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#355 なんだかんだ言いながらも、やっぱり八ヶ岳に滞在していた2012な夏。

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 結局、八ヶ岳にいます。今年は寝床を借りなかったので、どうなることやらと思っていましたが、あれやこれやとあって、この時期、1週間ほどですが滞在して、カフェ花豆の手伝いをして過ごしています。  なんていうんでしょうかね、もはやライフワーク的な感覚すら覚えるのですが、時に人生これでいいのかなと思うこともありつつ、これでいいのだと思えることのほうが多く、これでなきゃいけないと感じることが強くあります。回りくどい言い方をしましたが、愉しいから、これでいいのです。キリギリスな生活ですな、まさに。  で、何が愉しいかといいますとこれが難しい。簡単に言いますと、グチグチとしているようなことがない、する必要がないとでも言いましょうか。人たちがとてもいい。そして、食べ物が美味しい。山の中なのに、これまでに食べたことのないような、鯛の刺身に、鰹のたたきをいただき、もちろん、野菜はどれも極旨。肉はいうまでもなく。これらを体験してしまうと、東京にいる意味合いとはなんぞやと自問してしまいます。もはや、スーパーで何かを買うことは、もはや妥協以外のなにものでもありませんし……。  だったら、東京を離れたらいいじゃないかと思われるかもしれませんが、なぜか行動に移らない。こういう性格なのに、行動に出ない。たぶん、何か、あとひと押しが足りないんでしょうな。それは他人からのひと押しではなく、自らの自分へのひと押しも含めて。  画像は、カフェ花豆のメニュー。常に変化していく、その様も愉しさのひとつです。

#354 現時点において、選ぶならばやはり16インチ仕様かと感じたBRZ。

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 取材でBRZに乗ってきました。たしか700kmほど。グレードはトップグレードのS、17インチ仕様。#340で書きました試乗会にて云々は16インチ仕様、で、今回は17インチ仕様。17インチ仕様の試乗は、 春だったかに サーキットで済ませておりましたが好印象でした。そう、サーキットだから。で、あの時、何か気配を感じてサーキット外も走らせてもらって、再確認したものの、やはり完全には見抜けなかった。ってなことが、今回分かりました。  えっと、 何が言いたいかですけど、この17インチ仕様が街乗りでどれだけ快適であるかって話。結論からいえば、路面が荒れたところではフラット感を失い、突き上げ手前のハーシュネスが顔を出します。つまりですね、ひとりドライブならいいんですが、同乗者がいる場合、特にその人がBRZについて興味がない人だったりする場合、ドライバーは相当に気を遣うことになります。そう、疲れる。  おじさんになると、この疲れるが、ダイレクトに疲労へと繋がります。疲れると疲労は同じ意味合いですけど、違うのです。分かりやすくいえば、翌日まで引きずる疲れのことを疲労といいます。そう、その疲労。緩さがないと、オジサンは疲れてしまうのです。  もちろん、ワインディングへと足を運べば、愉しさがあふれ出しますが、逆に言いますと、足を運ばないとあふれ出さない。そう考えると、17インチ仕様、MTという選択肢はナシとなってしまいます。この仕様でも満足できる街乗りの方法もあります。それは、街中でもアクセル踏み気味で、かつひとりドライブってなスタイル。それはそれで疲れるわけで、なんて書いていると、 オジサンになったと思いますが、仕方ない。まぁ、もう1度言いますけど、キーワードは緩さがあるかないか。  というわけで、やっぱりBRZは16インチ仕様がいいなと思った次第です。もちろん、これ、現時点での話。スバルのことですから、数年後にはとんでもない仕上げをしてくるでしょう。そうなった時が17インチの買い時のような気がします。あ、見方を変えれば、17インチ仕様快適化計画ってのは、ひとつのネタ、というか、割と現実的なネタ になるのかなと思います。サーキットスペックをフラッグシップ的なポジションにせず。もちろん、快適性の見せ方は、編集者の腕の見せ所です。

