#1115 大改良を受けたインプレッサに見えた、今のスバルと、この先のスバル。
さてと、スバルの話をしましょうか。あ、クラブレガシィを振り返って話の続きをしなきゃいけないのですが、これがまとめるのがひと苦労で……と言い訳をして、していません。ま、近いうちに。
で、スバル話。スバルオールラインナップ試乗会ってのが、プレス向けに行われまして、そこで散々に試乗してきましたので、それについて。といっても、WRXシリーズは乗れなかったんですが。そうそう、先に言っておきますが、たぶん、かなり辛口になるやもしれませんが。スバルを追いかけているからこそのこと、ご承知おきください。……、と、前置きをして、さ、行きましょうかね。
昨今のスバルにおいては、現行型インプレッサから、ブランドたる方向性が明確になって好印象だという話は、あちこちでしてきました。それはプラットフォームだけではなく、クルマ作りという考え方まで含めてのこと。っていうと、それ以前がダメかって話になるんですが、そんなことはありません。方向性が明確になったとは、スバルというクルマが分かりやすくなったことを意味します。
で、まずはインプレッサからですが、昨年末に大改良を受け、後期モデルへとスイッチしました。そもそも、ベースポテンシャルに長けていたモデルですから、どこまで進化したか、とても興味ありました。それこそ、その後に登場したXVやらレヴォーグやら、WRXシリーズやら、なかなかやるじゃない、を感じていましたので。
結論からいきますとね、質感を高めた乗り味に感心しました。といいますか、期待どおりですな。剛性感を仕込んだシャシーは、改良を重ねて質感を与えつつ、今回の大改良によって熟成の域に達したって感じ、か。言い換えますと、質感を極めるに避けられない課題を、あれこれの見直しで払拭し、その動きから無理が消え去った分、素直さを表現できた、といった感じ、か。その、ストロークを感じさせる乗り味は、ドライバーに荷重移動を意識させ、キャビンでの快適性も手に入れていまして、とてもいい仕上がりを見せていました。この日は有料道路が工事渋滞していまして、高速域でのあれこれはチェックできませんでしたが、ところどころで感じさせたあれこれから推測するに高速域でのスタビリティがとんでもなくいい気配を感じました。ま、これは後日に。
ただですね、……、日常域でのおや? が、あったのも事実。路面の荒れたシーンでのタイヤのトタ感ですな、ドタではなく、トタ。これって、17インチだからか? と思って、16インチに乗り換えても、大きくは変わらず。といっても、しなやかさの中に馴染まぬフィーリングゆえに、戸惑いを覚えるといったレベルではありますが、そこを注視して、よくよく観察していくと、接地感にもう少しを望んでしまいます。いや、4輪がそれぞれに路面を捉えているというフィーリングが表に出てきているのですが、出てきたがゆえに、もうちょっと、あと少しを望んでしまうという感じ。そして、ストロークフィーリングに、もう少しじんわりとした動きが欲しくなる。そのストロークフィールにナチュラルさを増したがゆえに、それを強く感じてしまう、と。
悪くはないんです。国産モデルのこの価格帯としてはハイレベルレベルですし、十分に買いの要素はあれこれとあると思います。でも、良くなりかけているからこそ、もう少しを望んでしまう、応援したくなる、そんな乗り味。ならば、どこまで手に入れたらいいの? って話になりますし、クラスやら価格帯を考えると、仕方がないという見方もできますが。
ただ、決定的なのは、この先、対等に渡り合っていかねばならない輸入車との差。価格帯が異なるから当たり前とはいえども、輸入車に届いていない、あれこれがあります。ゴルフを目指せとは言いませんし、安全装備やらにゴルフ以上の価値がありますから、勝った負けたではない、価値がそこにはあります。だいたい、ゴルフ7、とてもいいけど、価格は高いですし…。ただですね、インプレッサが手に入れていない、基本があちらにはあります。それが接地性。そして、それがもたらす快適性と安全性。といいながらも、と逆接続詞が続きますが、最近、もはや価格差を言い訳にしていないクルマがデビューしはじめていますから、もっと頑張って欲しいと思ったもの、これまた事実。ま、個人的には、今は見えにくくなっている4WDたるアドバンテージを生かした乗り味をもっと明確にしていかないと……、と思うわけです。エンジンの排気量の話は、ひとまずおいといて。
