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#407 こだわりがあるから捨てられず、こだわりがないから捨てられる、ってな話。

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  そういえば、先日、デジカメカメラを洗濯しました。落としたのではなく、洗濯。洗いだけではなくて、すすぎと脱水まで。柔軟剤入り洗剤にて。こういってはなんですが、そのデジカメ、あまり気に入っていなかったので、きっぱりとお別れできました、と考えるとこれも縁というか、タイミングなのかなと思ったりもします。こだわりがあったわけでもありませんし。そう、こだわりなく。  そうそう、話は飛びますけど、「こだわる」とは、物やら何やらに執着してしまうことを指した言葉だそうで、つまり、囚われて、振り回されてしまうという意味が、本来だったとか。いつしか、よいこと的なニュアンスで使われるようになったそうで、ならば、異なる表現をしなければと、代わりをあれこれ探したのですが、これが見当たらない。「凝っている」が似ているのかなと思いましたが、文字面、言葉の響きを含めて、美しくなく、いまだにその代わりとなる言葉は見つかっていません。となると「捨てる」も本来は何か違った意味合いが与えられていたような気がします。逆にプラスな言葉として使ってきたのではないかな、とか。  まぁ、いずれにしても、“こだわり”がなかったカメラゆえに、きっぱりと“捨てる”ことができたわけです。と言いながらも、最後に、 そのカメラで撮影した傑作をアップしておこうと思って写真をセレクトしてアップしてみたら、あれ、このカメラのものではなかったというオチに。というわけで、上の写真は洗濯されたカメラの遺作ではないんですが、まぁ、いいや。ちなみに、 #404 と同じでiPhoneで撮影した写真だったりします。ちなみに秋に西湖で撮影した写真。 #367 で紹介したあの写真と同日のもので、日が沈んだ直後のもの。拡大するとわかりますが、Bクラスの室内灯をつけたりして、なんだか自動車雑誌的だったりしますが、写真はともかくとして、今年見たベスト3に入る景色だったことは変わりません。  さて、次のカメラ、どうしましょうかね。

#406 いつのまにか生き苦しさを忘れて、都会(都内足立区)に馴染むアジアンタム。

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 今ではもはや定番を超えて、飽きられた感すらある観葉植物のアジアンタムですが、なんと近所の人工的に作られた小さな水路脇に自生していました。写真はいちばん分かりやすい株を撮影しましたが、場所によってはかなり繁殖してまして、しかも、あちこちに飛んでいます。最初は、誰かが植えたのかなと思ったのですが、何せ人工的に作られた石垣ゆえに、その隙間はコンクリートが流し込まれています。つまり、植える余地などないと。 まぁ、シダ系なわけですから、条件さえ整えば簡単に繁殖しますが、それにしてもこんな水路で繁殖するか、といった感がありました。というのも、 昔は珍しかったし、高かったし、何よりもそうとうに水管理、というよりも湿度管理が難しく、簡単に枯らすことができる観葉植物の代表格ですから、こうして簡単に生えているのを見て、なんとなく悔しさを感じました。いや、いくら枯らしたかわかりませんので。 ふっと考えると、この手のシダ系観葉植物は、アジアンタムが安くなって広まるまでは、シダがスタンダードにありました。いつしか座を奪われていたんですな。  なんてことを語りつつ、ちょいと話は変わりますが、先日、ETV特集の再放送「花を奉る石牟礼道子」の中で、彼女が東京へ来た際に、「東京は、 大地を生き埋めにして、その上にコンクリートが物量となって、大都会を作っている」と感じ、「建てられているビル群が近代の卒塔婆に見えた」と表現していました。だから、「 東京に行くと息がしにくくなるし、大地にもっと呼吸をさせてあげたい」、とも。なるほど、なるほど。自分も東京では息がしにくいなとは感じていましたが、それが何故かはなんとなくは分かっていても、何なのかはわからないでいました。そもそも育った横浜も横浜駅が近くでしたから、まさに東京と似たような環境下にあったはず。つまり、最初から息苦しかったはずなのに、最近までそれを感じることなく、今、何故、息苦しいと感じるのか。まぁ、息苦しくない地を知ったからなのでしょうね。だから、自然の中に浸っているのが好きなのかもしれませんし、そう考えると、やはりクルマもSUVでなきゃいかんのだなと、思ったりして。と、話がとっちらかり始めましたので、このヘンで。  そうそう、息苦しいとは 、まさに生き苦しさそのものなのかもしれません。都会に住んでいるとついつい忘れてしまうので、忘れ

