投稿

#1117 アッパークラス感を評価しつつ、おや? も感じた、最新型レガシィ。

イメージ
 さてと、レガシィですな。今回の試乗会では、最後に乗ったのですが、実のところ、おや? がありました。いや、アッパークラス感たるレガシィらしさをまずは感じましたが、 そのほかに、先代のA型に感じた、おや?  これでいいのだろうか……、に近い、おや? とでも言いましょうかね。 最新型レガシィには、 クラブレガシィでの取材もあって ロングドライブ試乗をしていますが、その時以上におや? を感じました。レヴォーグに乗った直後だったからか? と思いつつ、クラブレガシィでは、新型レガシィとレヴォーグを連れたっての取材があり、その時にはそう感じなかったので、それも違うと。ま、ありうるとしたら、しなやかさを得たインプレッサの印象と、どこかで比較していたってことぐらいか。といいつつ、クラス感が異なりますし……。と、その理由は定かではありません。  そもそも、何に対して、おや? を感じたかといいますと、日常域の乗り味。高速域はいいんです、とてもいいんです、ハイレベルなスタビリティがもたらすグランドツーリング性能をとことん表現していまして。ところが日常域では、タイヤが落ち着くことなくコトコト……、というよりは、路面をトレースしきれていないといったフィーリングですから、トコトコといった表現のほうが的確か、を見せる。これ、アウトバックでの話なのですが、好みだと思っていた17インチタイヤ+ノーマルサス仕様で感じたものですから、自分の中では意外なこと、でもありました。ちなみに、18インチはスタブレックスダンパー採用によって広い速度域でフラット感に長けているものの、18インチサイズゆえの硬さが気になったのも、また事実。ってな、グレード違いによる印象のあれこれは、クラブレガシィ取材時とは変わっていませんでしたが……。  B4に乗り換えたところ、そのトコトコ感は薄まっていました。そもそも、セダンたる基本性能をしっかりと作り込んでいるという意味合いもあって、新型レガシィにおいては、アウトバックよりもB4のほうが好印象でしたが、あれこれを 考えていくと、アウトバックのあれこれに対しては、もう少し煮詰めを期待したくなる、って感じでしょうかね。B4ではちゃんと仕立てられているわけですから。  と、いきなりにネガティブなことをあれやこれやと書き連ねましたが、レガシィが目指そうとしている方向性がダイレクト

#1116 そのスポーティな仕立てにあらためて感心した、スバル・レヴォーグ。

イメージ
 さて、レヴォーグ。え、改良されたの? って、まだA型のままですが、スバルのブランンニューモデルとして捉えて、改めてテストドライブすると、レヴォーグが目指したあれこれや、その課題もまた見えてくるもの。 簡潔な表現をしますとね、スポーティたる要素を、うまくバランスさせたモデルであり、そこにあらためて感心しました。もう少し言いますと、それはクイック感だけではないクルマとドライバーとの一体感を伴ったシャシーを与えながら、スポーティを語れるパワーを与えつつ、燃費・環境性能をも納得させたという、そのバランス感に対しての感心、ですな。  そもそも、このレヴォーグは、日本で期待されるレガシィ像をダイレクトに表現したモデルでした。そのサイズ感から走りに至るまで。まぁ、 振り返ってみれば、レガシィってのはコンフォートとスポーティと両方をバランスさせたところにアドバンテージがあったグランドツーリングカーでしたが、時代は流れて、日本のオーナーの期待感と、グローバルカーとしての役割とに差が生まれ、そ れらを明確に分けねばならない時機が来ていました。 分岐点とでも言いましょうかね。  そういう観点からすると、キャラクターを明確にしたところに感心を覚える一方で、 ターゲットオーナーを絞ってしまっていることにも気がつきました。 いや、そのコンセプトや、目指したあれこれは間違っていません。でも、曖昧な仕立てにしなかった分、置き去りにされた人もいるという、そんな意味合い。 レガシィオーナーは、皆がターボ車を所有していたわけではなく、そのベーシックたる基本性能に惹かれていた人たちがいたのも事実。というか、そちらのほうが多い、か。そして、その人たちの乗り換えの受け皿となるモデルとしては、このレヴォーグでは満たせないあれこれがある のもまた事実かと。  で、その違いとは、価格帯もありますが、どちらかというと、クルマとしてのキャラクター、走行性能のほう。そういった観点からすると、大改良を受けたインプレッサがその期待に応えられる仕上がりとなっていますが、かといって、それが乗り換えるクルマがないと嘆いている4代目2.0i Bスポーツオーナーの期待に、大きく応えられるかといえば、クラス感やら、ネーミングやら、微妙なズレがそこにはある、と。 このことは、大改良されたインプレッサに試乗したからこそ、感じたこと。

