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#777 スタッドレスタイヤを新調しておけばよかったと後悔な、高尾の雪。

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 雪が降り続くという予報だったので、午前中のうちに用事を済ませておきました。いや、スタッドレスタイヤは履いていますし、ジープですから、スノードライブなんてお手の物なんですが、履いているのはいわゆるヨーロピアンスノータイヤ。積雪路と圧雪路は愉しいんです、いやいや、頼もしいんです、ただ、オンロードでの乗り味がとてもいいものだからと1年中履いてて、しかも、そのままにスタックランドファームを走っているため、ブロックは飛び、サイプ(そもそもストレートサイプ)も開きつつ、つまり、凍結が弱いので、早々に出かけたというわけです。ちなみに路面はクルマが少ないこともあって、圧雪路が早々に凍結になってました。  で、明日の都知事選挙の期日前投票を済ませ、農産物売り場へと出向き、スーパーで牛乳とカレーのルーを購入して、ガソリンを満タンにして帰ってきたわけですが、人はまばら、クルマもまばらでした。皆さん、無理して出て来ない分、クルマの運転に不慣れなドライバーは少なくはありましたが、それでも、直ドリしながら走る(コントロールを失っているともいう)キャラバンや、坂道の信号で発進できないFF車も見かけつつ、ただ、まぁ、坂を上ろうとするクラウン(FR)は見かけませんでしたから、いいのか。そうそう、農産物売り場はこの飛び石連休を利用して大々的なイベントを仕掛けていたようですが、残念なことに人はまばらで、限定数を設けた特売品も誰も購入しておらずという有様。そもそもクルマで来ることを前提とした場所ゆえに仕方なくもありつつ……。そんな風景を見ていたら、その全てを買い占めたくなった……ではなくって、そこに経済的なダメージを見ながら、都会で雪が降ることのたいへんさをあらためて感じたりもしましたが。  というわけで、午後は家に引きこもって原稿書きをしつつ、外の様子を眺めていましたが、これだけ降ってしまうと、先の凍結の件もありますが、もはや出かけるに面倒になってきました。夜は散歩程度にしておこうかと思っていますが、散歩たって、高尾はかなりの積雪量(20cmどころじゃないと思うぞ)ゆえに、歩きつつもラッセルは必至ですし、ならば、クルマでラッセルしたほうが愉しいかなとも思い始めたりして……、云々。そうそう、左の画像は、我が家のバルコニーですが、昼間にプランターの雪を払いましたが、そんなの意味ないとばかりにここまで積

#776 プラットフォームは格下げでも、志は変わらずだった、3世代目ハリアー。

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   3日連続の試乗会において、試乗したクルマの総台数は 6+14+8= 28台となりました。ヨシダの記憶容量は少ないのですが、どのモデルも ごちゃ混ぜにはなっていません。それは、印象に残るクルマだらけだったからです。 初日の6台のうちの1台はすでに #775 にて書きました。で、そのうちの残りの5台はエンバーゴが掛かっていますので、まだ書けず。2日目の14台は簡単にはまとめきれず。ということで、3日目の8台について先に書きましょうかね。その内訳はハリアー(5台)とノア・ヴォクシー(3台)でした。  で、ハリアーから。観点はどこまでハリアーを表現しきれていたかにありましたが、合格点を出せるレベルになっていると感じました。インテリアの質感については、本革テイストを作り上げたパネル、タッチパネルを大胆に使ったセンタークラスターデザインやら、あれこれギミックも含めて、ハリアーらしさを感じました。そう、ハリアーらしさ。で、走りについては、まず、2.0L+CVTはネガに捉えなくていいと思います。過去の直4/2.4L+ATは、やはり無 理があったことを振り返らせてしまうといえば、分かりやすいでしょうかね。過去のハリアーはV6もしくはハイブリッドでその世界観を完結させており、個人的には必須ユニットと捉えていましたが、今回は直4でもいいんじゃないと言える仕上がりになっています。簡単に言いますと非力感がない、つまりは、トルク感がある。だから、不足なし。もちろん、CVTの助けもあってのことですが。ただ、直4ゆえのフィーリングは音、振動といった面から、ハイブリッドに表現された新しいハリアー感には届いていません。ま、当たり前か。  乗り味は、高速域でのスタビリティに長けており、その分、日常域ではもう少し路面を“美しく”トレースして欲しいと思うところもありましたが、まぁ、これは、不満があるというよりは、このプラットフォームゆえということと、高速域での云々とのバーターであると捉えると、十分に理解できるところです。コーナーでは、必要な分だけロールさせるってチューニングをしています。当たり前の表現ですが、余計な動きをさせない、その動きに質感があるという意味合いであって、それは、ロール剛性とロールフィーリングのバランスがとてもよく、まさに、荷重移動を意識しながらのドライビングが愉しい、そんな

