#1956 日産の座間事業所に「付随」させている、一般の方々も見ることができる、ヘリテージコレクション。
今月に、日産座間事業所にあるヘリテージコレクションへと出かけてきました。あれ、1年近く前に掲載していなかったっけか? と、思われた方がいるやと思われますが、実は、2024年12月に出かけております(ここへの掲載は25年5月)。ちなみに、このイベントは編集部向けだけではなく、広く一般の方々にも、公開時間を限ってとなりますが、公開をしています(→ ヘリテージコレクション)。というわけで、2回目の参加となりましたが、展示している車両は変わっておらず、その中から、販社によっては展示に用いたい、市販していたクルマとして扱いたいなど、その主たる理由によって貸し出しが行われています。つまりですね、そうした「出張」に応えながらも、残されたモデルたちを、皆に公開していたりします。
今回、訪れたところ、実は、前回に貸し出し中となっていた、初代テラノ(メイン写真)が復活をしておりました。1986年にデビューしていますが、やはり、SUV系は北米が強かったこともあって、画期的なモデルをリリースしたかった様子。そのベースとなったのはダットサントラックでしたが、同じモデルとは思えぬほどに、違いを表現しており、まさに、すべて一新といったテイストを手に入れていました。そのデザインは、日本ではなく、北米にあったデザインスタジオである「NDI」専属となりましたが、さらに、ハードウェア的にも劇的。フロントにダブルウィッシュボーン式を採用しながらそこにトーションバーを組み合わせ、リアには5リンクリジッドにコイルスプリングを加えるという、ハードなオフロード走行を可能にしつつ、オンロードにおける快適性をバランスさせたモデルとして登場させています。そして、センターデフを備えながらも、エンジンは、ディーゼルのみからスタートしつつも、ガソリンは翌年に追加し、その翌年にはディーゼルがターボ化、さらに翌年には4ドアを追加しつつ、ガソリンに電子制御式となる燃料噴射装置を組み合わせており、まさに、当時の技術革新をダイレクトにテラノへと採用してきた印象が強く残っています。
ここに展示されていたモデルは2ドアスタイル、しかも赤! 、で、フェンダーなし、V6/3.0Lを搭載していました。当時の日本では、ワイドフェンダー付モデルの印象が強く残っていますが、やっぱり、オリジナルを語るには、この仕様しかないよな、とも、思えてきます。もちろん、そこには2ドアゆえに、乗り込みにくさ、降り辛さはあるでしょうけど、やっぱり、このセカンドシート以降の三角ドアと組み合わされたドア形状を眺めているだけで、ワクワクしてきます。ちなみに、この三角ドアとフロントのサイドドアの位置って、同じ高さにデザインしているんですな。そんなひと工夫にも、いまさらながら、やられた感を覚えたりもしますな。