたる基本スタイルだと思うのです。ま、最終的結論として、こっちを買え! となってもいいんですが、肝心なのはそこへと至る過程をアシストすること。そう考えると、バイヤーズガイド本の方向性は簡単に見えてくると思うのですが。  たとえば、画像のXV。周囲でハイブリッドとガソリンを選択した人がいますが、このXVはとてもいい素性をもっているものの、乗り心地の面で、そのバランスはまだ煮詰められていないことをちゃんと伝え、納得して購入へと至っています。比較対象になる車種もちゃんと挙げた上で。だから、満足感はかなり高いはずです。

#726 完璧過ぎて、もはやうっとりだった、新型フォードフィエスタ。

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 さて、先ほどエンバーゴが解けましたので、堂々と書きましょう。フォード・フィエスタの話。そうなんです、 #710 でマスクされたクルマはフィエスタでした。まぁ、輸入車の中で、常にベタ褒めをしているフォードゆえに、悪いわけはないと期待をもって参加してきました。ただ、こういう場合って、大概、期待値が高すぎる分、あれ? おや? を感じるものなんですが、ものなんですが……、新型フィエスタは、想像していたとおりで、期待以上たる性能まで、実は想像どおりってな感じでした。  とにもかくにも、簡潔に述べるならばBセグメントというクオリティを超えていました。発進直後から1.0Lとは思えないトルクを発生させ、ダイレクト感を伴ってクルマをグイングインと加速させていきます。グイグイじゃなくて、グイングイン、と。そして、そんなパワーを受け止めるシャシーがしなやかったらありゃしないといった感じ。まぁ、言い換えればブッシュが大きめというフォードらしいテイストなのですが、それでいながら、そこに曖昧さがない、ない、ない、ない。特にリバウンドストローク時のフィーリングが極上で、豊かさと表現できるだけのフィーリングにあふれています。ハンドリングも秀逸でして、演出たるクイック感があるんですが、躾がしっかりとされているから、何も気にならない。といいますかね、おもしろさにあふれています。  タイヤのグリップ力はそれほど高くないのですが、グリップ感は絶妙。タイヤが今どういう状態にあるかが、つぶさに伝わってくるため、とてもコントロールしやすい、しやすい。というか、そもそも、かなりのGでもアンダーを出すことなく、グイグイ曲がりすぎるほど。それでもって、ブレーキのタッチが実に美しい。そう、ブレーキが利くではなくって、ブレーキフィールが美しい。いい、じゃなくって、美しい。初期からさっと制動力が立ち上がったと思うと、そのままにググーと深まっていく。グッじゃなくって、ググーね。それはうっとりといった感のあるうつくしさですな。  あとは、なんだけっか。リアシートをリクライニングさせないことや、アップライトに座らせるポジションやら、もう好印象だらけ。天晴れ、天晴れ。ただ、ひとつだけマイナス的なことをいうならば、エンジンフィーリングか。いや、いいんですが、いいんですけど、4000回転を超えるとトルクカットを意図的にしていま

#725 ひさしぶりのNeutralアクセス数分析、2014年1月編。

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 最近、あまり触れなかったかもしれませんが、このページのアクセス数、右肩上がりを続けています。毎回、さすがに行き過ぎを感じ、来月こそ落ちるだろうと思いながら眺めていましたが、12年2月から連続20か月で下がっていません。特に昨年12月は前月(11月)のアクセス数があまりに多かったため、今回こそ落ちるだろうと思ったら、落ちなかった。そして、この1月こそ、落ちるだろうと思っていたらですね、一昨日だったかに、1日のアクセス数としては過去最高を記録しまして、1月8日にしてすでに12月分の33%を達成。このまま行けば、またもや更新となるわけですが、さすがに、ほんとに、無理だと思います、今度こそは。 ちなみに、12年2月の時点よりも昨年12月は約5倍のアクセス数まで上がっています。分析になっていませんが、その理由は見えませぬ。  さて、もうひとつ、OS別のアクセス数ですが、過去はMacOSのほうが断然と多かったのですが、最近では完全に Windowsに駆逐された感があります。 ま、当たり前ですな、googleのサイトを間借りしているわけですから(以前は違った)。それでも、その割合としては、Win46%に対して、Mac24%ですから、世間に普及している台数割合から判断すると、Macでの閲覧率は多いほうでしょうかね。  あとは、アクセス数が多いアーティクルは、ここ1か月に限っていえば、     #647 あれだけのパフォーマンスで、この価格は安すぎる、ルノー・ルーテシアRS。     #644 やっぱりラレードがイチオシだった、最新型グランドチェロキー。     #421 日本専用であることをもっと強く謳うべきだと感じた、デリカD:5ディーゼル。     #609 ゴルフ7GTIの真価を愉しむために、必要なシーンが思い当たらない、話。  となっています。やっぱり、クルマですな。そりゃそうだ。ちなみに、クルマネタで最高のアクセス数は、 #297 (インプレッサ1.6MT)、続いて #398 (ティグアン)となっています。いずれにしても、いい意味でのクセのあるクルマばかり。ま、書いている人間のチョイスもチョイスですが、それこそが、このページのアドバンテージなんだなぁなんてことを感じました。

