#721 年始早々から、豊かな食に出会えましたという、自慢話。

 たまにね、なんでもお任せしてしまうというスタンスが、相手に悪い意味でのプレッシャーを与えていないかなと考えることがあります。いや、意外に考えていたりするんですよ。空回りも多いですけど。こちらは、何でも愉しんでしまえる性分ゆえに、お任せしていますからして、それが珍しいでもいいし、地元産であってもいいですし、安いでもいいですし、高いでもいいですし、もちろん、美味いでもいいですし、その場の雰囲気でもあっても、作り手との会話でもあってもいいのです。結果として、その食をともにする人と何かを語れて、そして、そこから話が膨らんでいくような、つまりは、お腹を満たすだけではなくて、その時を豊かなものへ導いてくれる、そんな食を期待してのお任せといえましょうかね。
 という表現をしますとね、ますますにハイレベルを要求しているように思うやもしれませんが、結局のところですね、あれこれと懸命に考えてくれること、それがいちばんうれしいのです。それさえあれば、こちらはしっかりと受け取って、ストレートに、そして、ニュートラルに、応えられるもの。ちなみに、食べ物に対しての嫌いがないことも、それを助長しているのでしょう。
 年始のあれこれでは、そんな心遣いにもてなされてきました。ここに掲載した写真はその一部。これも何度も書いていると思いますが、食は生きるためのすべての基本。それは有機物を取り込むという従属生物的な意味合いだけではなく、心を豊かにするための基本であって、何かを学ぶ基本であって、人とのつながりを愉しむためのベースです。もちろん、作業であってはならないし、妥協してしまうのは理想ではない、と。まぁ、そう堅苦しく考えさんなと思われるかもしれませんが、こうしてあらためてもてなされ、そこから広がりを感じますと、やはりですね、食の大切さを実感するわけです。
 ということで、美味いものに出会ったことはもちろん、そんな豊かな時をもてなしてくれたことに対しての感謝と、そして、自慢な話でした。

このブログの人気の投稿

#1297 イチオシに変わりなかった、ルノー ルーテシア ゼン MT。

#1113 5年目にして……、トラブルではなかった、後付けサンルーフのあれこれ。

#1735 快適すぎるし、愉しすぎる。想像していたその先に到達していた、プジョー308。