#353 ハイバランスはボトムではなくてトップグレードだった、新型ポルテ/スペイド。

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 2代目がデビューしたポルテ/スペイドの試乗会がありました。このクルマ、 そもそも実用性にプライオリティをおいたと捉えられがちですが、意外にも新型は完成度が高く、あれやこれやとオドロキが多くありました。まずは走りの面ですが、開口部があれだけありながらもボディ剛性に不足は見当たらず、それゆえに正確に動くことを許されたサスペンションからは質感を感じ、ハンドリングも重心高のあるモデルらしく適度な緩さがありました。コーナーでは、 意外にもロール量は小さくありませんが、ロールをきれいに出すドライビングをすることで快適な乗り味を提供しており、そして粘るシャシーも手伝って、スポーティな走りを愉しめるほど。ただ、工事が繰り返されたようなツギハギだらけの路面ではタイヤがドタバタと動き回りますが、不快感には届かない範囲で収めています。 音・振動については、なんと3タイプを設定したそうで、最上級グレードにおいてはもはやワンランク上を感じ取れるほどの乗り味にあふれていました。音・振動は、走りにはダイレクトに繋がらないものですが、間接的には、演出という意味合いからも重要なポイントです。その音・振動がクルマのコンセプトにマッチしていたことも、全体の印象を大きく引き上げていたように感じます。  肝心なキャビンは、実質的な広さを確保した上に、広々感を上手く演出しており、とても快適、かなり快適。リアシートは積極的に座りたくなる空間を作り上げており、リアシートに座ってメモをしていたら、シートやら視界やらすべて含めて、ちょっと偉くなったかのような気分に浸れました。まさに、装備から走りに至るまで、 クルマのコンセプトを実によく表現しているクルマでした。  ベストは、1.5Lエンジン、15インチタイヤ(スチールホイール)、グレードとしては最上級グレードのG。一方の1.3Lは、先の音・振動についても、タイヤの組み合わせも含めて、1.5Lとの差が大きすぎる。 少々、重たいボディを引っ張るにはパワー面で不足がありましたし、14インチタイヤは質感に物足りなさを感じましたもので。   珍しくボトムグレードをベストとはしていません。 どちらをスタンダードと捉えるかですが、ポルテの場合はあまりに上級グレードの仕上がりが良すぎるため、ボトムグレードが霞んでしまっているように感じました。逆に言えば、1.3Lしかなけ

#352 Core 2 Duo→Core i5、iPhone4(softbank)→iPhone4S(au)、移行の話。

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 そもそもですね、ワタクシ、後先考えずに行動してしまうことが多いのですが、 近頃、とっても慎重に動くようになったもんだと、意識することが多々あります。というわけで、今、自宅には2台のiPhoneと、2台のMacbook Airがあります。これのどこか慎重なのだ? と思われるかもしれませんけども、慎重に動いた結果、あれやこれやと移行を考え抜き、その過程として2台ずつがあるだけのこと。そう、一時的なことなのですが。  まず、MacbookAirは2010→2011へのスイッチを試みました。当初はあくまでもサブ機を目的としてミニマムなシステムとしてこのMacbookAirを選びました。しかし、今後の自宅のMac構成を考え抜いたところ、 PMG5にSSDを投入して 仕事用+ファイル保存用として存続させ、一方で、サブながらメイン的な使い方をしながら、さらには新しいOSである Mountain Lion をストレスなく使えるマシンとして、このAirをステップアップさせましたと。 ま、不足はありますが、無理はないかと思っています。ただ、メインマシンを Mountain Lion起動と考えなかったのは、 ムービー類、テレビのHD化を先送りしたことがその主たる要因。SD→HDにした途端、ストレージの容量は倍必要になりますし、AppleTVをアップさせ、それをストレスなく再生させるための性能も必要になりますから、今回はここで止まったというわけです。  そして、本日、iPhone4Sを導入しました。新型は狙わないのか? と思われるかもしれませんが、 昨今のiPhoneの乱売に愕然としましてね。デビュー直後に、本体代として5万円を払ったのに1年経過すると0円で配っているこの状況ゆえに、もはやいくら最新であってもそこまでして追いかけていられません。で、丁度、月々割が切れ、2年縛りも解けたこともあって、 ソフトバンクを離れ、auに再び戻しました。まぁ、母親がauなので家族割を活用できることも、その理由。  この入れ替えが、この先、どう出るかは分かりませんが、しばし我慢してきましたので、ま、こうして一気に入れ替えただけで、満足感は高かったりします。iPhoneにしても、たぶん、USB3.0接続含めて、大きく 変わってくることは想像できます。でも、あえてMacをUSB2.0モデルに止めつつ、

#351 性能だけで選ぶものではないけど、性能を見極める目は必要なクルマ選び。

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 今年になって周囲で新車を購入する人が多いです。もちろん、こういう職業柄、あれやこれやと相談されますが、そのパターンはイイモノを選びたいという強い想いからアドバイスを求める人と、自分の考えは変えたくないのであくまでも参考に程度の人と、ふたつ。当たり前か。で、相談されますと、 否定することなく、選択するための材料を与えてあげるというアプローチを心掛けています。ただたんにイイクルマではなく、安易に自分の好きなモデルではなく、売れているからいいとはアドバイスせず。  で、この7月に、2名が新車を契約しました。で、で、両者ともに買うかもってなことをちらっと聞いていたのですが、その次に連絡があった時には契約しましたと報告が。つまり、ディープな相談がありませんでした。で、で、で、共にモデル末期のモデル。だからこそ相談して欲しかったなと思うのですが、だからこそ相談しなかったのかもしれません。もちろん、末期モデルが悪いとは言いません、むしろ、新型が広義でいいとは限りませんから、あえて選ぶ理由はあると思います。ただ、新型デビューしていない段階では、それを見分けるためには しっかりとした目をもつことが大切でして、そのブランドの近況はもちろん、クルマ全体を見渡さないと判断を見誤ることもあります。  写真は、最近、乗る機会があったボルボXC70。次期型の話は出て来ていませんが、デビューから時間が経過している、まさに微妙な立場のボルボですな。 最新のボルボはとてもいいです。この場合のボルボは V60とS60でして、1.6Lターボの使い方が上手いですし、シャシーセッティングが絶妙で、18インチでも文句なし。まさに新世代を謳えるだけのポテンシャルを備えていると思います。では、一方のXC70といえばV60/S60へのステップへ到達する前段階にあったと捉えると、納得できるところが多くあります。排気量的な考え方は異なりますが6気筒エンジンの3.2L→3.0Lターボへのスイッチは好感触ですし、 荒れていないラフロードではフラットな乗り味を提供しますし、スイッチした3.0Lターボのトルク感と扱いやすさはとてもいい。つまり、それは熟成と表現できると。 ただ、それに伴っての18インチ標準化はやはりまだ時期尚早だった気がします。悪くはない、でも、ボルボの最新技術を搭載した V60/S60と比べると しな