#405 新型フォレスターの完成度に感心し、スバルのこれからにひと安心、ってな話。

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 #404で書いた伊豆話、新型フォレスターの試乗会でした。えっとですね、いきなり本題に入りますけど、新型フォレスターとんでもなくいい仕上がりを見せていました。シャシー系の完成度はもはや現行型レガシィを過去のモノとしてしまったほどに。それは言い過ぎじゃないか? って、言い過ぎではないのです。何がいいとはひとことでは言えず、ひとつをピックアップできず、つまりバランスがいい。世代が違うと思わせたぐらいに、いい。いちばんわかりやすいのはシャシー。まさにしなやかで路面にタイヤをいかに接地させるかにこだわった結論を、どうだ! といわんばかりに叩き付けて見せてくれたかのよう。結果として、18インチタイヤをしっかりと手なずけることが出来ていましたから。もちろん、荒れた路面ではバタバタ感は顔を出しますけど、十分に許せる範囲内。  そして、このシャシーのしなやかさは17インチでこそ、フォレスターというキャラクターも含めて、ハイバランスさせている感がありました。ストローク量を生かしながら、でも、その動きに剛性感を与えているという、まさに、うっとりする乗り味。その一方で、ハンドリングは適度な操舵感と、SUVたる緩さを上手く生かしていて、これがもう言葉にならないくらいにいい。AWDは、安定性と操縦性のバランスがよく、互いに邪魔しませーんといわんばかりの役割分担が明確で、そこにリアのスタビリティの高さも加わって、コーナーリングスピードが速いのなんのって。もちろん、パワーフィーリングはそれらにぴったりと合わせていて、結果ですね、走りは気持ちよさとひと言で表せるほど。エンジンはターボもいいんですが、でも、NAでも我慢を強いることはなく……、と、軽くちょろちょろっと書いただけで、ここまで書いてしまうほどの仕上がりぶりでした。   CVTも走らせ方やモードのセレクトによって、ダイレクト感を味わえるようになっていますが、やはりMTモデルには敵わずといった印象を受けました。今回の試乗会でMTがさらりと用意されてまして、これがとてもよかった。ただ、MTはNAのみですし、アイサイトと組み合わせられないという致命的なマイナスポイントはありますが、それを除いてもかなり惹かれるグレードだと感じました。ちなみに、あれこれ装備をあきらめてボトムグレードにすれば208万9500円。かなり、リーズブル。 ということで、個

#404 ふっとマスコミを選んだ理由を思い出した、伊豆スカイラインの夕暮れ。

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 本日は、試乗会で中伊豆まで出掛けてきました。良く足を運ぶ場所でしたから道には慣れていましたが、慣れていたはずなのに、逆に慣れすぎていて時間の読みが甘かった。あげくに道を間違え、トイレへと立ち寄りと、到着予定時間に間に合うわけもなく。まぁ、そんなこともあるのかなと思いつつも 、試乗会の開始には間に合いました(到着予定は早めに設定していた)し、年の瀬なのに都心の渋滞にまったくひっかからなかった、と、あれこれ振り返ると、結果オーライな1日だったような気もします。  今日の試乗会は、いいクルマに出会ったことと、楽しい会話が出来たこともあって、帰り道がとても楽しかった。帰路はなんとなく伊豆スカイラインへ入ったのですが、夕暮れのタイミングがぴったりで、ご覧のような景色の中、快走してきました。 伊豆スカイラインの後はひたすら下道で横浜まで走り、首都高に乗りつつ、4時間を グランドチェロキーと会話しながら、ひとり、充実感に浸ってました。今日は シャシーの動きとエンジンの滑らかさがハイバランスしてまして、まさに一体感にあふれておりました。これって、クルマだけではなく、ドライバーの気分も上手くバランスした結果なんだろうなと思いましたが。ですから、車検を通して乗るべきだろう、このクルマって、強く感じました。  で、話は戻りますが、伊豆スカイラインはプライベートではあまり利用しませんけども、こういう風景と出会うと、とてもいい道だなと再認識します。いまさらな発言ですけども。ただ、この伊豆スカイラインに、こういう景色があることを、皆さんは知っているんだろうか、とも思いました。そう、これこそが、マスコミを仕事に選んだ理由でしたっけ。“自分の心を動かしたあれこれを、皆に伝えること”。 これを見失うと、この職に止まる理由も消え去ります、な。  あ、写真、大きめサイズで掲載しておきます(ほか同様、クリックすれば拡大表示します)。