#724 抜いても抜いても、食べきれない、贅沢な葉物野菜の悩み。

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 葉物野菜が高騰しているそうで。我が家では、野菜は直売所で購入することが多くて、 スーパーの野菜売り場はあまり立ち寄らず、その相場が分かっていなかったりします。で、なぜだか、昨夜、電話で春菊の価格の話になったんですが、最近は300円を超えているそうで。いやー、高い。というか、12月に248円だったとか、そんな話を年末にした覚えもあるんですが、さらに高騰ですか。いやはや、いやはや。なんて話を 、40歳過ぎたおっさんどおしで夜な夜な語り合っているのって、どうなのさって思うわけですが、まぁ、いいでしょう、こういうおっさんってのも。  さて、我が家の春菊は、手抜きビニールハウス化によって大暴走。ハウスの中でもはや成長するスペースがなくなり、手が付けられなくなっています。本来、春菊は、根っこごと抜かずに、ある程度で切って収穫して、そこから芽が出てきて、また収穫してを繰り返すのですが、我が家の場合は種を蒔きすぎたもので 引っこ抜きまくってます。 いつになったら、刈り取るなんて穏やかな収穫ができるんだろうと思いつつ、ドシドシと抜いてます。 画像は、春菊に気を取られていたら、やはり暴走していたほうれん草。こちらも種を蒔きすぎて、たいへんなことになっていますが、もはや、雑草を抜くように採るしか方法はなく。  ま、いずれにしても、高騰分以上を収穫しており、種代を考えると、満足できるんですが。そうそう、こちら高尾は、週末には最低気温-7度という予報が出ております。さて、どんな寒さになるやら。ってか、さすがにアロエをどうにかしないとまずいかな。

#723 クリエイティブと商売のバランスが、イマイチ見えてこない、海外ドラマ。

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 年が明けて、海外ドラマも一気に動き始めました。まずは、Downton Abbeyのseason4ですな。アメリカでの放送もスタートしたようですが、まぁ、あいかわらずの作り込みで、どのぐらいの予算でできるんだろうか、なんてことも考えたりしました。ストーリーもあいかわらずで、よくよく眺めてみると、イマドキにも通用するドタバタを、時代背景に押し込んだだけとも捉えられますが、それにしても、その演出や表現力は感心することが多くありますし、 アメリカモノではできない感じを強く受けます。で、何よりも ストリーミングならば、全シリーズで$19.99ですから、ま、見てみようかって気もおきますな。ここも大切かと。  イギリスものといえば、本国でスタートしたSherlockが、過去最高の視聴率をたたき出しているようですが、まぁ、分かります。って、まだ観ていないけど。クオリティが高いんですな、イギリスモノは。  そういう観点からすると、おや? が多いのが、Revenge。昨日より、seasno3の後半戦がスタートしましたが、すべてがばれた後、どうつなげるのかと思ったら、そういう押しつけにしてきましたかという、ないよなーと、なるほどなーを混在させており、これはこれでおもしろい。そういう意味ではクオリティは高いかと。最近、思うにこのドラマは、無理だろー、ありえないーを、意図的に演出しているような気がしてきました。いくらなんでも撃たれたあとに船まで泳げないってとか、そればれているでしょう、とか。 と言いつつ、観てしまうのが常ですけども。  いずれにしても、制作側ってのは、どんなスタンスで作っているのでしょうかね。商売とクリエイティブのバランスという観点でね。たぶん、これからは、コンテンツはフリーで提供するというのが主流になっていくでしょうから。もちろん、それはあくまでも主流であって、現行のスタイルはカタチを変えながらも異端として残り続けるでしょう。でもね、って話ね。  そうそう、画像は、掲載するために例のごとくアフィリエイトが張ってあります。ご注意あれ。