#350 安易なプラスではなくって、本質的な使えるプラスをしていた、N BOX+。

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 N BOX+ですな。ここまでアイディアが具現化されていますと、ケチの付けようがありません。なんてことはN BOXでも同じように言えたのですが、さらにこのモデルはケチの付けようがない。操作性やらラゲッジスペースについては、特に語りませんが、気になった点を2つほど。  ひとつ目は、カタログやホームページ上で、その使い勝手や機能性を説明するのに、自社以外の製品を使い、その商品名や価格まで展開していること。たとえば、ニトリのマットレス云々、ブリヂストンの自転車とか。従来、こういう載せられるをHh表現する際、それはあくまでイメージで伝えられ、サイズは数値で表現されてきました。こうして具体的な商品を使うという大胆な手法は、分かりやすく、また、その商品のブランド(イメージ)を分かりやすくしていると思います。背伸びしていない感も含めて。なんていうんでしょうかね、IKEAではなくニトリってところに。店舗が全国にあるって意味合いでも。 クルマって、業界として孤立しているところがあります。それはいい意味でも悪い意味でも。用品といっても、なんか特別であって、特別なものを用意しなきゃいけない。そう考えると、このニトリというセレクトも含めて、N BOX+の展開は好感触といえましょう。  開発陣に訊けば、このN BOX+が基準となって、商品が開発されるようになればうれしいと言ってました。たとえば、この荷室サイズにあわせてマットレスが作られるとか、クルマイスのサイズも倣うとか。それだけの実力はあるだろうなと感じましたけども。  もうひとつは、乗り味の話。N BOXと比較するとボディが強化された分、乗り味がいい。というか質感が高い。まぁ、結果論なんでしょうけど。そして、ターボとNAのシャシーは目指した方向は同じであり、もはやターボモデルだからスポーティという記号性を与えなかったこともポイント。カスタムであっても、シャシーセッティングは同じであることも含めて。ただ、ターボのほうがバランスがいいというオチはありましたが。  軽自動車において、販売台数トップを快走しはじめたN BOXシリーズ、ライバルは早々に追いつけないことを感じました。そういう意味からもスタンダードになりそうです。

#349 ベースは東京にないことを悟りつつ、ほかにベースを定められない、その理由。

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 本日の東京は猛暑日だったそうで、って他人事のようですが、いちおう東京にいました。といいますか、朝、東京へ戻ってきたもので、なんとなくこの不快感に対してはどことなくお隣さんのことのように感じています。ただ今回の場合、例の八ヶ岳帰りではないのですが、いずれにしても、自らの基準がすでに東京から外れていることを感じました。なんてことを、35℃オーバー、かつ光化学スモッグ注意報が発令された中、エアコン未使用なリビングにて考えつつ、エアコンレスを自らへの多少の負荷と捉えるのか、東電への反発行動のひとつと考えるかなんてことも、あれやこれやと考えてみたりもしましたけど。  さて、話を戻して、今朝までの話を。 風景を求めて、あちこちフラフラとしつつの 撮影のアシストをしていました。といっても、いわゆるプロ的なアシスト的な仕事をしていたわけではなく、 振り返ってみると、仕事という点から反省点が多々。 仕事的な感覚よりも、発見する、浸る愉しさに浸かる悦びを感じに出掛けたという感が残っています。つまり、反省しきりでありながら、楽しかったと。  写真は、今朝の日の出のもの。自然を知っているつもりでいましたが、なんとなく見たことあるシーンですが、東京を離れるとこんな風景が当たり前に広がっています。しかも、二度と同じものは見られないという演出付きで。これを知ってしまうと、東京をベースとしたスタンスに少しずつズレを感じるのです。では、ベースはどこに置くことが理想なのかって話になるんですが、なんかどこかって決めつけないことも、ひとつの案なのかなと思うようになりました。好きな地、仕事の地、育った地、すべてがベースとでもいいましょうか。  ま、人生すべてが、そんな感じではありますが。楽しきことが多すぎて、絞りきれないのです。仕事も含めて。