ま、長々と書いてきましたが、簡潔に述べるならば、よくやった、インプレッサ、でも、もっと頑張れ! って感じでしょうかね。……、あれ、インプレッサの話で終わってしまった、というわけで、そのほかの車種は、次へ…。
で、スバル話。スバルオールラインナップ試乗会ってのが、プレス向けに行われまして、そこで散々に試乗してきましたので、それについて。といっても、WRXシリーズは乗れなかったんですが。そうそう、先に言っておきますが、たぶん、かなり辛口になるやもしれませんが。スバルを追いかけているからこそのこと、ご承知おきください。……、と、前置きをして、さ、行きましょうかね。
昨今のスバルにおいては、現行型インプレッサから、ブランドたる方向性が明確になって好印象だという話は、あちこちでしてきました。それはプラットフォームだけではなく、クルマ作りという考え方まで含めてのこと。っていうと、それ以前がダメかって話になるんですが、そんなことはありません。方向性が明確になったとは、スバルというクルマが分かりやすくなったことを意味します。
で、まずはインプレッサからですが、昨年末に大改良を受け、後期モデルへとスイッチしました。そもそも、ベースポテンシャルに長けていたモデルですから、どこまで進化したか、とても興味ありました。それこそ、その後に登場したXVやらレヴォーグやら、WRXシリーズやら、なかなかやるじゃない、を感じていましたので。
結論からいきますとね、質感を高めた乗り味に感心しました。といいますか、期待どおりですな。剛性感を仕込んだシャシーは、改良を重ねて質感を与えつつ、今回の大改良によって熟成の域に達したって感じ、か。言い換えますと、質感を極めるに避けられない課題を、あれこれの見直しで払拭し、その動きから無理が消え去った分、素直さを表現できた、といった感じ、か。その、ストロークを感じさせる乗り味は、ドライバーに荷重移動を意識させ、キャビンでの快適性も手に入れていまして、とてもいい仕上がりを見せていました。この日は有料道路が工事渋滞していまして、高速域でのあれこれはチェックできませんでしたが、ところどころで感じさせたあれこれから推測するに高速域でのスタビリティがとんでもなくいい気配を感じました。ま、これは後日に。
ただですね、……、日常域でのおや? が、あったのも事実。路面の荒れたシーンでのタイヤのトタ感ですな、ドタではなく、トタ。これって、17インチだからか? と思って、16インチに乗り換えても、大きくは変わらず。といっても、しなやかさの中に馴染まぬフィーリングゆえに、戸惑いを覚えるといったレベルではありますが、そこを注視して、よくよく観察していくと、接地感にもう少しを望んでしまいます。いや、4輪がそれぞれに路面を捉えているというフィーリングが表に出てきているのですが、出てきたがゆえに、もうちょっと、あと少しを望んでしまうという感じ。そして、ストロークフィーリングに、もう少しじんわりとした動きが欲しくなる。そのストロークフィールにナチュラルさを増したがゆえに、それを強く感じてしまう、と。
悪くはないんです。国産モデルのこの価格帯としてはハイレベルレベルですし、十分に買いの要素はあれこれとあると思います。でも、良くなりかけているからこそ、もう少しを望んでしまう、応援したくなる、そんな乗り味。ならば、どこまで手に入れたらいいの? って話になりますし、クラスやら価格帯を考えると、仕方がないという見方もできますが。
ただ、決定的なのは、この先、対等に渡り合っていかねばならない輸入車との差。価格帯が異なるから当たり前とはいえども、輸入車に届いていない、あれこれがあります。ゴルフを目指せとは言いませんし、安全装備やらにゴルフ以上の価値がありますから、勝った負けたではない、価値がそこにはあります。だいたい、ゴルフ7、とてもいいけど、価格は高いですし…。ただですね、インプレッサが手に入れていない、基本があちらにはあります。それが接地性。そして、それがもたらす快適性と安全性。といいながらも、と逆接続詞が続きますが、最近、もはや価格差を言い訳にしていないクルマがデビューしはじめていますから、もっと頑張って欲しいと思ったもの、これまた事実。ま、個人的には、今は見えにくくなっている4WDたるアドバンテージを生かした乗り味をもっと明確にしていかないと……、と思うわけです。エンジンの排気量の話は、ひとまずおいといて。
ま、長々と書いてきましたが、簡潔に述べるならば、よくやった、インプレッサ、でも、もっと頑張れ! って感じでしょうかね。……、あれ、インプレッサの話で終わってしまった、というわけで、そのほかの車種は、次へ…。