#1115 大改良を受けたインプレッサに見えた、今のスバルと、この先のスバル。

イメージ
 さてと、スバルの話をしましょうか。あ、クラブレガシィを振り返って話の続きをしなきゃいけないのですが、これがまとめるのがひと苦労で……と言い訳をして、していません。ま、近いうちに。  で、スバル話。スバルオールラインナップ試乗会ってのが、プレス向けに行われまして、そこで散々に試乗してきましたので、それについて。といっても、WRXシリーズは乗れなかったんですが。そうそう、先に言っておきますが、たぶん、かなり辛口になるやもしれませんが。スバルを追いかけているからこそのこと、ご承知おきください。 ……、と、前置きをして、さ、行きましょうかね。  昨今のスバルにおいては、現行型インプレッサから、ブランドたる方向性が明確になって好印象だという話は、あちこちでしてきました。それはプラットフォームだけではなく、クルマ作りという考え方まで含めてのこと。っていうと、それ以前がダメかって話になるんですが、そんなことはありません。方向性が明確になったとは、スバルというクルマが分かりやすくなったことを意味します。  で、まずはインプレッサからですが、昨年末に大改良を受け、後期モデルへとスイッチしました。そもそも、ベースポテンシャルに長けていたモデルですから、どこまで進化したか、とても興味ありました。それこそ、その後に登場したXVやらレヴォーグやら、WRXシリーズやら、なかなかやるじゃない、を感じていましたので。  結論からいきますとね、質感を高めた乗り味に感心しました。といいますか、期待どおりですな。剛性感を仕込んだシャシーは、改良を重ねて質感を与えつつ、今回の大改良によって熟成の域に達したって感じ、か。言い換えますと、 質感を極めるに避けられない課題を、あれこれの見直しで払拭し、そ の動きから無理が消え去った分、素直さを表現できた、といった感じ、か。その、ストロークを感じさせる乗り味は、ドライバーに荷重移動を意識させ、キャビンでの快適性も手に入れていまして、とてもいい仕上がりを見せていました。この日は有料道路が工事渋滞していまして、高速域でのあれこれはチェックできませんでしたが、ところどころで感じさせたあれこれから推測するに高速域でのスタビリティがとんでもなくいい気配を感じました。ま、これは後日に。  ただですね、……、日常域でのおや? が、あったのも事実。路面の荒れた