#775 新パワートレインの採用によって、大きな進化を果たしたプジョー208。

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 今日の試乗会は、なんだかんだで6車種に乗ったんですが、やたらエンバーゴがありまして、どれを書いちゃいけないのか、何を書いちゃいけないのか、あやふやになってしまったので、まずは書いていいと言われたモデルだけ書いておきましょうかね。  というわけで、新しいパワートレインを搭載したプジョー208。あれです、新開発の1.2Lエンジンと、オートクラッチ付きMTトランスミッション(ETG5)と、オートストップを採用した208。結論からいいますとね、 洗練されたシャシーと、新しく採用された技術とが、ハイバランスしていました。つまり、いい。とってもいい。想像以上にいい。  1.2Lエンジンは、昨年 #430 にてベタ褒めした208Allureに搭載されていたユニットですが、その印象は変わらずのまま。最近の新開発1.2Lといいますと、そこに過給器(ターボやスーパーチャージャー)が付いて排気量以上のパワーを発生するのがデフォルトとなっていますが、このエンジンはNAのまま。そう、NA。で、最高出力は82ps。ゆえにパワーないでしょ? と思われるかもしれませんが、これがある。というか、トルクがある。というか、回転域における役割分担がしっかりとできています。トルクピークを2750rpmとしていますが、この回転域までトルクをしっかりと発生させながら、ここから先ではトルクは落ちつつも回転数で稼ぐ、つまりパワーで稼ぐといった役割分担をしっかりとしており、全回転域において不足を感じさせません。その計算も好印象と言いますか、天晴れと言えるところ。もちろん、過給器付き1.2Lと比較してしまえばトルク感は薄れますし、高回転域ではパンチに物足りなさを感じます。しかし、NAらしいフィーリングと小排気量なりの軽快感にあふれており、ふと、スピードメーターに目をやるととんでもない速度域になっています。考えてみますと、 昨今のエンジンは 1.2Lターボでさえ、そこまでのパワーは不要でしょといえるほどですから、ベーシックならばNAでも十分と言える時代が来たのかもしれませんな。  シャシーは、タイヤを路面に押しつけ続ける、そう、路面がタイヤを離さないのではなく、タイヤが路面を離さない(!)フィーリングをベースにしながら、その動きに愛おしくなるような細やかさを表現しています。つまり、猫足たるフィーリング。昔のプ

#774 全部を見せつつも、詰め込まない加減がいい、今月号のMacPeople。

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 同業者の作品をベタ褒めすることは多くないとは、以前にも書きましたが、今月号のMacPeople(画像はamazonのアフィリエイトが張ってあります)はなかなかいい特集となっていましたので、ここでピックアップしておきましょうかね。といってもその特集とは、Mac誕生30周年記念をベースに過去から現在までマシンを全部見せってな、乱暴な言い方をすれば、ただそれだけのこと。もちろん、月刊誌の特集ですから深くは突っ込めず、全体的には広く浅くとなっていますが、そんな全部見せをしながらも、詰め込みすぎない感と、デザインと文章量と、つまり、構成がとてもいい感じになっています。そう、情報の抜き方が丁度いい。見開きで5、6台といったところに止めて、それぞれのマシンのネーム量はMaxで400w、写真も多くて2点。 そもそも、Mac本体のビジュアルってのは、誌面上の空きスペースを必要とするデザインゆえに、このくらいの加減がむしろ必要なのかもしれませんな。  で、そのままの流れで続く第2特集は、Macpro。こちらは、もう少しビジュアルにこだわってもいいのではないかと思いましたが、MacPowerではなくって、MacPeopleですから、こんなもんでいいのかな。それでも、見開きな扉で底面のアップ、次のページで筐体とカバーを外した写真で1ページずつを割いていますから、十分か。まぁ、いずれの特集にしても、AD(Art Directorね)がいるからってのもありますが、ま、デザインにもブレがない分、分かりやすさがありましたし、そこに資料性を感じました。  つまりですね、そういうことなんだと思います。雑誌における資料性という見せ方は、深くだけではなく、広く浅くであっても方法はある、のだと。そして、そこに今という視点があること。つまり、それは過去からの単純な流用ではなく、新たに編纂していること、イマドキの見せ方をしていること。編集会議ってのは、使えない企画を挙げるのではなく、使える企画の見せ方をどうするかを考える場であるとは、常々言ってきましたが、ま、そんな感じですな。  というわけで、このMacPeople、購入してしまいました。深く読み込まずにふらっと雑誌を購入するのは、かなり久しぶりのこと。ちょっと自分でも驚きましたが、ま、そういうことです。