#403 雑談会の食卓に出されることが確実な、クレソンとセロリ、ほか。

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 夏の間、わずかに残すだけで、すっかり枯れ果てていたクレソンが、この寒さで復活してきました。寒いほうが元気がいいだなんて、なかなか変わった方ですが、まぁ、その勢いたるやプランターから飛びだし始めたほど。考えてみれば、こやつら、そもそも春(といってもGWだけど)の八ヶ岳の雪解け水の中、力強く根を張っていましたから、東京のこんな寒さぐらいではなんともないのでしょうな。 あとは、暑かった時にしょんぼりとしていたセロリも勢いを増していますし、芽が出てしまって、捨てるよりはいいかと植えておいたジャガイモもとんでもなく元気かな。 バジルは風が冷たくなったかなと思ってたら、あっというまに枯れ果ててしまいました。12月ですから。  そう、もう12月。そうそう、今年の〆として、我が家にて雑談会を行うことにしました。感覚の合う知人たちとあれこれ雑談するだけの会。世間では忘年会とか、ホームパーティと呼ぶらしいですが。で、気になる人たちへ 案内状を送りました。それこそ 遠方やら家庭やら仕事やら、来られないことが明かな人にまで。何故か。えっと、たとえ行けなくとも、誘われないより、誘われたほうがうれしいでしょ、こういうのってのは。  というわけで、届いていない方、たんに、メールし忘れですので。

#402 知らなければ幸せ、でも、知っていればもっと幸せになれる、ってな話。

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 結局、5日連続のスイーツとなりました。5日目はジョナサン再び。iPhone5付きで(画像)。いや、自分が買ったのではなく、知人が購入したとの報告を兼ねて立ち寄ってくれまして。まぁ、自慢しに来たとも言うんですが。周囲で一気にiPhone5化が進んでいます。ただ、ほとんどがiPhone4から2年我慢してきた人たちですから、月々割が消え去るタイミングも、そのきっかけとなっているようですが。  それにしても、意外にも、皆様、料金プランやら縛りやら、あれこれとしかけられたワナを熟知されていないようで。初めてスマートフォンプランにするならまだしも、これまで使っていたのに、とは思いましたが、まぁ、分かりにくくしているのが先方の作戦ですから、致し方ないのか。たとえば、2年縛り。同じキャリア内、つまり機種変更の場合は縛り解約による違約金はないですし、縛りが溶ける期間は2か月で、その後は自動的に2年縛りが始まることとか。このヘンは、ワナとしては分かりやすいところですので、ちゃんと勉強しておかなければなりません。分からないから販売店で説明を聞けばいいと思うかもしれませんが、それはワナに自ら飛び込んでいくようなもの。ある程度でかまわないですから、自らで納得することが大切かと。  まぁ、これは携帯電話だけのことではないような気がします。すべてを理解することは難しいでしょうけど、最低限、知っておかねばならないことはあります。 そこにバイヤーズガイドたる役割があると思います。 分かりにくい製品や売り方が多いからこそ、バイヤーズガイドたる存在価値があるわけですし。って、自動車本の話、ね。  なんて話をジョナサンでしてきたのでした。ちなみに、今回話をした人とは、毎回、ぴったり3時間、話をするんですが、今回はiPhone5があったためか、30分増えて 3時間30分でした。

#401 目指すカッコよさは、矢野顕子的なふふん、ってなカッコよさ、ってな話。

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 気が付いたら、4日連続で夕食は外でしました。というか、その4日とも昼もほとんどが外食でした。珍しい。とっても珍しい。で、その4日を振り返ったら、それぞれに人と会って、あれこれと会話しました。といっても 、本のあるべき姿、クリエイティブなスタンス、同い年の悩みどころ、マンション購入、海外出向の話まで、たまに深く、時に笑いつつ、という、雑談そのもの。ですから、いずれも結論やらまとめには至っていなかった気はしますけど。  で、ここを振り返ってみたら、そのすべてがデザート付きだったことが発覚。イマドキに言うならスイーツっていうんですかね。4日前は銀座三越で、3日前は箱根のホテルで、2日前はジョナサンで、昨日は表参道のおされなカフェ(画像)にて。会話に甘いものが付きそうのは、たぶん、頭を使うからでしょう。  さて、昨日は矢野顕子のライブへと足を運びました。今回のさとがえるツアーは、清水ミチコがゲスト。最初は、んー、どうなんだろう、 と思いましたが、まぁ、ライブそのものは、互いを尊重しながらの流れがきれいで、結果、とても質の高いライブになっていました。笑いを上手く使った演出とでもいいましょうかね。  それにしても、矢野顕子って人は、ピアノの表現力がとてつもない。言葉に加えてピアノを使うことで、豊かな表現を手に入れており、それが矢野顕子たる世界観を作り上げていました。まぁ、毎回のことなんですが。で、なによりそれを当たり前のように、普通にやってのけてしまうところが、カッコよかった。ほんとに、カッコイイ。しびれましたね。ああいうカッコよさを身につけたいものだとつくづく思います。  そうそう昨夜のセットリストの中で 、くるりのばらの花がありましたが、最後にジンジャエール云々を繰り返すまで、曲名が思い浮かびませんでした。表現力が豊かすぎて(原曲のメロディラインを止めていないとも言う)。あとは、ラーメン食べたいが、以前よりも、さらにバージョンアップ。いやはや、でした。