#1114 プロの仕上げに近づけられる、ヘッドランプ劣化修復キットの話。

イメージ
 サンルーフのメンテナンスをお願いしたら、ヘッドランプまでもがきれいになって帰ってきました(右)。たぶん、磨きを極めたプロとして、この曇り具合は、さすがに許せなかったんだと思います。 #813 にて話しましたが、 うちのグランドチェロキー、 約4年前に屋根付き車庫から屋根無し車庫へと移った途端に、外装のあれやこれが一気に劣化してしまい、みっともない状態になってしまっていました。で、バンパーもヘッドランプも自分で手を入れたものの、素人ではその下処理に限界があり、みっともなさを拭いきれず。逆にいえば、コーティング作業は素人なりのごまかしが効きますが、前処理はごまかしが効かないってことですな。そして、プロが手をかけるとご覧のとおりに。あまりの劣化ぶりから、さすがのプロでも限界はあったようですが、それでも、過去と比べると雲泥の差となりました。  ちなみに、左の上が、12年間放置したなれの果てで、下が自分で施工したもの。もはや、みっともないを超えて、夜間の光量不足まで感じる始末で、なんとなく暗いなぁ、ではなくって、はっきりと暗かった。昨今のHIDやLEDは好きではないといっても、ハロゲンでも、ここまで曇ると、さすがに暗さを痛感しました。で、 自分で作業したら、見栄えも光量も多少は改善されましたが、前処理が十分ではなく、曇りは消せませんでした。いわゆる市販の作業キットを利用しましたが、前処理においては、ポリッシャーを用いるとか、紙やすりにしても適切な番手を揃えなきゃいけないとか、キットには含まれていないあれこれが必要。ま、簡単にいいますと、作業方法含めて、素人にはこれ以上研磨しても落ちない、という限界がありました。そう、飽きの早いという性格によるものではなくて。   そんな限界をやぶってくれるキットが左の ウイングファイブ 製の ヘッドライト前処理&コート納得キット (Amazonへのアフィリエイト張ってあります)だと、サンルーフのあれこれをお願いしたエフォートの宮寺さんに教えてもらいました(今回のヘッドランプ作業でも使ったそうで)。この商品、最近、発売になったようで、 納得キットとキャッチが踊っているとおり、ポイントとなるのは研磨材やらだけではなく、前処理用の研磨フィルムまで含めているので、素人では難しかった前処理をしやすくなっているとのこと。つまり、 そ

#1113 5年目にして……、トラブルではなかった、後付けサンルーフのあれこれ。

イメージ
 後付けサンルーフを装着したって話を#102にてしましたが、もう5年も前のことでした。ガラスやら含めてサンルーフそのもののクオリティが高い上に、トリム巻き込みというスペシャルな取り付け方法も手伝って、大満足なサンルーフライフを過ごしてきました。開けないのはこの時期と雨と雪の時ぐらいではないか、ってぐらいに大活躍しています。  で、5年目を終えようとしてたつい最近、突然にオーバーヘッドコンソールから水が滴ってきました。そうです、雨漏り。といってもですね、そもそも 取り付け不可とされている2世代目の グランドチェロキーに無理矢理を言って取り付けてもらいましたから、逆にここまでよく持ったなぁと思ったほど。なぜ、取り付け不可なのか。それは、うちのグランドチェロキーのルーフは、いわゆるルーフパネルの剛性を高めるためのビード(凹凸形状)がフロント部まで来ていまして、サンルーフユニットを取り付けた際に、そこに大きく隙間ができてしまうためでした(標準のサンルーフ付車は最初からここがフラットになっている)。  というわけで、手直ししていただきましたが、水の浸入は、サンルーフのフレームとの取り付け部からではなく、ガラスに密着するモールから。なんとですね、モールに植物の種のような何かが挟まっていたそうで。そうなんですね、しょっちゅうサンルーフを開閉していますし、山道なんかを走る上に……、洗車しないどころか、サンルーフ部なんて、洗ったこともなかった。なんとも恥ずかしい結果ではありましたが、今回の雨漏りの理由ではなかったフレームとルーフの隙間部を手直ししてさらに強化してもらいまして(やはりシール材の劣化は避けれないそうで)、当分といいますか、たぶん、ライフサイクルを終えるまで、サンルーフトラブルとは無縁に(となることでしょう)。  ちなみに、以前にもお伝えしましたが、後付けサンルーフで肝心なのは、その製品のクオリティはもちろんですが、その取り付け方にもあります。取り付けは、エフォートの宮寺さん。知り合うきっかけは、初代ワゴンR(新車で購入していた)に取り付けてもらったこと……、って、あれはかれこ れ20年以上前のことになるんでしょうかね。あ、そうですか。いやはや、いやはや。  そうそう、製品の販売は→ ■ 。取り付けはエフォート→ ■ 。取り付け事例は、見ごたえありです。ってか、ジム