#722 愉しさと快適さにあふれていた、ルノー・ルーテシア・インテンス。

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 さてと、ルノー・ルーテシアについてまとめておきましょうかね。あれです、RSではなくって、普通のグレードのほうで、エンジンは1.2Lターボ、タイヤサイズは17インチ、グレード名はインテンス。スタンダードモデルの中ではトップグレード、で、238万円。  試乗走行距離は1500kmを超えましたが、乗った瞬間からルノーを感じ、距離を増していくにつれて、ルノーらしさに惹かれていく……、そんなモデルでした。まずね、疲れない。それは走りからシートまで全てによって作り上げられているもの。まぁ、シートというと、往年のルノーらしさを思い浮かべる人もいるでしょうけど、ここ10年ぐらいのルノーテイスト。剛性がありつつ、しなやかさもありつつというシートで、身体を預けるとすんなり沈み込み、心地よいホールド感を作ってくれます。これがいい、とてもいいのです。つまり、疲れない。  そして、愉しい。まぁ、とにかく1.2Lエンジンの調教が意図的、意図的。クラッチペダルレスMTたるダイレクト感もありますが、とにかくトルク感をしっかりと表現しています。エンジンは過給しているとはいえ、排気量は1.2Lゆえに、決して極太トルクだらけではありませんが、エンジンパワーを感じさせ、それをそのままにトランスミッションへと伝えている、そんなフィーリング。少々の過給遅れはあっても、それもフィーリングに反映して、妙なトルク変動を感じさせることなく吹け上がっていきます。そのフィーリングの美しいこと、愉しいこと。いうまでもなく中回転域にトルクをしっかりと載せていまして、ワインディングで、回転キープしたままにコーナーを駆け抜けるためのセッティング? と思えるほど。つまり、愉しい。  そして、スタビリティがハイレベル。サスペンションはしなやかさにあふれながら、タイヤはいつも路面にしっかり接地させていますというフィーリングで、ドライバーはもちろん乗員にも安心感すら与えてくれます。タイヤのグリップ感も明確で、先のエンジンフィーリングに見合っていました。ただ、試乗したグレードは、17インチタイヤ標準採用ゆえに、路面の荒れたところではバタバタ感が顔を出しますし、タイヤサイズとのバランスを考えると、リバウンドストロークをもう少し抑えて欲しかったというところもあります。でも、先の性能を考慮すると、それは不満に思えず。ま、なんだかんだいい

#721 年始早々から、豊かな食に出会えましたという、自慢話。

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 たまにね、なんでも お任せしてしまうというスタンスが、相手に悪い意味でのプレッシャーを与えていないかなと考えることがあります。いや、意外に考えていたりするんですよ。空回りも多いですけど。こちらは、何でも愉しんでしまえる性分ゆえに、お任せしていますからして 、それが珍しいでもいいし、地元産であってもいいですし、安いでもいいですし、高いでもいいですし、もちろん、美味いでもいいですし、その場の雰囲気でもあっても、作り手との会話でもあってもいいのです。結果として、その食をともにする人と何かを語れて、そして、そこから話が膨らんでいくような、つまりは、お腹を満たすだけではなくて、その時を豊かなものへ導い てくれる、そんな食を 期待してのお任せといえましょうかね。  という表現をしますとね、ますますにハイレベルを要求しているように思うやもしれませんが、結局のところですね、 あれこれと懸命に 考えてくれること、それがいちばんうれしいのです。それさえあれば、こちらはしっかりと受け取って、ストレートに、そして、ニュートラルに、応えられるもの。 ちなみに、食べ物に対しての嫌いがないことも、それを助長しているのでしょう。  年始のあれこれでは、そんな心遣いにもてなされてきました。 ここに掲載した写真はその一部 。これも何度も書いていると思いますが、食は生きるためのすべての基本。それは有機物を取り込むという従属生物的な意味合いだけではなく、心を豊かにするための基本であって、何かを学ぶ基本であって、人とのつながりを愉しむためのベースです。もちろん、作業であってはならないし、妥協してしまうのは理想ではない、と。 まぁ、そう堅苦しく考えさんなと思われるかもしれませんが、こうしてあらためてもてなされ、そこから広がりを感じますと、やはりですね、食の大切さを実感するわけです。  ということで、美味いものに出会ったことはもちろん、そんな豊かな時をもてなしてくれたことに対しての感謝と、そして、自慢な話でした。