#773 4WDならば、雪を走らないともったいないのです、ってな話。

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 雪が降るという予報が、時間までぴったりと的中したのは、今シーズンでは初めてではないでしょうか。15時頃から降り出して18時頃には小康状態になる。今日の雪はそんな降り方となりました。  たまたま、クルマで出ていたのですが、もちろん喜び勇んで走っていたのは言うまでもありません。といっても、スピードを出すとか、流すとか、そんな運転ではなくって、写真のように雪景色を眺めながらのドライブって感じで、スノードライブの雰囲気を愉しんでおりました。路面は積雪までいかず、シャーベットといった感じでしたし、何よりまだ凍結はしていませんから、どこかで誰かがスタックして道を塞いでいるなんてこともなく、すいすいと走れましたが。まぁ、正直いって不満。家に帰ることなく、雪道を走っていきたい衝動に駆られましたが、明日からの連続試乗会に備えて、今宵は家でおとなしくしていることにしました。自分でいうのもなんですが、珍しい、とっても珍しいことです。  何回も言いますが、やっぱり4WDならばスノードライブを積極的にしないと、もったいない。そんなことをあらためて感じました。

#772 ひとりよりふたりのほうがいいけれども、鍋はひとりでもかまわない、話。

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 ひとりでいることは嫌いではありませんが、ふたりでいるほうがいいとは常々思っています。そう、思っています。でも、ひとり鍋は割と好きだったりします。単純に、自分が食べたいものだけをひたすらに食べていられるからという、つまらない理由からです。こうして文字にすると恥ずかしい気分になってきますが、単純にそんな理由だけのこと。  ちなみに、そんなひとり鍋の具材はとっても単純。葉物野菜だらけ。あとは、大根とにんじんがあれば幸せ。タンパク質として併せるのはコストパフォーマンスから鶏肉。って、水炊きと言えば少しだけ上品に聞こえるかもしれませんが、素材の味を愉しむという意味合いと、簡単だからというただそれだけのこと。で、美味いポン酢があれば十分となもし。逆にいえば、いい素材と、いいポン酢がなければ、成り立たないとも言えますが、我が家には探しに探してたどり着いたポン酢がありますし、我が家のバルコニーで栽培している野菜もありますし、JAの農産物売り場が近所にあることから、それらに困ることはありません。  もちろん、いろんな味付けの鍋も好みですが、ひとりの時は面倒が先に来てしまうので、ついついこうなります。といいつつ、これだけ野菜を詰め込める鍋ってのも、贅沢といえば、贅沢だったりもしますな。

#771 クルマの先進技術・機能名が長すぎて、分かりにくいって話。

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 先ほど、エクストレイルの原稿を書き上げたのですが、その中に、アドバンスドドライブアシストディスプレイ(27文字)という単語を用いて、33文字のキャプション(写真説明文)書かねばならない指定がありました。それを書きつつ感じたんですが、 こうして新型モデルの執筆しているとカ タカナで表記された機能が多くなったなって。しかも似たり寄ったり。 ちなみに新型エクストレイルでは、耳慣れない新機能&装備として、こんなネーミングが加わっています。    アドバンスドドライブアシストディスプレイ    アドバンスドヒルディセントコントロール    アクティブライドコントロール    アクティブエンジンブレーキ    コーナリングスタビリティアシスト  んー、その多機能ぶりは伝わってきますが、機能性は分かるような、分からないような、そんなネーミング。それにしても、アドバンスド(先進)という言葉を使った場合、次期機能ではどう表現するのでしょうかね。って、あれか、常に先進だから、いいのか。そして、 この傾向は何も日産だけではなく、古くはBMWの先代3シリーズあたりから感じていました。しかも、皆で似たり寄ったり、でも微妙に違う。だから、さらに分かりにくい。そういう意味からすると、スバルのアイサイトのような斬新なネーミングは分かりやすさとなっているわけですが、スバルとて新しいアイサイトで次のような機能を加えています。    アクティブレーンキープ    プリクラッシュステアリングアシスト    AT誤後進抑制制御  総称名ならなんとか違いを表現できたとしてもですね、やはり機能名となると、機能そのものを表現しないわけにはいかないようで。個人的には、 AT誤後進抑制制御については、従来の AT誤発進抑制制御と、後と発だけの違いでして、どうなんでしょうかね、これ、なんて開発陣と話をしてきましたが、ま、難しいんでしょうな。だからといって、略語にするわけにもいかないですし。  ん、画像? これはAppleのiSightです。ちなみに、このiSightは、 03年にデビューしたビデオチャット用のカメラで、 自動運転には何も関係ありません。 当時としてはハイスペックな640*480、30fpsを誇ってましたが、早々にOS10.7辺りで切り捨てられました。そうなんです、Appleって簡