#1112 HDD交換をしながら感じた、イマドキのパソコンの役割。

イメージ
 妹所有のMacbookのHDD容量が満杯と相成ったとは、かなり前から聞いてたのですが、あれこれと作業するには、自宅へ持ってこなければならなかったので、そのままに放置していました。ま、あれです、子供のムービーを録るようになっての容量不足。最近は、手軽にHDで撮影できますから、といっても、そんなに撮影していないんですが、それでも120GBのHDD容量はすぐに一杯になり、SDカードを複数枚持たせるというスタイルでごまかしてきました  で、今回のHDD換装作業となりまして、そこで、OSにしても、アプリケーションにしても、どうしておくのが理想かを考えていたんですが、結局ですね、バックアップマシンとしておくのが理想なのかなと思いました。というもの、 最近、iPadですべて事足りるというスタイルが一般的になってきており、つまり、仕事やら、趣味やらで、あれこれと使いこなさない限りは、もはやパソコン不要。で、そういった場合のパソコンの役割 といえば、データの保存場所。少し前だったら、DVDに焼くという手がありましたが、もはや、HDコンテンツだらけであること、スマホ撮影の写真のサイズの大きさやらもあって、DVDでは、容量不足。ま、ブルーレイがありますけど、手間を考えると、理想ではなく。 そう考えていくと、バックアップ専用のストレージに特化したパソコンがあってもいいのではないか……、あ、そうでしたか、それで、すべてクラウドなんですな。でも、クラウドというスタイル、どうも馴染めませんん、って、セキュリティよりも、月々のレンタル料のほう……。. といいつつ、計算してみると、パソコンやらHDDやら買うより安かったりするんですな、これが。  そうそう、HDD換装 ついでにyosemite へとアップグレード。Early2009(Core2Duo2.0GHz)ゆえに少々の心配はありつつでしたが、レスポンス的にはなんら不足なく。ま、たいした処理させていないってのもあるとは思いますが。さらに、Windowsまでインストールしておきました。ほら、就職活動で必要だっていうので……。いやはや。

#1111 さらに、あれやこれやとずいぶんと良くなっていた、VWティグアン。

イメージ
 今日は、最初から放浪ドライブの予定でした。いやいや、新型モデルインプレッションの予定でいました。で、いつもながらに目的地を決めずに出かけ、当初はなんとなくパンを買いに150kmほど走ろうかと思ったのですが、最近、早い時間に完売してしまうようで、今から向かっても遅いなと思い、ふらりと奥多摩へと進路をとりました。 したら、雪。あれ、今日って晴れじゃなかったっけか、と 思いつつ、でも、雪。しかも、写真に写せるぐらいの降り方。ただ、積るまでには至りませんでしたけど。  ま、そんなんで、VWティグアンのテストドライブしてきました。個人的にこのティグアンに対しての評価はデビュー当初から高いこともあって、細かな改良やらある毎にチェックしてきましたが、今回は、R-LINE以外での4WDモデル復活ということで、チェックと相成りました。ティグアンはブランニューモデルだったがゆえに、まずはクルマとしての基本性能を最優先とし、快適性の面で、おや? が多くありました。簡単にいえば、乗り味に硬さがありました。が、VWのブランニューモデルの常といいましょうか、数年後にしなやかさを強めており、その後、細かに改良を重ね、最新となる最終(?)モデルは熟成の域に達していました。  とにかくシャシーのしなやかさに感激といった感じでしょうかね。いや、硬さは残っています。路面の荒れたところではドタバタが顔を出します。でも、それ以外では、動きのしなやかなこと、美しいこと。タイヤの転がり抵抗の低さも相まって、質感を大きく高めていたといった感じでしょうかね。日常域ではちょっと乗り心地に振った感が気になりましたが、スピードを上げていったら、もう、4輪が路面にくっついて離さないといったフィーリングがあふれており、まさにうっとり。コーナーでは、その手前でフロントへと荷重を移して、じんわりとステアリングを切り足していくと、ヨー→ロールが穏やかに的確に進行し、その後、コーナリングスピードにぴたりと見合ったロール量を提供し、安定感と操縦性とをハイバランスさせていました。そのフィーリングは、タイヤのグリップ力によって得ているというよりは、シャシーそのもののセッティングがとてもいい、そんな印象、か。逆にタイヤのグリップ感は、少々希薄なところがありまして、ターボゆえのトルク変動もあって、おや? ということも数度。といっても、か